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【考案の名称】男性用残尿吸取紙 【実用新案権者】 【識別番号】524067163 【氏名又は名称】佐藤 秀勝 【住所又は居所】兵庫県神戸市東灘区住吉本町1丁目11番28-351号 【代理人】 【識別番号】100161252 【弁理士】 【氏名又は名称】明田 佳久 【代理人】 【識別番号】100105692 【弁理士】 【氏名又は名称】明田 莞 【考案者】 【氏名】佐藤 秀勝 【住所又は居所】兵庫県神戸市東灘区住吉本町1丁目11番28-351号 【要約】 (修正有) 【課題】本考案は、男性が便座に着座して排尿した後、下着等に尿滴下して付着する前に、残尿をきちんと吸い取るので、下着等を汚さず衛生的であり、また、尿が下着に付着することがないので、尿による悪臭が発生するおそれが全くなく、また、汚れや悪臭の発生による他人の目が気にならず、快適に過ごすことができる男性用残尿吸取紙を提供する。 【解決手段】所定の長さ、所定の幅のトイレットペーパーを、複数回折り曲げて重ねた構成にしたことを特徴とする、男性用残尿吸取紙は、そのままトイレに流すことができる。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 所定の長さ、所定の幅のトイレットペーパーを、複数回折り曲げて重ねた構成にしたことを特徴とする男性用残尿吸取紙。 【請求項2】 所定の長さ、所定の幅のダブルのトイレットペーパーを、長さ方向に2つ折りを2回繰り返してダブルのトイレットペーパーを4枚重ねにした構成にしたことを特徴とする男性用残尿吸取紙。 【請求項3】 所定の長さ、所定の幅のダブルのトイレットペーパーを、幅方向に2つ折りを2回繰り返してダブルのトイレットペーパーを4枚重ねにした構成にしたことを特徴とする男性用残尿吸取紙。 【請求項4】 所定の長さ、所定の幅のシングルのトイレットペーパーを長さ方向に2つ折りを3回してシングルのトイレットペーパーを8枚重ねにした構成にしたことを特徴とする男性用残尿吸取紙。 【請求項5】 所定の長さ、所定の幅のシングルのトイレットペーパーを幅方向に2つ折りを1回し、また、長さ方向に2つ折りを2回してシングルのトイレットペーパーを8枚重ねにした構成にしたことを特徴とする男性用残尿吸取紙。 【請求項6】 長さが50〜60mm、幅が25〜30mmであることを特徴とする請求項1〜5に記載の男性用残尿吸取紙。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、男性が便座に座って排尿する場合に、その後の始末の不備によって残尿が漏れ出して下着やズボンを汚すことがあった。残尿によって下着等を汚さないようにするために用いる男性用残尿吸取紙に関するものである。 【背景技術】 【0002】 男性は老化による筋肉の衰えや肥満によって、排尿後に自分の意志とは無関係に尿が数滴漏れてしまう症状、所謂、排尿後尿滴下という症状が起こってしまう。即ち、自分ではしっかり尿を出し切ったつもりであっても、後から尿漏れが発生して、下着やズボンを汚してしまい、そのことで悪臭が漂い、不潔で不快に感じてしまうことがあった。 【0003】 そこで、従来、尿を吸収して漏らさない吸収パッドを備えた下着が開発されている。例えば、外観上、尿吸収パッドの存在が分かりづらく、着用時にごわつき感がなく快適に装着でき、さらに、尿漏れのシミや臭いを防ぐことができる男性用下着が先行技術として開示されている(文献1)。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】 実用新案登録第3236971号公報 。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0005】 前記の先行技術は、パッド部を薄くし、ごわつき感がなく、また、外観からパッド部の存在が分かりづらいという点で優れているが、尿がパッド部に浸み込ませている点で、やはり多少の臭いが漏れ出すおそれがあり、また、尿が浸み込んでいるので衛生的ではないという問題があった。 