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【考案の名称】自動膨張式マットを備えた寝袋 【実用新案権者】 【識別番号】517125694 【氏名又は名称】十時 和夫 【住所又は居所】東京都北区西ヶ原2−20−13 【代理人】 【識別番号】100178102 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 晃 【考案者】 【氏名】十時 和夫 【住所又は居所】東京都北区西ヶ原2−20−13 【要約】 (修正有) 【課題】取り扱いが簡単で、快適に使用することができ、収納時や運搬時に嵩張らない、自動膨張式マットを備えた寝袋を提供する。 【解決手段】被覆部1及びマット部2を有し、マット部2は、給排気バルブ21,22を備え、表面・裏面間に複数の空洞を有する弾性のフォームを具備し、フォームの圧縮状態においてバルブ21,22を開放することにより、フォームの弾性力によりマット部2の内部に空気が流入する。さらに、被覆部1は、マット部2に一部又は全部が着脱自在に連結し、マット部2は、表面の短縁近傍に枕部3を具備する。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 被覆部及びマット部を有し、前記マット部は少なくとも1の給排気バルブを備え、表面・裏面間に複数の空洞を有する弾性のフォームを具備し、前記フォームの圧縮状態において前記バルブを開放することにより、前記フォームの弾性力により前記マット部内部に空気が流入することを特徴とする寝袋。 【請求項2】 前記被覆部は、前記マット部に一部又は全部が着脱自在に連結していることを特徴とする請求項1記載の寝袋。 【請求項3】 前記マット部は、表面の短縁近傍に枕部を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の寝袋。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、自動膨張式マットを備えた寝袋に関する。 【背景技術】 【0002】 キャンプ用品又は非常用防災グッズとして、寝袋が市販されている。一方、同じ用途で、バルブを開けることにより膨らむ方式の自動膨張式マットが市販されている。キャンプ時、災害時には、自動膨張式マットの上に寝袋を敷いて使用するのが通常である。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0003】 前述したように、キャンプ用品又は非常用防災グッズとして、寝袋と自動膨張式マットがそれぞれ単体で市販されている。通常、これら2点を組み合わせて使用することが多いが、キャンプ等の荷物としては収納時に嵩張るうえ、避難時には運搬に時間がかかるといった欠点があった。また、費用面においても、マットと寝袋を別個に購入すると割高になるという難点があった。 【0004】 上述の問題に鑑み、本考案においては、取り扱いが簡単で、快適に使用することができ、収納時や運搬時に嵩張らない、自動膨張式マットを備えた寝袋を、安価な費用で提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために、本考案に係る寝袋は被覆部及びマット部を有し、前記マット部は、少なくとも1の給排気バルブを備え、表面・裏面間に複数の空洞を有する弾性のフォームを具備し、前記フォームの圧縮状態において前記バルブを開放することにより、前記フォームの弾性力により前記マット部内部に空気が流入する構成であることを特徴とする。 【0006】 前記被覆部は、前記マット部に、一部又は全部が着脱自在に連結し、前記マット部は、表面の短縁近傍に枕部を具備する。 【考案の効果】 【0007】 本考案に係る自動膨張式マットを備えた寝袋を使用することにより、マットと寝袋の2点を準備し運搬する必要がなくなり、災害時に避難所等へ移動するときやキャンプ場への運搬にかかる負担が軽減する。 【0008】 本考案に係る自動膨張式マットを備えた寝袋を使用することにより、使用に際して手動で空気を注入する労苦とストレスから解放される。 【0009】 マット部の空気を抜くことにより、収納時のサイズが小さくなるため、運搬車や収納庫のスペースを広くとれるようになる。 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】本実施形態の寝袋の使用時における斜視図である。 【図2】本実施形態の寝袋のマット部のみの平面図である。 【図3】本実施形態の寝袋の、(A)収納時の側面図、(B)使用時の側面図である。 【考案を実施するための形態】 【0011】 本考案に係る自動膨張式マットを備えた寝袋は、図1に示すように、被覆部1及びマット部2によって構成され、マット部2の上縁近くには枕部3が着設されている。 【0012】 本実施形態においては、膨張時のマット部2のサイズは、短辺66cm、長辺188cm、厚さ5〜10cmとした。 【0013】 マット部2の表面・裏面間には複数の空洞を有する弾性のフォームが内蔵されており(不図示)、前記空洞内に空気が供給されることにより膨張が実現する。具体的には、マット部短辺の厚み部分にバルブ21及び22(図1)が設置されており、マット収縮時すなわち前記フォームの圧縮状態においてバルブ21及び22を開放することにより、前記フォームの弾性力が働き前記マット部内部に空気が流入する。 【0014】 図2に示すように、被覆部1とマット部2は、3辺がダブルジッパー11により着脱自在に連結しており、さらに、被覆部1は他の寝袋の被覆部と、ダブルジッパー11によって連結可能な構成となっていることから、複数個のマット部2を横に並べて親子、夫婦等複数人が同時使用できる寝袋を簡易作成することも可能である。 【0015】 本実施形態においては、枕部3は、吹込み等手動によって空気を注入する袋タイプのものを使用しており、マット部2の短縁近傍に固着又は着脱自在に配設されている。 【0016】 本実施形態では、被覆部1及びマット部2(内臓のフォームを除く)の材質として、防湿性の高い5Dポリエステル紬生地を採用した。 【0017】 図3(A)は収納時の、(B)は使用時の各側面図である。本寝袋は収納に際し、マット部2と枕部3の空気を抜いて丸めると、ほぼ(A)・(B)の対比のごとく、コンパクトになる。 【0018】 以上、本考案の有する特徴及び優れた点を上記実施形態に記載したが、本考案は、本考案の原理の範囲内で、本願の実用新案登録請求の範囲で使用されている言葉を広く一般的な意味にまで広げて実施することが可能である。例えば、被覆部1とマット部2との連結は3辺でなく2辺または1辺とすることも可能である。また、枕部3の膨張方式についても、手動ではなく自動膨張式とすることもできる。これら本実施形態と異なる実施についても、実用新案登録請求の範囲の記載と違わない限りにおいて、本考案の技術的範囲に含まれるものと解する。 【符号の説明】 【0019】 1 被覆部 11 ダブルジッパー 2 マット部 21 給排気バルブ 22 給排気バルブ 3 枕部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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