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【発明の名称】コレクションケース 【出願人】 【識別番号】504206768 【氏名又は名称】武田 和彦 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区菅田町407−1 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100117514 【氏名又は名称】佐々木 敦朗 【発明者】 【氏名】武田 和彦 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区菅田町407−1 要約】 【課題】 本発明の目的は、食玩やフィギュア付ボトルキャップなどのフィギュアを任意の位置に見栄えよく載置することができるコレクションケースを提供することにある。 【解決手段】 本発明のコレクションケースは、複数のフィギュア1を収納又は展示するコレクションケースであって、表面に複数の穴が穿設された台座2と、台座2の穴にピン止めされる固定台3と、固定台3及び前記台座2の上部を覆うカバーケース4と、を有する。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数のフィギュアを収納又は展示するコレクションケースであって、 表面に複数の穴が穿設された台座と、 該台座の穴にピン止めされる固定台と、 該固定台及び前記台座の上部を覆うカバーケースと、 を有することを特徴とするコレクションケース。 【請求項2】 前記台座上にピン止めされる追加台座を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載のコレクションケース。 【請求項3】 前記追加台座の表面は、傾斜可能に構成されている、 ことを特徴とする請求項2に記載のコレクションケース。 【請求項4】 前記固定台の表面には、別の固定台をピン止めする複数の穴が穿設されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のコレクションケース。 【請求項5】 前記固定台は、ボトルキャップを挿着するのに最適な大きさである、 ことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載のコレクションケース。 【請求項6】 前記カバーケースには、面に沿って配置される装飾材を固定する爪が設けられている、 ことを特徴とする請求項1に記載のコレクションケース。 【請求項7】 フィギュアを載置する面を形成する金属板と、該金属板の下面に設けられ前記台座の穴に挿入される固定ピンと、からなるフラット台座を有し、 前記金属板上にボトルキャップを挿着するのに最適な大きさのマグネットを配置してフィギュアを収納又は展示することを特徴とする請求項1に記載のコレクションケース。 【請求項8】 前記台座の下方に設けられ、前記穴を通じて光を照射する照明手段を有することを特徴とする請求項1に記載のコレクションケース。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、フィギュア(食玩やフィギュア付ボトルキャップを含む)を収納・展示するためのコレクションケースに関する。 【背景技術】 古くからお菓子のおまけとして、人・動物・構造物・漫画の主人公などを象った食玩は存在するが、近年では、ペットボトル式飲料のおまけとして、ボトルキャップに人・動物・構造物・漫画の主人公などを象ったフィギュアを付したものが頻繁に販売されている。また、観光名所のお土産やメーカーのイベント提供品などとしても、フィギュア付ボトルキャップが販売されるようになっている。 かかる食玩やフィギュア付ボトルキャップなどのフィギュアは、一般に、一定期間シリーズ物として販売され、限定物やシークレット物の存在もあって、全種類集めることに価値があり、個人売買やネットオークションなどにおいて、商品によっては定価の100倍以上などの高額で取り引きされることもある。 また、コレクターの心理としては、収集したフィギュアをシリーズ物として一括して見栄えよく収納・展示したいという要求があり、また、そうすることでさらにコレクションの価値をあげることもできる。 例えば、特許文献1に示すような、複数個のフィギュアをまとめて収納できるようにしてフィギュアシリーズの完全性を保つとともに、これらのフィギュアをその高さが統一されているか否かとは無関係に見栄えよく収納して保管することが可能なコレクションケースが存在する。 【特許文献1】 実用新案登録第3096587号公報 かかるコレクションケースは、ポリプロピレンなどの合成樹脂からなる四角形台状のメインステージを有しており、メインステージ上には2つのフィギュア載置領域が前後に分かれて設けられている。