【0006】 そこで、上記の問題を解決するために、男性が便座に着座して排尿した後、下着等に尿滴下して付着する前に残尿をきちんと吸取るので、下着等を汚さず衛生的であり、また、尿が下着に付着することがないので、尿による悪臭が発生するおそれが全くなく、また、汚れや悪臭の発生による他人の目などが気にならず快適に過ごすことができる男性用残尿吸取紙を考案して提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本考案の請求項1に係る男性用残尿吸取紙は、所定の長さ、所定の幅のトイレットペーパーを、複数回折り曲げて重ねた構成にしたことを特徴とする。 【0008】 この構成を採用することによって、本考案に係る請求項1の男性用残尿吸取紙は、男性が便座に着座して排尿した後、使用者の尿道口から尿道内に留まって排尿されていない残尿を吸出して十分に浸み込ませ、その残尿を保持することができる。よって、尿道内の残尿を吸取ることができるので、下着やズボンを穿き直した後に尿滴下することがなく、下着やズボンが残尿によって汚れることがない。したがって、下着やズボンを清潔に保つことができ、また、尿による汚れが付着したり、悪臭が漂ったりすることもないので、人目を気にせずに快適に過ごすことができる。 【0009】 また、使用後の男性用残尿吸取紙は、トイレットペーパーを用いているので、使用後は、そのままトイレに流すことができるので、捨て場に困ることがなく、衛生的である。 【0010】 本考案の請求項2に係る男性用残尿吸取紙は、所定の長さ、所定の幅のダブルのトイレットペーパーを、長さ方向に2つ折りを2回繰り返してダブルのトイレットペーパーを4枚重ねにした構成にしたことを特徴とする。また、本考案の請求項3に係る本考案の男性用残尿吸取紙は、所定の長さ、所定の幅のダブルのトイレットペーパーを、幅方向に2つ折りを2回繰り返してダブルのトイレットペーパーを4枚重ねにした構成にしたことを特徴とする。 【0011】 これらの構成を採用することによって、本考案の男性用残尿吸取紙は、ダブルのトイレットペーパーを4枚重ねにしているので、尿を吸い出す力が大きく、吸出した尿を保持する能力も高い。よって、早く残尿を吸い出すと共に、確実に保持することができる。また、ダブルのトイレットペーパーは肌触りもよく、使用時に、尿道口に触れた際にも、不快感がない。 【0012】 また、本考案の請求項4に係る本考案の男性用残尿吸取紙は、所定の長さ、所定の幅のシングルのトイレットペーパーを長さ方向に2つ折りを3回してシングルのトイレットペーパーを8枚重ねにした構成にしたことを特徴とする。また、本考案の請求項4に係る本考案の男性用残尿吸取紙は、所定の長さ、所定の幅のシングルのトイレットペーパーを幅方向に2つ折りを1回し、また、長さ方向に2つ折りを2回してシングルのトイレットペーパーを8枚重ねにした構成にしたことを特徴とする。 【0013】 これらの構成を採用することによって、本考案の男性用残尿吸取紙は、シングルのトイレットペーパーを8枚重ねにしているので、十分に尿を吸い出すことができると共に、吸出した尿を保持することができる。また、シングルのトイレットペーパーを使用しているので、材料費が安く経済的である。 【0014】 また、本考案の請求項6に係る男性用残尿吸取紙は、請求項1〜5に記載の男性用残尿吸取紙において、長さが50〜60mm、幅が25〜30mmであることを特徴とする。 【0015】 この構成を採用することによって、本考案に係る請求項6の男性用残尿吸取紙は、十分に残尿を吸い出すことができて、また、十分に保持できる大きさである。よって、十分に所定の機能が発揮できる大きさであって、また、過大な大きさでないので、機能性と経済性を兼ね備えることができる。 【考案の効果】 【0016】 本考案に係る請求項1から6の男性用残尿吸取紙によれば、尿滴下して下着やズボンが残尿によって汚れることがない。したがって、下着やズボンを清潔に保つことができ、また、尿による汚れが付着したり、悪臭が漂ったりすることもないので、人目を気にせずに快適に過ごすことができる。また、下着にパッド等を入れるわけではなく、通常の下着を着装しているので外観が良い。また、トイレットペーパーを用いているので、使用後は、そのままトイレに流すことができるので、捨て場に困ることがなく、衛生的である。また、肌触りもよく、使用時に、尿道口に触れた際にも、不快感がない。また、本考案に係る男性用残尿吸取紙は、トイレットペーパーを所定の大きさに裁断した後に、折り曲げるだけなので、構造が簡易で、製作費用が非常に安価であり、また、材料費も非常に安価である。 【図面の簡単な説明】 【0017】 【図1】図1は、本考案を実施するための形態に係る男性用残尿吸取紙の模式的斜視面である。 