閉じる | ||
【考案の名称】画鋲取付具 【実用新案権者】 【識別番号】515024634 【氏名又は名称】辻仲 實 【住所又は居所】大阪府八尾市東太子2丁目9−20−101 【代理人】 【識別番号】100154014 【弁理士】 【氏名又は名称】正木 裕士 【代理人】 【識別番号】100154520 【弁理士】 【氏名又は名称】三上 祐子 【代理人】 【識別番号】100069578 【弁理士】 【氏名又は名称】藤川 忠司 【考案者】 【氏名】辻仲 實 【住所又は居所】大阪府八尾市東太子2丁目9−20−101 【要約】 (修正有) 【課題】片手で簡単確実に画鋲の取り付け作業が可能な画鋲取付具を提供する。 【解決手段】片手Hで把持可能な画鋲取付具本体10と、画鋲取付具本体10の頂部10aに設けられている磁石と、を有し、磁石は、画鋲Gの頭部Gaを磁力によって支持してなる。そして、そのように画鋲取付具本体10に設けられている磁石の磁力によって支持された状態の画鋲Gを壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所Kに向かって移動させれば、当該所定箇所Kに画鋲Gを固定することができる。 【選択図】図4 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 片手で把持可能な画鋲取付具本体と、 前記画鋲取付具本体の頂部に設けられている磁力体と、を有し、 前記磁力体は、画鋲の頭部を磁力によって支持してなる画鋲取付具。 【請求項2】 前記画鋲取付具本体内には、前記画鋲を収納可能な収納空間が設けられ、当該画鋲取付具本体には、該収納空間を開閉可能な蓋体が設けられてなる請求項1に記載の画鋲取付具。 【請求項3】 前記画鋲取付具本体には、前記磁力体の近傍に、所定箇所に固定されている画鋲を取り外し可能な取り外し部が設けられてなる請求項1又は2に記載の画鋲取付具。 【請求項4】 前記画鋲取付具本体には、当該画鋲取付具本体を片手で把持した際、指が滑らないようにする滑り止め部が設けられてなる請求項1〜3の何れか1項に記載の画鋲取付具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、画鋲を壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所に固定するための画鋲取付具に関する。 【背景技術】 【0002】 一般的に、ポスターやカレンダー等の掲示物を壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所に固定する際、画鋲を用いて固定する方法が採用されている。このような画鋲は、円形の頭部と、その裏面中心に突設された針部とを備えたものであって、円形の頭部を指で押して、ポスターやカレンダー等の掲示物の上から壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所に針部を差し込むことで、当該掲示物を所定箇所に固定するようにしている。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、ポスターやカレンダー等の掲示物を壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所に画鋲を用いて確実に固定するには、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所に十分な深さまで針部を押し込まなければならない。それゆえ、かなりの力が必要となり、当該作業を女性等が行う場合、ポスターやカレンダー等の掲示物を壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所に画鋲を用いて確実に固定することができないという問題があった。 【0004】 そこで、本考案は、このような問題に鑑み、片手で簡単確実に画鋲の取り付け作業が可能な画鋲取付具を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記本考案の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本考案はこれに限定されるものではない。 【0006】 請求項1の考案に係る画鋲取付具によれば、片手で把持可能な画鋲取付具本体(10)と、 前記画鋲取付具本体(10)の頂部(10a)に設けられている磁力体(磁石14)と、を有し、 前記磁力体(磁石14)は、画鋲(G)の頭部(Ga)を磁力によって支持してなることを特徴としている。 