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【考案の名称】手ろくろ装置 【実用新案権者】 【識別番号】513084470 【氏名又は名称】伊藤 得三 【住所又は居所】新潟県三条市南新保7番30号 【実用新案権者】 【識別番号】513084506 【氏名又は名称】赤坂 澄男 【住所又は居所】新潟県三条市西中1845番地5 【代理人】 【識別番号】100092691 【弁理士】 【氏名又は名称】黒田 勇治 【考案者】 【氏名】伊藤 得三 【住所又は居所】新潟県三条市南新保7番30号 【考案者】 【氏名】赤坂 澄男 【住所又は居所】新潟県三条市西中1845番地5 【要約】 (修正有) 【課題】茶碗、皿、壺等の陶磁器を製作する際に用いられる手ろくろ装置に関し、茶碗、皿、壺等の成形すべき陶磁器の大きさに応じた粘土に適合する大ろくろ作業盤に交換することができ、使用の融通性を高めることができる手ろくろ装置を提供する。 【解決手段】ろくろ台座1にろくろ作業盤2を中心軸により回転自在に設けてなり、ろくろ作業盤上に大ろくろ作業盤5を着脱機構により着脱載置可能に設け、大ろくろ作業盤は木材又は合成樹脂により製作され、大ろくろ作業盤の周縁部に複数個の重錘体6・・を配設してなる。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ろくろ台座にろくろ作業盤を中心軸により回転自在に設けてなり、上記ろくろ作業盤上に大ろくろ作業盤を着脱機構により着脱載置可能に設け、該大ろくろ作業盤は木材又は合成樹脂により製作され、該大ろくろ作業盤の周縁部に複数個の重錘体を配設してなることを特徴とする手ろくろ装置。 【請求項2】 上記着脱機構として、上記大ろくろ作業盤の裏面に複数個の螺杆を垂設し、該大ろくろ作業盤の裏面と上記ろくろ作業盤の裏面との間に掛架可能な掛架部材を設け、該掛架部材に該螺杆が挿通可能な長穴部を形成し、該螺杆にナット体を螺着してなることを特徴とする請求項1記載の手ろくろ装置。 【請求項3】 上記重錘体は金属からなることを特徴とする請求項1又は2記載の手ろくろ装置。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は例えば茶碗、皿、壺等の陶磁器を製作する際に用いられる手ろくろ装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の手ろくろ装置として、ろくろ台座にろくろ作業盤を中心軸により回転自在に設けてなる構造のものが知られている。 【0003】 しかして、ろくろ作業盤の上に土練り作業後の粘土を載置し、ろくろ作業盤を手で回しながら、粘土を両手で挟むようにして成形作業を行うことになる。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】実公平5−45441号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら上記従来構造の場合、大きな茶碗、皿、壺等の陶磁器を製作するに当たり、ろくろ作業盤に大きな粘土を載置することができないという不都合を有している。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本考案はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本考案のうちで、請求項1記載の考案は、ろくろ台座にろくろ作業盤を中心軸により回転自在に設けてなり、上記ろくろ作業盤上に大ろくろ作業盤を着脱機構により着脱載置可能に設け、該大ろくろ作業盤は木材又は合成樹脂により製作され、該大ろくろ作業盤の周縁部に複数個の重錘体を配設してなることを特徴とする手ろくろ装置にある。 【0007】 又、請求項2記載の考案は、上記着脱機構として、上記大ろくろ作業盤の裏面に複数個の螺杆を垂設し、該大ろくろ作業盤の裏面と上記ろくろ作業盤の裏面との間に掛架可能な掛架部材を設け、該掛架部材に該螺杆が挿通可能な長穴部を形成し、該螺杆にナット体を螺着してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の考案は、上記重錘体は金属からなることを特徴とするものである。 【考案の効果】 【0008】 本考案は上述の如く、請求項1記載の考案にあっては、ろくろ作業盤上に大ろくろ作業盤を着脱機構により着脱載置し、大ろくろ作業盤は中心軸により回転自在となり、この大ろくろ作業盤上に粘土を載置し、大ろくろ作業盤を手で回しながら、粘土を両手で挟むようにして成形作業を行うことになり、これにより、大きな茶碗、皿、壺等の陶磁器の成形作業を行うことができ、上記ろくろ作業盤上に大ろくろ作業盤が着脱機構により着脱載置可能に設けられているから、外径及び厚さの異なる大ろくろ作業盤を複数個用意することにより、茶碗、皿、壺等の成形すべき陶磁器の大きさに応じた粘土に適合する大ろくろ作業盤に交換することができ、使用の融通性を高めることができ、かつ、この大ろくろ作業盤は木材又は合成樹脂により製作されているから、金属により製作した大ろくろ作業盤に比べ、軽量かつ低コストの大ろくろ作業盤を製作することができ、更に、大ろくろ作業盤の周縁部には複数個の重錘体を配設しているから、複数個の重錘体の存在により大ろくろ作業盤に大きな遠心力を付与することができ、大ろくろ作業盤の良好な継続回転を行うことができ、粘土の成形作業を容易に行うことができる。 