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【発明の名称】簡易リフター 【出願人】 【識別番号】303050573 【氏名又は名称】皆川 昭人 【住所又は居所】茨城県土浦市中都町1丁目5447−3 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100093816 【氏名又は名称】中川 邦雄 【発明者】 【氏名】皆川 昭人 【住所又は居所】茨城県土浦市中都町1丁目5447−3 【課題】 本発明は、荷物をほとんど手で持ち上げなくても、荷物を荷台に載せることができるようにすることによって、作業者の肉体的負担を軽減することを目的とするものである。 【解決手段】 本発明は、フレーム、荷台受け及び昇降装置からなるリフト本体と、上面と前面の空いた中空の箱状に加工して、左右側面及び奥面を外側下方にL字型に折り曲げ、前記奥面の中央に溝を設けた荷台からなり、前記荷台の底面が地面まで下がることを特徴とする簡易リフターの構成とした。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 2つのL字型の板の水平部分を前方に向けた状態で、垂直部分の上中下の3箇所を横向きの板を当てて固定し、前記L字型の板の上部裏側に下に曲がった逆L字型の板を接続し、前記L字型の板の水平部分の前部及び逆L字型の板の下部に車輪を設けたフレーム、横向きの板の両端に、L字型の板の水平部分を前方に向けた状態で後ろ側を接続し、前記L字型の板の垂直部分の中程を別の横向きの板を固定し、前記フレームの上に載せた荷台受け、後方に倒すことでポンプから動力を送る操作レバー、左右に回転して操作を切り替える切替レバー及び前記操作レバーと前記切替レバーを組み合わて操作することにより上部に取り付けた滑車を上下させるボンベからなり、前記フレームに取り付け、前記荷台受けに繋ぐことで前記荷台受けを昇降させる昇降装置からなるリフト本体と、前記荷台受けの上に載せた荷台とからなることを特徴とする簡易リフター。 【請求項2】 上面と前面の空いた中空の箱状に加工して、左右側面及び奥面を外側下方にL字型に折り曲げ、前記奥面の中央に溝を設けた荷台で前記荷台の底面が地面まで下がることを特徴とする請求項1記載の簡易リフター。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、荷物を上に持ち上げるための簡易リフターに関する発明である。 【背景技術】 従来の簡易リフターは、特許文献1の発明のように台車の上に荷台を載せたもので、荷物を載せて目的地に移動した後、高い位置に下ろす場合には、荷台を上昇させることによって荷物を持ち上げていた。 【特許文献1】 特開平07−025594号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の簡易リフターの場合、荷台を台車の位置までしか降ろすことができないので、荷物を荷台に載せる際には、荷台の高さまで荷物を手で持ち上げてから載せなければならなかった。 そこで、本発明は、荷物をほとんど手で持ち上げなくても、荷物を荷台に載せることができるようにすることによって、作業者の肉体的負担を軽減することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の課題を解決するために、上面と前面の空いた中空の箱状に加工して、左右側面及び奥面を外側下方にL字型に折り曲げ、前記奥面の中央に溝を設けた荷台を有し、前記荷台の底面が地面まで下がることを特徴とする簡易リフターの構成とした。 【発明の効果】 本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。第1に、荷物をほとんど手で持ち上げずに荷台に載せることができるので、荷物を載せたり降ろしたりするのが容易になる。 第2に、荷物を載せたり降ろしたりするのに掛かる時間も短縮でき、それにより作業がスムーズに流れるようになっていくので、全体的に作業が効率的していくことが予想される。 