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運輸
 
【発明の名称】自転車の盗難防止装置
【出願人】
【識別番号】504166510
【氏名又は名称】鎌田 勉
【住所又は居所】神奈川県横浜市青葉区松風台1−7 藤和青葉台ホームズ901
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100103399
【氏名又は名称】橋本 清
【発明者】
【氏名】鎌田 勉
【住所又は居所】神奈川県横浜市青葉区松風台1−7 藤和青葉台ホームズ901
【要約】
【課題】
鍵を持参するという面倒を失くすと共に、鍵を紛失して自転車を使用できなくなる事態をも防止しつつ、格段に優れた盗難防止効果を発揮されることができる自転車の盗難防止装置を提供する。
【解決手段】
シートポスト1の上端部にサドル取付部材2を回動自在に連結し、サドル取付部材2の連結部にダイヤル錠3を配設し、ダイヤル錠3によってサドル取付部材2を適宜位置で固定できるようにする。サドル取付部材2を回動させ、サドル7を直立状態とさせた時に、ダイヤル錠3を施錠してサドル7を固定できるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートポストの上端部にサドル取付部材を回動自在に連結し、サドル取付部材の連結部にダイヤル錠を配設し、ダイヤル錠によってサドル取付部材を適宜位置で固定できるようにしたことを特徴とする自転車の盗難防止装置。
【請求項2】
前記サドル取付部材を回動させ、サドルを直立状態とさせた時に、前記ダイヤル錠を施錠してサドルを固定できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自転車の盗難防止装置。
【請求項3】
前記ダイヤル錠に代えて、ボタン錠を配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車の盗難防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、非使用時に自転車のサドルを直立状態とさせて、乗車できないようにすることによって、自転車の盗難を防止するようにした自転車の盗難防止装置に関する。
【背景技術】
従来、自転車を駐車させておく場合、前輪又は後輪のスポーク間に停止プレートを突出させたり、ダイヤル錠付ケーブルを掛止させたりして、前輪又は後輪が回転できないようにして、自転車が盗難されるのを防止していた。
しかし、ペンチ等を使用すれば、停止プレートは簡単に折曲でき、ダイヤル錠付ケーブルは簡単に切断でき、その後、自転車に乗車して安々と盗難することができる。
そこで、シートポストの上端部に鍵及び錠による盗難防止装置を設置して、非使用時に施錠することによって、サドルを直立状態に保持させて、乗車できないようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照。)。
【特許文献1】
特開平11−105756号公報
【特許文献2】
特開2002−347678号公報
上記盗難防止装置は、シートポストの上端部に錠を設置したものであるから、簡単には破壊することができないと共に、非使用にサドルを直立状態に保持させてあるから、そのまま乗車することができない。よって、停止プレート又はダイヤル錠付ケーブル等に比較して、格段に優れた盗難防止効果が発揮されることが期待される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記盗難防止装置は、シートポストの上端部に設置した錠を鍵によって解錠するものであり、非使用時には鍵を持参しなければならず面倒であると共に、もし紛失すると自身でも自転車を使用できなくなる、という問題点が存在した。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであって、非使用時にも鍵を持参するという面倒を失くすと共に、鍵を紛失して自転車を使用できなくなる事態をも防止しつつ、格段に優れた盗難防止効果を発揮されることができる自転車の盗難防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の自転車の盗難防止装置は、シートポストの上端部にサドル取付部材を回動自在に連結し、サドル取付部材の連結部にダイヤル錠を配設し、ダイヤル錠によってサドル取付部材を適宜位置で固定できるようにしたことを特徴とする。
