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【考案の名称】筆記用補助具 【実用新案権者】 【識別番号】307026802 【氏名又は名称】小玉 祐輔 【住所又は居所】北海道札幌市白石区北郷3条8丁目4−45−710 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100095267 【氏名又は名称】小島 高城郎 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100069176 【氏名又は名称】川成 靖夫 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100124176 【氏名又は名称】河合 典子 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100108051 【氏名又は名称】小林 生央 【考案者】 【氏名】小玉 祐輔 【住所又は居所】北海道札幌市白石区北郷3条8丁目4−45−710 【要約】 【課題】 長時間の筆記による疲労の軽減を図ると共に、通常の筆記が困難な人の筆記を補助することができ、且つ、使いやすく、収納時に嵩張ることのない筆記用補助具を提供する。 【解決手段】 筆記用補助具1は、筆記具2の外周部を長手方向所定幅で包持して圧接挟持自在の筆記具挟持体3と、筆記具挟持体3外周部に回転自在に固着され、且つ、人の指を挟持自在の指挟持体4とを備えている。指挟持体4は、先端部が筆記具2を押圧するように構成された弾性体からなる押圧板5を介して筆記具挟持体3に固着され、押圧板5は筆記具挟持体3に軸支体7を介して回転自在に固着されている。指挟持体4は、押圧板5の後端に屈曲自在の薄肉部6を介して起伏自在に固着されている。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 筆記具の外周部を長手方向所定幅で包持して圧接挟持自在の筆記具挟持体と、前記筆記具挟持体外周部に回転自在に固着され、且つ、人の指を挟持自在の指挟持体とを備えたことを特徴とする筆記用補助具。 【請求項2】 前記指挟持体は、起伏自在に固着されることを特徴とする請求項1記載の筆記用補助具。 【請求項3】 前記指挟持体の起立時に前記指挟持体を起立状態に保持自在の係止体を設けたことを特徴とする請求項2記載の筆記用補助具。 【請求項4】 前記指挟持体は、先端部が筆記具を押圧するように構成された押圧板を介して前記筆記具挟持体に固着され、前記押圧板は前記筆記具挟持体に回転自在に固着されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の筆記用補助具。 【請求項5】 前記指挟持体は、前記押圧板の後端に屈曲自在の薄肉部を介して起伏自在に固着されることを特徴とする請求項4記載の筆記用補助具。 【請求項6】 前記指挟持体は、倒伏時に前記筆記具挟持体又は前記筆記具を圧接挟持する状態で格納されることを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか一に記載の筆記用補助具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、長時間の筆記による疲労の軽減及び通常の筆記が困難な人の筆記を補助する筆記用補助具に関する。 【背景技術】 従来、筆記の際は、概ね人差し指と中指と親指とで、筆記具を握りしめて筆記したため、筆記が長時間に及ぶ場合、握力疲労が著しく、更なる筆記を困難にしていた。 又、通常、握力が弱い人や、指の部位が麻痺したり、指を欠損した人の場合は、筆記具を握りしめることが困難であり、筆記ができないという問題があった。 この種技術の先行文献としては、例えば、特許文献1があり、特許文献1には、湾曲状に形成された筆記具等の軸保持部と、湾曲状に形成された指保持部を設けた一体型の筆記具の軸保持補助具が記載されている。 【特許文献1】 特開2001−260592号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 前述したように、長時間に及ぶ筆記は、握力疲労が著しく、更なる筆記が困難であり、又、通常、握力の弱い人や、指の部位が麻痺したり、指を欠損した人の場合は、筆記具を握りしめることが困難であるという問題があった。 特許文献1の場合、握力疲労を軽減することができ、又、握力の弱い人の筆記を補助することができる利点があるが、指の向きが固定されるため、指の向きが合わない場合が発生し、使いづらい、又は、使えないという問題が発生する。 