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スポーツ・娯楽
 
【発明の名称】パター用練習器具
【出願人】
【識別番号】504137602
【氏名又は名称】北川 昌生
【住所又は居所】奈良県生駒市山崎新町1−45−1405
【出願人】
【識別番号】504137543
【氏名又は名称】要 和弘
【住所又は居所】大阪府大阪市淀川区東三国3丁目9−12−2−609
【出願人】
【識別番号】504137369
【氏名又は名称】東 一博
【住所又は居所】京都府京都市右京区嵯峨石ケ坪町43−3
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100107711
【氏名又は名称】磯兼 智生
【発明者】
【氏名】北川 昌生
【住所又は居所】奈良県生駒市山崎新町1−45−1405
【要約】
【課題】
パターの形状に係わらず固定することができる、直線光を照射するパター用練習器具を提供する。
【解決手段】
直線に進む光を照射する光線照射手段と、光線照射手段を保持する保持手段と、パターのフェイス面に吸着する磁石を有し、前記光が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段をこの磁石によって固定する磁石吸着手段とを有することで、光線照射手段を、磁石によってパターのフェイス面に固定することができる。つまり、パターのフェイス面は平らに形成されているので、パターヘッドの背面側の形状にかかわりなく、すべてのパターに固定することが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線に進む光を照射する光線照射手段と、
光線照射手段を保持する保持手段と、
パターのフェイス面に吸着する磁石を有し、前記光が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段をこの磁石によって固定する磁石吸着手段と
を有するパター用練習器具。
【請求項2】
前記磁石吸着手段は、2つの磁石を有し、この2つの磁石が前記フェイス面の打撃部分を挟むように前記フェイス面に吸着する請求項1に記載のパター用練習器具。
【請求項3】
前記2つ磁石の間隔を変更することができる請求項2に記載のパター用練習器具。
【請求項4】
前記磁石吸着手段は、一端側に前記磁石を固定した2本のアームを有し、このアームの少なくとも一方が他端側において、前記フェイス面に垂直な軸に対して回動自在に前記保持手段に固定されることで、前記2つの磁石の間隔を変更することができる請求項3に記載のパター用練習器具。
【請求項5】
前記保持手段は、前記光線照射手段を所定の回転軸に対して回動自在に固定するとともに、前記光線照射手段から照射される光線がこの回転軸に対して一定角度を向くものであり、
前記磁石吸着手段は、前記光が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段を固定することに替えて、前記回転軸が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段を固定する
請求項1から4のいずれか1項に記載のパター用練習器具。
【請求項6】
前記パター用練習器具において、さらに、前記光線照射手段に電線により電力を供給する、パターのシャフト部分に固定可能な電力供給手段を有する請求項1から5のいずれか1項に記載のパター用練習器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、ゴルフに用いるパターに取り付けて練習するための器具に関する。
【背景技術】
ゴルフのパターにおいては、フェイス面を目的とする方向に正確に向けることが重要である。このために、従来からレーザー光などの直進する光をパターより照射し、これによりフェイス面の方向を見定めるようにした練習用のパターがいくつか提案されている。また、練習用パターでは、実際に使用するパターと感覚が異なることから、下記特許文献1には任意のパターに取り付けることができるアタッチメント方式の光線照射器具が示されている。この器具は、パターのフェイス面とこのフェイス面の反対に位置する背面とを挟持することでパターに固定するものである。
【特許文献1】
特開平6−182013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の光線照射器具は上述のようにパターのフェイス面と背面とを挟持することにより固定する構造をとるものであるが、パターの背面側は種々雑多な形状をしているために、背面形状によってはうまく取りけることができない場合がある。
