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【発明の名称】運搬式パイプラック用牽引ハンドル 【出願人】 【識別番号】521200875 【氏名又は名称】徳永 裕二 【住所又は居所】広島県東広島市八本松南8丁目3-9 【発明者】 【氏名】徳永 裕二 【住所又は居所】広島県東広島市八本松南8丁目3-9 【要約】 【課題】牽引作業時、作業者と運搬式パイプラック下部との接触による怪我の防止機能を発揮でき、パイプラックの機能や作業に悪影響を与えることがない。 【解決手段】。運搬式パイプラックの牽引側支柱パイプに取付具を介して水平状に取付けられる牽引ソケットと、一端に牽引ソケットに着脱可能に装着される接続プラグを有しかつ他端に握り部をもつ所定長さの間隔保持用牽引バーで構成される牽引ハンドル本体とからなる。ラック牽引時、牽引ソケットに接続プラグを係合することにより間隔保持用牽引バーが牽引方向前方へ水平状に延びかつ握り部が運搬式パイプラックの牽引側前面に対して求める距離を保つようにセットされ、牽引終了時、牽引ソケットから接続プラグを係合解除して引き抜くことにより牽引ハンドル本体を運搬式パイプラックから取外せるように構成した。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 パイプとジョイントとキャスターを組み合わせて構成される運搬式パイプラックに用いるための運搬式パイプラック用牽引ハンドルであって、運搬式パイプラックの牽引側支柱パイプ又は横桟パイプに取付具を介して水平状に取付けられる牽引ソケットと、一端に牽引ソケットに着脱可能に装着される接続プラグを有しかつ他端に握り部をもつ所定長さの間隔保持用牽引バーで構成される牽引ハンドル本体とからなり、運搬式パイプラックの牽引時、牽引ソケットに牽引ハンドル本体の接続プラグが差し込まれて係合されることにより間隔保持用牽引バーが牽引方向前方へ水平状に延びかつ握り部が運搬式パイプラックの牽引側前面に対して求める距離を保つようにセットされる一方、牽引終了時、牽引ソケットから接続プラグを係合解除して引き抜くことにより牽引ハンドル本体を運搬式パイプラックから取外せるように構成したことを特徴とする運搬式パイプラック用牽引ハンドル。 【請求項2】 牽引ソケットが丸パイプ部と丸パイプ部の一端に形成された挿入用口部を有すると共に、丸パイプ部の長さ方向中間部にその内部において半径方向に延びる連結用軸を貫通状に支持してなる一方、接続プラグが牽引ソケットの挿入用口部から丸パイプ部内に挿入可能な丸パイプから形成されると共に、丸パイプの先端部にその先端面中央から長さ方向中間部に向って延びかつ連結用軸の挿入を許す割り溝部と、割り溝部の奥部に該奥部に連続すると共に一方の円周方向に向ってそれぞれ点対称に延びかつ連結用軸の挿入を許す一対の係合用周溝部とを備えてなり、牽引ソケットへの接続プラグの装着時には、牽引ソケットに接続プラグを差し込んで、割り溝部の奥部に連結用軸を挿入させ、かつ接続プラグを一方向に回転させて両係合用周溝部の奥部に連結用軸を挿入係合させることにより両者を連結し、牽引ソケットから接続プラグを取外す時には、牽引ソケットに対し接続プラグを他方向に回転させて連結用軸を両係合用周溝部の奥部から割り溝部の奥部に移動させ、かつ接続プラグを牽引ソケットから引き抜くことにより両者を分離するように構成したことを特徴とする請求項1記載の運搬式パイプラック用牽引ハンドル。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、主としてパイプとジョイントとキャスターを組み合わせて構成される運搬式パイプラックに用いるための運搬式パイプラック用牽引ハンドルに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の運搬式パイプラックは、使用目的に合わせて様々な形の物が容易に形成できるため、あらゆる業種で幅広く使われている。特に生産現場では、部品又は組立途中の半製品を次の工程に運ぶなどの為の運搬手段としては、なくてはならない存在となっている。 また、運搬式パイプラックは、フォークリフトで段積みも可能な為、少ないスペースで多くの品物を保管するために使用されている。