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【発明の名称】衝突防止システム
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【特許権者】
【識別番号】597062247
【氏名又は名称】坂本 昂志
【住所又は居所】滋賀県大津市仰木の里4丁目13―1―201
【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
【発明者】
【氏名】坂本 昂志
【住所又は居所】滋賀県大津市仰木の里4丁目13―1―201
【要約】
【課題】車両と人または車両同士が出会いがしらに衝突するのを従来よりも確実に防止することができる衝突防止システムを提供する。
【解決手段】衝突防止システム1は、歩行者Wが携帯する携帯端末20と、車両Cに搭載された車載端末10と、道路に設置された中継器30とを備え、端末10,20は、微弱な電波を出力する電波出力部11,21を有し、中継器30は、エリアAR内で出力された微弱な電波に基づいて歩行者W等の位置を検出する中継器側検出部31と、検出した位置に関する情報を出力する位置情報出力部32とを有し、端末10は、エリアAC内で出力された微弱な電波に基づいて歩行者W等の位置を検出する車両側検出部12と、車両側検出部12が検出した位置および位置情報出力部32が出力した情報に含まれる位置の両方に基づいて歩行者W等の位置に関する表示をフロントガラス上に行う位置情報表示部13とをさらに有する。
【選択図】図1
選択図    
特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行者が携帯する携帯端末と、車両に搭載された車載端末と、前記車両が走行する道路上または道路脇に設置された中継器とを備えた衝突防止システムであって、
前記携帯端末および前記車載端末は、それぞれ、
微弱な電波を出力する電波出力部を有し、
前記中継器は、
所定の中継器側検出エリア内で出力された前記微弱な電波に基づいて該検出エリア内に存在する歩行者および車両の位置を検出する中継器側検出部と、
前記中継器側検出部が検出した歩行者および車両の位置に関する情報を出力する位置情報出力部とを有し、
前記車載端末は、さらに、
所定の車両側検出エリア内で出力された前記微弱な電波に基づいて該検出エリア内に存在する歩行者および車両の位置を検出する車両側検出部と、
前記車両側検出部が検出した歩行者および車両の位置、および前記中継器の前記位置情報出力部が出力した情報に含まれる歩行者および車両の位置の両方に基づいて、歩行者および車両の位置を運転者に知らせるための表示をフロントガラス上に行う位置情報表示部とを有し、
前記車載端末の前記位置情報表示部は、前記中継器側検出エリアおよび前記車両側検出エリアの重複エリア内に存在する歩行者および車両の位置と、他の歩行者および車両の位置とを区別して前記運転者に知らせる
ことを特徴とする衝突防止システム。
【請求項2】
前記車載端末の前記位置情報表示部は、自車両からの距離が所定の閾値を下回っている歩行者および車両の位置と、他の歩行者および車両の位置とを区別して前記運転者に知らせる
ことを特徴とする請求項1に記載の衝突防止システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、さらに、
自歩行者に対して視覚的または聴覚的な警告を行う警告部を有し、
前記中継器は、さらに、
前記中継器側検出部が検出した歩行者および車両の位置の時間変化に基づいて該歩行者と該車両とが衝突する可能性を診断するとともに、可能性が高いと診断した歩行者の前記携帯端末に前記警告部を作動させるための信号を送る衝突診断部を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の衝突防止システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見通しが悪い道路において、車両と人または車両同士が出会いがしらに衝突するのを防止する衝突防止システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、交通弱者であるとされる老人、子供等の歩行者と各種車両(例えば乗用車)とが出会いがしらに衝突するのを防止することを目指した種々のシステムが検討されている。例えば、特許文献1,2には、歩行者が携帯する発信機と車両に設けた受信機とを備えたシステムが記載されている。このシステムでは、受信機が発信機の電波を検知すると進行方向に歩行者がいると判断され、警報音、警報ランプ等でその旨が運転者に知らされる。
