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【考案の名称】ゴルフスィング矯正装着具 【実用新案権者】 【識別番号】509039758 【氏名又は名称】市川 文明 【住所又は居所】広島県広島市安佐北区白木町三田5504 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100074055 【氏名又は名称】三原 靖雄 【考案者】 【氏名】市川 文明 【住所又は居所】広島県広島市安佐北区白木町三田5504 【要約】(修正有) 【課題】 左右両肘間の距離が一定に保持され、且つ、左右両腕内面を本体左右両側面に当接して固定することでインパクト時に引き手側の甲が飛球方向に向くように保持され、且つ、左肘が略伸張された最良スィングに矯正するスィング矯正装着具を提供する。 【解決手段】 前傾角度と左右両腕と身体との間隔・距離及び角度を正確に保持し、且つ、左右両腕と胴体とで囲まれる概三角状の間隙を、右上腕の概中央部及び左上腕の概中央部を当接して保持し、上部中央左右に係止具12をそれぞれ設け、且つ、上端内側角部に前傾角度に適合した所定角度の面取りを施した本体1と、該右上腕の概中央部と対応する本体部分との当接をそれぞれ保持する右上腕用固定具2と、該左上腕の概中央部と対応する本体部分との当接をそれぞれ保持する左上腕用固定具3と、係止具1aと係止具間にそれぞれ懸吊して設けた吊り下げ用固定具4,5から成る。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ゴルフの基本となる最良なスィングを矯正する装着具において、該装着具はアドレス時の前傾角度(α)と左右両腕と身体との間隔・距離及び角度を正確に保持し、且つ、ボールのインパクト時に形成される左右両腕と胴体とで囲まれる概三角状の間隙を、右上腕(RUA)の概中央部及び左上腕(LUA)の概中央部を当接して保持し、上部中央左右に係止具(1a)(1a)をそれぞれ設け、且つ、上端内側角部に前傾角度(α)に適合した所定角度の面取り(1')を施した本体(1)と、該右上腕(RUA)の概中央部と対応する本体(1)部分との当接をそれぞれ保持する右上腕用固定具(2)(2)と、該左上腕(LUA)の概中央部と対応する本体(1)部分との当接をそれぞれ保持する左上腕用固定具(3)(3)と、該係止具(1a)と係止具(1a)間にそれぞれ懸吊して設けた吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)から成り、且つ、使用時は装着具の吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)を首部に巻回して懸吊し、且つ、左右両上腕概中央部を本体左右側部の固定具(2)(2)・(3)(3)にそれぞれ固着し、概三角状の間隙を保持してスィングすることを特徴とするゴルフスィング矯正装着具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 この考案は、ゴルフスィング矯正装着具に関するものである。 【背景技術】 ゴルフの基本となる最良(理想的)なスィングは、左右の両肘間の距離が略一定に保持され、且つ、インパクト時に引き手側(飛球方向側の手)の甲が飛球方向に向くように手首が固定された状態で保持され、且つ、肘が略伸ばされている。即ち、インパクト時の左右両腕と胴体で形成される概三角形状の間隙を略保持するようなスィングが最良(理想的)なスィングといわれている。 又、上記の様な最良(理想的)なスィングを習得する為に考案されたゴルフスィング矯正具が存在するので紹介する。例えば、特許文献1に示すように、左右両上腕間を一定の距離を保持することにより左右両肘間の距離を略一定に保つスィング矯正具がある。これは、左右両上腕間に挟まれたボールに左右両上腕をバンドで拘束するものである。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】 登録実用新案第3079733号 しかしながら、上記のゴルフスィング矯正具は、スィング中、左右両上腕間の距離を一定に保持するものの、肘が大きく曲がる可能性があり、最適なスィングでボールを打つ事が出来ない場合がある。