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【発明の名称】二輪車用かごカバー 【出願人】 【識別番号】511039050 【氏名又は名称】浦川 義之助 【住所又は居所】大阪府摂津市千里丘6丁目5−5−411 【出願人】 【識別番号】511039072 【氏名又は名称】浦川 義治 【住所又は居所】大阪府豊中市豊南町西3丁目4−10−302 【代理人】 【識別番号】100114616 【弁理士】 【氏名又は名称】眞下 晋一 【発明者】 【氏名】浦川 義之助 【住所又は居所】大阪府豊中市蛍池中町2−3−1−517 【発明者】 【氏名】浦川 義治 【住所又は居所】大阪府豊中市豊南町西3丁目4−10−302 【要約】 【課題】 かごへの装着を容易且つ確実に行うことができる二輪車用かごカバーを提供する。 【解決手段】 二輪車のかごに装着される二輪車用かごカバー1であって、一対のブラケット20,20は、かご100に固定するための締結具26が挿通される取付孔22と、シート部材40をドーム状に拡げるように枠状部材30a〜30eを回動可能に支持する回動軸24とを有しており、シート部材40の一方端部に取り付けられた枠状部材30eが、かごの上部開口102よりも下方に配置されるように、フック部材10の固定部16に固定されている。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 二輪車のかごに装着される二輪車用かごカバーであって、 前記かごの上部開口の前縁部に係止されるフック部材と、 前記かごの上部開口の両側縁部に取り付けられる一対のブラケットと、 両端部が一対の前記ブラケットに支持された複数の枠状部材と、 前記各枠状部材に掛け渡すように設けられたシート部材とを備え、 一対の前記ブラケットは、前記かごに固定するための締結具が挿通される取付孔と、前記シート部材をドーム状に拡げるように前記枠状部材を回動可能に支持する回動軸とを有しており、 前記シート部材の一方端部に取り付けられた前記枠状部材が、前記かごの上部開口よりも下方に配置されるように、前記フック部材の固定部に固定されている二輪車用かごカバー。 【請求項2】 一対の前記ブラケットの前記取付孔および前記回動軸、ならびに前記フック部材の前記固定部が、いずれも略同一平面上に配置される請求項1に記載の二輪車用かごカバー。 【請求項3】 前記取付孔は、長孔により形成されている請求項1または2に記載の二輪車用かごカバー。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、自転車やオートバイ等の二輪車のかごに装着される二輪車用かごカバーに関する。 【背景技術】 従来の二輪車用かごカバーとして、例えば特許文献1に開示された構成が知られている。図6に斜視図で示すように、この二輪車用かごカバー50は、カバー部材51と、カバー部材51の下端開口縁をかご53の上端開口縁に固定する複数の連結具52とを備えている。カバー部材51は、複数の芯材51aとカバーシート51bとから構成されており、図7に断面図で示すように、各芯材51aがピン51cにより回動可能に連結されて、カバーシート51bがドーム状に拡がるように構成されている。また、連結具52は、各芯材51aのうち回動方向一方端に位置する芯材51aを、かご53の上部53aに固定するクランプ52aを備えており、クランプ52aは、ビス52bおよびナット52cによりかご53に固定される。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】実開平6−51093号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 ところが、上記従来の二輪車用かごカバー50は、カバー部材51をかご53に装着する際に、かご53の上部53aにカバー部材51の芯材51aを正確に搭載して、両者の位置ずれが生じないように複数の連結具52を順次取り付ける必要があるため、かご53への取付作業性の面で問題があった。また、クランプ52aを固定するビス52bおよびナット52cに緩みが生じると、ドーム状に拡げたカバー部材51が走行時の風圧等によってかご53から外れるおそれがあった。 そこで、本発明は、かごへの装着を容易且つ確実に行うことができる二輪車用かごカバーの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 本発明の前記目的は、二輪車のかごに装着される二輪車用かごカバーであって、前記かごの上部開口の前縁部に係止されるフック部材と、前記かごの上部開口の両側縁部に取り付けられる一対のブラケットと、両端部が一対の前記ブラケットに支持された複数の枠状部材と、前記各枠状部材に掛け渡すように設けられたシート部材とを備え、一対の前記ブラケットは、前記かごに固定するための締結具が挿通される取付孔と、前記シート部材をドーム状に拡げるように前記枠状部材を回動可能に支持する回動軸とを有しており、前記シート部材の一方端部に取り付けられた前記枠状部材が、前記かごの上部開口よりも下方に配置されるように、前記フック部材の固定部に固定されている二輪車用かごカバーにより達成される。 この二輪車用かごカバーは、一対の前記ブラケットの前記取付孔および前記回動軸、ならびに前記フック部材の前記固定部が、いずれも略同一平面上に配置されることが好ましい。 また、前記取付孔は、長孔により形成されていることが好ましい。 【発明の効果】 本発明によれば、かごへの装着を容易且つ確実に行うことができる二輪車用かごカバーを提供することができる。 【発明を実施するための形態】 以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る二輪車用かごカバーの斜視図であり、図2は、図1に示す二輪車用かごカバーの側面図である。本実施形態の二輪車用かごカバー1は、自転車やオートバイ等の二輪車に設置される前かごや後かご等に装着可能であり、図1および図2においては、自転車のハンドル前方に設置された網状のかご100に装着された状態を示している。