【0003】
このシステムによれば、波長が比較的長い電波を使用することにより、物陰に隠れた歩行者(すなわち、目視では発見することができない歩行者)の存在を運転者に知らせることができるとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 実開平6−32228号公報
【特許文献2】 特開2005−148815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のシステムでは、歩行者と車両との間に比較的大きな障害物が存在すると、電波が十分に回り込まず、車両側において歩行者を検出することができない場合があった。
【0006】
また、上記従来のシステムは、警報音、警報ランプ等で歩行者の存在を知らせるだけであり、歩行者の位置までは知らせることができない。このため、上記従来のシステムでは、複数の障害物が存在する場合に、どの障害物の陰に歩行者がいるのかを運転者に知らせることができなかった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、車両と人または車両同士が出会いがしらに衝突するのを従来よりも確実に防止することができる衝突防止システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る衝突防止システムは、歩行者が携帯する携帯端末と、車両に搭載された車載端末と、車両が走行する道路上または道路脇に設置された中継器とを備えた衝突防止システムであって、携帯端末および車載端末は、それぞれ、微弱な電波を出力する電波出力部を有し、中継器は、所定の中継器側検出エリア内で出力された微弱な電波に基づいて該検出エリア内に存在する歩行者および車両の位置を検出する中継器側検出部と、中継器側検出部が検出した歩行者および車両の位置に関する情報を出力する位置情報出力部とを有し、車載端末は、さらに、所定の車両側検出エリア内で出力された微弱な電波に基づいて該検出エリア内に存在する歩行者および車両の位置を検出する車両側検出部と、車両側検出部が検出した歩行者および車両の位置、および中継器の位置情報出力部が出力した情報に含まれる歩行者および車両の位置の両方に基づいて、歩行者および車両の位置を運転者に知らせるための表示をフロントガラス上に行う位置情報表示部とを有する、ことを特徴とする。
【0009】
上記衝突防止システムの車載端末の位置情報表示部は、自車両からの距離が所定の閾値を下回っている歩行者および車両の位置と、他の歩行者および車両の位置とを区別して運転者に知らせてもよい。
【0010】
上記衝突防止システムの車載端末の位置情報表示部は、中継器側検出エリアおよび車両側検出エリアの重複エリア内に存在する歩行者および車両の位置と、他の歩行者および車両の位置とを区別して運転者に知らせてもよい。
【0011】
上記衝突防止システムの携帯端末は、自歩行者に対して視覚的または聴覚的な警告を行う警告部をさらに有していてもよく、上記衝突防止システムの中継器は、中継器側検出部が検出した歩行者および車両の位置の時間変化に基づいて該歩行者と該車両とが衝突する可能性を診断するとともに、可能性が高いと診断した歩行者の携帯端末に警告部を作動させるための信号を送る衝突診断部をさらに有していてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、車両と人または車両同士が出会いがしらに衝突するのを従来よりも確実に防止することができる衝突防止システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例に係る衝突防止システムのブロック図である。
【図2】実施例に係る衝突防止システムによる位置情報表示の一例を示す図である。
【図3】実施例に係る衝突防止システムが適用された交差点周辺の交通状態を示す図である。
【図4】実施例に係る衝突防止システムが適用された交差点周辺の、図3に示した状態からわずかに時間が経過した状態を示す図である。
【図5】実施例に係る衝突防止システムが適用された交差点周辺の、図4に示した状態からわずかに時間が経過した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る衝突防止システムの実施例について説明する。