【発明を実施するための最良の形態】 荷台に載せることができる大きさで、荷台が支えることができる程度の重さの荷物を持ち上げる場合を対象とする。 【実施例1】 以下に、添付図面に基づいて、本発明であるについて詳細に説明する。図1は、本発明である簡易リフターの荷台を一番下まで下げた状態の正面図である。本発明である簡易リフター1は、リフト本体1aとフレーム1bと荷台受け1cと昇降装置1dと荷台2からなる。 フレーム1bは、前側に左前車輪5、後側に左後車輪5bの付いた地面9と水平の左下フレーム4eの後部から垂直に伸びた左縦フレーム4と、前側に右前車輪5a、後側に右後車輪5cを取り付け地面9と水平の右下フレーム4fの後部から垂直に伸びた右縦フレーム4aとを、上横フレーム4bで上側を、中横フレーム4cで中間を、下横フレーム4dで下側を繋げたものである。 荷台受け1cは、左縦フレーム4と左下フレーム4eに合うように直角に曲げてL字型にした部分を持つ左荷台受け3と、右縦フレーム4aと右下フレーム4fに合うように直角に曲げてL字型にした部分を持つ右荷台受け3aとを、曲がった部分において奥荷台受け3bで繋げ、上側を横固定具3cを通して固定したもので、フレーム1bの前面上側に置く。 昇降装置1dは、操作レバー6、切替レバー7、ボンベ8及び滑車8bからなり、滑車8bから出ている鎖8cが荷台受け1cに繋がっている。鎖8cが引かれることで、荷台受け1cを持ち上げるようになっている。 リフト本体1aは、簡易リフター1のうち、フレーム1b、荷台受け1c、及び昇降装置1dからなる荷台2を除いた部分である。荷台2は、簡易リフター1から取り外して交換することが可能である。 荷台2は、荷物10を載せるところであり、左荷台受け3、右荷台受け3a、及び奥荷台受け3bに引っ掛かるように加工される。荷台2は左下フレーム4e、右下フレーム4f、及び下横フレーム4dの間に挟まるように下側にへこんでおり、荷物10を載せる部分の入口から奥にかけては地面9と接している。 図2は、本発明である簡易リフターの荷台を上げた状態の正面図である。簡易リフター1の昇降装置1dを操作して、荷台2が載っている荷台受け1cを持ち上げた状態を示している。 昇降装置1dを操作すると、鎖8cで繋がっている荷台受け1cが上に引かれ、荷台受け1cに掛けられた荷台2が共に移動することで、荷台2に載せられた荷物10が持ち上げられる。 操作レバー6は、切替レバー7を上昇側にして操作すると、ボンベ8からパイプ8aが伸び、滑車8bが上に移動する。滑車8bは、歯車状になっていて、鎖8cが掛けられている。鎖8cは、裏側で固定されているので、滑車8bが上がることで、前側で繋がれた荷台受け1cを引き上げる。 切替レバー7を下降側にすると、荷台2は徐々に下がっていく。下降を止めたい場合は、再び上昇側にすれば良い。下降中は、操作レバー6は無効となり、操作を行っても荷台2を上げたり、高さを維持することはできない。 図3は、本発明である簡易リフターの側面図である。図2の簡易リフター1を横から見た図であり、荷台2は上がった状態となっている。 左固定具3d及び右固定具3eは、左荷台受け3及び右荷台受け3aの裏側に取り付けられ、左荷台受け3及び右荷台受け3aに対して横固定具3cを貫通させて接続することで、左荷台受け3及び右荷台受け3aを固定している。 左縦フレーム4及び右縦フレーム4aは、レール状になっていて、左固定具3d及び右固定具3eが嵌め込まれている。荷台2が上下移動する際は、左固定具3d及び右固定具3eが左縦フレーム4及び右縦フレーム4aに沿って移動する。 フレーム1bの裏側には、左縦フレーム4と平行に左後フレーム4g、右縦フレーム4aと平行に右後フレーム4hが取り付けられており、下側はそれぞれ左後車輪5b、右後車輪5cと繋がっている。簡易リフター1を移動させる際は、左後フレーム4g及び右後フレーム4hを手で押す。 左後車輪5b及び右後車輪5cは、上側の接続部分において回転させることが可能となっていて、進行方向を変更することができる。また、車輪止めも備えているので、移動しないように固定しておくことも可能である。 図4は、本発明である簡易リフターの背面図である。図2の簡易リフター1を後ろから見た図である。 