【0007】 また、請求項2の考案に係る画鋲取付具によれば、上記請求項1に記載の画鋲取付具において、前記画鋲取付具本体(10)内には、前記画鋲(G)を収納可能な収納空間(S)が設けられ、当該画鋲取付具本体(10)には、該収納空間(S)を開閉可能な蓋体(蓋部13)が設けられてなることを特徴としている。 【0008】 さらに、請求項3の考案に係る画鋲取付具によれば、上記請求項1又は2に記載の画鋲取付具おいて、前記画鋲取付具本体(10)には、前記磁力体(磁石14)の近傍に、所定箇所(K)に固定されている画鋲(G)を取り外し可能な取り外し部(取り外し部材15)が設けられてなることを特徴としている。 【0009】 そして、請求項4の考案に係る画鋲取付具によれば、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の画鋲取付具において、前記画鋲取付具本体(10)には、当該画鋲取付具本体(10)を片手(H)で把持した際、指(親指H1,人差し指H2)が滑らないようにする滑り止め部(突条部10e)が設けられてなることを特徴としている。 【考案の効果】 【0010】 次に、本考案の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本考案はこれに限定されるものではない。 【0011】 請求項1の考案によれば、画鋲(G)の頭部(Ga)を画鋲取付具本体(10)の頂部(10a)に設けられている磁力対(磁石14)によって支持させ、その状態の画鋲取付具本体(10)を片手で把持し、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所(K)に移動させるだけで、画鋲(G)の針部(Gb)が所定箇所(K)内に差しこまれることとなる。それゆえ、本考案によれば、片手で簡単確実に画鋲の取り付け作業が可能となる。 【0012】 また、請求項2の考案によれば、画鋲取付具本体(10)内の収納空間(S)に画鋲(G)を収納し、その収納空間(S)内に画鋲(G)を収納し、当該収納空間(S)を蓋体(蓋部13)によって閉止すれば、画鋲(G)を収納し持ち運ぶことができる。また、蓋体(蓋部13)によって収納空間(S)を開放すれば、画鋲(G)を取り出すことができるため、利便性が向上することとなる。 【0013】 さらに、請求項3の考案によれば、画鋲取付具本体(10)には、磁力体(磁石14)の近傍に、所定箇所(K)に固定されている画鋲(G)を取り外し可能な取り外し部(取り外し部材15)が設けられているから、取り外し部(取り外し部材15)によって、画鋲(G)を取り外した後、取り外し部(取り外し部材15)の近傍に設けられている磁力体(磁石14)の磁力によって画鋲(G)が吸着されることとなるから、画鋲(G)が地面等に落下してしまう事態を低減させることができる。 【0014】 そして、請求項4の考案によれば、画鋲取付具本体(10)には、当該画鋲取付具本体(10)を片手(H)で把持した際、指(親指H1,人差し指H2)が滑らないようにする滑り止め部(突条部10e)が設けられているから、所定箇所(K)に対して画鋲取付具本体(10)を用いて画鋲(G)を差し込む際、又は、画鋲(G)を取り外す際、指(親指H1,人差し指H2)が滑らないようにすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】本考案の一実施形態に係る画鋲取付具の斜視図である。 【図2】(a)は同実施形態に係る画鋲取付具の正面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。 【図3】同実施形態に係る画鋲取付具の縦断面図を示し、(a)は同実施形態に係る画鋲取付具本体の収納空間が蓋部によって閉止されている状態を示し、(b)は同実施形態に係る画鋲取付具本体の収納空間が蓋部によって開放されている状態を示す図である。 【図4】同実施形態に係る画鋲取付具の一使用例を示す正面図を示し、(a)は同実施形態に係る画鋲取付具を用いて画鋲を所定箇所に差し込んで固定する説明図を示し、(b−1)は同実施形態に係る画鋲取付具を用いて所定箇所に固定されている画鋲を取り外す説明図を示し、(b−2)は同実施形態に係る画鋲取付具を用いて所定箇所に固定されている画鋲を取り外した説明図を示し、(b−3)は、取り外した画鋲を同実施形態に係る磁石によって支持している状態を示した説明図である。 【考案を実施するための形態】 【0016】 以下、本考案に係る画鋲取付具の一実施形態を、図1〜図4を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。 【0017】 本実施形態に係る画鋲取付具1は、図1及び図2(a)に示すように、画鋲取付具本体10を備えてなる。