【0015】
図1に、本発明の実施例に係る衝突防止システム1を示す。同図に示すように、衝突防止システム1は、車両Cに搭載された車載端末10と、歩行者Wが携帯する携帯端末20と、車両Cが走行する道路上または道路脇に設置された中継器30とを備えている。衝突防止システム1を構成する車載端末10、携帯端末20および中継器30の数は、1つであってもよいし複数であってもよい。また、衝突防止システム1を構成する車載端末10、携帯端末20および中継器30の数は、同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0016】
携帯端末20は、微弱な電波を出力する電波出力部21と、歩行者Wに対して視覚的または聴覚的な警告を行う警告部22とを有している。好ましい携帯端末20の一例は携帯電話(またはスマートフォン)であるが、これには限定されない。
【0017】
車載端末10は、微弱な電波を出力する電波出力部11と、所定の車両側検出エリアAC内で出力された微弱な電波に基づいて該検出エリアAC内に存在する歩行者Wおよび他車両Cの位置を検出する車両側検出部12とを有している。車両側検出エリアACは、自車両Cの前方に設定されている。車両側検出部12が検出する歩行者Wおよび他車両Cの位置は、自車両Cの位置を基準(0,0)とした相対位置である。電波出力部11は、携帯電話(またはスマートフォン)によって実現されていることが好ましいが、これには限定されない。また、車両側検出部12は、携帯電話サービスにおける基地局なようなものであると言える。
【0018】
中継器30は、所定の中継器側検出エリアAR内で出力された微弱な電波に基づいて該検出エリアAR内に存在する歩行者Wおよび車両Cの位置を検出する中継器側検出部31と、中継器側検出部31が検出した歩行者Wおよび車両Cの位置に関する情報を微弱な電波で出力する位置情報出力部32とを有している。中継器側検出部31が検出する歩行者Wおよび車両Cの位置は、中継器30の位置を基準(0,0)とした相対位置である。中継器側検出部31は、携帯電話サービスにおける基地局なようなものであると言える。
【0019】
車載端末10は、さらに、車両側検出部12が検出した歩行者Wおよび他車両Cの位置、および中継器30の位置情報出力部32が出力した情報に含まれる歩行者Wおよび車両Cの位置の両方に基づいて、歩行者Wおよび他車両Cの位置を運転者に知らせるための表示を行う位置情報表示部13を有している。
【0020】
位置情報表示部13は、主に演算装置およびプロジェクタ装置で構成されている。位置情報表示部13の演算装置は、中継器30の位置情報出力部32から取得した位置を自車両Cと中継器30との位置関係に基づいて自車両Cを基準(0,0)とした相対位置に変換する。位置情報表示部13のプロジェクタ装置は、位置情報出力部32から取得した位置を変換したものと車両側検出部12が検出した位置とに基づいて、図2に示すように、フロントガラス上にマークMを投影する。より詳しくは、プロジェクタ装置は、運転席に座った運転者から見たときに、歩行者Wおよび他車両Cに重なるようにマークMを投影する。なお、歩行者Wおよび他車両Cが障害物に隠れている場合、その歩行者Wおよび他車両CのマークMは、障害物に重なるように投影されることになる。これにより、運転者は、その障害物の陰に歩行者Wまたは他車両Cが存在することを予め知ることができ、その障害物の陰から歩行者Wまたは他車両Cが現れた場合に、素早く回避行動をとることができる。
【0021】
中継器30は、さらに、中継器側検出部31が検出した歩行者Wおよび車両Cの位置の時間変化に基づいて該歩行者Wと該車両Cとが衝突する可能性を診断するとともに、可能性が高いと診断した歩行者Wの携帯端末20に警告部22を作動させるための信号を送る衝突診断部33を有している。衝突診断部33は、例えば、歩行者Wに接近する車両Cが存在し、かつ接近の速度(すなわち、相対距離の変化率)が所定の閾値を上回る場合に、衝突する可能性が高いと診断する。
【0022】
衝突診断部33から信号を受け取った携帯端末20の警告部22は、視覚的な警告(例えば、LEDライトの点滅)または聴覚的な警告(例えば、大音量ブザー)により歩行者Wに衝突の可能性が高いことを知らせる。
【0023】
車載端末10は、衝突診断部33および警告部22と同等の機能を有していてもよい。すなわち、車載端末10は、歩行者Wおよび他車両Cの位置の時間変化に基づいて、自車両Cと歩行者Wまたは他車両Cとが衝突する可能性を診断し、可能性が高いと診断した場合に、自車両Cの運転者に対して視覚的または聴覚的な警告を行ってもよい。
