閉じる | ||
【発明の名称】車椅子の制動装置 【出願人】 【識別番号】302032875 【氏名又は名称】宮本 昭彦 【住所又は居所】茨城県真壁郡真壁町古城229−1 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100093816 【氏名又は名称】中川 邦雄 【発明者】 【氏名】宮本 昭彦 【住所又は居所】茨城県真壁郡真壁町古城229−1 【要約】 【解決課題】 本発明は、身体障害者が安全に着座しできる車椅子の制動装置の改良に関する発明である。 【解決手段】 本発明である車椅子の制動装置は、上記の課題を解決するために、棒状のブレーキバーに接続し後輪を止める一文字状のブレーキと、ブレーキバーの中部で前記ブレーキを自動的にかけるY字状の嵌着部と、前記ブレーキバーを制御するワイヤーと、前記ワイヤーに接続し着座シートの伸縮により前記ワイヤーを引く伸縮帯とからなることを特徴とする車椅子の制動装置の構成とした。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 棒状のブレーキバーに接続し後輪を止める一文字状のブレーキと、ブレーキバーの中部で前記ブレーキを自動的にかけるY字状の嵌着部と、前記ブレーキバーを制御するワイヤーと、前記ワイヤーに接続し着座シートの伸縮により前記ワイヤーを引く伸縮帯とからなることを特徴とする車椅子の制動装置。 【請求項2】 請求項1に記載したブレーキバーの下部は、着座シートを広げる後筋交いの上部に回動可能に設けた可動部材へ接続し、前記ブレーキバーは、垂直フレームに固定したリングの内側で手動でブレーキを解除できることをことを特徴とする車椅子の制動装置。 【発明の詳細な説明】 【発明が属する技術分野】 本発明は、利用者である身体障害者等が、安全に着座できる車椅子の制動装置の改良に関する発明である。 【従来の技術】 従来の車椅子に設けた制動装置は、後輪近くに取り付けた手動レバー式からなる制動装置であり、利用者が車椅子に乗る前に、手動装置であるレバーを引くことで前記後輪をレバーから延びたL字状のストッパーで圧着し、ブレーキをかける制動装置であった。 しかしながら、従来発明である手動レバー式の制動装置は、利用者が不意に立ち上がり、制動装置がかかっていないまま車椅子が動き出してしまい利用者が転倒し、骨折等をしていたことは重大な問題である。 また、車椅子を使用する利用者等は、制動装置であるブレーキをかけておかなければ危険だという事を予め認知できないことがあるため、ブレーキをかけ忘れたまま車椅子に座ろうとし、車椅子だけが動きだし、利用者が転倒する危険性が多いとの問題である。 そこで、本発明では、利用者等が不意に立ち上がろうとする際、制動装置の掛け忘れがない、安全な車椅子の制動装置を提供することを目的とするものである 。 【課題を解決するための手段】 本発明である車椅子の制動装置は、上記の課題を解決するために、棒状のブレーキバーに接続し後輪を止める一文字状のブレーキと、ブレーキバーの中部で前記ブレーキを自動的にかけるY字状の嵌着部と、前記ブレーキバーを制御するワイヤーと、前記ワイヤーに接続し着座シートの伸縮により前記ワイヤーを引く伸縮帯とからなることを特徴とする車椅子の制動装置の構成とした。 【発明の効果】 本発明は以上の構成であるから、利用者が車椅子を離れると同時に制動装置が働くため、不意に立ち上がろうとしても車椅子だけが動くことなく、また介護者の制動装置の掛け忘れを未然に防ぐこともできるため、利用者にとって極めて安全な車椅子の制動装置を提供することができる。 また、本発明である車椅子の制動装置は、従来の車椅子の制動装置として後から取り付けることもできる。よって、より安全性の高い制動装置が付いた車椅子を新たに購入する必要がないため、コストもかからない安全性に優れた制動装置付きの車椅子を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明である車椅子の制動装置を取り付けた車椅子の左側面図である。 【図2】本発明である車椅子の制動装置を取り付けた車椅子の正面図である。 【図3】本発明である車椅子の制動装置を取り付けた車椅子の背面図である。 |
||
【図1】 |
||
【図2】 |
||
【図3】 |
||
「ブレーキのかけ忘れ等で生じる車椅子事故を防ぐ制動装置の誕生」 福祉・介護の現場で、また、障害を持つ患者さんにとって、車椅子の利用は不可欠である。現在の車椅子の基本的な構造は数十年間変わっていない。車椅子の事故原因としては、介護者の不注意や、痴呆があるために、車椅子のブレーキをかけ忘れ、車椅子に座ろうとしてずり落ちたり、また、不意に立ち上がって車椅子が後方に移動してしまうため、転倒するという事故がもっとも多く発生している。本発明は、ブレーキ操作を忘れても、利用者が車椅子の座面に着席していない場合、車椅子が動かないように設計された制動装置である。 |
||
ページtop へ |