この画鋲取付具本体10は、軟質の合成樹脂等で形成されると共に、内部は中空状に形成され、図1及び図2(a)に示すように、頂部10aが円筒状に形成され、底部10bに向うにつれて末広がり状に傾斜し、底部10bが円弧状に形成されている。このように形成される画鋲取付具本体10は、半割状となっており、図1及び図2(b)に示すように、一対の第1画鋲取付具本体10Aと第2画鋲取付具本体10Bとを嵌合させることで構成されている。より詳しく説明すると、この第1画鋲取付具本体10Aと第2画鋲取付具本体10Bとは、中空状に形成されており、図2(a)に示すように、複数の嵌合部材11によって嵌合されている。この嵌合部材11は、図2(a)及び図3に示すように、第1画鋲取付具本体10Aと第2画鋲取付具本体10Bの一側周面10c及び他側周面10dに沿うように所定間隔置きに複数(図示では5個)設けられている。そして、この嵌合部材11は、図2(b)に示すように、第1画鋲取付具本体10Aの長手方向内周壁面から一体的に図示右方向に向って突設されている円筒状のピン受け部11aと、第2画鋲取付具本体10Bの長手方向内周壁面から一体的に図示左方向に向って突設されている棒状のピン部11bとで構成され、このピン部11bがピン受け部11aよりも若干径小に形成されていることから、ピン受け部11aにピン部11bが挿入され嵌め合うことができ、もって、図1及び図2(b)に示すように、一対の第1画鋲取付具本体10Aと第2画鋲取付具本体10Bとが嵌合することとなる。これにより、図1及び図2(a)に示すように、画鋲取付具本体10が構成され、もって、その画鋲取付具本体10内に収納空間Sが形成されることとなる。 【0018】 一方、図2(a)に示すように、画鋲取付具本体10の底部10b側に位置する他側周面10dには、回転部材12が設けられており、この回転部材12は、図2(b)に示すように、軸部12aと回転部12bとで構成されている。この軸部12aは、棒状に形成され、第1画鋲取付具本体10Aの長手方向内周壁面から一体的に幅方向(図示右方向)に向って突設されている。そして、第2画鋲取付具本体10Bには、円筒状の軸受け部12a1が長手方向内周壁面から一体的に幅方向(図示右方向)に向って突設されており、上記軸部12aが軸受け部12a1よりも若干径小に形成されていることから、軸受け部12a1に軸部12aが挿入され嵌め合うことができる。一方、回転部12bは、図2(b)に示すように、後述する蓋部13に一体的に軸部12aと垂直となる方向に一対設けられ、軸部12aに回転可能に取り付けられている。 【0019】 他方、画鋲取付具本体10の底部10bは、図3に示すように、円弧状(弓型)の蓋部13となっており、この蓋部13の一端部13aに回転部12bが一体的に設けられており、この回転部12bを基軸として、図3(a)に示す矢印P1方向及び図3(b)に示す矢印P2方向に回動可能となっている。また、蓋部13の他端部13bには、図3(a)、特に図3(b)に示すように、板バネ状に形成されている係合突起部13b1が一体的に突設されており、この係合突起部13b1が係合する係合凹部10c1が、図3(a)、特に図3(b)に示すように、画鋲取付具本体10の底部10b側に位置する一側周面10cに設けられている。これにより、図3(a)に示すように、係合突起部13b1が係合凹部10c1に係合すれば、画鋲取付具本体10内の収納空間Sが蓋部13によって閉止されることとなる。一方、図3(a)に示すように、回転部材12(回転部12b)を基軸として、矢印P1方向に蓋部13を回動させれば、係合突起部13b1が板バネ状に形成されていることから、当該係合突起部13b1の弾発力によって係合突起部13b1と係合凹部10c1との係合が解放され、もって、画鋲取付具本体10内の収納空間Sが蓋部13によって開放されることとなる。しかして、このように画鋲取付具本体10内の収納空間Sが開放されると、図1及び図2(a)に示すように、円形状の頭部Gaと、その裏面中心に突設された針部Gbとで構成された金属性の画鋲Gを複数収納することができる。そして、図3(b)に示すように、回転部材12(回転部12b)を基軸として、矢印P2方向に蓋部13を回動させれば、係合突起部13b1が板バネ状に形成されているから、当該係合突起部13b1の弾発力によって、係合突起部13b1と係合凹部10c1とが係合し、もって、画鋲取付具本体10内の収納空間Sが蓋部13によって閉止されることとなる。これにより、画鋲取付具本体10内に複数の画鋲Gを収納し持ち運べることができると共に、画鋲Gを使用する際は、蓋部13を回動させ、画鋲取付具本体10内の収納空間Sを開放すれば、画鋲Gを取り出すことができるため、利便性が向上することとなる。 