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【考案の名称】足裏用マッサージ器具 【実用新案権者】 【識別番号】515221842 【氏名又は名称】味戸 正一 【代理人】 【識別番号】100089026 【弁理士】 【氏名又は名称】木村 高明 【考案者】 【氏名】味戸 正一 【住所又は居所】千葉県千葉市若葉区みつわ台3−4−3−301 【要約】 (修正有) 【課題】任意の場所で使用でき、かつ、持ち運びやすい自然石による足裏用マッサージ器具を提供する。 【解決手段】足を乗せて体重を掛けた場合に体重を支持しうる搬送可能な本体部11と、本体部の上面部12に設けられ、体重を掛けた場合に足裏を加圧しうる突起部13とを有し、突起部は複数の自然石14により構成されるとともに、本体部には把持部が設けられている。本体部の内部に突起部を加熱しうるヒーター部を有し、自然石は、夫々が隣接した状態で本体部に埋設固定されていることが好ましい。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 使用者の足を乗せて体重を掛けた場合に体重を支持しうる搬送可能な本体部と、前記本体部の上面部に設けられ、前記使用者が体重を掛けた場合には前記使用者の体重により前記使用者の足裏を加圧しうる突起部とを有し、前記突起部は複数の自然石により構成され、前記本体部には把持部が設けられていることを特徴とするマッサージ器具。 【請求項2】 前記本体部の内部には、前記突起部を加熱しうるヒーター部を有していることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器具。 【請求項3】 前記自然石は、夫々が隣接した状態で前記本体部に埋設固定されていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器具。 【請求項4】 前記本体部は全体箱状に形成され、前記把持部は、前記本体部の側面に凹設されていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ器具。 【請求項5】 前記本体部の内部には、クッション部を有することを特徴とする請求項1記載のマッサージ器具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、マッサージ器具に係り、特に足裏用のマッサージ器具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般に、主に足の裏の特定部位を押せば体の特定部位に変化が起こるという考え方に基づき、疲労の改善等をはかるリフレクソロジーという療法が知られている。 従来より、リフレクソロジーを一人で行なう場合には、凹凸状に形成された器具を踏んで足の裏を刺激していた。しかし、このような器具はプラスチック成形品が多く、凹凸形状が一定で足の裏に与える刺激が変化に乏しいという不具合があった。 【0003】 前記不具合を解消するために、例えば、特許文献1には、ジグソーマット上に天然石を埋設し、複数の該マットを用途に適した形状に連結でき、歩行運動や足踏み運動ができる技術が開示されている。 また、特許文献2には、ゴム又はプラスチックによるマット基板に、自然石による石を該マット基板から突出して埋設または圧着したことを特徴とする足踏みマットが開示されている。 また、特許文献3には、天然石オニックスを砕き小石にして研磨した美術石を手の平に2〜3個握って摩擦運動を行い、また木枠に美術石を並べた上で足踏運動を行うことにより、身体の内臓強化及び機能強化を促すための器機が開示されている。 【0004】 特許文献1〜3に記載された技術にあっては、いずれも自然石を採用することによって、足の裏に多様な刺激を与えることができるものである。しかしながら、特許文献1〜3に記載された技術にあっては、一定の場所に設置して使用することを前提としているため、持ち運ぶ際の便宜が図られておらず、持ち運んで任意の場所で使用することが困難であるという不具合があった。 【特許文献1】実用新案登録第3114821号公報 【特許文献2】特開平8−24306号公報 【特許文献3】実開昭63−43540号公報 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 【0005】 本考案は、以上のような従来からの不具合を解消するためのものであって、その課題は、任意の場所で使用でき、かつ、持ち運びやすい自然石による足裏用マッサージ器具を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記課題を解決するために、請求項1に記載の考案にあっては、使用者の足を乗せて体重を掛けた場合に体重を支持しうる搬送可能な本体部と、前記本体部の上面部に設けられ、前記使用者が体重を掛けた場合には前記使用者の体重により前記使用者の足裏を加圧しうる突起部とを有し、前記突起部は複数の自然石により構成され、前記本体部には把持部が設けられていることを特徴とする。 【0007】 従って、前記使用者が複数の自然石により構成される前記突起部に足を乗せて体重を掛けた場合には、前記使用者の体重により前記使用者の足裏が加圧される。 【0008】 請求項2に記載の考案にあっては、前記本体部の内部には、前記突起部を加熱しうるヒーター部を有していることを特徴とする。 