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【考案の名称】除菌装置、除菌スプレー及び歯ブラシ除菌装置 【実用新案権者】 【識別番号】512159557 【氏名又は名称】小田根 清勝 【住所又は居所】兵庫県豊岡市日高町栗栖野58−25 【代理人】 【識別番号】100143362 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 謙二 【考案者】 【氏名】小田根 清勝 【住所又は居所】兵庫県豊岡市日高町栗栖野58−25 【要約】 (修正有) 【課題】二酸化塩素製品の使用期間を長くして、その二酸化塩素による強力な殺菌力を利用することができるようにした除菌装置、除菌スプレー及び歯ブラシ除菌装置を提供する。 【解決手段】除菌装置は、水Wを封入したボトルと、このボトルの所定部位に分離体を介して接続され、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を伸張状態で封入した伸縮性容器3と、を備え、伸縮性容器3が縮小状態とされる動作に連動して分離体を破壊することにより伸縮性容器3内の二酸化塩素をボトル内の水Wの中に投入するように構成したものである。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 錠剤又は粉末状の二酸化塩素を水に溶かした状態で使用する除菌装置であって、 水を封入した本体と、 本体の所定部位に分離体を介して接続され、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を伸張状態で封入した伸縮性容器と、を備え、 前記伸縮性容器が縮小状態とされる動作に連動して前記分離体を破壊することにより該伸縮性容器内の二酸化塩素を前記本体内の水中に投入するようにしたことを特徴とする除菌装置。 【請求項2】 前記伸縮性容器の前記本体との接続部と反対側に、該伸縮性容器が押圧されて縮小状態とされる動作により、前記分離体に突き刺さって該分離体を破壊するピンを備えたことを特徴とする請求項1記載の除菌装置。 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の除菌装置の本体として、前記二酸化塩素の水溶液を噴霧するスプレーノズルを備えたスプレー本体で構成し、前記伸縮性容器を該スプレー本体の上面に取り付けたことを特徴とする除菌スプレー。 【請求項4】 前記請求項3記載の除菌スプレーに歯ブラシを立てかける歯ブラシ立てを備え、この歯ブラシ立てに立てかけた歯ブラシのブラシ部分に、前記スプレーノズルから噴霧された二酸化塩素の水溶液がかかるように構成したことを特徴とする除菌スプレーを用いた歯ブラシ除菌装置。 【請求項5】 前記歯ブラシ立てが前記スプレー本体に収脱自在となるように、前記歯ブラシ立ての前記スプレー本体に対する取り付け角度を可変としたことを特徴とする請求項4記載の除菌スプレーを用いた歯ブラシ除菌装置。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、除菌装置、除菌スプレー及び歯ブラシ除菌装置に関するものであって、特に二酸化塩素を水に溶かして用いるものに好適である。 【背景技術】 近年、介護施設などにおいて、被介護者が使用した歯ブラシの除菌の必要性が強く認識されており、その除菌手段が各種提案されている。例えば特許文献1では、塩素を含む又は電解補助剤を加えた水を電気分解する電解槽を具えており、前記電解槽で生成された電解水を歯ブラシのブラシ部分にスプレーすることにより除菌を行う除菌装置が開示されている。 この除菌装置によれば、除菌液として使用する電解水を生成して、歯ブラシの除菌を行うことができる。また、このように生成した電解液は、食べカスや汚れの分解機能を有しているので、歯ブラシの除菌に加えて、その洗浄も同時に行うことができるなどとの記載がなされている。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 ところが、この特許文献1では、電解水だけを使用しているので、強力な除菌効果を得るとまではいかないものと推察される。その一方、強力な殺菌効果を得るには、わが国ではプール水の殺菌剤として使用されている次亜塩素酸などを使用されているが、この次亜塩素酸は発がん性物質であるトリハロメタンを副生成し、また耐性菌を生むことがあるため、歯ブラシの除菌に使用することはできない。 