【0020】 ところで、このように構成される画鋲取付具本体10の頂部10a内には、図1,図2(a),図3に示すように、厚板円形状の磁石14が嵌め込まれており、この磁石14の磁力により図4(a)に示すように、画鋲Gの頭部Gaが吸着することとなる。これにより、画鋲Gが磁石14によって支持されることとなる。 【0021】 一方、画鋲取付具本体10の頂部10a側に位置する他側周面10dには、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所K(図4参照)に固定された画鋲Gを取り外すことができる取り外し部材15が設けられている。この取り外し部材15は、図3に示すように、断面矩形状の基部15aと、その裏面中心から、画鋲取付具本体10の頂部10aに向かって、一体的にL字形に突設されている取り外し片15bとで構成されている。この基部15aは、図2(a)及び図3に示すように、画鋲取付具本体10の頂部10a側に位置する他側周面10dに設けられている嵌合空間S1内に嵌め込まれて固定され、取り外し片15bが、その嵌合空間S1外に突出し、画鋲取付具本体10の頂部10aに向かって起立姿勢となるように上記基部15aから一体的に突設されている。これにより、図1及び図2(a)に示すように、取り外し部材15の取り外し片15bのみが画鋲取付具本体10の外部に露出することとなる。 【0022】 かくして、このように画鋲取付具本体10の外部に露出している取り外し片15bには、図1に示すように、L字形の水平部分15b1の先端が二股状になるようなスリット15b2が形成されている。そして、このスリット15b2内には、図4(b)に示すように、針部Gbを挿入することができ、もって、取り外し片15bによって当該針部Gbを挟み込むことができる。これにより、取り外し部材15、すなわち、取り外し片15bを用いて、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所K(図4参照)に固定された画鋲Gを取り外すことができる。 【0023】 他方、画鋲取付具本体10の頂部10a側に位置する一側周面10cには、図1,図2(a),図3に示すように、複数の突条部10eが所定間隔置きに一体的に突設されている。この複数の突条部10eは、図4(a)に示すように、画鋲取付具本体10を片手Hで把持した際、親指H1が接触することとなる。また、図4(b)に示すように、画鋲取付具本体10を片手Hで把持した際、複数の突条部10eは、人差し指H2が接触することとなる。それゆえ、画鋲取付具1を使用する際、複数の突条部10eによって親指H1又は人差し指H2が滑らないようにすることができる。 【0024】 ここで、上記のように構成される画鋲取付具1の一使用例を、図4を用いて説明する。 【0025】 まず、使用者は、図4(a)に示すように、画鋲Gの頭部Gaを画鋲取付具本体10の頂部10a内に嵌め込まれている磁石14(図1,図2(a),図3参照)によって支持させ、その状態で、画鋲取付具本体10を片手Hで把持する。その際、親指H1が複数の突条部10eに接触することとなる。 【0026】 次いで、使用者は、その状態で、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所Kに向って(図4(a)に示す矢印P3方向)画鋲取付具本体10を移動させる。これにより、仮想線で示すように、所定箇所Kに対して画鋲取付具本体10を用いて画鋲Gを押圧することによって画鋲Gの針部Gbが所定箇所K内に差し込まれることとなる。そして、画鋲Gの針部Gbが所定箇所K内に差し込まれると、画鋲取付具本体10を所定箇所Kと離れる方向(矢印P3方向とは逆方向)に移動させれば、画鋲Gの頭部Gaが上記磁石14の磁力の吸着力から解放され、もって、画鋲Gが所定箇所Kに固定されることとなる。 【0027】 しかして、本実施形態によれば、画鋲Gの頭部Gaを画鋲取付具本体10の頂部10a内に嵌め込まれている磁石14によって支持させ、その状態の画鋲取付具本体10を片手で把持し、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所Kに移動させるだけで、画鋲Gの針部Gbが所定箇所K内に差しこまれることとなるから、片手で簡単確実に画鋲の取り付け作業が可能となる。 【0028】 また、その際、親指H1が複数の突条部10eに接触することとなるから、所定箇所Kに対して画鋲取付具本体10を用いて画鋲Gを押圧する際、親指H1が滑らないようにすることができる。 