一番奥に荷物10を載せる荷台2、及び荷台2が掛けられる荷台受け1cがあり、次にフレーム1bが来る。フレーム1bの中では、荷台受け1cの下にある左右下フレーム4e、4fが一番奥で、左右縦フレーム4、4a、上下横フレーム4b、4dが荷台受け1cの裏に来る。 下横フレーム4dの中央には、基盤6iがあり、操作レバー6、切替レバー7、及びボンベ8が設置されている。左右縦フレーム4、4aと同じくらいの位置にボンベ8があり、左右縦フレーム4、4a及びボンベ8の裏側を中横フレーム4cで押さえている。操作レバー6及び切替レバー7は、中横フレーム4cの外側に来る。 左縦フレーム4及び右縦フレーム4aの上側から下方に伸びる左後フレーム4g及び右後フレーム4hが一番手前側にあり、左後フレーム4g及び右後フレーム4hの下側には、左後車輪5b及び右後車輪5cが接続されている。 図5は、本発明である簡易リフターの荷台を取り外したリフトの正面図である。リフト本体1aは、簡易リフター1から荷台2を除いた部分である。図1の正面図から荷台2を除いた状態を示している。 荷台受け1cの左右荷台受け3、3a及び奥荷台受け3bで囲まれた空間、並びにフレーム1bの左右下フレーム4e、4f及び下横フレーム4dで囲まれた空間は、荷台2が収まるため空けられている。 荷台受け1cが一番下がった状態であるため、左荷台受け3は、左下フレーム4eの上に、右荷台受け3aは、右下フレーム4fの上に載る位置に来ている。荷台受け1cは、奥荷台受け3bの上面中心に繋がれた鎖8cで引かれることで上に上がっていく。 フレーム1bには、左前車輪5、右前車輪5a、左後車輪5b、及び右後車輪5cの4つの車輪が付いているため、台車のように上横フレーム4b等を手で押したりして移動することが可能となっている。 図6は、本発明である簡易リフターの荷台の斜視図である。荷台2には、荷物10を置く部分と荷台2を荷台受け1cに掛ける部分からなる。荷物10を置く部分は底面2a、左側面2b、右側面2c及び奥面2dからなり、荷台受け1cに掛ける部分は左荷台掛け2e、右荷台掛け2f、奥荷台掛け2gからなる。 荷台2は、鉄等の金属を折り曲げて加工したものである。荷台2の荷物10を置く部分は、中空の箱の上方と前方を空けたような形状をしているとともに縦断面形状がコ状形である。前方から荷物10を進入させることにより、荷物10を荷台2に載せる。 荷台2の底面2aは、荷台2が一番下まで下がったときに、地面9と同じ高さになるように、地面に底面2aの背面が接触するように凹んでいる。このような構造とするために、荷物10をほとんど持ち上げることなく、荷物10を荷台2の底面2aの上面に載せることが容易にできるようにするためである。 荷台2は、左荷台受け3、右荷台受け3a及び奥荷台受け3bに囲まれた部分に収まる大きさであるため、底面2a及び奥面2dの幅は、左荷台受け3と右荷台受け3aの間隔以下であり、底面2a、左側面2b及び右側面2cの奥行きは、左右荷台受け3、3aの長さ程である。 また、左側面2b及び右側面2cの高さは、地面9から左荷台受け3又は右荷台受け3aの上面までの高さと同じである。奥面2dの高さは、地面9から奥荷台受け3bの上面までの高さと同じである。 荷台2を荷台受け1cに掛ける部分は、左荷台受け3、右荷台受け3a及び奥荷台受け3bに掛ける部分で、左側面2b、右側面2c、及び奥面2dを外側下方にL字型に折り曲げて加工したものである。 左荷台掛け2e及び右荷台掛け2fは、左荷台受け3又は右荷台受け3aの幅より少し大きい程度のところで折り曲げられ、左荷台受け3及び右荷台受け3aの上に被せるように載せる。 奥荷台掛け2gも同様に、奥荷台受け3bの幅より少し大きい程度のところで折り曲げられるが、奥荷台受け3bの中央辺りに荷台2を引き上げるための鎖8cを接続ずる箇所があるためコ状形の溝2hが空けられている。 左右荷台掛け2e、2fだけでなく、奥荷台掛け2gによっても荷台受け1cに掛けられているので、荷台2が前方に抜けてしまうこともなく、荷台2が簡易リフター1にしっかりと着脱可能に取り付けられる。 図7は、本発明である簡易リフターの荷物を載せる様子を示した側面図である。簡易リフター1の荷台2の部分を中心に表しており、地面9に置かれた荷物10を載せる状況を示したものである。 