後方のフィギュア載置領域には、このコレクションケースに収納するフィギュアの高さや大きさに応じて、ポリプロピレンなどの合成樹脂からなる細幅四角形台状のステージがピン係合でメインステージに着脱自在に載置されている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 ところが、上述したコレクションケースでは、 (1)フィギュア自身はステージやフィギュア載置領域に固定されていないため、コレクションケースを移動させたり、衝撃を与えたりした場合には、コレクションケースの中でフィギュアは転倒したり移動してしまったりして不安定である、 (2)フィギュア用のコレクションケースでは、ボトルキャップの大きさに合うように製作されておらず、シリーズ物を一括して収納できるサイズのコレクションケースがなかなか存在しない、 (3)両面テープや接着剤でフィギュアを固定することも考えられるが、この場合には、載置する場所を一度決めてしまうとフィギュアの並び替えをすることが困難であり、またフィギュアとしての商品価値もさがってしまう、 (4)ケースの台座に突起を設けたボトルキャップ専用のコレクションケースでは、ボトルキャップを載置したときの不安定さは解消するが、載置場所が固定されてしまい、レイアウトの変更ができない、 などの問題があった。 本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、食玩やフィギュア付ボトルキャップなどのフィギュアを任意の位置に見栄えよく載置することができるコレクションケースを提供するものである。 【課題を解決するための手段】 発明は、複数のフィギュアを収納又は展示するコレクションケースであって、表面に複数の穴が穿設された台座と、該台座の穴にピン止めされる固定台と、該固定台及び前記台座の上部を覆うカバーケースと、を有することを特徴とするコレクションケースを提供する。 本発明によれば、固定台を用いることによって、特にフィギュア付ペットボトルキャップのディスプレイに最適なコレクションケースが提供され、任意の位置にフィギュアを配置することができる。 また、本発明のコレクションケースは、前記台座上にピン止めされる追加台座を有することが好ましく、さらに、該追加台座の表面は、傾斜可能に構成されていることが好ましい。かかる追加台座により、台座に段差を形成することができ、フィギュアの大きさや形状に合わせた配置を構成することができる。さらに、従来のコレクションケースでは不可能であった傾斜面を容易に形成することができる。 また、本発明のコレクションケースで使用する固定台の表面には、別の固定台をピン止めする複数の穴が穿設されていることが好ましく、さらに、ボトルキャップを挿着するのに最適な大きさであることが好ましい。かかる構成により、固定台の高さを任意に変更することができ、所定のフィギュアを高い位置に配置したり、ペットボトルキャップの深さが深い場合に使用したりすることができる。 また、本発明のコレクションケースで使用するカバーケースには、面に沿って配置される装飾材を固定する爪が設けられていることが好ましい。かかる構成により、コレクションケースの背景として、壁紙(板)を装飾したり、写真や鏡を飾ったりすることができる。 さらに、フィギュアを載置する面を形成する金属板と、該金属板の下面に設けられ前記台座の穴に挿入される固定ピンと、からなるフラット台座を有し、前記金属板上にボトルキャップを挿着するのに最適な大きさのマグネットを配置してフィギュアを収納又は展示することが好ましい。かかる構成により、前記台座の穴を隠しつつフィギュアを任意の位置に配置することができる。 なお、前記台座の下方に、前記穴を通じて光を照射する照明手段を設けてもよい。この場合には、フィギュアを固定するための穴をライトアップやデコレーション用の透光部として利用することができ、コレクションケースにおけるショーアップ手法の多様化を図ることができる。 【発明の効果】 本発明のコレクションケースによれば、特にフィギュア付ペットボトルキャップのディスプレイに最適なコレクションケースが提供され、フィギュア付ペットボトルキャップを任意の位置に載置することができ、容易に位置を固定することができ、容易にレイアウトを変更することができ、シリーズ物を一括して収納することができ、見栄えをよくすることができる、などの優れた効果を奏する。この結果、低年齢の利用者や専門知識を有さない利用者であっても、自由なディスプレイアレンジを簡単に実現することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 [第1実施形態] 以下、本発明の第1実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。ここで、図1は、本実施形態のコレクションケースの全体構成図である。 