【0029】 一方、壁や掲示板あるいは黒板等の所定箇所Kに固定された画鋲Gを取り外すにあたっては、図4(b−1)に示すように、画鋲取付具本体10を片手で把持し、取り外し部材15の取り外し片15bに形成されているスリット15b2(図1参照)にて画鋲Gの針部Gbを挟み込むために、画鋲取付具本体10を矢印P4方向に移動させる。なお、この際、複数の突条部10eに人指し指H2が接触することとなる。 【0030】 そして、画鋲Gの針部Gbをスリット15b2(図1参照)にて挟み込んだ後、図4(b−2)に示す矢印P5方向に画鋲取付具本体10を移動させれば、仮想線で示すように、画鋲Gを所定箇所Kより取り外すことができる。また、取り外し部材15は、磁石14の近傍に設けられているから、画鋲Gを所定箇所Kより取り外し、画鋲Gの針部Gbをスリット15b2(図1参照)にて挟み込んでいる状態で、画鋲取付具本体10を矢印P6方向に移動させれば、その反動で、画鋲Gが矢印P6方向に移動しようとする。その際、磁石14の磁力に画鋲Gの頭部Gaが引き寄せられ、もって、仮想線で示すように画鋲Gが矢印P7方向に移動し、図4(b−3)に示すように、画鋲Gの頭部Gaが磁石14に支持されることとなる。これにより、画鋲Gを所定箇所Kより取り外しても、磁石14の磁力によって、画鋲Gが地面等に落下してしまう事態を低減させることができる。 【0031】 また、その際、人差し指H2が複数の突条部10eに接触しているから、所定箇所Kから画鋲Gを取り外す際、人差し指H2が滑らないようにすることができる。 【0032】 なお、本実施形態において示した画鋲取付具本体10は、半割状にしている例を示したが、それに限らず、一体的に形成しても良い。また、画鋲取付具本体10の形状は、使用者が片手で把持できる形状であれば良く、本実施形態の形状に限定されるものではない。 【0033】 一方、本実施形態において示した磁石14の形状は、円形状のものを例示したが、それに限らず、四角形状でも、三角形状でも良く、画鋲Gの頭部Gaを支持できればどのような形状でも良い。 【0034】 また、本実施形態において示した取り外し部材15の形状は、所定箇所Kに固定されている画鋲Gを取り外すことができるものであればどのような形状でも良く、本実施形態の形状に限定されるものではない。 【0035】 そして、本実施形態において示した蓋部13は、画鋲取付具本体10の底部10bに設けるに限らず、例えば、蓋部13をスライド窓に設計変更し、もって、そのスライド窓によって画鋲取付具本体10内の収納空間Sを開閉できるようにしても良い。その際、スライド窓を設ける位置は、画鋲取付具本体10のどの位置に設けても良い。 【0036】 また、本実施形態において示した画鋲取付具本体10の把持の仕方はあくまで一例であり、どのように把持しても良い。そのため、把持の仕方によって、複数の突条部10eに接触する指も変わってくる。さらには、画鋲取付具本体10の形状を設計変更すれば、それに合せて、複数の突条部10eの位置も変更される可能性はある。複数の突条部10eの役割は、画鋲取付具使用時の指の滑りを防止するためだからである。 【0037】 かくして、本実施形態において示した画鋲取付具1はあくまで一例であり、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 【符号の説明】 【0038】 1 画鋲取付具 10 画鋲取付具本体 10a 頂部 10e 突条部(滑り止め部) 13 蓋部(蓋体) 14 磁石(磁力体) 15 取り外し部材(取り外し部) G 画鋲 Ga 頭部 Gb 針部 H 片手 H1 親指(指) H2 人差し指(指) K 所定箇所 S 収納空間 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】本考案の一実施形態に係る画鋲取付具の斜視図である。 【図2】(a)は同実施形態に係る画鋲取付具の正面図、(b)は(a)のX−X線断面図である。 【図3】同実施形態に係る画鋲取付具の縦断面図を示し、(a)は同実施形態に係る画鋲取付具本体の収納空間が蓋部によって閉止されている状態を示し、(b)は同実施形態に係る画鋲取付具本体の収納空間が蓋部によって開放されている状態を示す図である。 【図4】同実施形態に係る画鋲取付具の一使用例を示す正面図を示し、(a)は同実施形態に係る画鋲取付具を用いて画鋲を所定箇所に差し込んで固定する説明図を示し、(b−1)は同実施形態に係る画鋲取付具を用いて所定箇所に固定されている画鋲を取り外す説明図を示し、(b−2)は同実施形態に係る画鋲取付具を用いて所定箇所に固定されている画鋲を取り外した説明図を示し、(b−3)は、取り外した画鋲を同実施形態に係る磁石によって支持している状態を示した説明図である。 |
||
【図1】 |
||
【図2】 |
||
【図3】 |
||
【図4】 |
||
ページtop へ |