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【考案の名称】補助サンバイザー 【実用新案権者】 【識別番号】513187069 【氏名又は名称】川出 正一 【住所又は居所】東京都足立区谷中二丁目5番2号 【代理人】 【識別番号】100074251 【弁理士】 【氏名又は名称】原田 寛 【代理人】 【識別番号】100066223 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 政美 【考案者】 【氏名】川出 正一 【住所又は居所】東京都足立区谷中二丁目5番2号 【要約】 【課題】既存のサンバイザーに簡単に装着することができ、直感的な操作で的確な位置に合わせることができる補助サンバイザーを提供する。 【解決手段】サンバイザーSに装着する補助サンバイザーを設ける。サンバイザーSに着脱自在に係合する連結体10を設ける。連結体10に固定基板20を設ける。固定基板20の板面に回転自在な回転盤30を設ける。回転盤30にスライド自在に装着するスライド体40を設ける。スライド体40の先端に遮蔽板50を連結する。遮蔽板50の上下及び左右の位置調整を同時に行えるように構成する。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 車両に予め装着されているサンバイザーに装着して使用する補助サンバイザーであって、サンバイザーに着脱自在に係合する連結体と、該連結体に設けられた固定基板と、該固定基板の板面に沿って回転自在に設けられた回転盤と、該回転盤にスライド自在に装着されたスライド体と、該スライド体の先端に連結した遮蔽板とを備え、該遮蔽板の上下及び左右の位置調整を同時に行えるように構成したことを特徴とする補助サンバイザー。 【請求項2】 前記スライド体は、複数段の杆体がスライド自在に延長するように構成されると共に、該杆体を中心軸として前記遮蔽板が回転自在になるように設けられ、該遮蔽板の位置調整を回転角度自在に行えるように構成した請求項1記載の補助サンバイザー。 【請求項3】 前記連結体は前記サンバイザーに対して上下に巻き付けて固定する帯状の両面ファスナーにて構成された請求項1記載の補助サンバイザー。 【請求項4】 前記連結体は、前記サンバイザーの上下側縁に架け渡す構成を備えた請求項1記載の補助サンバイザー。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、車両に予め装着されたサンバイザーを補助する補助サンバイザーに係り、朝日や夕日などの地平線に近い位置からの太陽光を効率良く遮断することができる補助サンバイザーに関する。 【背景技術】 【0002】 自動車等の車両や電車等の鉄道車両には太陽光を遮断し、あるいは減光するサンバイザーが装着されている。このサンバイザーは、高い位置からの太陽光を遮断することは可能でも、朝日や夕日などの地平線に近い位置からの太陽光を遮断することは困難であった。 【0003】 そこで、特許文献1に記載のような車両用補助サンバイザーが提案されている。この補助サンバイザーは、車両に予め装着されているサンバイザーの裏面に、レール状の案内部材を横方向に沿って設け、この案内部材に沿って横にスライドするサンバイザー保持部材を設けたものである。更に、このサンバイザー保持部材に、縦方向にスライドする支持部を設け、この支持部に補助サンバイザーを支持している。 【0004】 特許文献1の補助サンバイザーによると、案内部材に沿って横方向にスライドすると共に、支持部に沿って縦方向にスライドさせることで、予め装着されているサンバイザーより広い範囲で太陽光を遮断できるようしたものである。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0005】 【特許文献1】特開2000-264059号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0006】 ところが、特許文献1に記載の補助サンバイザーでは、この補助サンバイザーを太陽の位置に合わせる操作が複雑になる不都合があった。すなわち、補助サンバイザーを太陽の位置に合わせるために、まず案内部材に沿って横にスライドする操作と、次に支持部に沿って縦にスライドする操作とを別々に行う必要がある。仮に補助サンバイザーを斜めに移動させようとすると、案内部材と支持部とが互いに干渉して補助サンバイザーがどちらにもスライドしなくなるおそれがある。 