同図に示すように、本実施形態のコレクションケースは、複数のフィギュア1を収納又は展示するコレクションケースであって、表面に複数の穴21が穿設された台座2と、台座2の穴21にピン止めされる固定台3と、固定台3及び前記台座2の上部を覆うカバーケース4と、を有する。 台座2は、上面がフィギュア1を収納又は展示するフィギュア載置面2aを形成し、側面にはカバーケース4の係合爪4aと噛み合う係合孔2bが形成されている。前面にはコレクションの名前を記入又は表示することができるネームプレート部2cが形成されている。かかる前面は、ネームプレート部2cを見やすくするために、フィギュア載置面2aから傾斜して前側に突出するように形成されている。もちろん、フィギュア載置面2aから垂直となるように形成されていてもよい。また、台座2は、一般にプラスチック製であるが、これに限定されるものではない。 固定台3は、特にフィギュア付ペットボトルキャップをディスプレイする際に用いられるものであり、略円柱状の形状をしており、下面にフィギュア載置面2aの穴21に挿入される2本の固定ピン3aを有し、上面に他の固定台3の固定ピン3aを挿入することができる積層用穴3bが形成されている。固定ピン3aの径及び高さは、ペットボトルキャップを被せるのに最適な大きさに設計されている。例えば、通常のペットボトルキャップであれば、径は約3cm、高さは約1.5cm程度に設計される。固定ピン3aと積層用穴3bの位置関係は、並び方向が直角をなすようにするのが好ましいが、必ずしもその位置関係に限定されるものではなく、固定ピン3aの上部に重なるように積層用穴3bが形成されていてもよい。 カバーケース4には、台座2の係合孔2bに噛み合う係合爪4aと、コレクションケースの背景を構成するための壁紙(板)・写真・鏡などの装飾材を飾るための装飾爪4bと、が形成されている。係合爪4aは、カバーケース4を台座2に固定するためのものであるが、必ずしも形成されている必要はなく、例えば、台座2に溝が形成され、該溝にカバーケース4の縁部が挿入されるようになっていてもよい。装飾爪4bは、図1では背面の内側に形成されているが、背面の外側に形成されていてもよいし、背面以外の側面や上面に同様の爪が形成されていてもよい。なお、カバーケース4は、一般に透明なプラスチック製である。 上述した本実施形態のコレクションケースによれば、台座2のフィギュア載置面2aに複数の穴21が穿設されており、その穴21に固定台3を差し込むことによって、任意の位置にフィギュア付ペットボトルキャップをディスプレイするための専用台座を配置することができる。また、固定台3の配置に際し、両面テープや接着剤を使用せず、ピン止めしているだけであるので、一度設定した配置も好みによって何時でも自由にレイアウト変更をすることができる。また、複数の固定台3を積層することによって、高さを任意に設定することができ、ディスプレイするフィギュアの種類によって高さを容易に変更することができる。例えば、シークレット物のフィギュアを誇張したい場合や、鳥などのフィギュアを高い位置に配置したい場合に最適である。 次に、図2及び図3を用いて追加台座について説明する。ここで、図2は一段の追加台座を示す斜視図であり、図3は二段の追加台座を示す図であり、(A)はその斜視図、(B)はその部分側面図である。 図2に示す追加台座5は、略直方体の形状であって、上面に複数の穴21が穿設されたフィギュア載置面5aを有し、下面の四隅には台座2の穴21に挿入される固定ピン5bが形成されている。かかる追加台座5を使用することによって、階段状のフィギュア載置面2a,5aを形成することができ、複数列にフィギュアを配置する場合に後ろ側のフィギュアが前側に配置されたフィギュアによって見えなくなるという不具合を解消することができる。なお、図2では、追加台座5の横幅を台座2と同じものを図示したが、これに限定されるものではなく、横幅・奥行き・高さは任意に設定することができるものである。 図3に示す追加台座6は、階段状に形成された台座であって、上面に複数の穴21が穿設された2つのフィギュア載置面6a,6aを有し、下面の四隅には台座2の穴21に挿入される固定ピン6bが形成されている。かかる追加台座6を使用することによって、3段の階段状のフィギュア載置面を形成することができ、複数列(特に3列以上)にフィギュアを配置する場合に後ろ側のフィギュアが前側に配置されたフィギュアによって見えなくなるという不具合を解消することができる。なお、図3では、追加台座6の横幅を台座2と同じものを図示したが、これに限定されるものではなく、横幅・奥行き・高さは任意に設定することができるものである。 さらに、最上段のフィギュア載置面6aは、回動ピン6cによって回動可能に支持されており、図3(B)に波線で示すように、フィギュア載置面6aを傾斜させることができるようになっている。