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【考案の名称】ライト付き帽子 【実用新案権者】 【識別番号】512297686 【氏名又は名称】成田 通庸 【住所又は居所】愛知県名古屋市緑区大将ヶ根1−1325 【代理人】 【識別番号】100083068 【弁理士】 【氏名又は名称】竹中 一宣 【考案者】 【氏名】成田 通庸 【住所又は居所】名古屋市緑区大将ヶ根1−1325 【要約】 (修正有) 【課題】帽子に、着脱自在(取付け、取外し可能)に設けられる照明部を備えたライト付き帽子を提供する。 【解決手段】帽子の鍔2に設けた透明箇所3の上に、照明部6を設け、照明部6の本体部を、帽子のクラウン部1a前側に設けた弾性帯体5に、取付け、取外し自在に設ける構成である。鍔2に負担を掛けることがない構造であって、かつ歩行、起立等動作の時に、頭を、照らす方向に、いちいち動かす所作を要さず、自然の動きで、照らし得るライト付き帽子を提供できる。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 帽子の鍔に透明箇所を設け、この透明箇所の上に、照明部を設け、この照明部の本体部を、前記帽子のクラウン部の前側に設けた弾性帯体に、取付け、取外し自在に設ける構成としたライト付き帽子。 【請求項2】 請求項1に記載のライト付き帽子であって、 前記照明部は、弾性帯体差込み部と、この差込み部を一方に備えた本体部と、この本体部の他方に設けた軸と、この軸を包被する鞘部に設けたライト部とで構成し、前記ライト部と鞘部は、前記軸に対して、略90°範囲内で可動自在とする構成としたライト付き帽子。 【請求項3】 請求項1に記載のライト付き帽子であって、 前記透明箇所に、ワッペンを取付け、取外し可能とするとともに、クラウン部前側と、前記弾性帯体との隙間に、収容可能とする構成としたライト付き帽子。 【請求項4】 請求項2に記載のライト付き帽子であって、 前記ラィト部には、LEDの電球を設ける構成としたライト付き帽子。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、帽子に、着脱自在(取付け、取外し可能)に設けられる照明部を備えたライト付き帽子に関する。 【背景技術】 帽子の鍔裏面にライトを取付けた、所謂、ライト付き帽子は、下向きにライトの光が照射されることから、夜間、又は暗闇、暗がり等の歩行、起立時、ガードマンの警備等の照明として、又は下向き作業(所作を含む)、例えば、夜間、又は暗闇、暗がり等における各種作業、釣場における餌付け・針付け(針取換え、修理)、車輛・乗り物等の修理、パンク処理、又は倉庫の作業、事務処理、整頓、その他のレジャー全般等の所作、に有効と考えられる。これに類するものとして、実願平3−121601号公報に記載の「ライト付き帽子」がある。この考案は、鍔の裏面先端にライトを取付けた構造である。しかし、この考案は、鍔の裏面であり、視界を遮ること、違和感を感ずること、等の改良点がある。 また、帽子の鍔を改良し、この鍔に他の生活備品を設ける多目的帽子がある。例えば、実用登録第3028984号公報に記載の「扇風機付帽子」がある。この考案は、鍔に孔を開設し、この孔の上方に扇風機をセットする構造であり、風を顔面、その他の箇所に向かって送る構造である。しかし、この考案は、鍔に負担、及び/又は、頭に負担が掛り、違和感があり、少し改良の余地が考えられる。 尚、市販で、ライト(LED)付き帽子が見られるが、前記文献(2)と略同様な構造であり、その改良の余地も略同様と考えられる。 【特許文献1】実願平3−121601号公報 【特許文献2】実用登録第3028984号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 上記に鑑み、本考案は、鍔に負担を掛けることがない構造であって、かつ夜間、暗闇、又は暗がり等において、歩行、起立等動作の時には、足元を照らし、かつ前記各種動作と、それぞれ所作、作業、事務時には、手元を照らし得るライト付き帽子を提供する。また、前記各種動作と、それぞれ所作、作業、事務時において、頭を、照らす方向に、いちいち動かす所作を要さず、自然の動きで、照らし得るライト付き帽子を提供する。 これらの目的を達成するために、本考案は、次の「課題を解決するための手段」に開示した構造を提案する。 【課題を解決するための手段】 請求項1は、帽子の鍔に透明箇所を設け、この透明箇所の上に、照明部を設け、この照明部の本体部を、前記帽子のクラウン部の前側に設けた弾性帯体に、取付け、取外し自在に設ける構成としたライト付き帽子である。 