【0007】 そのため、突然現れた太陽光に反応するには、この二つの操作を的確に行う必要がある。例えば、車両運転中に、突然日が差して来ると、まず、装着されているサンバイザーを下向きにする。このサンバイザーが遮蔽できない場合、とっさの判断で補助サンバイザーの縦、横の位置を合わせる操作となる。この際、特許文献1のごとく、横のスライドと縦のスライドを組み合せて位置を合わせる操作では、迅速な対応はできず、特に高速道路のような高速運転では極めて危険性が高まるものであった。 【0008】 更に、特許文献1に記載の補助サンバイザーは、サンバイザーの裏面に、予め案内部材を固定しておく必要がある。しかも、この案内部材には、横方向のスライド荷重に加え、支持部に沿って縦方向にスライドする際の荷重も加わるので、案内部材を強固に固定する必要がある。そのため、車両に装着されている既存のサンバイザーに、特許文献1の補助サンバイザーを装着するには、既存のサンバイザーを一旦取外してから案内部材を固定する加工作業が必要になるものであった。 【0009】 そこで、本考案は上述の課題を解消すべく案出されたもので、既存のサンバイザーに簡単に装着することができ、直感的な操作で的確な位置に合わせることができる補助サンバイザーの提供を目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上述の目的を達成すべく本考案における第1の手段は、車両に予め装着されているサンバイザーSに装着して使用する補助サンバイザーであって、サンバイザーSに着脱自在に係合する連結体10と、該連結体10に設けられた固定基板20と、該固定基板20の板面に沿って回転自在に設けられた回転盤30と、該回転盤30にスライド自在に装着されたスライド体40と、該スライド体40の先端に連結した遮蔽板50とを備え、該遮蔽板50の上下及び左右の位置調整を同時に行えるように構成したことにある。 【0011】 第2の手段の前記スライド体40は、複数段の杆体41がスライド自在に延長するように構成されると共に、該杆体41を中心軸として前記遮蔽板50が回転自在になるように設けられ、該遮蔽板50の位置調整を回転角度自在に行えるように構成したものである。 【0012】 第3の手段において、前記連結体10は前記サンバイザーSに対して上下に巻き付けて固定する帯状の両面ファスナーにて構成されたものである。 【0013】 第4の手段において、前記連結体10は、前記サンバイザーSの上下側縁に架け渡す構成を備えたものである。 【考案の効果】 【0014】 請求項1のごとく、該遮蔽板50の上下及び左右の位置調整を同時に行えるように構成したことにより、直感的な操作で遮蔽板50を的確な位置に合わせることができるものである。したがって、特許文献1の補助サンバイザーのように、横のスライド操作と縦のスライド操作とを組み合せる必要がなくなり、たとえ高速走行中でも安全な使用が可能になった。 【0015】 しかも、サンバイザーSの上下側縁部に着脱自在に係合する連結体10を備えているので、既存のサンバイザーSに簡単に装着することができる。この結果、特許文献1に記載の補助サンバイザーのように、既存のサンバイザーSを取外して案内部材を固定する加工作業は不要になった。 【0016】 請求項2のように、前記杆体41を中心軸として前記遮蔽板50を回転自在に設けたことで、該遮蔽板50の位置調整を上下及び左右に加え回転角度自在に行えるようになり、より多角的に遮蔽板50を位置調整することが可能になる。 【0017】 請求項3,4のような連結体10によると、既成のサンバイザーSに簡単に装着することができるものである。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】本考案の一実施例を示す使用状態の斜視図である。 【図2】本考案の一実施例を示す縦断面図である。 【図3】本考案の回転盤の操作例を示す正面図である。 【図4】本考案のスライド杆の操作例を示す正面図である。 【図5】本考案の回転盤と回転盤とを組み合せた操作例を示す正面図である。 【考案を実施するための形態】 【0019】 このように本考案によると、既存のサンバイザーに簡単に装着することができ、直感的な操作で的確な位置に合わせることができるなどといった当初の目的を実現した。 【0020】 以下、本考案の実施例を説明する。