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【発明の名称】見開きクリップ 【出願人】 【識別番号】512123053 【氏名又は名称】山崎 聖一 【住所又は居所】東京都調布市多摩川3丁目36番地4号 【発明者】 【氏名】山崎 聖一 【住所又は居所】東京都調布市多摩川4丁目36番地4号 【要約】 【課題】 台座部とキャップ部とを、弾性体による継ぎ手で連結することで、挿入口が頁の枚数に応じて若干広がり、よって無理な力を要せずに普通に頁をめくる要領で紙片を抜き差し出来、又キャップ部裏面にはストッパーを設けて有るので、本に装着したクリップが使用中に自重程度の作用では抜け落ちにくい見開きクリップを提供する。 【解決手段】挿入口端面にテーパーが施されたキャップ部の裏面に装着したクリップが使用中抜け落ちないためにストッパーを設ける。そして該キャップ部と台座部とを、紙片をくわえ保持する隙間と使用中に挿入口が広がる要素の可動用隙間を設けて弾性体より成る継ぎ手で連結する。又台座部底面に台座部からの衝撃を和らげ本や机などに傷を付けないためのクッションを設ける 【特許請求の範囲】 【請求項1】 挿入口端面(2)にテーパーを施したキャップ部(1)の裏面に、弾性体より成るストッパー部(6)を設け、該キャップ部(1)裏面と台座部(3)天面とを紙片をくわえて保持する所の保持用口(5)を設け、弾性体より成る継ぎ手(9)で連結固定し挿入口(4)が可動する見開きクリップ。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、本の頁を見開き状態に保つクリップに関する物である。 【背景技術】 【0002】 従来、頁押さえ保持装置として背表紙受けと頁を押さえ挟むクリップがあった。(特許文献1参照) また左右の頁をまたぐ竿上の端にクリップを設けて頁を差し込むクリップがあった。(特許文献2参照) 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 【特許文献1】特開2002−103850 【特許文献2】特開2008−254416 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 そのために次のような問題点が有った。 (イ)頁をめくる度にクリップをつまみ、挟直す必要が有った。 (ロ)頁をめくってクリップに差し込む動作に、不自然さが有った。 【課題を解決するための手段】 【0005】 挿入口の端面がテーパー取りされたキャップ部の裏面にストッパー部を設ける。そして該キャップ部と台座部とを可動用隙間を設けて弾性体よりなる継ぎ手で連結する。 以上を特徴とする本を見開き状態に保つ見開きクリップである。 【発明の効果】 【0006】 (イ)台座部が重石としての働きと、簡単に紙片を抜き差しできるクリップとしての要素 を兼ねているために、作りがシンプルになった。 (ロ)キャップ部の裏面には、素材自身が持つ反発力と摩擦力とを利用した弾性体より成 るストッパー部を設ける事で、使用中に自重程度の作用ではクリップが抜け落ちに くく又本への装着も、クリップを表紙又は紙片に挿入するのみで有る。 (ハ)キャップ部と台座部天面とを、弾性体より成る継ぎ手で連結する事で、挿入口が若 干広がり、無理な力を要せずにも紙片の差し込み及び抜き取りが容易と成り、一度 にくわえられる頁数も増した。 【図面の簡単な説明】 【0007】 【図1】 本発明の斜視図である。 【図2】 本発明の断面図である。 【図3】 本発明のキャップ部裏面、継ぎ手及びストッパー部取り付け図である。 【図4】 本発明の使用図である。 【発明を実施するための形態】 【0008】 以下、本発明の実施の形態について説明する。 本見開きクリップの構成は、(A)天面と下面に平坦部を有する台座部と台座部下面に設けた台座クッションと、(B)前記台座部の天面と平行になるキャップ部と、(C)キャップ部裏面に設けたストッパー部と、(D)台座部とキャップ部とを連結する継ぎ手部とから成る。 【0009】 キャップ部(1)は台座部(3)天面との間で挿入口(4)と紙片をくわえて保持する所の保持用口(5)とを形成する要素を担い、プラスチックや金属等の硬質素材やゴム質の弾性素材から成る。後部が方形で前部が円弧状の天面を有するキャップ部(1)には、前面と側面とキャップ部背面(13)を備えるが、該キャップ部背面(13)は省いても本見開きクリップの機能に支障は無い。 【0010】 キャップ部(1)の挿入口端面(2)は、紙片が挿入しやすい様にテーパーを施し、該キャップ部(1)裏面の前部にはストッパー部固定用スペース(11)を、後部には継ぎ手固定用スペース(12)を設ける。 【0011】 ストッパー部(6)は装着した本体が、素材自身の持つ反発力と摩擦力とで自重程度の作用では使用中に本から抜け落ちにくくする役割を担い、合成ゴムや飴ゴムやシリコンゴム等の弾性素材から成る。