本発明は、このような問題に鑑みて、パターの形状に係わらず固定することができる、直線光を照射するパター用練習器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、直線に進む光を照射する光線照射手段と、光線照射手段を保持する保持手段と、パターのフェイス面に吸着する磁石を有し、前記光が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段をこの磁石によって固定する磁石吸着手段とを有するパター用練習器具である。なお、本願において「パターのフェイス面に吸着する」とは、直接パターのフェイス面に吸着する場合のほか、パターのフェイス面に貼り付けた鉄板等に吸着することで間接的にフェイス面に吸着する場合を含む。
請求項2に記載の発明は、前記パター用練習器具において、前記磁石吸着手段が、2つの磁石を有し、この2つの磁石が前記フェイス面の打撃部分を挟むように前記フェイス面に吸着するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のパター用練習器具において、前記2つ磁石の間隔を変更することができるものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のパター用練習器具において、前記磁石吸着手段が、一端側に前記磁石を固定した2本のアームを含み、このアームの少なくとも一方が他端側において、前記フェイス面に垂直な軸に対して回動自在に前記保持手段に固定されることで、前記2つの磁石の間隔を変更することができるものである。
請求項5に記載の発明は、前記パター用練習器具において、前記保持手段が前記光線照射手段を所定の回転軸に対して回動自在に固定するとともに、前記光線照射手段から照射される光線がこの回転軸に対して一定角度を向くものである。そして、前記磁石吸着手段が、前記光が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段を固定することに代えて、前記回転軸が前記フェイス面に対して垂直に進むように前記保持手段を固定している。
請求項6に記載の発明は、前記パター用練習器具において、さらに、前記光線照射手段に電線により電力を供給する、パターのシャフト部分に固定可能な電力供給手段を有するものである。
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、直線に進む光を照射する光線照射手段を、磁石によってパターのフェイス面に固定することができる。パターのフェイス面は平らに形成されているので、パターヘッドの背面側の形状にかかわりなく、すべてのパターに固定することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、2つの磁石が前記フェイス面の打撃部分を挟むように前記フェイス面に吸着するので、打撃部分が磁石により塞がれずに球を打つことができる。
請求項3に記載の発明は、前記2つ磁石の間隔を変更することができるので、パターヘッドの大きさ、形状、バランスなどに応じて磁石の間隔を適切な位置に変更することが可能である。
請求項4に記載の発明は、アームを回動させることで先端側に設けた磁石を移動させることができ、簡単な構造によって2つの磁石の間隔を変更させることができる。
請求項5に記載の発明は、固定状態で光線照射手段がフェイス面に垂直な回転軸に回転するとともに、この回転軸に対して所定の角度を向く光線を照射するので、この角度を微細なものとすることで、光線照射手段を回動させて光線の照射方向を調整をすることができる。
請求項6に記載の発明は、前記光線照射手段に電力を供給する電力供給手段をパターのシャフト部分に固定できるので、ある程度重くなってしまう電力供給手段をパターヘッドから分離することでより実際の重量バランスに近い状態でパターの練習をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に本形態に係るパター用練習器具Xの光線照射部分の正面図を、図2にパター用練習器具Xの光線照射部分の背面図を、図3にパター用練習器具Xの光線照射部分の側面図を、図4にパター用練習器具Xの縦断面図を示す。
このパター用練習器具Xの光線照射部分は光線照射部10、保持部20、磁石吸着部30より構成される。
光線照射部10は円筒形状をしており、レーザー光線を照射するレーザー光照射体12が内部に固定されている。また、円筒の底部にレーザー光が通る穴11が形成され、この円筒の回転軸に沿って直線に進むレーザー光線が照射されるようになっている。
保持部20は、光線照射部10の外周に嵌り合う筒状の光線照射部保持体21、光線照射部保持体21の両側面から下方に向かって設けられる板状体である連結体22、連結体22の前縁と光線照射部保持体21の側面下方先端部分に、円筒状の光線照射部保持体21の回転軸に対して垂直に設けられる横に細長い板状体である磁石吸着部保持体23より構成される。磁石吸着部保持体23の両端には図示しない穴が設けられている。光線照射部保持体21、連結体22、磁石吸着部保持体23は、合成樹脂により一体に成型されている。
