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運輸
 
【考案の名称】携帯型吊り革マイリング
【実用新案権者】
【識別番号】720002090
【氏名又は名称】橋爪 克典
【住所又は居所】福岡県八女郡広川町大字新代1428番地27
【考案者】
【氏名】橋爪克典
【住所又は居所】福岡県八女郡広川町大字新代1428番地27
【要約】 (修正有)
【課題】電車やバスの車内の吊り革や保護棒等を衛生的に使用することに役立つ携帯型吊り革マイリングを提供する。
【解決手段】携帯型吊り革マイリングは、環状型リング本体1に緩衝と滑り止めを兼ねたゴムラバー付P型クリップ2を嵌め込み、その締付け穴部とU型フック4の取付け穴部を組ネジ3で締結一体化し、このフックを電車やバスの車内に常設されている吊り革や保護棒等に掛けることで、吊り革や保護棒等を素手で直に握らないため、自分の掌を衛生に保ち体のバランスを支え車内の安全を確保することに役立つ。また、乗車位置に吊り革や保護棒等がない場所においても、U型フック4をリング中心方向へ回転させ外向きになったゴムラバー面を乗車位置の周辺設備部に当て受け止めることにより、上述と同様に自分の掌を衛生に保ち体のバランスを支え車内の安全を確保することに役立つ。 
【選択図】図1
選択図 
試作写真1 
試作写真2 
試作写真3 
発明者からのメッセージ

長年、鉄道車両の整備に携わってきて、安全で快適な車両を提供することが自分に与えられた使命であると感じております。例えば、車内の吊り革の役割は、車両の動揺などから体のバランスを支えてくれる、重要な設備品の一つです。しかし、不特定多数の乗客が利用するため、衛生状態を不安に感じ、握ることを躊躇する人は少なくありません。
本考案は、電車やバスの車内の吊り革にフックを掛け受け止めることにより、吊り革を素手で握らないため、自分の掌を衛生に保ちながら体のバランスを支え、転倒防止に役立ちます。また、U型フックをリング中心方向に回転させ、外向きになったP型クリップのゴムラバー面で周辺設備部に当て受止めることで、前述と同様な効果が得られます。
今、世界中がコロナ禍に悩まされており、現在も確かな感染防止対策は見えない状況にあります。移動を余儀なくされる人達は、電車やバスを利用する度に不安に感じながら乗車しているかもしれません。この携帯型吊り革マイリングは、感染症を含めた不安を少なくし、安心と安全を受け止めるマイリングとして、お役に立てて頂ければ幸いです。