【図2】図2は、本考案を実施するための形態に係る男性用残尿吸取紙のロール(ダブル)から切断した状態を示す模式的平面である。 【図3】図3は、本考案を実施するための形態に係る男性用残尿吸取紙のロール(ダブル)から切断する前の状態を示す模式的斜視図である。 【考案を実施するための形態】 【0018】 本考案に係る男性用残尿吸取紙1は、図1、図2、図3に示すように、ダブルやシングルのトイレットペーパー10から構成されており、該トイレットペーパー10を所定の回数、折畳んでできている。 【0019】 ダブルのトイレットペーパーを使用する場合は、複数回折畳んだ方が吸水力や吸水できる量が大きくなると共に、尿を吸取った後も千切れないで形状を維持することができるので手が残尿で汚れず清潔である。複数回折畳む中でも、2つ折りを2回折り畳んで4枚重ねにした構成が、尿道内に残った残尿を吸い出して保持することが確実にできて、肌触りもよく、また、逆に厚過ぎないのでごわつき感もなく、使用するのに好適な構成である。また、使用状態の大きさも市販のトイレットペーパーを幅方向に1/4の大きさで、長さ方向もミシン目間の長さを4分割した長さが、尿道内に残った残尿を吸い出して、その吸い出した尿を保持することが確実にできて最適である。具体的には、長さが50〜60mm、幅が25〜30mmが好適である。 【0020】 シングルのトイレットペーパーを使用する場合も、複数回折畳んだ方が吸水力や吸水できる量において適しており、また、尿を吸取った後も千切れないで形状を維持することができるので手が残尿で汚れず、清潔である。複数回折畳む中でも、2つ折りを3回折り畳んで8枚重ねにした構成が、尿道内に残った残尿を吸い出して保持することが確実にできて、また、逆に厚過ぎないのでごわつき感がなく、使用するのに好適な構成である。また、使用状態の大きさも市販のトイレットペーパーを幅方向に1/4の大きさで、長さ方向もミシン目間の長さを4分割した長さが、尿道内に残った残尿を吸い出して、その吸い出した尿を保持することが確実にできて最適である。具体的には、長さが50〜60mm、幅が25〜30mmが好適である。 【0021】 本考案に係る男性用残尿吸取紙1の製造方法の一例を説明する。図2、図3に示すように、まず、トイレットペーパーホルダー20に備えたダブルのトイレットペーパー10をミシン目11で切断し、幅がトイレットペーパー10のおよそ1/4になるように、図の破線5で切断する。次に、切断したトイレットペーパーを位置2で縦方向に2つ折りし、その後、位置4(3)でさらに2つ折りにして、男性用残尿吸取紙1は完成する。 【0022】 次に、本考案に係る男性用残尿吸取紙1の使用方法の一例を図1に基づいて説明する。まず、使用者の男性は、便座に着座して排尿した後、男性用残尿吸取紙1を手に取り、尿道口に男性用残尿吸取紙1を当接させて残尿を吸い出す、そして、男性用残尿吸取紙1を尿道口に当接させたまま立ち上がって、尿道内に残った残尿をさらに吸出し、残尿が出なくなったら、男性用残尿吸取紙1を便器に捨てて、排尿と共に流して使用する。 【0023】 本考案に係る男性用残尿吸取紙1を用いれば、排尿後の残尿が下着に漏れ出すことがなく、下着やズボンが残尿によって汚れることがない。したがって、下着やズボンを清潔に保つことができ、また、尿による汚れが付着したり、悪臭が漂ったりすることもないので、人目を気にせずに快適に過ごすことができる。また、下着にパッド等を入れるわけではなく、通常の下着を着装しているので外観が良い。また、トイレットペーパーを用いているので、使用後は、そのままトイレに流すことができるので、捨て場に困ることがなく、衛生的である。また、肌触りもよく、使用時に、尿道口に触れた際にも、不快感がない。また、本考案に係る男性用残尿吸取紙は、トイレットペーパーを所定の大きさに裁断した後に、折り曲げるだけなので、構造が簡易で、製作費用が非常に安価であり、また、材料費も非常に安価である。 【産業上の利用可能性】 【0024】 少量の液体を吸水させる分野で広く利用できる。 【符号の説明】 【0025】 1:男性用残尿吸取紙 2:1回目の折曲線 3:2回目の折曲線(内側) 4:2回目の折曲線(外側) 5:切断線 10:トイレットペーパー(ダブル) 11:ミシン目 20:トイレットペーパーホルダー |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
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