簡易リフター1は、左右前車輪5、5a及び左右後車輪5b、5cにより移動可能であるため、簡易リフター1を荷物10の前まで移動させる。荷台受け1cは、一番下まで下げ、荷台受け1cに掛けられた荷台2の底面2aが地面9に付いた状態にする。 荷物10を荷台2に載せるのに持ち上げる高さはほとんど無いので、荷物10を水平移動11させて、荷台2の入口から進入させれば、荷物10を荷台2に載せてしまうことができる。 荷物10を上に持ち上げずに、押したり引いたりなど水平移動11させるだけでいいので、荷物10を手で持ち上げるよりは全然負担が少なくて済み、作業時間も短縮できると考えられる。 また、荷物10を地面9に降ろす場合も同様で、水平移動11させるだけで済む。荷台2に高さがあると、荷物10が落下してしまうので、手で持って降ろさなければならないので、人への負担が大きくなる。 図8は、本発明である簡易リフターの荷物を載せる様子を示した斜視図である。簡易リフター1の荷台2を一番下まで下げて、荷物10を荷台2の上まで水平移動11させている状況を示したものである。 荷物10は、地面9に置いたままで、簡易リフター1を荷物10の前まで移動させる。簡易リフター1は、左右前車輪5、5a、及び左右後車輪5b、5cがあるため、左右後フレーム4g、4hを押して行くことで走行可能で、左右後車輪5b、5cにより方向転換が可能である。 移動中は荷台2が地面9に当たるのを避けるため、多少上げておき、荷物10の前まで移動したら、切替レバー7を下降方向に回して、荷台2を一番下まで下げる。荷台2の底面2aは地面9に接地した状態になる。 荷物10が軽い場合は、簡易リフター1を用いるまでもなく手で運べば済むが、荷物10が重い場合は、僅かな高さでも持ち上げるのは容易でないこともある。横へずらすだけなら持ち上げるのに比べて少ない労力で済むので、地面9と同じ高さの荷台2へ水平移動11させれば、簡易リフター1に載せることができる。 簡易リフター1は、荷物10を持ち上げるための機械であるので、荷台2に載せるための若干の持ち上げも出来るだけ機械の方に任せて省きたいところである。荷台2に載せる労力を軽減することで、作業の効率化も図ることができるようになると考えられる。 図9は、本発明である簡易リフターの荷物を持ち上げる様子を示した斜視図である。簡易リフター1の荷台2に荷物10が載せられた後、荷台2を引き上げることによって、荷物10を上まで運ぶ状況を示したものである。 荷物10を荷台2に載せ終わったら、切替レバー7を上昇方向にいっぱいに回して、操作レバー6を前後に動かして引き上げ11の操作を行う。操作レバー6を後方に倒すごとに一定間隔ずつ上がっていくので、持ち上げたい高さになるまで操作を繰り返す。 操作レバー6を操作すると、操作レバー6の下のポンプ6aからボンベ8に動力が加えられ、ボンベ8からパイプ8aを上に伸ばすことで滑車8bを持ち上げ、滑車8bに掛けられた鎖8cが荷台受け1cの引き上げ11aを行う。 荷台2が掛けてある荷台受け1cは、左右固定具3d、3eにより左右縦フレーム4、4aのレール状の部分に嵌め込まれていて、荷台受け1cは、左右縦フレーム4、4aに沿って上下移動を行う。 荷台2を上げ過ぎた場合は、切替レバー7を下降方向に緩めることで、荷台2を少しずつ下げることができる。降ろしたい高さと荷台2の底面2aがほぼ合ったら、荷物10を水平移動11させて、荷台2の外へ押し出せば良い。 荷台2は、荷台受け1cから取り外し可能であるので、荷台2が痛んだら交換することができる。また、荷物10の形状等に合わせて荷台2を加工したりするなど、応用性もあると考えられる。 図10は、本発明である簡易リフターの操作レバーの側面図である。操作レバー6は、簡易リフター1の背面側の基盤6iにあり、荷台2の持ち上げる操作を行うための装置である。基盤6i上には、他に切替レバー7及びボンベ8が設置されているが、操作レバー6とボンベ8の下部分のみを表示してある。 操作レバー6は、上端が握り6dになっていて、握り6dを手で持って前後に動かすことで操作を行う。また、下端には、支点6eがあり、支点6eの下側がポンプ6aになっている。