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 そこで、上記課題を解決する為に、この考案は左右両肘間の距離が一定に保持され、且つ、左右両腕内面を本体左右両側面に当接して固定することでインパクト時に引き手側(飛球方向側の手)の甲が飛球方向に向くように保持され、且つ、左肘が略伸張された最良なスィングに矯正するスィング矯正装着具を開発・提供する事にある。 【課題を解決するための手段】 この課題を解決するための手段として、アドレス時の前傾角度と左右両腕と身体との間隔・距離及び角度を正確に保持し、且つ、ボールのインパクト時に形成される左右両腕と胴体とで囲まれる概三角状の間隙を、右上腕の概中央部及び左上腕の概中央部を当接して保持し、上部中央左右に係止具をそれぞれ設け、且つ、上端内側角部に前傾角度に適合した所定角度の面取りを施した本体と、該右上腕の概中央部と対応する本体部分との当接をそれぞれ保持する右上腕用固定具と、該左上腕の概中央部と対応する本体部分との当接をそれぞれ保持する左上腕用固定具と、該係止具と係止具間にそれぞれ懸吊して設けた吊り下げ用固定具から成り、且つ、使用時は装着具の吊り下げ用固定具を首部に巻回して懸吊し、且つ、左右両上腕概中央部を本体左右側部の固定具にそれぞれ固着し、概三角状の間隙を保持してスィングするものである。 【考案の効果】 この考案の効果として、アドレス時の前傾角度と左右両腕と身体との間隔・距離及び角度を正確に保持し、且つ、ボールのインパクト時に形成される左右両腕と胴体とで囲まれる概三角状の間隙を、右上腕の概中央部及び左上腕の概中央部を当接して保持し、上部中央左右に係止具をそれぞれ設け、且つ、上端内側角部に前傾角度に適合した所定角度の面取りを施した本体と、該右上腕の概中央部と対応する本体部分との当接をそれぞれ保持する右上腕用固定具と、該左上腕の概中央部と対応する本体部分との当接をそれぞれ保持する左上腕用固定具と、該係止具と係止具間にそれぞれ懸吊して設けた吊り下げ用固定具から成り、且つ、使用時は装着具の吊り下げ用固定具を首部に巻回して懸吊し、且つ、左右両上腕概中央部を本体左右側部の固定具にそれぞれ固着し、概三角状の間隙を保持してスィングする事で、左右両肘間の距離が略一定に保持され、且つ、インパクト時に引き手側の甲が飛球方向に向く様に固定され、且つ、左肘が略伸張された最良なスィングをすることができる。又、アドレスした時の方向性・両肩の向き(目標に向かっての開き)が分かり易く、アドレス時の右肩の下がり加減、両腕と身体の間隔・距離及び角度、上半身の前傾角度がチェックし易く、アドレス状態時の三角形を保持したままバックスィングが出来る。更に、バックススィングに入ってからの両腕のローリング及びズレが分かり易く、右肘のフライングエルボがチェック出来、且つ、トップでのコックの方向性、最適なトップの位置が確認できる等、極めて有益なる効果を奏するものである。 【考案を実施するための最良の形態】 この考案の最良の形態として、ゴルフスィングの基本をベースとした本体の寸法形状、吊り下げ用固定具の長さ、左右上腕用固定具の大きさ(内径寸法)は使用者の体形に適合し、且つ、材質は身体に負担が生じない軽量で柔らかく、且つ、耐久性の良いものを選定する事が望ましい。 【実施例1】 そこで、この考案の一実施例を図1〜図3に基づいて詳述すると、ゴルフの基本となる最良なスィングを矯正する装着具において、該装着具はアドレス時の前傾角度(α)と左右両腕と身体との間隔・距離及び角度を正確に保持し、且つ、ボールのインパクト時に形成される左右両腕と胴体とで囲まれる概三角状の間隙を、右上腕(RUA)の概中央部及び左上腕(LUA)の概中央部を当接して保持し、上部中央左右に係止具(1a)(1a)をそれぞれ設け、且つ、上端内側角部に前傾角度(α)に適合した所定角度の面取り(1')を施した本体(1)と、該右上腕(RUA)の概中央部と対応する本体(1)部分との当接をそれぞれ保持する右上腕用固定具(2)(2)と、該左上腕(LUA)の概中央部と対応する本体(1)部分との当接をそれぞれ保持する左上腕用固定具(3)(3)と、該係止具(1a)と係止具(1a)間にそれぞれ懸吊して設けた吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)から成り、且つ、使用時は装着具の吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)を首部に巻回して懸吊し、且つ、左右両上腕概中央部を本体左右側部の固定具(2)(2)・(3)(3)にそれぞれ固着し、概三角状の間隙を保持してスィングすることを特徴とするゴルフスィング矯正装着具から構成される。 