e-mail : nro1015.15.57akb@gmail.com
TEL : 090-6632-3809
氏 名 : 橋爪 克典
 
I have been in a business of railcar maintenance, and have felt it is my mission to provide the safe and comfortable rail service. For example, the roll of a strap is an important equipment to sustain your body against the train’s shaking and keep the balance of your body. However, since it is used by many random people, some might not be willing to grip it concerning about hygienic reason.
This invention is to provide a hook on a strap in a train or bus so that people do not need to grip the strap itself. It keeps your palm hygienic and sustain your body in a good balance to prevent from falling down, and by rotating the U-shaped hook onto the direction of center to the ring, making the P-shaped clip’s rubber parts received to the surrounding equipment, it can provide the same effect mentioned above.
Lately. The world is suffering from covid-19 and we have not yet come to invent an effective preventing measures. For people who have no way but taking a train or bus might be feeling uneasy for riding on them. This portable my ring for a strap can ease the anxiety of the infectious disease. I would feel so glad if this ring could work as something that provides safety and relief for people. 
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
環状型リング本体1にP型クリップ2でU型フック4を締結一体化することにより、電車やバスの車内の吊り革や保護棒にU型フック4を掛けることで、素手で直に吊り革や保護棒を握らないため、自分の掌を衛生に保ち体のバランスを支え車内の安全を確保できることを特徴とする携帯型吊り革マイリング。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型吊り革マイリングであって、U型フック4を環状型リング本体1の中心方向へU型フック4を回転させることにより、外向きになったP型クリップ2のゴムラバー面を身近な周辺設備部に当て受け止めることで緩衝され滑ることなく、自分の掌を衛生に保ち体のバランスを支え車内の安全を確保できることを特徴とする携帯型吊り革マイリング。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、電車やバスの車内で自分の掌を衛生に保ち体のバランスを支え安全を確保する、携帯型吊り革マイリングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
公共交通機関である電車やバスの車内では、体のバランスを支える方法として、常設の吊り革や保護棒等を利用している。しかし、この吊り革や保護棒等は、不特定多数の乗客が利用するため、不衛生になることがある。
【0003】
この改善策としては、事業者による頻繁な車内清掃や消毒等の除菌作業を余儀なくなされているが、完全とは言い難く、敢えて車内常設部への接触を自己防衛しているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開平11−099868号 公報
【0005】
【特許文献2】 特開2014−231350号 公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0006】
電車やバスを利用する場合の車内では、車両の加減速や路面の凹凸等により、体のバランスを崩すことが頻繁に発生するが、その回避動作として、吊り革や保護棒等を握ることを余儀なくされている。この吊り革や保護棒等は、不特定多数の乗客が使用するため、手汚れによる雑菌や感染症等で不衛生な状態になる場合もあり、その様な部位を素手で直に握ることを躊躇する乗客は少なくない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本考案は、環状型リング本体にゴムラバー付P型クリップを嵌め込み、このクリップとU型フックを組ネジで締結し、環状型リングと一体化したU型フックを車内常設の吊り革や保護棒等に掛けることにより、吊り革や保護棒等を素手で直に握らないことで問題を解決している。
【考案の効果】
【0008】
上述の様に、本考案のU型フックを締結一体化した環状型リングは、電車やバスの車内に常設されている吊り革や保護棒等を素手で直に握らないため、自分の掌を衛生に保ち体
のバランスを支えることは勿論、吊り革や保護棒等がない乗車位置の場合においても、U型フックをリング中心方向へ回転させ外向きになったP型クリップのゴムラバー面を乗車位置周辺部位に当て受け止めることにより、同上の効果が得られることに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】常設吊り革に本考案吊り革マイリングを使用した図である。(実施例1)
【図2】P型クリップを回転させ既設壁面に当て受け止めた図である。(実施例2)
【図3】環状型リング1にP型クリップ2でU型フック4を締結した正面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】P型クリップ2である。
【図6】U型フック4である。
【考案を実施するための形態】
【0010】
環状型リング本体の任意な箇所に、緩衝と滑り止めを兼ねたゴムラバー付P型クリップの開口部を開き、この水平面にリング環状面を這わせながら挿入し、クリップのP型部分で環状部を締合わせた両端の締付け用穴とU型フックの取付け用穴を、組ネジで締結一体化する。また、環状型リング本体とP型クリップが接する面は若干の隙間を設けており、U型フックが環状型リング本体を軸に自在に回転できる。
【実施例1】
【0011】
以下、添付図面1に従って実施例1を説明する。1は環状型リング本体、2は環状型リング1とU型フック4を組ネジ3で締結するゴムラバー付P型クリップ、4は環状型リング1の誘導により吊り革や保護棒等に掛け止めるU型フックで、このU型フック4を車内の身近な吊り革に掛けて使用する。
【実施例2】
【0012】
以下、添付図面2に従って実施例2を説明する。U型フック4が掛けられない車内壁部では、U型フック4をリング中心方向に回転させ外向きになったP型クリップ2のゴムラバー面で壁面を当て受け止めて使用する。
【0013】
本考案の実施例1及び2は、上述の如き構成からなるものであるから、U型フック4で吊り革や保護棒等に掛けることにより、衛生的に体のバランスを支え車内の安全を確保することは勿論、U型フック4を回転させれば吊り革や保護棒等がない乗車位置においても使用することができる。更に、U型フックのサイズや異形フックに交換することにより、実施例以外にも利用範囲が拡大する。
【符号の説明】
【0014】
1 環状型リング本体
2 緩衝と滑り止めを兼ねたゴムラバー付P型クリップ
3 組ネジ
4 U型フック
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6   
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