支点6eにおいては、横側を固定金具6fによってボンベ8に固定している。 操作前6bにおいては、操作レバー6はほぼ垂直状態にある。操作時6cは、操作前6bの状態から操作レバー6を下方に倒す動作6gを行った状態である。動作6gによって支点6eから下に押す力6hが生じ、ポンプ6aを押し縮める。 ポンプ6aに加わった力6hは、基盤6iを通じてボンベ8に伝えられ、パイプ8aを上に伸ばしていく。パイプ8aが伸びることで、上にある滑車8bが上に移動し、荷台2を持ち上げることになる。 操作時6cから操作前6bに操作レバー6を戻した際は、ポンプ6aが元の位置に戻るだけで、ボンベ8の上のパイプ8aが下がるということはない。操作を繰り返すことにより、パイプ8aを徐々に上げていくことができる。 操作レバー6による操作を数回行うと、荷台2の高さは、簡易リフター1において上げることの可能な最も高い位置にまで達し、それ以上は操作を行っても上に上がっていくことはない。下げる際は、切替レバー7によって行うことになる。 図11は、本発明である簡易リフターの切替レバーの正面図である。切替レバー7も操作レバー6同様、簡易リフター1の背面側の基盤6iにあり、荷台2の動作を切り替える装置である。 正面7aは、簡易リフター1の背面から見た基盤6i上の装置を示しており、操作レバー6の上部分及びボンベ8の上部分の表示は省略してある。平面7bは、切替レバー7のみを上から見たものである。 切替レバー7は、上端がハンドル7cになっており、左右に回すことにより操作を切り替える。下端は、栓7eにより基盤6iに繋がっており、切替レバー7の中程においては、支え板7dによりボンベ8に固定されている。 荷台2を上昇させる場合には、ハンドル7cをいっぱいまで右回転7fさせ、操作レバー6を操作する。ハンドル7cが上昇側にある場合は、一度荷台2が上昇すると下がっていくということはない。 ハンドル7cを上昇側から下降側に徐々に左回転7gさせていくと、荷台2は下がり始める。ハンドル7cをいっぱいまで左回転7gさせると、荷台2の下降速度は最大になり、数秒で一番下まで降りる。 荷台2の下降中は、操作レバー6を操作しても上昇させたり、高さを維持することはできない。荷台2を下降中に止めたい場合は、ハンドル7cを右回転7fさせれば良い。上昇と下降の操作により荷台2を適切な高さに調節する。 図12は、本発明である簡易リフターの昇降装置の側面図である。操作レバー6及び切替レバー7の操作によりボンベ8に動力が加わり、荷台2を持ち上げる状況を示したものである。 基盤6iには、操作レバー6、切替レバー7、及びボンベ8が設けられている。ボンベ8の上面からはパイプ8aが出ている。パイプ8aの上側には、滑車8bが固定されており、パイプ8aがボンベ8の内部から出てくることで上昇し、パイプ8aがボンベ8の内部に戻ることで下降する。 滑車8bには、鎖8cが掛けられている。滑車8bは、歯車状になっていて鎖8cと噛み合わさっているので、滑車8bが空回りしたり、鎖8cが伸びてしまうのを防ぐことができる。 滑車8bに掛けられた鎖8cは、一端は荷台受け1cに接続され、他端は中横フレーム4cに固定される。中横フレーム4cは固定されているので、滑車8bが持ち上げ11bされると、それに伴い荷台受け1cが引き上げ11aされる。 パイプ8aの上下移動は、ボンベ8内の気体又は液体の圧力等で実現される。操作レバー6を操作すると、ポンプ6aからボンベ8へ圧力が加えられ、パイプ8aは上がっていく。また、切替レバー7を緩めると、圧力が弱められ、パイプ8aは下がっていく。 圧力の増加は、操作により一定量ずつ行われる。それに対して、圧力の減少は、荷台2が急に落下しないように徐々に行われる。落下を緩やかにすることで、荷台2の高さの微調整を行いやすくしている。 図13は、従来の簡易リフターの側面図である。従来の簡易リフター12は、台車に荷台13を設けたもので、本発明である簡易リフター1とは、荷台2以外は、ほぼ同様のものである。 台車は、下フレーム13c、側面フレーム13f、及び後フレーム13gからなっており、下フレーム13c又は後フレーム13gに設けられた前車輪13d及び後車輪13eにより移動可能である。