図1および図2に示すように、二輪車用かごカバー1は、フック部材10、一対のブラケット20,20、複数(本実施形態では5つ)の枠状部材30a〜30e、およびシート部材40を備えている。なお、図1においては、5つの枠状部材の2つのみ(符号30a,30e)を示しており、他の3つの枠状部材の図示を省略している。 フック部材10は、金属や樹脂等から形成されており、図2の他に図3の前面図に示すように、かご100の上部開口102の前縁部102aに対して上方から係止可能な逆U字状の係止部12を備えている。フック部材10の下部には、折曲状に固定部16が形成されており、後述する枠状部材30aの中央部がネジ14により固定部16に固定されている。 一対のブラケット20,20は、金属や樹脂等からなる平板を折り曲げて形成されており、それぞれがかご100の上部開口102の両側縁部102b,102bを挟持するように取り付けられる。ブラケット20は、折曲部を挟んで両側に長孔22(図2では外面側の一方のみを示す)が互いに対向するように形成されており、鍔付きボルト等の締結具26を、外面側の長孔22からかご100の網目を介して内面側の長孔に挿通し、ナットを締め付けることにより、かご100の側壁上部に固定される。また、ブラケット20の外面側には、図4に後面図で示すように円柱状の突部25が外方に突出するように設けられており、この突部25に設けられたピン24により、後述する枠状部材30a〜30eの両端部が回動可能に支持されている。 枠状部材30a〜30eは、金属製の線材を滑らかに湾曲させた形状を有しており、両端部が回動軸となるピン24に装着されることで、共通の回動軸を中心として回動する。シート部材40は、各枠状部材30a〜30eに順次掛け渡すように設けられており、各枠状部材30a〜30eを展開させてシート部材40がドーム状に拡がった状態(すなわち、かご100の上部開口102を閉じた状態)から、図2の矢示A方向に各枠状部材30a〜30eを回動することにより、シート部材40を畳んでかご100の上部開口102を開放することができる。図1および図2は、塩化ビニル樹脂等の透明材料からなるシート部材40を示しているが、シート部材40を不透明な布や樹脂等から形成してもよい。 5つの枠状部材30a〜30eのうち、シート部材40の一方端部(かご100への装着状態における前方端部)に取り付けられた枠状部材30aは、上述したようにフック部材10の固定部16に取り付けられており、フック部材10およびブラケット20をかご100に取り付けた状態で、枠状部材30aが回動不能に固定される。また、シート部材40の他方端部(かご100への装着状態における後方端部)に取り付けられた枠状部材30eには、面ファスナー等の止め部42aを先端に有する帯状体42が設けられており、かご100の上部開口102の後縁部102cに装着された受け部44に止め部42aを着脱可能に接合して、上部開口102の閉状態を維持することができる。 上記の構成を備える二輪車用かごカバー1によれば、まず、かご100の上部開口102の前縁部102aにフック部材10の係止部12を係止させた後、かご100の上部開口102の両側縁部102b,102bをそれぞれ一対のブラケット20,20に差し込んで、締結具26により固定することにより、シート部材40の一方端部に取り付けられた枠状部材30aが、かご100の上部開口102よりも下方に配置された状態で固定される。したがって、かご100に対する装着を二輪車用かごカバー1の迅速容易に行うことができると共に、かご100の上部とシート部材40の下部との重複が生じるためにシート部材40の低重心化を図ることができ、二輪車用かごカバー1の装着状態を良好に維持することができる。フック部材10と一対のブラケット20,20との間に固定される枠状部材30aは略水平であることが好ましく、これによってシート部材40のスムーズな開閉を促すことができる。 また、本実施形態の二輪車用かごカバー1は、ブラケット20の取付孔である長孔22と、回動軸24と、フック部材10の固定部16とが、図2に示すように、いずれも略同一平面上(図2では水平面上)に配置されているので、シート部材40の開閉に伴う一対のブラケット20,20の緩みを抑制することができ、二輪車用かごカバー1の装着を確実にすることができる。 また、本実施形態の二輪車用かごカバー1は、ブラケット20を固定するための取付孔が長孔22であるため、かご100の網目に締結具26を挿通可能な位置を、長孔22に沿って適宜選択することができ、かご100への装着を容易にすることができる。長孔22の向きは、ブラケット20をかご100に取り付けた状態で略水平であることが好ましい。 各枠状部材30a〜30eは、図5に示すように、基材32a〜32eの挿入孔に線材34a〜34eの端部を差し込み、加締める等して一体化することにより形成してもよく、強度を維持しつつ製造コストの低減を図ることができる。この構成においては、シート部材40の一方端部に取り付けられた枠状部材30aを、ブラケット20の外表面から起立する支持板28の保持溝28aに係合させるように構成してもよく、図5では図示を省略しているフック部材に固定される枠状部材30aを確実に支持することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る二輪車用かごカバーの斜視図である。 【図2】図1に示す二輪車用かごカバーの側面図である。 【図3】図1に示す二輪車用かごカバーの要部前面図である。 【図4】図1に示す二輪車用かごカバーの要部後面図である。 【図5】図1に示す二輪車用かごカバーの変形例を示す側面図である。 【図6】従来の二輪車用かごカバーの斜視図である。 【図7】図6に示す二輪車用かごカバーの断面図である。 【符号の説明】 1 二輪車用かごカバー 10 フック部材 12 係止部 16 固定部 20 ブラケット 22 長孔 24 ピン 26 締結具 30a〜30e 枠状部材 40 シート部材 42 帯状体 42a 止め部 100 かご 102 上部開口 102a 前縁部 102b 側縁部 102c 後縁部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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