【0024】
続いて、図3〜図5を参照しながら、本実施例に係る衝突防止システム1の動作例について説明する。
【0025】
図3は、南北方向に延びた道路S1と東西方向に延びた道路S2との交差点の周辺を走行する4台の車両C(C1,C2,C3,C4)と、該交差点の周辺にいる3名の歩行者W(W1,W2,W3)と、該交差点に設置された2基の中継器30(30a,30b)と、障害物となり得る駐車車両C5および建物B1,B2,B3,B4,B5,B6とを示している。車両C1,C2,C3,C4は車載端末10を搭載しているが、駐車車両C5は車載端末10を搭載していない(または、駐車車両C5の車載端末10は、電源が投入されておらず、使用できる状態になっていない)。また、歩行者W1,W2,W3は携帯端末20を携帯している。この場合、衝突防止システム1は、車両C1,C2,C3,C4に搭載された4つの車載端末10と、歩行者W1,W2,W3が携帯する3つの携帯端末20と、2基の中継器30a,30bとで構成されていることになる。
【0026】
このとき、自車両C1の車両側検出部12は、車両側検出エリアAC内に存在する他車両C2から出力されている微弱な電波に基づいて該他車両C2の位置をリアルタイムに検出し、第1中継器30aの中継器側検出部31は、中継器側検出エリアARa内に存在する歩行者W1,W2,W3および車両C3から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出し、さらに、第2中継器30bの中継器側検出部31は、中継器側検出エリアARb内に存在する車両C2,C4から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出する。
【0027】
中継器30a,30bが自車両C1の車両側検出エリアACの外にあるため、自車両C1の位置情報表示部13は、中継器30a,30bが検出した歩行者W1,W2,W3および他車両C2,C3,C4の位置を取得することができない。したがって、このとき、自車両C1のフロントガラスには、車両側検出エリアAC内に存在する他車両C2の位置に関するマークMのみが投影される。
【0028】
図4は、時間が経過して車両C1,C2,C3,C4および歩行者W1,W2の位置が図3から変化した状態を示している。
【0029】
このとき、自車両C1の車両側検出部12は、車両側検出エリアAC内に存在する他車両C2および歩行者W1から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出し、第1中継器30aの中継器側検出部31は、中継器側検出エリアARa内に存在する歩行者W1,W2,W3および車両C2,C3から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出し、さらに、第2中継器30bの中継器側検出部31は、中継器側検出エリアARb内に存在する車両C2,C4から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出する。
【0030】
第2中継器30bが自車両C1の車両側検出エリアACの外にあるため、自車両C1の位置情報表示部13は、第2中継器30bが検出した他車両C2,C4の位置を取得することができない。一方、自車両C1の位置情報表示部13は、車両側検出エリアAC内にある第1中継器30aから歩行者W1,W2,W3および車両C2,C3の位置は取得することができる。したがって、このとき、自車両C1のフロントガラスには、歩行者W1,W2,W3および他車両C2,C3の位置に関するマークMが投影される。なお、駐車車両C5の陰に隠れているために自車両C1から視認できない歩行者W3のマークMは、駐車車両C5に重なるように投影される。
【0031】
図5は、さらに時間が経過して車両C1,C2,C3,C4および歩行者W1,W2の位置が図4から変化した状態を示している。
【0032】
このとき、自車両C1の車両側検出部12は、車両側検出エリアAC内に存在する他車両C4および歩行者W1から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出し、第1中継器30aの中継器側検出部31は、中継器側検出エリアARa内に存在する歩行者W1,W2,W3および車両C2,C4から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出し、さらに、第2中継器30bの中継器側検出部31は、中継器側検出エリアARb内に存在する歩行者W1および車両C1,C3,C4から出力されている微弱な電波に基づいてこれらの位置をリアルタイムに検出する。