次に、この考案の寸法形状・材質等の詳細について説明すると、図1に示す様にこの装着具の本体(1)は、一般標準寸法の右利き用を示したもので、寸法形状は縦約160mm×横約215mm×板厚約50mmで、本体の右側面側はアドレス時の右肩の下がり角度に適合した所定角度に傾斜を設けた形状に形成され、且つ、本体左右側面部には左右両上腕概中央部を固定する固定具(2)(2)・(3)(3)をそれぞれ設け、且つ、本体上部中心左右には吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)を係止する為の金具又は面ファスナー等の係止具(1a)(1a)それぞれ設け、更に、本体上端内側角部に前傾角度(α)に適合した所定角度の面取り(1')を施している。そして、上記の本体の材質は衝撃を吸収できる風船タイプ又はスポンジ製で形成され、表面を滑らかに加工したものである。又、上記の固定具の材質は伸縮性・柔軟性の優れたゴム又はプラスチックで形成したものである。 そして、上記の左右上腕用固定具(2)(2)・(3)(3)について詳述すると、図3(A)(B)に示す様に、一方の左上腕用固定具(3)(3)側の断面形状は容易に着脱を可能にする為に手前側に切欠部を設けた円形状に形成し、又、他方の右上腕用固定具(2)(2)側の断面形状は前後に所定長さの平行板を設けてフォロー時に右腕がガイド(固定具)から外れ易くする事で、左肘のフライングエルボが分かるように設けたものである。 次に、装着具本体を吊り下げる為の吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)の材質は、首部に装着する固定具は、伸縮性・柔軟性に優れたゴム又はプラスチックで形成し、吊り下げジョイント部も同様に伸縮性・柔軟性に優れたゴム又はナイロン製の布で形成し、首側固定部及び本体側固定部の係止部材は金具又は面ファスナー等の係止部材で連結したものである。 次に、この考案の取扱方法及びアドレスについて説明すると、図4に示す様に吊り下げ用固定具(4)(4)・(5)を首部に巻回して吊り下げた後、両足を肩幅程度のスタンスをとり、背筋を伸ばして所定角度(α)の前傾姿勢をとりながら左右両上腕概中央部を本体の側面部にそれぞれ固着すれば、自然に両腕が略垂直方向に成り、且つ、右肩がやや下向き加減に調整され、更に、クラブのグリップ位置が左足の踵部位置に合ったアドレスと成り、理想的な構えが確保できる。 又、図5はアドレス時の左側面図を示したもので、首から装着具本体を吊り下げ、本体側部に両腕を当接する事で、両腕が垂直に保持され、且つ、本体上端内側角部に設けた面取り(1')部は、前傾角度の目安と成り、正しい前傾姿勢が確保出来る。 【産業上の利用可能性】 この考案のゴルフスィング矯正装着具は、左右両肘間の距離が一定に保持され、且つ、左右両腕内面を本体左右両側面に当接して固定することでインパクト時に引き手側(飛球方向側の手)の甲が飛球方向に向くように保持され、且つ、左肘が略伸張された最良なスィングに矯正する事で、多くのゴルフ愛好者及びゴルフ関係市場に寄与する為、産業上の利用可能性を有する。 【図面の簡単な説明】 【図1】この考案の一実施例を示し、正面図である。 【図2】この考案の一実施例を示し、(A)は図1のa−a矢視断面図で、(B)は図1のb−b矢視断面図である。 【図3】この考案の一実施例を示し、(A)は図1のc−c矢視断面図で、(B)は図1のd−d矢視断面図である。 【図4】この考案の使用例を示し、アドレス時の正面図である。 【図5】この考案の使用例を示し、アドレス時の左側面図である。 【符号の説明】 1 本体 1' 面取り 1a 係止具 1b 本体右側面 1c 本体左側面 2 右上腕用固定具 3 左上腕用固定具 4 吊り下げ用固定具 5 吊り下げ用固定具 5a 係止具 LUA RUA α |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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