そして、このラックの運搬についてはフォークリフトでも行うが、それ以上に人(作業者)が直接牽引して次の工程又は隣接した工場(場合によっては数百メートルも離れた場所)へ運ぶなどといった頻度の方がはるかに高いものである。 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、上記した従来の運搬式パイプラックにあっては、このラックを牽引する為の専用部材や持ち手のようなものは特別に設けられていない。その為、大半の作業者は図13に示すように運搬式パイプラック10における角部の支柱11を直接手で持って牽引している。しかし、このようにラック角部の支柱11を直接持って牽引作業を行う場合、運搬式パイプラック10と作業者の身体とが常に近接した状態にある。つまり、運搬式パイプラック10と作業者の身体とが接触しない一定の安全な距離が常に保たれていないことから、少しの操作ミスで簡単に運搬式パイプラック10の下部が作業者の足首や踵、靴の側面に接触して裂傷や打撲等の事故が発生し、さらにはキャスター13の車輪に足が轢かれてしまうといった問題を有していた。 この問題に対し、作業者は通常、鉄芯の入った安全靴を着用しているのであるが、ラック下部と接触する箇所は鉄芯の入っているつま先以外である為、接触時には相当の激痛を伴うことになる。この痛みを軽減したり防止する為、例えばハイカットの安全靴を履くことと共に踵にプロテクターを装着することを義務化したり、或いはラックを牽引する事自体を禁止にするなどのルールも作られた。けれども、運搬式パイプラック10のもつ特性上、後ろから押して思いのままに移動させる事は至難の業である為、運搬式パイプラックを後ろから押して運搬する作業者はほぼ皆無といっていい程いない。 以上のように、上記した問題の根本的な解決には程遠い状態が長年続いている。その結果、作業者個人の注意力に任せられているのが現状であり、作業者には大きなリスクと負担が強いられている。 【0004】 そこで、本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明したもので、て、運搬式パイプラックと作業者の身体とが接触しない一定の距離が保てる所定の長さを有する間隔保持用牽引バーを備えた運搬式パイプラック専用の牽引ハンドルを発案し、この牽引ハンドルを運搬式パイプラックに着脱可能に取付けられるようにして、牽引作業時には、作業者の身体と運搬式パイプラック下部との接触による怪我の防止機能を十分に発揮でき、それでいてパイプラック本来の持つ扱い安さや保管スペースなどの機能に悪影響を与えることがなく、しかも、既存のどのような形状の運搬式パイプラックにも簡単容易にかつ迅速に取付け取外しすることが出来、その上、構造簡単で増設の為のコストも安価に抑えることが出来る運搬式パイプラック用牽引ハンドルの提供を課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本願の請求項1記載の発明は、パイプとジョイントとキャスターを組み合わせて構成される運搬式パイプラックに用いるための運搬式パイプラック用牽引ハンドルであって、運搬式パイプラックの牽引側支柱パイプ又は横桟パイプに取付具を介して水平状に取付けられる牽引ソケットと、一端に牽引ソケットに着脱可能に装着される接続プラグを有しかつ他端に握り部をもつ所定長さの間隔保持用牽引バーで構成される牽引ハンドル本体とからなり、運搬式パイプラックの牽引時、牽引ソケットに牽引ハンドル本体の接続プラグが差し込まれて係合されることにより間隔保持用牽引バーが牽引方向前方へ水平状に延びかつ握り部が運搬式パイプラックの牽引側前面に対して求める距離を保つようにセットされる一方、牽引終了時、牽引ソケットから接続プラグを係合解除して引き抜くことにより牽引ハンドル本体を運搬式パイプラックから取外せるように構成したことを特徴とする。 