その形態は、厚さ0.8mm〜1.3mm程の平坦な土台(7)から50〜70度の傾斜を持って突起した直径0.8〜1.3mm程の細くて丸い柱状体が、千鳥状に複数本立体的に並び、該柱状の長さはキャップ部(1)裏面の継ぎ手固定用スペース(12)と台座部(3)天面とを継ぎ手(9)で連結したときに端面が台座部(3)天面に接する程度で且つ端面は天面と平行を成す 【0012】 該ストッパー部(6)は、土台(7)から突起している柱状体の下端が紙片挿入方向へ傾斜する向きでストッパー固定用スペース(11)に接着固定する。 【0013】 台座部(3)は重石としての役割を担い、金属素材から成る。又、キャップ部(1)裏面との間で挿入口(4)と紙片をくわえて保持する所の保持用口(5)を形成して、クリップとしての要素も兼ねる。 【0014】 台座クッション(8)は、台座部(3)からの衝撃緩和作用や机等への損傷防止の役割を担い、ゴム類や軟質プラスチック類の弾性素材から成る。台座部(3)下面全体に合成ゴム系やシリコンゴム系の接着剤等で固定する。 【0015】 継ぎ手(9)は直方体で、台座部(3)天面とキャップ部(1)裏面とを連結固定する役割と挿入口(4)が使用中に可動して広がる要素とを担う。飴ゴムや合成ゴムやシリコンゴム等の弾性素材から成り、継ぎ手固定用スペース(12)と台座部(3)天面後部とを合成ゴム系やシリコンゴム系等の接着剤で連結固定する。 【0016】 尚、キャップ部(1)側面下端と台座部(3)天面との間に、紙片をくわえて保持する所の保持用口(5)を2mm以上4mm以下とキャップ部背面(13)下端と台座部(3)天面との間に挿入口(4)が可動する要素の可動用隙間(10)を0.6mm以上設ける。 【0017】 可動用隙間(10)は、硬質素材のキャップ部(1)を継ぎ手(9)に被せて連結した時に、挿入口(4)が可動して広がるための要素で有り、台座部(3)天面とキャップ部背面(13)下端との間に0.6mm以上設けるが、弾性素材のキャップ部(1)やキャップ部背面(13)を持たないキャップ部(1)には可動用隙間(10)は不要と成る。 【0018】 本見開きクリップの位置関係は挿入口(4)側を前、挿入口(4)に相対する側を後とする。 【0019】 本見開きクリップは、大きさやデザインの変化によって本体を構成する各部の部品サイズや形が相対的に変化する。 【0020】 以下本発明の実施の形態例を記す。 【0021】 キャップ部(1)はアクリル材で、外形は32mm幅の方形を成す後部と円弧状を成す前部とで奥行き35mmのキャップ部(1)の天面を形成し、幅3mmの前面に設けた挿入口端面(2)にはテーパーが施され、幅5mmの紙片をくわえる所の側面と幅7mmのキャンプ部背面(13)とから成る。該キャップ部(1)の裏面の前方には、幅22mm奥行き16mm深さ3mm程のストッパー部固定用スペース(11)と後方には、幅18mm奥行き8mm深さ3mm程の継ぎ手固定用スペース(12)とを備えている。 【0022】 ストッパー部(6)は、合成ゴム材で、厚さ1mm幅20mm奥行き15mm程の土台(7)から約60度の傾斜で突起した直径1mmの細くて丸い27本の柱状体が6行9列程千鳥状に並び、該柱状体の長さは、キャプ部(1)裏面の継ぎ手固定用スペース(12)と台座部(3)天面とを継ぎ手(9)で連結した時に端面が台座部(3)の天面に接する程度で、且つ端面は天面と平行を成す。 【0023】 該ストッパー部(6)は、土台(7)から突起している柱状体の下端が紙片挿入方向へ傾斜する向きで接着固定する。 【0024】 台座部(3)は厚さ6mm程の鉄材で、天面は40mm角の方形を成し、厚さ1mmの合成ゴムシート材から成る台座部クッション(8)を台座部(3)の下面全体に合成ゴム系の接着剤で固定する。 【0025】 継ぎ手(9)は、飴ゴム材で、幅26mm奥行7mm厚さ6mm程の直方体を成し台座部(3)天面後部とキャップ部(1)裏面の継ぎ手固定用スペース(12)とを合成ゴム系の接着剤で互いに連結固定する。 【0026】 以上が本発明の実施の形態例で、キャップ部(1)の側面下端と台座部(3)の天面との間に紙片をくわえ保持する所の保持用口(5)を3mm程と、挿入口が可動して広がるための要素の可動用隙間(10)を台座部(3)天面後部とキャップ部背面(13)下端との間に1mm程設けた形態の見開きクリップと成す。 【符号の説明】 【0027】 1 キャップ部 2 挿入口端面 3 台座部 4 挿入口 5 保持用口 6 ストッパー部 7 土台 8 台座クッション 9 継ぎ手 10 可動用隙間 11 ストッパー部固定用スペース 12 継ぎ手固定用スペース 13 キャップ部背面 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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