この点、二酸化塩素のうちの特に米国BASF社製のセルトーレG(登録商標)は、活性酸素(発生期の酸素)で菌の細胞膜を破壊することにより塩素よりも数倍も強力な殺菌力があり、トリハロメタンや耐性菌の問題がなく、殺菌スペクトルが広く、多種多様菌に効果があり、多目的に使用でき、しかも通常使用濃度で安全とされている。そこで、二酸化塩素を歯ブラシの除菌に使用したいのであるが、この二酸化塩素は空気中で吸湿して使用期間が非常に短くなることから、その実用化にブレーキがかかっていた。 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、従来の二酸化塩素製品の欠点である使用期間を長くして、その二酸化塩素による強力な殺菌力を利用することができるようにした除菌装置、除菌スプレー及び歯ブラシ除菌装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 第一の考案は、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を水に溶かした状態で使用する除菌装置であって、水を封入した本体と、本体の所定部位に分離体を介して接続され、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を伸張状態で封入した伸縮性容器と、を備え、前記伸縮性容器が縮小状態とされる動作に連動して前記分離体を破壊することにより該伸縮性容器内の二酸化塩素を前記本体内の水中に投入するようにしたことを特徴とするものである。 本第一の考案によれば、水を封入した本体と、本体の所定部位に分離体を介して接続され、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を伸張状態で封入した伸縮性容器と、を備え、前記伸縮性容器が縮小状態とされる動作に連動して前記分離体を破壊することにより該伸縮性容器内の二酸化塩素を前記本体内の水中に投入するようにしたので、使用前に二酸化塩素が吸湿して使用期間が短くなるのを防止するとともに、使用時に二酸化塩素を水に溶かして所定濃度に調整することにより、従来の二酸化塩素製品の欠点である使用期間を長くして、その二酸化塩素による強力な殺菌力を利用するこのできるようになった。 また、前記伸縮性容器の前記本体との接続部と反対側に、該伸縮性容器が押圧されて縮小状態とされる動作により、前記分離体に突き刺さって該分離体を破壊するピンを備えることが好ましい。 この場合、前記伸縮性容器の前記本体との接続部と反対側に、該伸縮性容器が押圧されて縮小状態とされる動作により、前記分離体に突き刺さって該分離体を破壊するピンを備えたので、使用前に二酸化塩素が吸湿して使用期間が短くなるのを確実に防止することができる。 第二の考案は、前記請求項1又は2記載の除菌装置の本体として、前記二酸化塩素の水溶液を噴霧するスプレーノズルを備えたスプレー本体で構成し、前記伸縮性容器を該スプレー本体の上面に取り付けたことを特徴とする除菌スプレーに係るものである。 本第二の考案によれば、前記請求項1又は2記載の除菌装置の本体として、前記二酸化塩素の水溶液を噴霧するスプレーノズルを備えたスプレー本体で構成し、前記伸縮性容器を該スプレー本体の上面に取り付けたので、前記第一の考案と同様の作用効果を奏する除菌スプレーを得ることができる。 第三の考案は、前記請求項3記載の除菌スプレーに歯ブラシを立てかける歯ブラシ立てを備え、この歯ブラシ立てに立てかけた歯ブラシのブラシ部分に、前記スプレーノズルから噴霧された二酸化塩素の水溶液がかかるように構成したことを特徴とする除菌スプレーを用いた歯ブラシ除菌装置に係るものである。 本第三の考案によれば、前記請求項3記載の除菌スプレーに歯ブラシを立てかける歯ブラシ立てを備え、この歯ブラシ立てに立てかけた歯ブラシのブラシ部分に、前記スプレーノズルから噴霧された二酸化塩素の水溶液がかかるように構成したので、前記第一、第二の考案と同様の作用効果を奏する歯ブラシ除菌装置を得ることができる。 また、前記歯ブラシ立てが前記スプレー本体に収脱自在となるように、前記歯ブラシ立ての前記スプレー本体に対する取り付け角度を可変とすることが好ましい。 この場合、前記歯ブラシ立てが前記スプレー本体に収脱自在となるように、前記歯ブラシ立ての前記スプレー本体に対する取り付け角度を可変としたので、装置の保管スペースが少なくて済み、また同装置の持ち運び等に便利である。 