【0006】 本願の請求項2記載の発明は、本願の請求項1記載の発明における牽引ソケットが丸パイプ部と丸パイプ部の一端に形成された挿入用口部を有すると共に、丸パイプ部の長さ方向中間部にその内部において半径方向に延びる連結用軸を貫通状に支持してなる一方、接続プラグが牽引ソケットの挿入用口部から丸パイプ部内に挿入可能な丸パイプから形成されると共に、丸パイプの先端部にその先端面中央から長さ方向中間部に向って延びかつ連結用軸の挿入を許す割り溝部と、割り溝部の奥部に該奥部に連続すると共に一方の円周方向に向ってそれぞれ点対称に延びかつ連結用軸の挿入を許す一対の係合用周溝部とを備えてなり、牽引ソケットへの接続プラグの装着時には、牽引ソケットに接続プラグを差し込んで、割り溝部の奥部に連結用軸を挿入させ、かつ接続プラグを一方向に回転させて両係合用周溝部の奥部に連結用軸を挿入係合させることにより両者を連結し、牽引ソケットから接続プラグを取外す時には、牽引ソケットに対し接続プラグを他方向に回転させて連結用軸を両係合用周溝部の奥部から割り溝部の奥部に移動させ、かつ接続プラグを牽引ソケットから引き抜くことにより両者を分離するように構成したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 本願の請求項1記載の運搬式パイプラック用牽引ハンドルによれば、上記したように、運搬式パイプラックと作業者の身体とが接触しない一定の距離が保てる所定の長さを有する間隔保持用牽引バーを備えた運搬式パイプラック専用の牽引ハンドルを用い、この運牽引ハンドルを運搬式パイプラックに着脱可能に取付けられるようにしたから、牽引作業時には、作業者の身体と運搬式パイプラック下部との接触による怪我の防止機能を十分に発揮でき、それでいてパイプラック本来の持つ扱い安さや保管スペースなどの機能に悪影響を与えることがなく、しかも、既存のどのような形状の運搬式パイプラックにも簡単容易にかつ迅速に取付け取外しすることが出来、その上、構造簡単で増設の為のコストも安価に抑えることが出来る。 【0008】 本願の請求項2記載の運搬式パイプラック用牽引ハンドルの上記構成によれば、牽引ソケットと接続プラグとの間において迅速に連結、分離できる独特の連結構造により、上記した請求項1記載の効果に加えて、牽引ハンドル本体の着脱を簡単容易にかつ迅速に行うことが出来る。つまり、牽引ソケットに接続プラグ(牽引ハンドル本体)を装着する時には、予めパイプラックに装着した牽引ソケットに接続プラグの割り溝を介し差し込んで、割り溝部の奥部に連結用ボルトを挿入させ、かつ接続プラグを例えば時計回りに90度回転させて両係合用周溝部の奥部に連結用軸をロックさせることにより両者を簡単容易にかつ迅速に連結することができる。また、牽引ソケットから接続プラグ(牽引ハンドル本体)を取外す時には、牽引ソケットに対し接続プラグを反時計回りに回転させて連結用軸を両係合用周溝部の奥部から割り溝部の奥部に移動させ、かつ接続プラグを牽引ソケットから引き抜くことにより牽引ソケットから牽引ハンドル本体を簡単容易にかつ迅速に取外すことができる。 【図面の簡単な説明】 【0009】 【図1】本発明に係る牽引ハンドルの正面図である。 【図2】図1の側面図である。 【図3】牽引ソケットの一部切欠正面図である。 【図4】同ソケットの側面図である。 【図5】接続プラグの正面図である。 【図6】同プラグの平面図である。 【図7】同プラグの側面図である。 【図8】牽引ソケットのパイプラックへの取付状態を示す斜視図である。 【図9】ハンドル本体のパイプラックへの装着開始状態を示す斜視図である。 【図10】ハンドル本体のパイプラックへの装着状態を示す斜視図である。 【図11】ハンドル本体における握り部の別の実施例を示す一部省略斜視図である。 【図12】牽引ハンドルを取付けた運搬式パイプラックと作業者との位置関係を示す説明図である。 【図13】従来例の説明図である。 【発明を実施するための形態】 【0010】 以下本発明に係る運搬式パイプラック用牽引ハンドルの実施例を図に基づいて説明する。 【0011】 図1及び図2は、本発明に係る運搬式パイプラック用牽引ハンドル1を示し、牽引ハンドル1は、運搬式パイプラック10の牽引前面側支柱パイプ11又は横桟パイプ12に取付具2を介して水平状に取付けられる牽引ソケット3と、一端に牽引ソケット3に着脱可能に装着される接続プラグ4を有しかつ他端に握り部5を有する所定長さの間隔保持用牽引バー6で構成される牽引ハンドル本体7とからなる。 【0012】 牽引ソケット3は、図3及び図4に示すように間隔保持用牽引バー6に較べて短寸で、丸パイプ部31と丸パイプ部31の一端に外嵌された挿入用口部32を有すると共に、丸パイプ部31の長さ方向中間部にその内部において半径方向に延びる連結用ボルト(連結用軸)33を貫通状にねじ込み支持してなる。