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【考案の名称】包茎矯正具 【氏名又は名称】三田 良治 【住所又は居所】広島県東広島市八本松町原6715-5 【代理人】 【識別番号】100195143 【弁理士】 【氏名又は名称】保坂 幸男 【考案者】 【氏名】三田 良治 【住所又は居所】広島県東広島市八本松町原6715-5 【要約】 (修正有) 【課題】亀頭と包皮の間のくびれ部に装着して包皮が亀頭にかぶさることを防止する包茎矯正具であり、装着感に優れ、装着中に包茎の長さ方向への移動もしにくく回動もしにくく安定して装着できるものであり、また装着中に包茎が再びかぶさることを防止できるものである。更に弾性のあるゴム又は繊維入りゴムのみで作成されるので男性器への安全性も高く、男性器の寸法に合わせたものを極めて容易に作成できる包茎矯正具である。 【解決手段】弾性を有するゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料の紐の長さ方向の中間部に結び目2を設け、更に前記紐状の材料の端部4を結んで複数の突起2A、2B、3A、3Bを設けて結び目付きリング1を形成した。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 弾性を有するゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料の紐の長さ方向の中間部に結び目を設け、更に前記紐状の材料を端部で結んで複数個の突起を設けると共にリング状に形成した包茎矯正具 【請求項2】 前記紐状の材料は断面が円形である請求項1に記載した包茎矯正具 【請求項3】 前記紐状の材料は断面が中空の円形である請求項1に記載した包茎矯正具 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は陰茎に装着される包茎矯正具に関する。 【背景技術】 【0002】 保健衛生的な観点等から男性器の包茎の改善、治療が多くの男性から求められており、そのデリケート性から医療機関での治療によらず、自ら矯正を行うための、日常生活において男性器に装着して仮性包茎を含む包茎状態にある陰茎に対して亀頭部分を覆っている包皮を陰茎部側へ移動させた状態で固定する包茎矯正リングが開発され販売されている。その効果をさらに高めるために各種の手段が提案されている。 【0003】 特許文献1の考案は包茎矯正リングのリング径の調整が自在容易に行うことができ、かつ陰茎長手方向に対しては十分な幅を持った平打ち中芯リングが保持性を発揮するために使用者の負担感の少ない、より好適な装着性を有した包茎矯正リングである。リングに突起を有するものではない。 【0004】 特許文献2の考案は男性器の根元部から亀頭基部の括れ部までの間の任意の位置に装着しても違和感がなく、男性器を全体的に長さや太さを向上させると共に仮性包茎の矯正や男性器の衛生面向上を図った男性器装着リングである。リングに突起を有するものではない。 【0005】 特許文献3のものはサイズの違う亀頭に適合性があり、ゴムアレルギーを起こさず、使用時に外れて紛失することのない包茎矯正器具であり、シリコンチューブを使用者自身で切断することで自分の亀頭のサイズに合わせて使用することができ、ゴムの代わりにシリコンを使用することでゴムアレルギーを防ぎ、紐で衣服に固定することで紛失を防ぐことができるものである。リングに突起を有するものではない。 【0006】 特許文献4のものは装着感を維持しながら取り外ししやすくするものであり、弾性リングの両端部の隙間を開口部にするとともに、弾性リングの抜け穴をテーパー状に形成し、貫通方向のうち口径が狭まる方に内向きの突起を有するものである。リングの外側に突起を有するものではない。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0007】 【特許文献1】 実用新案登録第3236484号 【特許文献2】 特開2011−240065 【特許文献3】特開2012?75842 【特許文献4】 実用新案登録第3141874号 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0008】 従来技術の有する諸問題点を解消すると共に更に下記のような課題を解決する技術を提供しようとするものである。 まず、簡便に低コストで製作できて、多くの包茎の矯正をしたい人が容易に購入できること。 また、人によって異なる男性器の寸法に合わせたものを容易に製作できること。 また、装着中に男性器の大きさが変化しても動いたりしないものであること。 更に、装着中に包皮が亀頭側へ戻ってへ再びかぶさってしまうものではないこと。 【0009】 更に、装着感が良いものであること。