【考案の効果】 本第一の考案によれば、水を封入した本体と、本体の所定部位に分離体を介して接続され、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を伸張状態で封入した伸縮性容器と、を備え、前記伸縮性容器が縮小状態とされる動作に連動して前記分離体を破壊することにより該伸縮性容器内の二酸化塩素を前記本体内の水中に投入するようにしたので、使用前に二酸化塩素が吸湿して使用期間が短くなるのを防止するとともに、使用時に二酸化塩素を水に溶かして所定濃度に調整することにより、従来の二酸化塩素製品の欠点である使用期間を長くして、その二酸化塩素による強力な殺菌力を利用するこのできるようになった。 本第二の考案によれば、前記請求項1又は2記載の除菌装置の本体として、前記二酸化塩素の水溶液を噴霧するスプレーノズルを備えたスプレー本体で構成し、前記伸縮性容器を該スプレー本体の上面に取り付けたので、前記第一の考案と同様の作用効果を奏する除菌スプレーを得ることができる。 本第三の考案によれば、前記請求項3記載の除菌スプレーに歯ブラシを立てかける歯ブラシ立てを備え、この歯ブラシ立てに立てかけた歯ブラシのブラシ部分に、前記スプレーノズルから噴霧された二酸化塩素の水溶液がかかるように構成したので、前記第一、第二の考案と同様の作用効果を奏する歯ブラシ除菌装置を得ることができる。 【考案を実施するための形態】 図1は本考案の一実施形態に係る歯ブラシ除菌装置1の全体構成を示す側面図である。図1に示すように、この歯ブラシ除菌装置1は、主として合成樹脂材料からなっており、二酸化塩素を発生させる除菌装置の一種である除菌スプレー2と、二酸化塩素による除菌対象となる歯ブラシ8とを備えている。歯ブラシ8は市販のものを使用すればよい。 図2は除菌スプレー2の構成を示す説明図であって、(a)はX−X断面図、(b)は側面図である。図2(a)(b)に示すように、この除菌スプレー2は、上面側に開口部22と伸縮性容器3とを有し、内部に水Wを収納するボトル(除菌装置の本体、除菌スプレーのスプレー本体に相当する。)21と、前記開口部22に着脱自在に取り付けられるスプレーノズル6と、このスプレーノズル6からの噴霧を操作するためのレバー7と、前記ボトル21内部で、上端が前記スプレーノズル6に取り付けられ、下端が前記ボトル21の底面側に配置されるチューブ5と、前記ボトル21の側壁に凹設された縦溝部23に収脱自在に設けられた歯ブラシ立て4とを備えている。 図3は伸縮性容器3の詳細を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は伸長時の側面図、(c)は圧縮時の側面図である。図3(a)(b)に示すように、この伸縮性容器3は、ベローズ状の本体31と、前記本体31の上端を塞ぐように設けられ、本体31が伸長した状態では、針33が本体33内で下向きにて収納されるピン32と、本体31の下端に設けられ、上面に錠剤又は粉末状の二酸化塩素Mを保持可能な薄膜状の分離体34とを備えている。なお、ピン32の上面は、例えば赤色に着色しておくことにより、間違って押圧しないようにしておくことが好ましい。 この伸縮性容器3は、除菌スプレー2のボトル21の上面側に前記分離体34を介して接続されているが、その除菌スプレー2の使用前では、伸縮性容器3は、伸長状態であり、本体33内部に、錠剤又は粉末状の二酸化塩素Mが封入されたものとなっている。 ここで、二酸化塩素Mとして、米国BASF社製のセルトーレG(登録商標)を使用したいのであるが、このセルトーレGは、もともと温泉施設などで殺菌剤として使用されている錠剤(タブレット)であり、たとえば1セット12錠で1トンもの大量の水に投入するものとされている。しかも、セルトーレGの錠剤は、所定の袋内に密封されており、使用時に袋をカットして取り出ようになっている。 しかし、セルトーレGの錠剤を、除菌スプレー2で使用する場合には、そのような大量の水に投入するものではなく、しかも使用濃度が数ppm程度といった非常に低い濃度で足りるので、錠剤単位で購入したのであれば、使用しない錠剤が大量に残ってしまう。そして、改めて使用しようとしても、そのときには空気中で吸湿して使用できなくなっていることが多い。 このため、本発明者は、セルトーレGの錠剤を袋から取り出して破砕することにより粉末状にし、それを前記伸縮性容器3内に必要量だけ封入することで、空気中で吸湿して使用期間が非常に短くならないようにした。なお、不活性ガスを同時に封入しておけば、さらに使用期間を長くすることができる。 