なお、実施例では丸パイプ部31と挿入用口部32とをそれぞれ別部材により形成したが、一体成形により形成してもよい。 【0013】 取付具2としては、図1、図2及び図8に示すように半円割状のパイプ受け部を二つ交差状に備えた一対の半割り部材21,22と、これらの半割り部材21,22を一対の筒形状となるよう突き合わせた状態で両者を同時に締結する固定用ボルト23とからなるクロスメタルジョイントを用いている。そして、取付時には、これら一対の半割り部材21,22により交差する支柱パイプ11と牽引ソケット3を同時に抱くように突き合わせ、その状態で両半割り部材21,22を固定用ボルト23により締め付けて取付ける。その際、図8及び図9に示すように牽引ソケット3を支柱11に対して水平状でかつその挿入用口部32が牽引方向に前力側を向くように取付ける。 【0014】 なお、クロスメタルジョイントは、既存のものであり、その具体構造及び詳しい作用効果については省略する。また、取付具2としては、上記したように二つのパイプを同時に締結するクロスメタルジョイントに何ら限られるものではなく、この他、例えば牽引ソケット3自体に運搬式パイプラック10の支柱11や横桟12に締結可能な適宜取付手段をもつ取付具2を予め一体又は一体状に固定しておき、使用時に牽引ソケット3と取付部2とを、上記取付手段により支柱11や横桟12に取付けるようにしてもよいこと勿論である。また、取付具2としては、取付ける支柱11や横桟12のパイプ径のサイズに対応するものを選んで使用するのであるが、取付具2自体に使用するパイプ径のサイズに合わせられるような取付調整機能を備えたものを用いて、多少径の異なるパイプの支柱11や横桟12に対してもその都度調整して取付けられるようにしてもよい。 【0015】 接続プラグ4は、パイプ材からなる間隔保持用牽引バー6とは別部材から形成され、その基端部が牽引バー6の先端部内に差し込まれてボルト61或いは溶接などの固定手段により固定されている。そして、図5〜図7に示すように牽引ソケット3の挿入用口部32から丸パイプ部31内に挿入可能な丸パイプ41から形成されると共に、丸パイプ41先端部にその先端面中央から長さ方向中間部に向って延びかつ連結用ボルト33の挿入を許す割り溝部42,42と、割り溝部42,42の奥部に該奥部に連続すると共に一方の円周方向に向ってそれぞれ点対称に延びかつ連結用ボルト33の挿入を許す一対の係合用周溝部43,43とを備えている。なお、接続プラグ4を牽引バー6の先端部にボルト61で連結固定する際、例えば牽引バー6又は接続プラグ4に複数個の挿通孔を形成して、接続プラグ4の牽引バー6先端部からの突出量を選択できるようにし、使用する作業者の大きさに応じて牽引ハンドル本体7全体の間隔保持長さを適宜調整できるようにしてもよい。 【0016】 また、図に示す実施例では、牽引バー6の後端部に、パイプ材を交差状にメタルジョイント51で接続して簡易なT型の握り部5を形成している。なお、この握り部5は、牽引バー6に別部材の握り用パイプ材を連結することにより形成する他、牽引バー6と握り部5とを一体成形により形成してもよいし、また、その形状もT型形状に限られるものでもなく、例えば図11に示すような枠形状の握り部5であってもよいこと勿論である。 【0017】 次に、以上のように構成する運搬式パイプラック用牽引ハンドルの作用について説明する。 【0018】 図8に示すように、まず、運搬式パイプラック10の牽引前面側で中央部に位置する支柱パイプ11に予め牽引ソケット3を、取付具2を介して水平状でかつその挿入用口部32が牽引方向に前方側を向くように取付けておく。この際、牽引ソケット3は短寸のためパイプラック10の内外部に大きく出っ張ることがなく、コンパクトに支柱パイプ11に取付けられる。これにより牽引ソケット3を取付けた状態にあっても、パイプラック10本来の持つ扱い安さや保管スペースなどの機能に悪影響を与えることがほとんどない。 【0019】 次に、適宜荷持や部品などの重量物を搭載した運搬式パイプラック10を牽引して所望する位置に運搬する際には、まず、図9に示すように牽引ソケット3に牽引ハンドル本体7の接続プラグ4を差し込んで、割り溝部42,42の奥部に連結用ボルト33を挿入させる。