更に、筆記具に装着した状態では、軸保持補助具が嵩張り、筆箱等に収納し難いという問題がある。 以上の現状に鑑み、本考案は、長時間の筆記による疲労の軽減を図ると共に、通常の筆記が困難な人の筆記を補助することができ、且つ、使いやすく、収納時に嵩張ることのない筆記用補助具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決すべく、本考案は以下の構成を提供する。 請求項1に係る考案は、筆記具の外周部を長手方向所定幅で包持して圧接挟持自在の筆記具挟持体と、前記筆記具挟持体外周部に回転自在に固着され、且つ、人の指を挟持自在の指挟持体とを備えたことを特徴とする筆記用補助具を提供するものである。 請求項2に係る考案は、前記指挟持体は、起伏自在に固着されることを特徴とする請求項1記載の筆記用補助具を提供するものである。 請求項3に係る考案は、前記指挟持体の起立時に前記指挟持体を起立状態に保持自在の係止体を設けたことを特徴とする請求項2記載の筆記用補助具を提供するものである。 請求項4に係る考案は、前記指挟持体は、先端部が筆記具を押圧するように構成された押圧板を介して前記筆記具挟持体に固着され、前記押圧板は前記筆記具挟持体に回転自在に固着されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の筆記用補助具を提供するものである。 請求項5に係る考案は、前記指挟持体は、前記押圧板の後端に屈曲自在の薄肉部を介して起伏自在に固着されることを特徴とする請求項4記載の筆記用補助具を提供するものである。 請求項6に係る考案は、前記指挟持体は、倒伏時に前記筆記具挟持体又は前記筆記具を圧接挟持する状態で格納されることを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか一に記載の筆記用補助具を提供するものである。 【考案の効果】 本考案の請求項1記載の考案によれば、長時間の筆記による疲労の軽減を図ると共に、通常の筆記が困難な人の筆記を補助することができ、且つ、使いやすい筆記用補助具を提供することができる。 請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案の効果に加え、収納時に嵩張ることのない筆記用補助具を提供することができる。 請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案の効果に加え、指挟持体を起立状態に保持し、指を挿入し易くすることができる。 請求項4記載の考案によれば、請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の考案の効果に加え、押圧板により、筆記具挟持体の挟持状態を安定させることができ、更に、指挟持体の筆記具先端側への倒伏を防止することができる。 請求項5記載の考案によれば、請求項4記載の考案の効果に加え、薄肉部が蝶番の機能を有し、指挟持体が起伏自在となると共に、押圧板と指挟持体とを一体で形成することが可能になる。 請求項6記載の考案によれば、請求項2乃至5のうちいずれか一に記載の考案の効果に加え、指挟持体は、倒伏時に、嵩張ることなく、安定に保持された格納状態が得られる。 【考案を実施するための最良の形態】 以下、実施例を示した図面を参照しつつ本考案の実施の形態を説明する。 図1に於いて、1は、本考案の筆記用補助具であり、筆記用補助具1は、筆記具2の外周部を長手方向所定幅で包持して圧接挟持自在の弾性体からなる筆記具挟持体3と、筆記具挟持体3外周部に回転自在に固着され、且つ、人の指を挟持自在の弾性体から成る指挟持体4とを備えている。 前記指挟持体4は、先端部が筆記具2を押圧するように構成された弾性体からなる押圧板5を介して筆記具挟持体3に固着され、押圧板5は、押圧板5と筆記具挟持体3とを貫通して設けられる軸支体7を介して筆記具挟持体3に回転自在に固着されている。 尚、前記指挟持体4は、押圧板5を介することなく、筆記具挟持体3に直接回転自在に固着されても良い。 又、前記押圧板5は軸支体7に遊嵌されて回転自在に設けられており、前記軸支体7は、金属、プラスチック等で形成されたものであるが、押圧板5又は指挟持体4を突設させた突設体を形成して、前記軸支体7の機能をもたせても良い。 そして、指挟持体4は、図1(d)に示す如く、押圧板5の後端に屈曲自在の薄肉部6を介して起伏自在に固着され、指挟持体4は、矢印の如く、右側に倒れ、左側へは倒れない構成となっている。