更に、適当なサイズの包茎矯正具を購入した後に自分の男性器のサイズに自分で合わせるようにリングの大きさを調整することもでき、また包茎の矯正をしようとする人が弾性を有する紐状の材料を購入して自分の男性器の寸法に合わせて自分でも容易にリングを作成できること。 更に、金属等の材料は一切使用せずに男性器に接触しても安全な弾性を有する柔らかい材料のみで構成すること。 【課題を解決するための手段】 【0010】 弾性を有するゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料を紐の中間で結ぶと共に端部で結んで複数個の突起を設けると共にリング状に形成する。 【0011】 前記紐状の材料の断面は円形であると良い。なお、円形というときには略円形も含む。以下同じである。 【0012】 前記紐状の材料は円形のチューブであると良い。 【考案の効果】 【0013】 弾性を有するゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料を紐の中間で結ぶと共に紐の端部でも結んで複数の突起を形成すると共にリング状に形成するようにしたので、人による男性器の大きさの違いに対応する適正サイズの包茎矯正具を極めて容易に製作できる。 【0014】 また、使用者が適正サイズの包茎矯正具を購入した後自分の男性器のサイズに更に良く合わせるために、いったん結び目を解いて、再度最適なサイズの包茎矯正具にすることもできる。 また使用者が本考案の目的のための必須の構成要件である紐状の材料を見本の包茎矯正具とともに購入して自分の男性器のサイズに合わせて結び目の位置を決めることにより自分に最適な包茎矯正具を自ら形成することもできる。 【0015】 また、紐状の材料の複数個所を結んで複数の突起部を形成したので、装着中に体の状況の変化によって男性器の大きさが変わってもリングの内側に形成される突起の作用で包茎矯正具が男性器の長さ方向へずれにくく,また回動しにくく、安定した装着ができる。 また、突起は紐の結び目のためにリングの内側だけでなく、外側にも形成されるのでリングの外側の突起の作用で装着中に包皮が再び亀頭にかぶさってしまうことはない。 【0016】 更に突起は弾性を有するゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料を結んで形成したものであるので男性器への当たりは穏やかであり装着時に違和感は生じない。 【0017】 前記紐状の材料の断面を円形にすれば男性器へ穏やかに接する。また、結び目もより丸みを帯びたものになり、すなわち突起もより丸みを帯びたものになり亀頭と包茎の間のくびれ部に穏やかに接触する。 前記紐状の材料を断面が円形で中空のもの即ちチューブにすればチューブの前記くびれ部への接触は中空部にある空気のために更に穏やかになる。また結んで形成した突起部も中空部の空気のために男性器への接触が更に穏やかになる。 【0018】 前記紐状の材料をゴム又は繊維入りゴムにするので高弾性のため人による男性器の大きさの違い、時々の体の状況による男性器の大きさの違いにより柔軟に対応できる。また前記突起部の男性器への接触がより穏やかになり、快適な装着感が得られる。 【0019】 前記紐状の材料を繊維入りゴムにすれば、ゴムの場合の男性器の大きさへの対応性向上に加えて、繊維の装着感も得られてゴムへ入れる繊維の選択により、より快適な包茎矯正具となる。 更に本包茎矯正具は弾性を有するゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料のみで構成され金属他の鋭利な材料は一切使用しないのでデリケートな男性器へ装着しても極めて安全である。 【図面の簡単な説明】 【0020】 図1は本考案の包茎矯正具の実施の形態の例を示す説明図であり、図(A) は平面図、図(B)は紐状の材料の断面が円形で中実である場合の断面図、図(C) は紐状の材料が中空のチューブである場合の断面図である。 図2は本考案の包茎矯正具を男性器へ装着した状態の実施形態を表す説明図である。 図3はリングの外側に形成される突起の作用で包茎矯正具の装着中に再び包皮が亀頭にかぶさってしまうことを防止できることの説明図である。 【考案を実施するための形態】 【0021】 以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 なお、実施形態は本実施形態に限定されることなく、本考案の範囲内で適宜変更可能である。 【0022】 図1は本考案の実施の形態の例である。 図1の図(A)は本考案の環状に形成した包茎矯正具の平面図であり、ゴム又は繊維入りゴムからなる紐状の材料が紐状の材料の中間の2か所においてリング結び目2が作られ、更に前記紐状の材料が端部4において端部結び目3が作られ環状のもの即ち結び目付きリング1に形成される。