【0009】 従って、前記突起部が前記ヒーター部によって加熱される。 【0010】 請求項3に記載の考案にあっては、前記自然石は、夫々が隣接した状態で前記本体部に埋設固定されていることを特徴とする。 【0011】 従って、前記自然石は夫々が隣接した状態で前記本体部に埋設固定される。 【0012】 請求項4に記載の考案にあっては、前記本体部は全体箱状に形成され、前記把持部は、前記本体部の側面に凹設されていることを特徴とする。 【0013】 従って、前記把持部は前記本体部の側面に凹設される。 【0014】 請求項5に記載の考案にあっては、前記本体部の内部には、クッション部を有することを特徴とする。 【0015】 従って、前記本体部に前記使用者の足を乗せて体重を掛けた場合には、前記クッション部が弾性変形する。 【考案の効果】 【0016】 請求項1に記載のマッサージ器具にあっては、前記使用者が複数の自然石により構成される前記突起部に足を乗せて体重を掛けた場合には、前記使用者の体重により前記使用者の足裏が加圧されるので、前記自然石が有する様々な凹凸形状によって、前記使用者の足裏に多様な刺激を与えることができる。 また、請求項1に記載のマッサージ器具にあっては、前記使用者は、前記本体部に設けられた把持部を把持しうるので、前記把持部を把持して前記本体部を搬送することができるので、任意の場所で使用することができるマッサージ器具を提供することができる。 【0017】 請求項2に記載のマッサージ器具にあっては、前記突起部が前記ヒーター部によって加熱されるので、前記使用者が前記突起部に足を乗せて体重を掛けた場合には、前記使用者の足裏に対して前記のような物理的刺激に加え、熱的刺激も与えることができる。その結果、前記使用者の足裏の血管が拡張され、前記使用者の血液の循環が良くなるといった効果が期待できる。 【0018】 請求項3に記載のマッサージ器具にあっては、前記自然石は夫々が隣接した状態で前記本体部に埋設固定されるので、前記使用者の体重が掛かる前記突起部を構成する自然石を確実に固定することができる。 また、請求項3に記載のマッサージ器具にあっては、前記自然石が夫々隣接しているので、前記使用者が前記突起部に足を乗せて体重を掛けた場合には、多数の自然石が前記使用者の足裏に当接する。その結果、効率よく前記使用者の足裏に多様な刺激を与えることができるマッサージ器具を提供することができる。 【0019】 請求項4に記載のマッサージ器具にあっては、前記把持部は前記本体部の側面に凹設されるので、前記使用者は前記把持部を把持することにより、前記本体部の側面を支持し、前記本体部を搬送することができる。その結果、持ち運びやすく任意の場所で使用することができるマッサージ器具を提供することができる。 【0020】 請求項5に記載のマッサージ器具にあっては、前記本体部に前記使用者の足を乗せて体重を掛けた場合には、前記クッション部が弾性変形するので、前記突起部と前記使用者の足裏との密着度が高まる。その結果、前記使用者の足裏を効率よく加圧することができる。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】図1は、本考案に係るマッサージ器具の一実施の形態を示す平面図である。 【図2】図2は、本考案に係るマッサージ器具の一実施の形態を示す側面図である。 【考案を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るマッサージ器具10は、全体木製で一辺の寸法がL1の平面正方形の薄型箱状に形成され、使用者の足を乗せて体重を掛けた場合に体重を支持しうる搬送可能な本体部11と、本体部11の上面部12に設けられ、前記使用者が体重を掛けた場合には前記使用者の体重により前記使用者の足裏を加圧しうる突起部13とを有している。 【0023】 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る突起部13は複数の自然石14、14・・・により構成され、自然石14、14・・・は、夫々が隣接した状態で本体部11にモルタルを充填することにより埋設固定されている。また、図2に示すように、本実施の形態に係る自然石14、14は様々な大きさの石を採用することによって、突起部13が様々な凹凸形状を有するように構成されている。 図2に示すように、本実施の形態に係る本体部11には、把持部15が本体部11の側面に平面略楕円状に凹設されている。 【0024】 また、図示しないが、本体部11の内部には、突起部13を加熱しうるヒーター部を有している。また、同様に図示しないが、本実施の形態に係る本体部11の内部には、クッション部を有している。 【0025】 本実施の形態に係るマッサージ器具10の構成について、添付図面を用いてより詳細に説明する。 図1に示すように、本実施の形態に係る本体部11の一辺の寸法L1は、使用者が足を乗せられるように40cmとしている。また、図1に示すように、本実施の形態に係る突起部13は、本体部11の上面部12において、幅方向両端部から、夫々、所定寸法L2内方へ離間して設けられている。本実施の形態においては、L2を2.5cmとしている。 また、図2に示すように、本実施の形態に係る本体部11の底面部16には、底面部16と略同一形状に形成されたゴム製の滑止保護部17が設けられている。 【0026】 以下、本実施の形態に係るマッサージ器具10の作用について、添付図面を用いて説明する。 