そして、除菌スプレー2の使用時に、伸縮性容器3の上端にあるピン32を使用者が押圧して本体31が縮小状態とされる動作に連動して、前記ピン32の針33が本体31内で下がってきて、前記分離体34に突き刺ささってこれを破壊することにより、伸縮性容器3内の粉末状の二酸化塩素Mをボトル21内の水Wの中に投入するようになっている。 図4は歯ブラシ立ての構成を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図4(a)(b)に示すように、この歯ブラシ立て4の本体41は、概ね縦長の角筒状であって、下端の丸みを帯びた部分に設けられた回転軸24が、前記縦溝部23の底部付近に設けられた長穴25に嵌合している。したがって、歯ブラシ立て4は、この回転軸24を中心として回動自在となっているのであるが、歯ブラシ8を立てていないときには、歯ブラシ立て4は、縦溝部23内に完全に収容されており(図中の符号4aで示す)、ロックがかかって、縦溝部23から勝手に脱出しないようになっているものとする。 そして、歯ブラシ8を立てるときには、歯ブラシ立て4は、使用者がその上端に設けられた把持部42を把持して若干持ち上げることにより前記ロックを外してから(図中の符号4bで示す)、同図中の時計まわりに角度θだけ回転させると、図4cで示すような傾斜状態となって上端が縦溝部23から脱出したようになる。 そのようなロックとしては、上述のように、縦溝部23の左右に設けた長穴25に、歯ブラシ立て4の左右から突出させた回転軸24を挿通するとともに、縦溝部23の下端付近に局部的に設けた塞ぎ板26を設けておけばよい。すなわち、長穴25の下方に回転軸24があるときは、この塞ぎ板26が邪魔をして、歯ブラシ立て4は傾斜しない。一方、長穴25の上方に回転軸24がくると、歯ブラシ立て4は傾斜するようになる。ただし、前記傾斜角度θを超えて、歯ブラシ立て4が倒伏してしまわないように、ストッパを適宜設けている。そのようなストッパとしては、前記塞ぎ板26の上端に、前記傾斜状態の歯ブラシ立て4の下部が当接するようにしておけばよい。 以下、本歯ブラシ除菌装置1の使用方法について説明する。 本歯ブラシ除菌装置1の除菌スプレー2は、ボトル21の上面側に開口部22と伸縮性容器3とを有しているが、その伸縮性容器3は伸長状態であり、本体33内部に、錠剤又は粉末状の二酸化塩素Mが封入されたものとなっている。 使用者は、伸縮性容器3の上端を押圧してその本体31を縮小させる。この動作に連動して、前記ピン32の針33が下がり、それを前記分離体34に突き刺して破壊することにより、伸縮性容器3の本体31内の二酸化塩素Mをボトル21内の水Wの中に投入する。この二酸化塩素Mはあらかじめ粉末状としているから、ほとんど瞬時に溶解して使用可能な状態となる。 このときは、歯ブラシ立て4の本体41は、図4(a)(b)中の符号4aで示すように、縦溝部23内に完全に収容されており、前記ロックがかかって、縦溝部23から勝手に脱出しないようになっている。したがって、図4(a)(b)中の符号4bで示すように、歯ブラシ立て4の上端の把持部42を把持して若干持ち上げることにより前記ロックを外してから、同図中の時計まわりに角度θだけ回転させると、図4(a)(b)中の符号4cで示すような傾斜状態となって上端が縦溝部23から脱出したようになる。 この傾斜状態の歯ブラシ立て4の本体41内に、使用済みの歯ブラシ8の柄部分を挿入すると、そのブラシ部分がスプレーノズル6の正面にくるので、除菌スプレー2のレバー7を操作する。すると、スプレーノズル6から噴霧がなされ、その噴霧が歯ブラシ8のブラシ部分にかかって、除菌を行うことができる。 そして、除菌を終えた歯ブラシ8は、そのまま本装置1の歯ブラシ立て4に立てたまま保管しておくが、歯ブラシ8を立てていないときは、歯ブラシ立て4を上記と逆手順で除菌スプレー2の縦溝部23に収納しておけば、その保管スペースが少なくて済み、また同装置1の持ち運び等に便利である。なお、図示はしていないが、歯ブラシ立て4は、除菌スプレー2のボトル21から取り外して適宜タイミングで洗浄しておくことができるようになっているので、衛生的である。 以上説明したように、本実施形態の歯ブラシ除菌装置1によれば、水Wを封入した除菌スプレー2のボトル21と、このボトル21の所定部位に分離体34を介して接続され、錠剤又は粉末状の二酸化塩素を伸張状態で封入した伸縮性容器3とを備え、前記伸縮性容器3が縮小状態とされる動作に連動して前記分離体34を破壊することにより該伸縮性容器3内の二酸化塩素Mをボトル21内の水Wの中に投入するようにしたので、使用前に二酸化塩素Mが吸湿して使用期間が短くなるのを防止するとともに、使用時に二酸化塩素Mを水に溶かして所定濃度に調整することにより、従来の二酸化塩素製品の欠点である使用期間を長くして、その二酸化塩素による強力な殺菌力を利用するこのできるようになった。 