フィギュア載置面6aには、図1に図示した固定台3を差し込んでフィギュア付ペットボトルキャップをディスプレイするようにしているため、フィギュア載置面6aを傾斜させたとしてもフィギュアが転落することがない。これは、従来のコレクションケースでは不可能であった収納・展示方法であり、本実施形態のコレクションケースを採用して初めて可能となる収納・展示方法である。なお、このフィギュア載置面6aを傾斜させる構造は、図3(B)に示した部分に限定して適用されるものではなく、図3(B)における追加台座6の下段のフィギュア載置面6aに適用してもよいし、図2に示した追加台座5のフィギュア載置面5aに適用してもよいことはもちろんである。 次に、図4を用いて固定台3の変更例について説明する。ここで、図4(A)は変更例1を示す上面図、図4(B)は変更例2を示す上面図、図4(C)は変更例3を示す上面図、図4(D)は特殊固定台の実施形態を示す斜視図である。 図4(A)に示す固定台3は、基本的な構造は図1に示した固定台3と同様に、略円柱状の形状をしており、下面にフィギュア載置面2aの穴21に挿入される2本の固定ピン3aを有し、上面に他の固定台3の固定ピン3aを挿入することができる積層用穴3bが形成されている。かかる固定台3の円柱形状部分は中実であってもよいし、空洞であってもよい。図4(A)に示す固定台3は、円柱形状部分が空洞に形成されており、その上面及び下面には孔3cが形成されている。この孔3cは、固定台3の取り外しの際に指などを挿通するためのものである。 図4(B)に示す固定台3は、基本的な構造は図4(A)に示した固定台3と同様である。異なる点は、外形が円柱形状ではなく、部分的に円柱形状の外形を保ちつつ、フィギュア付ペットボトルキャップを支持するのに不要な部分を削り取ったものである。かかる構造により、この孔3cは、固定台3の取り外しの際に指などで把持しやすくすることができる。 図4(C)に示す固定台3は、外形を角柱状にしたものである。対角線の長さがフィギュア付ペットボトルキャップの内径に適合するように形成されている。かかる構造により、角部がフィギュア付ペットボトルキャップの内側に接触することにより、所望のフィギュア付ペットボトルキャップを支持することができる。この場合にも、固定台3の角柱形状部分は中実であってもよいし、空洞であってもよいのはもちろんである。 図4(D)に示す特殊固定台41は、フランジ部41aと、フランジ部41aの下面に形成されたフィギュア載置面2aの穴21に挿入される固定ピン41bと、フランジ部41aの上面に形成された支持ピン41cと、から形成されている。かかる特殊固定台41は、フィギュア付ペットボトルキャップを支持するものではなく、発砲スチロールなどによって作成したディスプレイ用装飾物(例えば、岩や珊瑚や建物など)を個別にディスプレイするためのものである。支持ピン41cをディスプレイ用装飾物に差し込み、固定ピン41bを台座のフィギュア載置面に差し込むことによって、任意の装飾を任意の位置に施すことができる。この特殊固定台41を用いることによって、コレクションしたフィギュアのディスプレイに幅を持たせることができ、オリジナルのディスプレイを作成することができる。 次に、図5を用いて、オプションのフラット台座51について説明する。図5は、フラット台座51の全体斜視図である。 図5に示すフラット台座51は、フィギュア載置面を形成する金属板51aと、台座2の穴21に挿入される固定ピン51bと、から構成されている。かかるフラット台座51は、台座2に穿設された複数の穴21を隠したい場合に使用するものである。しかし、台座2の穴21を隠してしまうと、固定台3を使用することができない。そこで、フラット台座51を金属板で構成し、固定台として専用マグネット52を採用している。 この専用マグネット52は、フィギュア付ペットボトルキャップを被せるのに最適な大きさに設計されており、例えば、通常のペットボトルキャップであれば、径は約3cm、高さは約1.5cm程度に設計される。また、金属板51aの表面は、金属が剥き出しのままであってもよいし、大理石風のシールやペイントを施してもよいし、絨毯やビロードのような布を貼り付けたりしてもよい。なお、フラット台座51を板状のマグネットとしたり、フラット台座にマグネットを埋め込む等の形態とし、固定台側を金属で形成してもよい。また、図2や図3に示したような追加台座5,6を使用したい場合には、図示しないが、同様の形状の台座を用意し、下面に固定ピン5b,6bの代わりに板状のマグネットを全面又は部分的に貼付するようにすればよい。 [第2実施形態] 次いで、本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図6は、本実施形態に係るコレクションケースの概略構成を示す説明図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。 