【0009】 又、請求項2記載の考案にあっては、上記着脱機構として、上記大ろくろ作業盤の裏面に複数個の螺杆を垂設し、大ろくろ作業盤の裏面と上記ろくろ作業盤の裏面との間に掛架可能な掛架部材を設け、掛架部材に螺杆が挿通可能な長穴部を形成し、螺杆にナット体を螺着してなるから、掛架部材の両端部により大ろくろ作業盤の裏面と上記ろくろ作業盤の裏面を押圧することにより大ろくろ作業盤をろくろ作業盤に固定することができ、ろくろ作業盤と大ろくろ作業盤とを容易に着脱することができ、掛架部材の長穴部、螺杆及びナット体により大小径の異なる大ろくろ作業盤に対応することができ、ろくろ作業盤と大ろくろ作業盤とを容易に着脱することができ、茶碗、皿、壺等の成形すべき陶磁器の大きさに応じた粘土に適合する大ろくろ作業盤に容易に交換することができ、使用の融通性を高めることができ、又、請求項3記載の考案にあっては、上記重錘体は金属からなるので、大ろくろ作業盤に大きな遠心力を付与することができ、大ろくろ作業盤の良好な継続回転を行うことができ、成形作業の効率化を図ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】本考案の実施の形態例の全体俯瞰斜視図である。 【図2】本考案の実施の形態例の全体仰視斜視図である。 【図3】本考案の実施の形態例の全体底面図である。 【図4】本考案の実施の形態例の部分分解斜視図である。 【図5】本考案の実施の形態例の全体側断面図である。 【図6】本考案の実施の形態例の使用状態図である。 【考案を実施するための形態】 【0011】 図1乃至図6は本考案の実施の形態例を示し、1はろくろ台座、2はろくろ作業盤であって、この場合、いずれも金属により製作され、このろくろ台座1にろくろ作業盤2を中心軸3により回転自在に設けている。 【0012】 4は着脱機構であって、上記ろくろ作業盤2上に大ろくろ作業盤5を着脱載置可能に構成され、この大ろくろ作業盤5は木材又は合成樹脂により製作され、この場合、木材により製作され、この大ろくろ作業盤5の裏面の周縁部に複数個、この場合、六個の重錘体6・・を60度の六等配上に埋め込み状態で配設し、この場合、重錘体6・・を金属により製作している。 【0013】 この場合、図2、図3、図4、図5の如く、上記着脱機構4として、上記大ろくろ作業盤5の裏面に複数個、この場合、120度の等配上に三個の螺杆7・・を固定状態に垂設し、大ろくろ作業盤5の裏面と上記ろくろ作業盤2の裏面との間に掛架可能な掛架部材8・・を設け、掛架部材8・・に螺杆7・・が挿通可能な長穴部8a・・を形成し、螺杆7・・にナット体9・・を螺着して構成している。 【0014】 この実施の形態例は上記構成であるから、図6の如く、ろくろ作業盤2上に大ろくろ作業盤5を着脱機構4により着脱載置し、大ろくろ作業盤5は中心軸3により回転自在となり、この大ろくろ作業盤5上に粘土Wを載置し、大ろくろ作業盤5を手で回しながら、粘土Wを両手で挟むようにして成形作業を行うことになり、これにより、大きな茶碗、皿、壺等の陶磁器の成形作業を行うことができる。 【0015】 この際、図2、図3、図4の如く、上記ろくろ作業盤2上に大ろくろ作業盤5が着脱機構4により着脱載置可能に設けられているから、外径及び厚さの異なる大ろくろ作業盤5を複数個用意することにより、茶碗、皿、壺等の成形すべき陶磁器の大きさに応じた粘土Wに適合する大ろくろ作業盤5に交換することができ、使用の融通性を高めることができ、かつ、この大ろくろ作業盤5は木材により製作されているから、金属により製作した大ろくろ作業盤に比べ、軽量かつ低コストの大ろくろ作業盤5を製作することができ、更に、大ろくろ作業盤5の周縁部には複数個の重錘体6・・を配設しているから、複数個の重錘体6・・の存在により大ろくろ作業盤5に大きな遠心力を付与することができ、大ろくろ作業盤5の良好な継続回転を行うことができ、粘土Wの成形作業を容易に行うことができる。 【0016】 又、この場合、図3、図4の如く、上記着脱機構4として、上記大ろくろ作業盤5の裏面に複数個の螺杆7・・を垂設し、大ろくろ作業盤5の裏面と上記ろくろ作業盤2の裏面との間に掛架可能な掛架部材8・・を設け、掛架部材8・・に螺杆7・・が挿通可能な長穴部8a・・を形成し、螺杆7・・にナット体9・・を螺着してなるから、掛架部材8・・の両端部により大ろくろ作業盤5の裏面と上記ろくろ作業盤2の裏面を押圧することにより大ろくろ作業盤5をろくろ作業盤2に固定することができ、ろくろ作業盤2と大ろくろ作業盤5とを容易に着脱することができ、掛架部材8・・の長穴部8a・・、螺杆7・・及びナット体9・・により大小径の異なる大ろくろ作業盤5に対応することができ、茶碗、皿、壺等の成形すべき陶磁器の大きさに応じた粘土Wに適合する大ろくろ作業盤5に容易に交換することができ、使用の融通性を高めることができ、又、この場合、上記重錘体6・・は金属からなるので、大ろくろ作業盤5に大きな遠心力を付与することができ、大ろくろ作業盤5の良好な継続回転を行うことができ、ろくろ成形作業の効率化を図ることができる。 【0017】 尚、本考案は上記実施の形態例に限られるものではなく、ろくろ台座1、ろくろ作業盤2、大ろくろ作業盤5、重錘体6、掛架部材8、長穴部8a、ナット体9の大きさや数、形態、構造等並びに上記実施の形態例において、大ろくろ作業盤5は木材製としているが、合成樹脂により製作することもでき、適宜設計変更されるものである。 【0018】 以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。 【符号の説明】 【0019】 1 ろくろ台座 2 ろくろ作業盤 3 中心軸 4 着脱機構 5 大ろくろ作業盤 6 重錘体 7 螺杆 8 掛架部材 8a 長穴部 9 ナット体 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6 |
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