次に、その挿入状態のまま接続プラグ4を時計回り方向に90度回転させて一対の係合用周溝部43,43の奥部に連結用ボルト33を挿入係合させる。これにより図10に示すように牽引ソケット3に牽引ハンドル本体7を簡単容易にかつ迅速に連結できる。その結果、間隔保持用牽引バー6を備えた牽引ハンドル本体7が牽引方向前方へ水平状に延びかつ握り部5が、図12に示すように運搬式パイプラック10の牽引側前面に対して求める距離を保つようにセットされる。これにより、作業者が握り部5を握って牽引し運搬式パイプラック10を牽引して運搬する際、作業者はその身体が常に図12の点線で示す範囲内に位置する状態のもとで牽引できることになる。その結果、牽引作業時において、作業者の身体と運搬式パイプラック10下部との距離を自然に保つことができ、これにより身体と運搬式パイプラック10下部との接触を回避して、従来のような怪我の発生を確実に防止することができる。 【0020】 また、運搬式パイプラック10を所定の位置に運搬した後、牽引ソケット3から牽引ハンドル本体7を取外す時には、牽引ソケット3に対し牽引ハンドル本体7、つまり接続プラグ4を反時計回り方向に90度回転させて連結用ボルト33を一対の係合用周溝部43,43の奥部から割り溝部42,42の奥部に移動させ、かつ接続プラグ4を牽引ソケット3から引き抜くことにより牽引ソケット3と牽引ハンドル本体7とを簡単容易にかつ迅速に分離することができる。 その際、運搬式パイプラック10には、牽引ソケット3が残された状態であるけれども、上述したように牽引ソケット3は短寸のためパイプラック10の内外部に大きく出っ張ることがなく、パイプラック10本来の持つ扱い安さや保管スペースなどの機能に悪影響を与えることなくラックとして使用できる。 【0021】 以上のように、本発明のパイプラック用牽引ハンドル1によれば、運搬式パイプラック10と作業者の身体とが接触しない一定の距離が保てる所定の長さを有する間隔保持用牽引バー6を備えた運搬式パイプラック専用の牽引ハンドル7を用い、この運牽引ハンドル7を運搬式パイプラック10に着脱可能に取付けられるようにしたから、牽引作業時には、作業者の身体と運搬式パイプラック10下部との接触による怪我の防止機能を十分に発揮でき、それでいてパイプラック本来の持つ扱い安さや保管スペースなどの機能に悪影響を与えることがなく、しかも、既存のどのような形状の運搬式パイプラックにも簡単容易にかつ迅速に取付け取外しすることが出来、その上、構造簡単で増設の為のコストも安価に抑えることが出来る。 【0022】 また、上記した実施例では、運搬式パイプラック10の牽引前面側で中央部に位置する支柱パイプ11に予め牽引ソケット3を取付けたものについて説明したけれども、この位置に何ら限定されるものではなく、例えば、運搬式パイプラック10の牽引前面側でその両端側に位置する角部支柱パイプ11に牽引ソケット3を取付けるようにしてもよいし、さらには図示しないが運搬式パイプラック10の牽引前面側の横桟12の適宜位置に牽引ソケット3を取付けるようにしてもよい。 【符号の説明】 【0023】 1 牽引ハンドル 2 取付具2 3 牽引ソケット 4 接続プラグ 5 握り部 6 間隔保持用牽引バー 7 引ハンドル本体 10 運搬式パイプラック 11 牽引前面側支柱パイプ 12 横桟パイプ 31 丸パイプ部 32 挿入用口部 33 連結用ボルト 41 丸パイプ 42 割り溝部 43 係合用周溝部 |
生産現場15年の経験から生まれた有りそうで無かった作業者を守る安全補助具 生産現場で作業者がキャスターの着いたパイプラックを牽引する際、足首やかかとを強打する赤チン災害が昔からあるにも関らず、画期的な解決策が無いまま現在も作業者は苦しんでおります。 このハンドルを使用する事で、ラックと身体が接触する事を物理的に無くし、ケガを未然に防ぎます。 簡単に取付け出来るので、現在お使いのラックが安全な運搬ラックに早変わりします。 |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
【図4】 |
【図5】 |
【図6】 |
【図7】 |
【図8】 |
【図9】 |
【図10】 |
【図11】 |
【図12】 |
【図13】 |
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