この結び目付きリングが即ち包茎矯正具である。 【0023】 すなわち金属等の鋭利な材料は一切使用せずに弾性を有するゴム又はゴム繊維のみで構成される。 本実施形態においてはリング結び目2は2か所に設けられると共に端部結び目3が加わって結び目は3か所になるが、リング結び目2と端部結び目3を合わせて複数の結び目が形成されていればよい。 請求項に記載した複数の結び目とはリング結び目2と端部結び目3を合わせた数である。 紐の結び方には多くの種類があるがリングの外側と内側に突起ができる結び方であればよく、結び方は限定されない。本実施形態に示した結び方は最もシンプルな結び方であるが同じ結び方を2回繰り返す2重結びにすれば本考案の目的とする突起の作用をより強いものにすることもできる。 【0024】 本実施形態においては結び目付きリング1のD−Dの形状は図(B)に示すように円形中実のもの又は図(C)に示すように円形のチューブのものである。 結び目付きリング1の内側にはリング結び目2で作られるリング内側の突起2(A)とリングの外側に作られる突起2(B)があり、更に端部結び目3で作られるリング内側の突起3(A)とリングの外側の突起3(B)がある。 例えばリング結び目2個と端部結び目で合計3個の結び目がおおよそ120度即ちリングを3等分する間隔で設けられていればリング内側の突起2(A)及び3(A)よって結び目付きリング1の亀頭と包皮の間のくびれ部10での陰茎の長さ方向への移動及び回動がバランスよく抑えられる。また、リング外側の突起2(B)及び3(B)で包皮が再び亀頭へかぶさることを防止できる。 なお、結び目の数は限定されず、リングをおおよそ4等分して4か所に設けられてもよい。 【0025】 結び目付きリング1は本実施形態の場合、円形中実の紐又は円形中空のチューブで作られるが端部4は必要に応じてはさみ等で切って結び目付きリング1からはみ出す部分の長さを調節すればよい。 【0026】 結び目付きリング1の材料はゴム又は繊維入りゴムであるがゴムには天然ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム他多数の種類があり、適宜選んで使用される。 また繊維入りゴムの場合、綿布入りのものや合成繊維入りのものがあるが、これも適宜選んで使用される。なお、前記ゴム又は繊維入りゴムの色はトイレ等で目立たないようにするために肌色に近いものがよい。 【0027】 図2は本考案に係る図1の包茎矯正具の使用の説明図である。 結び目付きリング1が陰茎8の端部の包皮9と亀頭7の間のくびれ部10に嵌められる。 【0028】 これにより包皮9は結び目付きリング1で押さえられて亀頭7にかぶさることを防止できる。本図面には結び目2が1個だけ現れているが結び目付きリング1にはリング結び目2が2個あり、更にリング端部結び目3もあって、それらで作られる結び目付きリング1の内側の2個の突起2(A)及び1個の突起3(A)の作用により結び目付きリング1が陰茎8の長さ方法への移動が抑えられ、また亀頭根元のくびれ部10の周囲での回動も抑えられて結び目付きリング1の安定した装着ができる。 また、結び目付きリング1は弾性を有するゴム又は繊維入りのゴム材料のみで作られるので亀頭根元と包皮の間のくびれ部10への接触は穏やかになり、なじみもよく快適な装着感が得られる。 【0029】 図3は結び目のリングの外側に形成される突起12が包皮9が装着中に再び亀頭7かぶさらないように作用することの説明図である。本実施形態の場合リング外側の突起2(B)、3(B)が3か所あり包皮9が亀頭7へ再びかぶろうとしても突起2(B)、3(B)が抵抗になり包皮9は移動しない。符号11が紐であり符号12それの結び目に形成される突起であるがいずれも突起の作用を説明するための概念的断面図である。 【産業上の利用可能性】 【0030】 本件考案の包茎矯正具は男性器に安全で装着感が優れたものを簡単な構成で実現でき、包茎矯正具用品としての需要に応えられるものであり産業上の利用性が高い。 【符号の説明】 【0031】 1 結び目付きリング 2 リング中間結び目 2(A)リング中間結び目のリング内側突起 2(B)リング中間結び目のリング外側突起 3 リング端部結び目 3(A)リング端部結び目のリング内側突起 3(B)リング端部結び目のリング外側突起 4 紐端部 5 円形中実断面 6 円形中空チューブ断面 7 陰茎亀頭 8 陰茎 9 包皮 10 くびれ部 11 結び目付きリングの紐部断面図 12 結び目付きリングの紐部突起説明用断面図 (A)、(B)、(C) 図 |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
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