本考案の基本構成は、連結体10、固定基板20、回転盤30、スライド体40、遮蔽板50にて構成されている。 【0021】 連結体10は、車両に予め装着されているサンバイザーSに着脱自在に係合する部材である(図1参照)。図示の連結体10は、サンバイザーSに対して上下に巻き付けて固定する帯状の両面ファスナーにて構成したものである(図2参照)。 【0022】 すなわち、連結体10の一端側の側面に雌状突起11を設け、他端側の側面に雄状突起12を設けたもので、サンバイザーSに巻き付けて固定する。また、連結体10は、サンバイザーSの上下側縁に架け渡す構成を備えた連結体10でもよく、サンバイザーSに簡単に固定できる構成であれば設計変更は自由である。 【0023】 固定基板20は、連結体10に設けられた部材で、後述する回転盤30を回転自在に支持する。図示の固定基板20は、連結体10に固定した板体21と、この板体21の略中央から突出した支持突起22とを備えている(図2参照)。更に、支持突起22の表面を覆うカバー23を設け、支持突起22に支持した回転盤30の脱落を防止している。 【0024】 回転盤30は、固定基板20の板面に沿って回転自在に設けられた部材である。図示の回転盤30は、支持突起22に回転自在に支持されている(図2参照)。この回転盤30は、支持突起22に嵌合する環状体31と、この環状体31から延長されて後述するスライド体40を固定する固定体32を備えたものである。このとき、回転盤30が自重で回転しないようにするため、環状体31とカバー23との間に凹凸状の回転止めなどを形成することができる(図示せず)。 【0025】 スライド体40は、回転盤30にスライド自在に装着された部材で、図示例では回転盤30の固定体32に固定されている(図2参照)。図示のスライド体40は、複数段の杆体41がスライド自在に延長するように構成している。また、杆体41は、回転自在に装着されており、この杆体41に連結した遮蔽板50が水平方向に回転するよう構成している。 【0026】 遮蔽板50は、スライド体40の先端に連結した部材で、この遮蔽板50で太陽光を遮断し、あるいは減光するものである。図示の遮蔽板50は円形状であるが、この形状は任意に変更することができる。 【0027】 この遮蔽板50は、回転盤30により左右に揺動自在に操作することができる(図3参照)。また、スライド体40により上下にスライド移動することも可能である(図4参照)。このとき、スライド体40を中心軸として回転角度自在に位置調整することも可能である。この結果、回転盤30とスライド体40との操作を複合させると、遮蔽板50の位置を、上下及び左右の位置調整を同時に行えるようになり、その上、回転角度自在に調整することができる(図5参照)。 【0028】 尚、本考案の各構成は図示例に限られるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での設計変更は自由である。 【符号の説明】 【0029】 S サンバイザー 10 連結体 11 雌状突起 12 雄状突起 20 固定基板 21 板体 22 支持突起 23 カバー 30 回転盤 31 環状体 32 固定体 40 スライド体 41 杆体 50 遮蔽板 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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本件は車の運転中、朝日、西日の時間帯に差し掛かった時、サンバイザーより太陽が下方にあるときのまぶしさを防ぐ補助サンバイザーです。 車が左右に動くのに合わせて簡素に動かせるのが特徴です。 現在本サンバイザーの下におろす同形の遮蔽板、補助サンバイザーは売られていますがこれだと全体を塞ぐ為、前方の視界を妨げ見づらく事故につながるおそれがあります。 現在特許候補によりますと補助サンバイザーについて7作位出ておりますが、いずれも取り付けが容易でないものや、朝日、西日時遭遇した時に敏速に操作ができません。 本件の補助サンバイザーは簡単に取り付け可能であり、又運転中、敏速に操作が可能です。 |
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連絡先 川出 正一 TEL:090-6920-2841 |
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