磁石吸着部30は、2つの細長い板状体から構成され、下端には薄い有底の円筒体である磁石保持部31が形成され、磁石保持部31の内部には円筒状の磁石32が接着固定されている。また、上端側には図示しない穴が形成されており、磁石吸着部30はこの穴を介してネジ33と袋ナット34により磁石吸着部保持体23の両側のそれぞれの穴に回動自在に固定される。すなわち、磁石吸着部30は、光線照射部保持体21の回転軸と平行な軸に対して回動自在に固定されることで、2つの磁石32の間隔を変更することができるようになっている。なお、磁石吸着部30と磁石吸着部保持体23との間にはスペーサー35が挟まれて、一定の距離が保たれるようになっている。
図5にパター用練習器具Xの全体を表す側面図を示す。パター用練習器具Xは上述した光線照射部分と、この光線照射部分に電力を供給する電力供給部40とから構成される。電力供給部40は、光線照射部10のレーザー照射体12と連結され電力を供給する電線41、電線41につながり電池を内包する電池ボックス42、電池ボックスの一端に設けられる電力の供給のオンオフを切り替えるスイッチ43より形成される。
次に、以上のような構成を有するパター用練習器具Xの使用方法について説明する。図6にパター練習器具Xの光線照射部分をパターヘッドに装着した状態を表す正面図を示し、図7に同平面図を示す。
使用者は、まず、磁石吸着部31を回動させて、パターAのフェイス面形状やシャフトの位置に合うように磁石32の間隔を調節する。次に、図6、7に示すように両磁石32をパターのフェイス面に打撃部分を挟むように吸着させる。なお、パターAのフェイス面がアルミ等の磁石が吸着しない材質の場合は、パターのフェイス面に薄い鉄板を両面テープに貼っておくことで対応することができる。つぎに、電力供給部40の電池ボックス42をシャフトのグリップよりやや下方に両面テープにより固定する。この際、グリップを握った手でスイッチ43が操作できる位置にあわせておく。この状態でスイッチ43を押すと光線照射部10よりパターのフェイス面に垂直にレーザー光が照射されることになる。また、スペーサー35によって光線照射部10および保持部20はパターのフェイス面より背面側に位置することになり、練習者はパターのフェイス面を目視することができる。従って、最初はスイッチをオフの状態にしてボールにフェイス面を当て、この状態が狙った位置に向いているかどうかを確認するためにスイッチを押してレーザー光を壁面などに照射する。これによりパターのフェイス面がどの方向を向いているかを知ることができ、フェイス面を目的物に正確に向かうようにするための練習をすることができる。なお、戸外などで練習する際は、図8に示すようなL字型の的Yを使用し、的Yの垂直に立った板部分50にレーザー光を当てて方向を見定めるようにするとよい。
(変形例)
上記の実施形態ではレーザー光はパターのフェイス面に対して垂直に照射されるようにしていたが、これを次のようにしてもよい。即ち、レーザー光照射体12から照射されるレーザー光を少しだけ傾け、光線照射部10を構成する円筒および保持部20の光線照射部保持体21の円筒の回転軸から数十分の一度から数度だけずれた方向に照射するようにする。光線照射部10と光線照射部保持体21は円筒の内周と外周で接しているので光線照射部10はこれらの円筒の回転軸を中心として回動することができる。このような構成によって、光線照射部10を回動させることで、光線の照射方向を微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るパター用練習器具の光線照射部分の正面図である。
【図2】実施の形態に係るパター用練習器具の光線照射部分の背面図である。
【図3】実施の形態に係るパター用練習器具の光線照射部分の側面図である。
【図4】実施の形態に係るパター用練習器具の光線照射部分の縦断面図である。
【図5】実施の形態に係るパター用練習器具の全体を示す側面図である。
【図6】実施の形態に係るパター用練習器具の光線照射部分をパターヘッドに装着した状態を示す正面図である。
【図7】実施の形態に係るパター用練習器具の光線照射部分をパターヘッドに装着した状態を示す平面である。。
【図8】練習用の的を示す斜視図である。
【符号の説明】
X パター用練習器具
10 光線照射部
20 保持部
30 磁石吸着部
40 電力供給部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
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