請求項2は、請求項1に記載のライト付き帽子であって、 前記照明部は、弾性帯体差込み部と、この差込み部を一方に備えた本体部と、この本体部の他方に設けた軸と、この軸を包被する鞘部に設けたライト部とで構成し、前記ライト部と鞘部は、前記軸に対して、略90°範囲内で可動自在とする構成としたライト付き帽子である。 請求項3は、請求項1に記載のライト付き帽子であって、 前記透明箇所に、ワッペンを取付け、取外し可能とするとともに、クラウン部前側と、前記弾性帯体との隙間に、収容可能とする構成としたライト付き帽子である。 請求項4は、請求項2に記載のライト付き帽子であって、 前記ラィト部には、LEDの電球を設ける構成としたライト付き帽子である。 【考案の効果】 請求項1の考案は、帽子の鍔に透明箇所を設け、透明箇所の上に、照明部を設け、照明部の本体部を、帽子のクラウン部の前側に設けた弾性帯体に、取付け、取外し自在に設ける構成としたライト付き帽子である。 従って、請求項1では、鍔に負担を掛けることがない構造であって、かつ夜間、暗闇、又は暗がり等において、歩行、起立等動作の時には、足元を照らし、かつ前記各種動作と、それぞれ所作、作業、事務時には、手元を照らし得るライト付き帽子を提供できる特徴がある。また、請求項1では、この前記各種動作と、それぞれ所作、作業、事務時において、頭を、照らす方向に、いちいち動かす所作を要さず、自然の動きで、照らし得るライト付き帽子を提供できる実益がある。 請求項2の考案は、請求項1に記載のライト付き帽子であって、 照明部は、弾性帯体差込み部と、差込み部を一方に備えた本体部と、本体部の他方に設けた軸と、軸を包被する鞘部に設けたライト部とで構成し、ライト部と鞘部は、軸に対して、略90°範囲内で可動自在とする構成としたライト付き帽子である。 従って、請求項2では、請求項1の特徴、実益を達成できる、照明部の構造を提供できる効果がある。 請求項3の考案は、請求項1に記載のライト付き帽子であって、 透明箇所に、ワッペンを取付け、取外し可能とするとともに、クラウン部前側と、弾性帯体との隙間に、収容可能とする構成としたライト付き帽子である。 従って、請求項3では、請求項1の特徴、実益を達成できる、透明箇所の装飾性の向上と、照明部(ライト)、及び/又は、人に対する衝撃緩和に有効である。 請求項4は、請求項2に記載のライト付き帽子であって、 ラィト部には、LEDの電球を設ける構成としたライト付き帽子である。 従って、請求項4では、請求項1の特徴、実益を達成できる、照明部のライト部を特定できる効果がある。 【考案を実施するための形態】 以下、本考案の各実施例を説明すると、図1〜図4−3に示した第一実施例では、帽子1の鍔2(リング形状鍔、大きい鍔等を含む)には、例えば、丸形状の透明箇所3を設ける。この透明箇所3を設ける例としては、鍔2を製作(製造)する際に、透明素材を鍔2に同時にセットして、逢着、接着して製造する例と、仕上がり(既製品)に、透明箇所相当部をカットし、このカット箇所に透明部材を添着する例、又はレンズ素材を、設ける例(図示しない)等が挙げられる。そして、この透明箇所3は、図示の帽子1では、鍔2の基端2aから2cm程度離れた箇所より、先端2bより3cm程度離れた箇所が望ましい。その理由は、本考案で示した照明部5の大きさと、回転軌跡Rを考慮し、本体5aに対して、略90°に回転した際に、人Hの足元H1、手元H2を照らすことができる構造を考慮した。以上のことから、この透明箇所3を設ける箇所、及び/又は、大きさ等は、原則として限定されなく、本考案の目的を達成する範囲で、適宜変更される。さらに、透明箇所3は、後述する照明部の光の拡散と、透光量、照射距離等を勘案し、例えば、5〜6cmの直径とする。 図中5は弾性帯体で、この弾性帯体5は、帽子1のクラウン部1aの前側1bで、かつ鍔2の基端2aの幅(帽子1の左右方向、図中で矢視X方向)と略同じとする。この弾性帯体5には、後述する照明部6が取付け、取外し自在に設けられる。 そして、前記照明部6の好ましい、図3−2を基に、その一例を説明すると、弾性帯体5に係止される切込み形状の差込み部6aを、一方6b1に対で備えた板状の本体部6bと、本体部6bの他方6b2に設けた軸6cと、この軸6cを包被し、かつこの軸6cを中心に可動する鞘部6dと、この鞘部6dに設けたライト部6eと、このラィト部6eに設けたLEDの電球7とで構成する。従って、ラィト部6eは、軸6cを中心として、例えば、90°可動(回転)することで、電球7の方向性が決定される。この方向性は、人Hに悪影響を与えないことを特徴とする。