【0033】
自車両C1の位置情報表示部13は、車両側検出エリアAC内にある中継器30a,30bから、歩行者W1,W2,W3および車両C2,C3,C4の位置を取得することができる。したがって、このとき、自車両C1のフロントガラスには、歩行者W1,W2,W3および他車両C2,C3,C4の位置に関するマークMが投影される。
【0034】
図3〜図5に示した各状態において自車両C1のフロントガラスに投影されるものを整理すると、表1の通りとなる。
【表1】000002
【0035】
このように、本実施例に係る衝突防止システム1では、中継器30の検出結果を利用することにより、自車両Cの車両側検出エリアACの外に存在する他車両Cおよび歩行者Wの位置を運転者に知らせることができる。このため、この衝突防止システム1によれば、電波が回り込まないような比較的大きな障害物に隠れた歩行者W等の存在を運転者に知らせることができると期待される。
【0036】
また、本実施例に係る衝突防止システム1では、フロントガラス上にマークMを投影することによって歩行者Wおよび他車両Cの位置が運転者に知らされる。このため、この衝突防止システム1によれば、運転者は、歩行者Wおよび他車両Cの位置を直感的に把握することができ、衝突の防止に努めることができる。
【0037】
また、本実施例に係る衝突防止システム1では、携帯端末20および電波出力部11を普及率の高い携帯電話(またはスマートフォン)で構成することにより、検出漏れを実質的にゼロにすることができる。
【0038】
以上、本発明に係る衝突防止システムの実施例について説明してきたが、本発明の構成はこれに限定されるものではない。
【0039】
例えば、中継器30は、交差点ではなく、クラクションを鳴らすことが求められるような急カーブ等の、衝突の危険性が比較的高い場所に設置されていてもよい。また、中継器30は、車両Cの走行の妨げとならないように道路に埋め込まれていてもよい。
【0040】
車載端末10の位置情報表示部13は、取得した歩行者Wおよび他車両Cの位置の「正確さ」に応じてマークMの形態(色、大きさ、点滅速度等)を変化させてもよい。例えば、図4に示した状況では、歩行者W1および他車両C2の位置は、車両側検出部12および中継器側検出部31(第1中継器30a)によってダブルチェックされているため(表1参照)、歩行者W2,W3および他車両C3の位置に比べて「正確さ」が高いと言える。この場合、位置情報表示部13は、歩行者W1および他車両C2に関するマークMとその他のマークMとを別の形態とする。言い換えると、位置情報表示部13は、中継器側検出エリアARおよび車両側検出エリアACの重複エリア内に存在する歩行者Wおよび他車両Cの位置と、他の歩行者Wおよび他車両Cの位置とを区別して運転者に知らせる。
【0041】
車載端末10の位置情報表示部13は、自車両Cからの距離が所定の閾値を下回っている歩行者Wまたは他車両Cの位置と他の歩行者Wまたは他車両Cの位置とを区別して運転者に知らせてもよい。すなわち、位置情報表示部13は、自車両Cからの距離が近い歩行者Wまたは他車両Cに関するマークMと他のマークMとを別の形態としてもよい。
【0042】
車載端末10の位置情報表示部13は、自車両Cに接近中の歩行者Wまたは他車両Cの位置と他の歩行者Wまたは他車両Cの位置とを区別して運転者に知らせてもよい。すなわち、位置情報表示部13は、自車両Cに接近中の歩行者Wまたは他車両Cに関するマークMと他のマークMとを別の形態としてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 衝突防止システム
10 車載端末
11 電波出力部
12 車両側検出部
13 位置情報表示部
20 携帯端末
21 電波出力部
22 警告部
30 中継器
31 中継器側検出部
32 位置情報出力部
33 衝突診断部
C 車両
W 歩行者
AC 車両側検出エリア
AR 中継器側検出エリア
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
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