本実施形態において台座2は、図6に示すように、ディスプレイ台7の一部を構成する板状をなしている。すなわち、本実施形態に係る台座2は、上面がフィギュア1を収納又は展示するフィギュア載置面2aを形成する板状をなし、カバーケース4とともに、ディスプレイ台7の上面に嵌め込まれるように構成されている。 ディスプレイ台7は、台座2を装飾するとともに、台座2をより安定させて設置するためのものであり、台座2やカバーケース4が載置される平坦部分と、デジタル時計や温度計、カレンダーなどの表示機能を備えた液晶プレート71を備えた傾斜部分とから構成されている。この傾斜部分は、カバーケース4に接触する側が垂直に切り立っており、カバーケース4の側面下部を覆うように構成されている。 また、ディスプレイ台7の内部には、図7及び図8に示すように、台座2の下方に配置された照明部7aを備えている。この照明部7aは、台座2に多数設けられた穴21を通じて光を照射する手段であり、例えば、電球や蛍光灯、発光ダイオードの他、ブラックライト等を用いることができる。さらに、ディスプレイ台7の傾斜部分内にも、カバーケース4内を側方から照射する照明部7bが設けられている。すなわち、上述したカバーケース4の側面下部を覆う部分内に、カバーケース4内に向けられた電球等が設けられている。 本実施形態において、固定ピンは、図9(a)及び(b)に示すような、蛍光アクリルやファイバー等の透光性の部材で構成された透光性ピン81又は82となっている。透光性ピン81は、円盤状の板部材81bの下方からピン部材81cが突設されており、板部材81bの上面には、例えば両面テープなど、粘着力を有する粘着性部材81aが貼り付けられ、板部材81bの上面にフィギュア1を粘着性部材81aで透光性ピン81上に固定するようになっている。そして、この透光性ピン81では、図10(a)に示すように、板部材81bにより穴21から抜け落ちないようになっているとともに、ピン部材81c内を通じて入射された光が板部材81bの側面から光が射出されるようになっている。 また、透光性ピン82は、台座2の穴21に嵌め込まれるピン部材82bと、このピン部材82bよりも径の大きい円柱状の発光部82aと、ピン部材82bの上部が発光部82aの上方に突出されることによって形成された突部82cとから構成されている。この透光性ピン82は、径が大きい発光部82aにより穴21から抜け落ちないようになっているとともに、図10(b)に示すように、ピン部材82b内を通じて入射された光が発光部82a内で乱反射し、発光部82aの側面や、突部82cの上面や側面から光が射出されるようになっている。 さらに、本実施形態では、上述した追加台座として図11又は図12に示すものを用いる。この追加台座9は、階段状の雛壇部9aと、通路94を有するトンネル部9bとを備えている。これら雛壇部9aとトンネル部9bとは一体的に形成されており、内部で連通して収納93を形成している。この収納93には、雛壇部9aに置ききれないフィギュア1を収納することができる。 詳述すると、雛壇部9aは、本実施形態では二段となっており、その各々の上面には多数の穴91が穿設されている。一方、トンネル部9bは、内部の収納93に連通する通路94が形成されている。内部収納93は、図11(b)に示すように、その内壁面92が鏡面加工されており、照明部7aからの光が乱反射し、上面の穴91や通路94などから射出されるようになっている。 このトンネル部9bは、内部にフィギュア1を収納するために収納用の通路としてもよいが、例えばこの通路94を洞窟などに見立てて、洞窟内に生息する動物のフィギュアなどを飾るなどして演出効果を奏するようにしてもよい。 さらにこの追加台座9には、図12に示すように、デコレーションパーツ95aや95b、96a〜96c、97等を装着させることが可能となっている。すなわち、追加台座9上面の穴91を利用して水平なデコレーションパーツ95a及び95bを嵌め込み固定し、この95a及び95bに連結される壁状の96a〜96cを追加台座9に固定する。さらに、水平なデコレーションパーツ97上に追加台座9を固定し、デコレーションパーツ97ごと台座2上に取付ける。デコレーションパーツ95a,95b及び97は、例えば海底面や岩場などいわゆるジオラマのベースを形成する装飾部品であり、壁状のデコレーションパーツ96a〜96cは、背景(珊瑚や海草)など垂直な壁面を形成する装飾部品である。なお、これらのデコレーションパーツは、内部が透光性の部材で形成されており、追加台座の穴91から入射される光を、デコレーションパーツ内を透光させて壁面の背景の一部(珊瑚や海草)などを発光させるようにしてもよい。 以上説明した本実施形態に係るコレクションケースによれば、照明部7aを備えたディスプレイ台7上に台座2等を設置し、台座2やフィギュア1をライトアップしたり、部分発光させたりすることが可能となり、ディスプレイの多様化を図ることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】第1実施形態に係るコレクションケースの全体構成を示す図である。 