ここで、前記サドル取付部材を回動させ、サドルを直立状態とさせた時に、前記ダイヤル錠を施錠してサドルを固定できるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の自転車の盗難防止装置の好適な実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
本発明の自転車の盗難防止装置は、図1及び図2に示すように、シートポスト1の上端部にサドル取付部材2を回動自在に連結し、サドル取付部材2の連結部にダイヤル錠3を配設してある。
図2及び図4に示すように、シートポスト1の上端部には、ポスト固定板4,4を連結軸部5a及び固定螺子5bによって固定してあると共に、シートポスト1及びポスト固定板4,4には、挿通孔1a,4aを穿設してある。
又、ポスト固定板4には、係合孔4bを形成してある。
図2及び図4に示すように、サドル取付部材2は、サドル支持軸6を介してサドル7を支持すると共に、前記挿通孔1a,4aに挿通した支持軸部8a及び固定螺子8bを介してシートポスト1に回動自在に連結してある。
又、サドル取付部材2には、係合孔2aを形成してある。
サドル7は、サドル取付部材2を回動させることによって、図2に示すように、略水平な着座状態又は略垂直な直立状態となる。
そして、サドル7が着座状態又は直立状態に位置する時、ダイヤル錠3で施錠することによって、サドル7はそれら状態で固定されるようになっている。
ダイヤル錠3は、図3及び図4に示すように、ダイヤル9と一体となった表示板10には0〜9という数字を表示してあり、固定板11には指標12を配設してある。
ダイヤル9と一体となった回転軸13の周囲には、複数の回転板14,15,16を配設してあり、各回転板14,15,16には、係合孔14a,15a,16aを形成してある。そして、係合孔14a,15a,16a内には係止棒17をバネ18によって弾力付勢して配設してある。
サドル7を着座状態又は直立状態に位置させた時、ダイヤル9を左回り又は右回りに交互に回転させ、指標12に所定の数字を合致させると、係合孔4b,2a,14a,15a,16aが同一位置となって、バネ18によって係止棒17が離脱されて、解錠されるようになっている。
一方、指標12に所定以外の数字を合致させると、係合孔4b,2aのみが同一位置となり、係止棒17が挿入されて、施錠されるようになっている。
本発明の自転車の盗難防止装置は、以上のような構成であって、自転車を使用する時には、サドル7を略水平な着座状態とし、ダイヤル錠3を施錠しておく。
これによって、使用者はサドル7に着座することができるから、自転車を走行させることができる。
一方、自転車を使用しない時、すなわち、駐車しておく時には、サドル7が略水平な着座状態において、ダイヤル錠3を解錠した後、サドル取付部材2を回動させ、サドル7を略垂直な直立状態とし、再度、ダイヤル錠3を施錠する。
これによって、盗難者はサドル7に着座することができず、自転車を走行させることができないから、又、サドル7を略垂直な直立状態としたまま、自転車を移動させるのは不自然であるから、自転車を盗難されることがない。
以上の如く、本発明の自転車の盗難防止装置は、シートポスト1にダイヤル錠3を設置したものであるから、簡単には破壊することができないと共に、非使用時にサドル7を直立状態に保持させることができるから、格段に優れた盗難防止効果が発揮される。
さらに、本発明の自転車の盗難防止装置は、ダイヤル錠3によって施錠及び解錠するものであるから、非使用時に鍵を持参する必要はなく簡易であると共に、鍵を紛失して自転車を使用できなくなる、という問題点も発生しない。
上記実施例においては、サドル取付部材2の連結部にダイヤル錠3を配設したが、図5に示すように、正面に1〜8という数字を表示した押ボタン22を有するボタン錠21を配設してもよい。
このボタン錠21においては、所定の数字を表示した押ボタン22を適宜順序で押下することによって、解錠されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止装置を装備した自転車の正面図である。
【図2】本発明の盗難防止装置を装備した自転車のサドル近傍の正面図である。
【図3】ダイヤル錠の正面図である。
【図4】本発明の盗難防止装置の断面図である。
【図5】ボタン錠の正面図である。
【符号の説明】
1 シートポスト
2 サドル取付部材
3 ダイヤル錠
7 サドル
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
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