なお、上記実施形態では、誤操作を防止するために、伸縮性容器3のピン32の上面を例えば赤色で着色しているが、伸縮性容器3を覆うようなカバーを装着しておけば、より確実に誤操作を防止できる。さらに、ボトル21に凹部を設けておき、伸縮性容器3の本体31をその凹部内に没入することにより、そのピン32の上面をボトル21の上端すれすれの位置にくるようにしておけば、さらに確実に誤操作を防止できる。 また、上記実施形態では、伸縮性容器3を除菌スプレーのボトル22上に直立させて取り付けているが、スプレーノズル6やレバー7の邪魔にならないように、若干傾斜させて取り付けることもできる。 また、上記実施形態では、伸縮性容器3の本体31内に二酸化塩素の錠剤を破砕して粉末状にしたものを封入したが、錠剤の大きさによっては、そのまま封入することもできる。 また、上記実施形態では、伸縮性容器3の本体31をベローズ状にしているが、その伸縮性を出すための他の方法を採用することもできる。例えばシリンダ内にプランジャーを挿入させたような構成としてもよい。その場合には、ベローズのように凹凸がないので、その内部に二酸化塩素の粉末等が残存することなくほぼ完全に排出できる。 また、上記実施形態では、除菌スプレー2を用いた歯ブラシ除菌装置1を例示したが、この除菌スプレー2や伸縮性容器3は、それぞれ単独で除菌の必要とされるあらゆる分野に適用できる。例えば、除菌スプレー2は、ハンドクリーン用のスプレーとしての適用できる。また、二酸化塩素を、消臭・インフルエンザウイルス・花粉対策などに使用をする場合には、伸縮性容器3を、水を封入した容器の蓋に取り付けておけばよい。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施形態に係る除菌スプレーを用いた歯ブラシ除菌装置の全体構成を示す側面図である。 【図2】除菌スプレーの構成を示す説明図であって、(a)はX−X断面図、(b)は側面図である。 【図3】除菌スプレーの伸縮性容器の詳細を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は伸長時の側面図、(c)は圧縮時の側面図である。 【図4】歯ブラシ立ての構成を示す説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 【符号の説明】 1 歯ブラシ除菌装置 2 除菌スプレー(除菌装置の一種である。) 21 ボトル(本体、スプレー本体に相当する。) 22 開口部 23 縦溝部 24 回転軸(ロックとして機能する。) 25 長穴(ロックとして機能する。) 26 塞ぎ板(ロック、ストッパとして機能する。) 3 伸縮性容器 31 本体 32 ピン 33 針 34 分離体 4,4a〜4c 歯ブラシ立て 41 本体 42 把持部 5 チューブ 6 スプレーノズル 7 レバー 8 歯ブラシ W 水 M 二酸化塩素 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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この商品の開発の目的は、介護用品として発案しました。 重度の要介護で言葉が不自由な方は、毎日数回口腔内に入ってくるものは食事以外は歯ブラシだけと恩われます。 でも、それが本当に完全除菌されているのか不安だと思っていらっしやる方も多いのではないでしょうか? また、介護している方も、毎日水洗い除菌しても完全に除菌出来ているのか不安を特たれながら、介護されている方もいらっしやると思います。 そこで、これらを解決すべく大衆浴場のレジオネラ属菌対策にも使われているアメリカBASF(エングルハード社)の二酸化塩素剤を使った専用の除菌装置を考案し、使用者本人が二酸化塩素剤液を作る事を特長とし除菌99%の効果のある商品を開発しました。 また、歯ブラシに噴霧すると同時に人畜無害である為、その部屋の除菌・ウイルス等をも除菌しますのでマスクも必要なく、枕元に置き本人専用で使うことが出来ます。 |
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