【図2】第1実施形態に係る一段の追加台座を示す斜視図である。 【図3】第1実施形態に係る二段の追加台座を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は部分側面図である。 【図4】第1実施形態の変更例に係る固定台の実施形態を示す図であり、(A)は変更例1を示す上面図、(B)は変更例2を示す上面図、(C)は変更例3を示す上面図、(D)は特殊固定台の実施形態を示す斜視図である。 【図5】第1実施形態に係るフラット台座を示す全体構成を示す図である。 【図6】第2実施形態に係るコレクションケースの全体構成を示す外観図である。 【図7】第2実施形態に係るコレクションケースの全体構成を示す分解斜視図である。 【図8】第2実施形態に係るコレクションケースのディスプレイ台7の内部構成を示す側面図である。 【図9】第2実施形態に係るコレクションケースの透光性ピンを示す説明図である。 【図10】第2実施形態に係るコレクションケースの透光性ピンの発光状体を示す説明図である。 【図11】第2実施形態に係るコレクションケースの追加台座を示す外観図である。 【図12】第2実施形態に係るコレクションケースの追加台座の変更例を示す外観図である。 【符号の説明】 1…フィギュア 2…台座 2a,5a,6a,51a…フィギュア載置面 2b…係合孔 2c…ネームプレート部 3…固定台 3a,5b,6b,41b,51b…固定ピン 3b…積層用穴 3c…孔 4…カバーケース 4a…係合爪 4b…装飾爪 5,6,9…追加台座 6c…回動ピン 7…ディスプレイ台 7a,7b…照明部 9a…雛壇部 9b…トンネル部 21,91…穴 41…特殊固定台 41a…フランジ部 41c…支持ピン 51…フラット台座 51a…金属板 52…専用マグネット 71…液晶プレート 81,82…透光性ピン 81a…粘着性部材 81b…板部材 81c…ピン部材 82a…発光部 82b…ピン部材 82c…突部 92…内壁面 93…収納 94…通路 95a,95b,96a〜96c,97…デコレーションパーツ |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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【図8】 |
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【図9】 |
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【図10】 |
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【図11】 |
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【図12】 |
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現在、市販されているケースは、まず、適当な配置を決め、サイズに合わせテープを切り、1個ずつ、向きを確認しながら固定をしていく作業になり、大人でもかなりの時間や労力を必要とします。しかし、固定をしなければ、少し動かしただけ〔拭き掃除など〕で、安定の悪いコレクション品などは、後ろを向いたり、倒れたりと、ケースの中は、悲惨な状況になります。しかも、一度、固定してしまうと、もし、コレクション品が増えた場合の並び替えや、別のコレクション品と取り替える気も正直、なくなります。そんな、不満?をなくす為に、このコレクションケースを作りました。現時点では、ボトルキャップの固定のみですが、現在、他のフィギアや玩具などを固定する為のアタッチメントを開発中です。 当方のケースは、ひな壇の穴に十字型のパーツ(キャップベース)を任意に置く事でボトルキャップが固定されます。フィギアによっては、大きさや横幅も違うので、必ずしも等間隔に飾れる訳ではないので凸凸凸になっているひな壇では収まりきらない、また、ケース内をボトルキャップと違う物を半分づつ置きたいといった不満や不具合も解消出来ます。 資料の写真の白いひな壇の方は、ジオラマ的なイメージで、作りました。 形、サイズ、色など、あくまでも試作品とお考え下さい。時間と予算的な問題で、完全なサンプルとはいきませんが、誰でも年齢など問わず、簡単に飾れる。また、コンビニなどでパーツ購入出来れば、比較的に安価で、『自分のイメージに合ったオリジナルコレクションケースを作り、そこに自分のコレクションを飾る』とった喜びや楽しみがあると思います。 |
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