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、使用者が突起部13に足を乗せて使用する。 この際、前記使用者が複数の自然石14、14・・・により構成される突起部13に足を乗せて体重を掛けた場合には、前記使用者の体重により前記使用者の足裏が加圧されるので、自然石14、14・・・が有する様々な凹凸形状によって、前記使用者の足裏に多様な刺激を与えることができる。 特に、図2に示すように、本実施の形態に係る自然石14、14には様々な大きさの石を採用し、突起部13が様々な凹凸形状を有するように構成されているので、前記使用者の足裏に多様な刺激をより効果的に与えることができる。 【0027】 また、図示しないが、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、突起部13がヒーター部によって加熱されるので、前記使用者が突起部13に足を乗せて体重を掛けた場合には、前記使用者の足裏に対して前記のような物理的刺激に加え、熱的刺激も与えることができる。その結果、前記使用者の足裏の血管が拡張され、前記使用者の血液の循環が良くなるといった効果が期待できる。 【0028】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、自然石14、14・・・は夫々が隣接した状態で本体部11に埋設固定されているので、前記使用者の体重が掛かる突起部13を構成する自然石14、14・・・を確実に固定することができる。 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、自然石14、14・・・が夫々隣接しているので、前記使用者が突起部13に足を乗せて体重を掛けた場合には、多数の自然石14、14・・・が前記使用者の足裏に当接する。その結果、効率よく前記使用者の足裏に多様な刺激を与えることができるマッサージ器具を提供することができる。 【0029】 またさらに、図示しないが、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、本体部11に前記使用者の足を乗せて体重を掛けた場合には、クッション部が弾性変形するので、突起部13と前記使用者の足裏との密着度が高まる。その結果、前記使用者の足裏を効率よく加圧することができる。 【0030】 また、図2に示すように、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、前記使用者は、本体部11に設けられた把持部15を把持しうるので、把持部15を把持して本体部11を搬送することができる。 特に、本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、把持部15は本体部11の側面に凹設されているので、前記使用者は把持部15を把持することにより、本体部11の側面を支持し、本体部11を搬送することができる。その結果、持ち運びやすく任意の場所で使用することができるマッサージ器具を提供することができる。 【0031】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る本体部11は、平面正方形の薄型箱状に形成されているので、複数のマッサージ器具10、10・・・を並置して使用することもできる。その結果、一のマッサージ器具10を使用した足踏み運動だけでなく、複数のマッサージ器具10、10・・・を使用した歩行運動も行うことができる。 また、図2に示すように、本実施の形態に係る本体部11の底面部16には、ゴム製の滑止保護部17が設けられているので、本実施の形態に係るマッサージ器具10を設置した場所が傷つくといった事態を防止することができると共に、マッサージ器具10を使用する際に、設置した場所において本体部11が滑って動いてしまうといった事態を防止することができる。 【0032】 本実施の形態に係るマッサージ器具10にあっては、本体部11の内部には、ヒーター部、及び、クッション部を有している場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。 また、本実施の形態に係る自然石14、14・・・は、夫々が隣接した状態で本体部11に埋設固定されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。 また、本実施の形態に係る本体部11は全体木製で箱状に形成され、把持部15が本体部11の側面に凹設されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、本体部11は使用者の足を乗せて体重を掛けた場合に体重を支持することができるように、また、把持部15は本体部11を搬送することができるように、夫々、構成されていればよい。 【産業上の利用可能性】 【0033】 本考案は、マッサージ器具に広く適用可能であり、産業上利用可能性を有している。 【符号の説明】 【0034】 10:マッサージ器具 11:本体部 12:上面部 13:突起部 14:自然石 15:把持部 16:底面部 17:滑止保護部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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