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【考案の名称】日除け具
【実用新案権者】
【識別番号】522126431
【氏名又は名称】熊谷 テル子
【住所又は居所】群馬県伊勢崎市上諏訪町1249−11
【考案者】
【氏名】熊谷 テル子
【住所又は居所】群馬県伊勢崎市上諏訪町1249−11
【要約】 (修正有)
【課題】車内に入射される太陽光から、両腕と首の近傍、および両脚を紫外線や熱から守ることができる日除け具を提供する。
【解決手段】日除け具は、手の甲を覆う甲被覆部13と、二の腕部分に配置される二の腕被覆部14と、前記甲被覆部と二の腕被覆部とに間に連接される、磁性体15を備える腕被覆部12とで構成される一対の腕カバー部11と、前記一対の腕カバー部同士の間に装着される連結紐16で形成される腕用日除け10と、上端に一対の磁性体を備え、身体の首周辺から膝下まで覆う身体用日除けと、で構成されることを特徴とする。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
手の甲を覆う甲被覆部と、二の腕部分に配置される二の腕被覆部と、前記甲被覆部と二の腕被覆部とに間に連接される、磁性体を備える腕被覆部とで構成される一対の腕カバー部と、前記一対の腕カバー部同士の間に装着される連結紐で形成される腕用日除けと、
上端に一対の磁性体を備え、身体の首周辺から膝下まで覆う身体用日除けと、で構成されることを特徴とする日除け具。
【請求項2】
車両のヘッドレスト近傍に、前記腕用日除けと前記身体用日除けを着脱自在に連結する連結具を装着した請求項1記載の日除け具。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、車内に入射される太陽光を効率よく、且つ容易に遮光し断熱することができる日除け具に関する。
【背景技術】
【0002】
車両を運転中においては、フロントガラスやリアドアガラスから太陽光が車内に入射される。この太陽光が照射されると、運転者の腕や足に日焼けが発生し、肌に悪影響を起こすという問題が生じる。また太陽光に熱により体調不良を発生させることもある。
【0003】
そのため一般的に、手袋をしたり腕を覆うカバーを装着したりしていた。またそれらの問題を解消するために、車の運転に当たって車内に差し込む日光による腕の日焼けを防ぐ手段が提供されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
上掲特許文献1の車の運転時における腕部分の日除けは、ナイロン系硬質メッシュ生地1の先端にゴム質指通し輪2−2´を縫着し、後端に一部切欠の腕輪3を逢着し、両端にフリル布5−5´を縫着し、小粒磁石5−5´を縫着することを特徴とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】 実用新案登録第3047465号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上掲特許文献1の車の運転時における腕部分の日除けにおいては、腕部分のみを覆う構造であるため、首の近傍や両脚部分に照射される太陽光から肌を守ることはできなかった。
【0007】
そこで本考案は上記の点に鑑み、車内に入射される太陽光から、両腕はもとより、首の近傍や両脚まで守ることができる日除け具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本考案の日除け具は、手の甲を覆う甲被覆部と、二の腕部分に配置される二の腕被覆部と、前記甲被覆部と二の腕被覆部とに間に連接される、磁性体を備える腕被覆部とで構成される一対の腕カバー部と、前記一対の腕カバー部同士の間に装着される連結紐で形成される腕用日除けと、上端に一対の磁性体を備え、身体の首周辺から膝下まで覆う身体用日除けと、で構成されることを特徴とする。
【0009】
また車両のヘッドレスト近傍に、腕用日除けと身体用日除けを着脱自在に連結する連結具を装着した。
【考案の効果】
【0010】
手の甲を覆う甲被覆部と、二の腕部分に配置される二の腕被覆部と、前記甲被覆部と二の腕被覆部とに間に連接される、磁性体を備える腕被覆部とで構成される一対の腕カバー部と、前記一対の腕カバー部同士の間に装着される連結紐で形成される腕用日除けと、上端に一対の磁性体を備え、身体の首周辺から膝下まで覆う身体用日除けとで構成されることにより、車内に入射される太陽光から、両腕はもとより、首の近傍や両脚まで守ることができる。
【0011】
また車両のヘッドレスト近傍に、腕用日除けと身体用日除けを着脱自在に連結する連結具を装着したことで、腕用日除けと身体用日除けを容易に装着、または取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 腕用日除けの全体斜視図である。
【図2】 身体用日除け正面図である。
【図3】 身体用日除け背面図である。
【図4】 連結具の全体図である。
【図5】 連結具の装着状態である。
【図6】 身体用日除けをシートの裏側に配置した状態である。
【図7】 前記状態の前方から見た斜視図である。
【図8】 腕用日除けの不使用時の装着状態である。
【図9】 身体用日除けをリアドアガラスに装着した状態である。
【図10】 本考案の日除け具の使用状態である。
【考案を実施するための形態】
【0012】
本考案の日除け具は、車内に入射される太陽光から、両腕はもとより、首の近傍や両脚まで守ることができることを特徴とする。