即ち、照明部6の差込み部6aを利用し、帽子1に取付けた状態で、本来の足元H1、手元H2を始めとして、前方の略90°以上の範囲で、自由に照らせること、殊に、人Hに悪影響を与えずに照らせること、等の有益性がある。このように、照明部6をクラウン部1aの前側1bに設けた弾性帯片5に設けることで、鍔2への負担がなく、かつ頭H3の動きがスムースであり、疲労がない、等の利点がある。この照明部6の構造・機能、又は照らす範囲、電球7等は一例であり、限定されない。また、照明部6は、差込み部6aを利用して、簡易に取付けと、取外しができる。また、この取付け時には、頭H3の動きでは、弾性帯体5より外れない構造となっている。 他の一例として、5−1と図5−2に示した第二実施例は、透明箇所3が凹形状とした際に、この凹部300に、ワッペン8を取付け可能として、図5−1では、装飾性と、変化性等を確保する。また、図5−2では、ワッペン8を、帽子1のクラウン部1a前側1bと、弾性帯体5との隙間Sに、収容、及び/又は、粘着等する状態であり、照明部6、及び/又は、人Hに対する衝撃緩和に有効である。その他として、駐車カード、通行チケット、駐車券等において、前記隙間Sを利用して、整理、かつ保管するに有効である。また、ワッペン8は夜光塗料、蛍光塗料等を施し、光るワッペン8とすることも有益である。 この使用状態の一例を、図4−1〜図4−3を基に説明すると、夜間において、照明部6の図示しないスイッチをONすると、図4−1の如く、電球7が点灯する。この点灯で照らす位置は、ラィト部6eの方向であり、通常は、図示の如く、図4−3と図4−2の如く、足元H1、手元H2である。この足元H1、手元H2を照らすことで、ジョキングとか、夜間の釣場での、各種動作・所作の容易化、安全性、並びに安心感の確保、等が達成できる。そして、照明部6の明かりが要らない時は、スイッチをOFFとする。尚、図5−1の如く、照明部6が要らず、外した場合には、透明箇所3の保護と、帽子1の装飾性等を図るために、この透明箇所3にワッペン8を取付ける。通常の帽子1と同じ雰囲気を確保する。尚、透明箇所3にワッペン8を取付けるには、粘着テープ等を利用して貼り付ける。例えば、この粘着テープは、粘着性が確保でき、かつ水洗で、市販の粘着性が復帰できる構造が望ましい。尚、帽子1、ワッペン8等の模様、形状は自由であること、また、ワッペン8は、図示しないが、透明箇所3の一部を隠す形状も可能である。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一例を示した俯瞰図 【図2】図1の鍔部を断面視した側面図 【図3−1】本考案の照明部を取外した状態の俯瞰図 【図3−2】本考案の照明部を示した拡大俯瞰図 【図4−1】本考案の照明部を点灯した状態を示した俯瞰図 【図4−2】本考案の使用状態であって、夜間のジョキングする状態を示した俯瞰図 【図4−3】本考案の使用状態であって、夜間の釣場での所作を示した俯瞰図 【図5−1】本考案の透明箇所にワッペンを、添着し、この透明箇所を隠した状態を示した俯瞰図 【図5−2】図5−1で示したワッペンを、帽子のクラウン部前側と、弾性帯体との隙間に、収容する状態を示した俯瞰図 【符号の説明】 1 帽子 1a クラウン部 1b 前側 2 鍔 2a 基端 2b 先端 3 透明箇所 5 弾性帯体 6 照明部 6a 差込み部 6b 本体部 6b1 一方 6b2 他方 6c 軸 6d 鞘部 6e ラィト部 7 電球 8 ワッペン H 人 H1 足元 H2 手元 H3 頭 S 隙間 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3−1】 |
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【図3−2】 |
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【図4−1】 |
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【図4−2】 |
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【図4−3】 |
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【図5−1】 |
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【図5−2】 |
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