移動はハンドル13iを押すことで行い、後車輪13eを回すことで、方向を変えることができる。 下フレーム13cの上には、側面フレーム13fに接続された荷台受け13aがあり、荷台13が載せられている。荷台受け13aは、スライダ13bが側面フレーム13fに沿って移動することで、上下させることができる。スライダ13bの操作はレバー13hによって行う。 荷台13は、下フレーム13cの上までしか下げることができないので、荷物10を載せる際は、手で持ち上げる必要があるが、手で持ち上げることは、人の腰に負担が掛かり、時間的にも時間がかかるとの欠点がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明である簡易リフターの荷台を一番下まで下げた状態の正面図である。 【図2】本発明である簡易リフターの荷台を上げた状態の正面図である。 【図3】本発明である簡易リフターの側面図である。 【図4】本発明である簡易リフターの背面図である。 【図5】本発明である簡易リフターの荷台を取り外したリフトの正面図である。 【図6】本発明である簡易リフターの荷台の斜視図である。 【図7】本発明である簡易リフターの荷物を載せる様子を示した側面図である。 【図8】本発明である簡易リフターの荷物を載せる様子を示した斜視図である。 【図9】本発明である簡易リフターの荷物を持ち上げる様子を示した斜視図である。 【図10】本発明である簡易リフターの操作レバーの側面図である。 【図11】本発明である簡易リフターの切替レバーの正面図である。 【図12】本発明である簡易リフターの昇降装置の側面図である。 【図13】従来の簡易リフターの側面図である。 【符号の説明】 |
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1 簡易リフター 1a リフト本体 1b フレーム 1c 荷台受け 1d 昇降装置 2 荷台 2a 底面 2b 左側面 2c 右側面 2d 奥面 2e 左荷台掛け 2f 右荷台掛け 2g 奥荷台掛け 2h 溝 3 左荷台受け 3a 右荷台受け 3b 奥荷台受け 3c 横固定具 3d 左固定具 3e 右固定具 4 左縦フレーム 4a 右縦フレーム 4b 上横フレーム 4c 中横フレーム 4d 下横フレーム 4e 左下フレーム 4f 右下フレーム 4g 左後フレーム 4h 右後フレーム 5 左前車輪 5a 右前車輪 5b 左後車輪 5c 右後車輪 6 操作レバー 6a ポンプ 6b 操作前 |
6c 操作時 6d 握り 6e 支点 6f 固定金具 6g 動作 6h 力 6i 基盤 7 切替レバー 7a 正面 7b 平面 7c ハンドル 7d 支え板 7e 栓 7f 右回転 7g 左回転 8 ボンベ 8a パイプ 8b 滑車 8c 鎖 9 地面 10 荷物 11 水平移動 11a 引き上げ 11b 持ち上げ 12 簡易リフター 13 荷台 13a 荷台受け 13b スライダ 13c 下フレーム 13d 前車輪 13e 後車輪 13f 側面フレーム 13g 後フレーム 13h レバー 13i ハンドル |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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【図8】 |
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【図9】 |
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【図10】 |
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【図11】 |
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【図12】 |
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【図13】 |
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