前記薄肉部6は、例えば、指挟持体4及び押圧板5を一体で作成し、指挟持体4と押圧板5との境目部分に於いて、下方から上方に向かってカットして切れ目を入れ、上面近傍を薄皮の如く残して薄肉部6を形成しても良く、或いは、指挟持体4及び押圧板5を個別に作成し、指挟持体4と押圧板5とを、それらの上面側に屈曲自在のシートを貼り付けて結合しても良い。或いは、前記シートの裏面側と、指挟持体4と押圧板5の互いに隣接する端面に更にシートを貼り付けると強固な接続が可能である。 図2は、指挟持体4及び押圧板5を一体で作成した場合に於ける、指挟持体4及び押圧板5の成形方法の説明図である。 まず、図2(a)に示す如く、一体に形成された指挟持体4と押圧板5との間の境目に下方から上方に向かってカットして図示波線の如く切れ目を入れ、上面近傍を薄皮の如く残して薄肉部6を形成する。 その状態で指挟持体4を薄肉部6を支点として180度回転させると、図2(b)に示す如く、指挟持体4が押圧板5上に積層された状態となり、次に、図2(b)右図の如く矢印側に指挟持体4の両端を上方内側に曲げると図2(c)に示すごとく指挟持体4が上方に湾曲して、断面視馬蹄形状に成形される。 この状態で、指挟持体4を熱処理して成形された形状を安定させる。 尚、指挟持体4及び押圧板5を一体で作成する場合、一体成形時に図2(c)に示す形状に成形しても良い。 而して、前記筆記用補助具1を使用する場合は、図1に示す如く、筆記具挟持体3に筆記具2の所定位置を挟持させ、指挟持体4を起立させた状態で図3に示す如く人の人指し指8を指挟持体4に挿入すると、所定の挿入位置で人指し指8が挟持され、この状態で筆記具挟持体3及び筆記具2を親指9、中指10、人指し指8で保持すると、筆記具2が筆記できる状態に保持される。 図4は、前記押圧板5と指挟持体4とが、筆記具挟持体3に対して軸支体7を支点として回転できる状態を示しており、これにより、使用者は、人指し指8の角度を任意に設定することができる。 又、前記押圧板5と指挟持体4とが、筆記具挟持体3に対して回転できることにより、例えば、人指し指8以外の指を指挟持体4で挟持させることも可能となり、人指し指8が疲れた場合や、人差し指に障害がある場合、人差し指が欠損している場合等に対応することが可能になる。 図5は、前記筆記用補助具1の指挟持体4を起立状態から倒伏状態に格納する手順を示したものであり、同図(a)に示す如く起立状態の指挟持体4を指等で矢印の如く図に於いて右側に倒せば、同図(c)に示す如く指挟持体4の先端は筆記具2に当接したのち、先端が開かれ、筆記具2を圧接挟持しながら更に筆記具挟持体3を圧接挟持し、同図(d)に示す如く指挟持体4が筆記具2の軸方向と直角位置になった時点で停止する。 この状態で、指挟持体4は、筆記具挟持体3を圧接挟持することにより、安定的に保持され格納される。又、指挟持体4が嵩張ることがない。 図6は、前記指挟持体4を起立状態に保持自在に係止する係止体21を設けた場合の指挟持体4と係止体21の動作説明図であり、係止体21は、押圧板5から起立する起立部21aと、起立部21aの先端に於いて指挟持体4側に突設する突設部21bとから形成され、起立部21aは弾性体で形成されている。 而して、同図(a)の如く、指挟持体4が起立し、係止体21の突設部21bが指挟持体4を係止して指挟持体4の起立状態が保持されている状態で、指挟持体4を矢印の如く右側に倒すと、指挟持体4によって係止体21の突設部21bの先端が上方に持ち上げられ、起立部21aが撓んで突設部21bが指挟持体4から外れ、指挟持体4は同図(b)の矢印に示す如く倒れていく。 【図面の簡単な説明】 【図1】(a)本考案による筆記用補助具の正面図である。(b)本考案による筆記用補助具の側面である。(c)本考案による筆記用補助具の平面図である。(d)本考案による筆記用補助具の拡大正面図である。 【図2】(a)〜(c)本考案による指挟持体及び押圧板を一体で作成した場合の指挟持体及び押圧板の成形方法の説明図である。 【図3】本考案による筆記用補助具の使用状態の説明図である。 【図4】(a)〜(b)本考案による押圧板と指挟持体とが筆記具挟持体に対して回転する状態を示す説明図である。 【図5】(a)〜(d)本考案による筆記用補助具の指挟持体を起立状態から格納状態に動作させる場合の説明図である。 【図6】(a)〜(b)本考案による指挟持体を起立状態に保持自在に係止する係止体と指挟持体の動作説明図である。 【符号の説明】 1 筆記用補助具 2 筆記具 3 筆記具挟持体 4 指挟持体 5 押圧板 6 薄肉部 21 係止体 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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