以下、本考案の日除け具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図示する日除け具1は、一対の腕用日除け10,10´と、運転者の首周辺から膝下まで覆う身体用日除け20とで構成される。また日除け具1は、断熱性と遮光性を有する布地で形成されており、太陽光からの熱を遮断するとともに、紫外線による日焼けを防ぐことができる。
【0014】
図1に示す一対の腕用日除け10,10´は、手の甲を覆う甲被覆部13,13´と、二の腕部分に配置される二の腕被覆部14,14´と、前記甲被覆部13,13´と二の腕被覆部14,14´とに間に連接される、磁性体15,15´を備える腕被覆部12,12´とからなる一対の腕カバー部11、11´と、で構成されている。なお、前記甲被覆部13,13´と二の腕被覆部14,14´とは、遮光効果とともに、デザイン性を重視してフリル形状に形成されている。
【0015】
また前記腕カバー部11、11´には、腕の着脱を容易にできる伸縮紐16が磁性体15,15´に装着されている。また前記腕カバー部11、11´は、連結紐16で長さ調節可能に連結されている。
【0016】
前記伸縮紐16は、背凭れ3の上部であって、ヘッドレスト2の下部に、一回りした状態で巻回されている。そのことにより、伸縮紐16が下部に落ちることが無く、また首に伸縮紐16が掛かることなく、さらに腕に腕カバー部11、11´を容易に装着することができる。
【0017】
なお伸縮紐16には、自在に長さを調節する調節具18が装着されている。そのため、腕の長さの異なるドライバーにも対応でき、ハンドル操作時においても、伸縮紐16の緩みや垂れ下がりを防ぐことができる。
【0018】
図2および図3に示す身体用日除け20は、胸上部から膝周辺を覆う矩形状の本体部21と、上部に連接された一対の突出部22,22´とで構成されている。また突出部22,22´には、それぞれ形状を保持する金属製の棒状体23、23´が配設されており、棒状体23、23´の上部には磁性体24、24´が装着されている。なお、棒状体23、23´に磁性体24、24´を装着することにより、急ブレーキを踏んだ際に上半身が前屈みになっても直ぐに外れるため、首への負担が軽減できる。
【0019】
また本体部21の側面には、デザイン性を重視したフリル25が装着されており、突出部22,22´の中央部分には、デザイン性とともに、遮光効果を発揮するフリル26が装着されている。
【0020】
前記本体部21の側面にフリル25を装着することで、デザイン性とともに、本体部21の側面に好適な荷重がかかり、身体へのフィット性が得られて本体部21がめくられることがない。
【0021】
また突出部22,22´の中央部分にフリル26を装着することで、デザイン性が得られるとともに、身体が前屈みになったなった際でも、首への負担を軽減することができる。
【0022】
図4に示す連結具30は、前記腕用日除け10、10´と身体用日除け20、20´を着脱自在に連結するものである。前記連結具30は、内部に屈曲自在で保形性を有する棒状体33と、棒状体33を被覆するカバー体32とからなる紐状体31と、紐状体31の両側に配置される磁性体34,34´と、紐状体31の両先端部に設置された磁性体35,35´とで構成されている。また前記連結具30は、図5に示すように、ヘッドレスト2の下部近傍に配置されている。
【0023】
次に、本考案の日除け具における使用方法を説明する。
先ず連結紐16を首にかけ、両腕に腕カバー部11,11´を装着させる。その後、身体用日除け20の磁性体24,24´を連結具30の磁性体34,34´に磁着させ、本体部21を身体の上面に配置させる。そのことにより、図10に示すように、両腕と身体の上面を覆うことができる。
【0024】
また本考案の日除け具1を使用しない場合、身体用日除け20の磁性体24,24´同士を磁着させ、図6および図7に示すようにシートの背凭れ3の背面に配置させておく。
【0025】
また図8に示すように、腕カバー部11,11´の磁性体15,15´を連結具40の磁性体34,34´にそれぞれ磁着させることにより、、腕カバー部11,11´を背凭れ3の両側に装着させておくことができる。
【0026】
なお身体用日除け20においては、図9に示すように、突出部22,22´の一方をサンバイザー4に、他方をアシストグリップ5に装着させることで、リアドアガラスのサンシェードとしても使用することができる。なお、身体用日除け20を車窓の日除けとして使用する際には、車を駐車させた状態で使用する。
【0027】
上述の構成により本考案の日除け具は、車内に入射される太陽光からの熱や紫外線から、両腕はもとより、首の近傍や両脚まで守ることができる。またファッション性に優れるため、使用の際の違和感も解消できる。
【符号の説明】
【0028】
1 日除け具
2 ヘッドレスト
3 背凭れ
4 サンバイザー
5 サンシェード
10,10´ 腕用日除け
11,11´ 腕カバー部
12,12´ 腕被覆部
13,13´ 甲被覆部
14,14´ 二の腕被覆部
15,15´ 磁性体
16 連結紐
17 伸縮紐
18 調節具
20 身体用日除け
21 本体部
22,22´ 突出部
23,23´ 棒状体
24,24´ 磁性体
25 フリル
26 フリル
30 連結具
31 紐状体
32 カバー体
33 棒状体
34,34´ 磁性体
35,35´ 磁性体
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
【図8】
図8
【図9】
図9
【図10】
図10
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