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健康・医療
 
【考案の名称】眼部加減圧装置
【実用新案権者】
【識別番号】516212832
【氏名又は名称】津田 望宇
【代理人】
【識別番号】100110434
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 勝
【考案者】
【氏名】津田 望宇
【要約】 (修正有)
【課題】使い勝手の良く、眼やその周囲の毛様体筋に生ずる疲労を効率よく緩和するための眼部加減圧装置を提供する。
【解決手段】眼部加減圧装置10は、眼の周辺部に当接して保持され、該眼の前の空気を外部と遮断するアイカップ部12と、アイカップ部12の一部に設けられアイカップ部12の内外を挿通する接続部14と、該接続部14に接続されアイカップ部12内の気圧を増減させる気圧増減器16とを有する。気圧増減器16を作動させることでアイカップ部12内の気圧を増減させることができ、この気圧の増減に応じて毛様体筋や眼筋をほぐすように作用させることができる。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
眼の周辺部に当接して保持され、該眼の前の空気を外部と遮断するアイカップ部と、
前記アイカップ部の一部に設けられ前記アイカップ部の内外を連通する接続部と、
該接続部に接続され前記アイカップ部内の気圧を増減させる気圧増減器とを有することを特徴とする眼部加減圧装置。
【請求項2】
請求項1記載の眼球加減圧装置であって、前記アイカップ部は左右一対配設され、1つの前記気圧増減器から分岐した管部がそれぞれ前記接続部に接続され、左右一対の前記アイカップ部内の空気を増減させて前記アイカップ部内の気圧を操作することを特徴とする眼部加減圧装置。
【請求項3】
請求項1記載の眼部加減圧装置であって、前記気圧増減器は中空の球状の弾性体からなることを特徴とする眼球加減圧装置。
【請求項4】
請求項1記載の眼球加減圧装置であって、前記アイカップ部には当該アイカップ部内の気圧を所定内に制御するための弁体が設けられていることを特徴とする眼部加減圧装置。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、目の疲れを緩和できる眼部加減圧装置に関し、特に空圧を利用したマッサージを可能とする眼部加減圧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、PCや画面付きの携帯端末の使用時間も増大しており、眼の疲れを訴える人も増えつつあるのが現状である。眼の疲れは、ピント調節機能を果たす水晶体の弾力性が弱まって生じるのが一因として挙げられる。水晶体を調節するのが、眼の奥にある毛様体筋で、同じ距離の物を長く見ていると毛様体筋が緊張している状態になっていることや、伸縮機能が低下していることが疲れ眼の主な原因と言われている。また、近視、遠視、乱視、老眼の方で、眼鏡やコンタクトレンズを使っていない、あるいは使っていても適切に矯正されていない場合には、ピント調節のために毛様体筋が酷使される傾向にある。更に、加齢に応じて水晶体が硬くなることがあり、毛様体筋は焦点を合わせようとするように働くため、疲れやすくなって行くとされている。眼の奥の筋肉が疲れて固まると、神経的につながっている首の筋肉や肩の筋肉の凝りに連鎖する。
【0003】
このような眼やその周囲の毛様体筋に生ずる疲労を緩和するための装置として、例えば、加熱、振動、空気圧により眼部をマッサージする眼部マッサージ器(例えば、特許文献1)なる装置が知られており、該眼部マッサージ器によれば有効に眼部に血液循環を促進して視覚の負担を和らげて眼部の疲労を低減し得ると開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案公報 第3130346号
【0005】
ところが、上記の装置では、空気圧を制御するエアポンプに加えて加熱装置、振動装置などを含んでおり、これらは電動であることから、電源が必要とされ、動作のための機構も複雑なものとなる。また、眼帯部にこれらの装置が取り付けられる構造となるため、装置重量がかさみ、使用勝手が良くないなどの側面もある。
【0006】
そこで、本考案は上述の技術的な課題に鑑み、使い勝手の良く、眼やその周囲の毛様体
筋に生ずる疲労を効率よく緩和するための眼部加減圧装置の提供を目的とする。
【0007】
上述の技術的な課題を解決するため、本考案の眼部加減圧装置は、眼の周辺部に当接して保持され、該眼の前の空気を外部と遮断するアイカップ部と、前記アイカップ部の一部に設けられ前記アイカップ部の内外を挿通する接続部と、該接続部に接続され前記アイカップ部内の気圧を増減させる気圧増減器とを有することを特徴とする。
【0008】
上述の如き眼部加減圧装置によれば、気圧増減器を作動させることでアイカップ部内の気圧を増減させることができ、この気圧の増減に応じて毛様体筋や眼筋をもみほぐすように作用させることができる。従って、本考案の眼部加減圧装置を使用することで、眼の周りや奥の筋肉を和らげ、眼部の疲労を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本考案の実施形態にかかる眼部加減圧装置の構造を示す概略斜視図である。
【図2】本考案の実施形態にかかる眼部加減圧装置を装着して運転している状態を示す水平断面図である。
【図3】本考案の第2の実施形態の眼部加減圧装置の要部を示す正面図である。
【考案を実施するための形態】
【0010】
本考案の第1の実施形態にかかる眼部加減圧装置を、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態の眼部加減圧装置10は、眼の周辺部に当接して保持され、該眼の前の空気を外部と遮断するアイカップ部12、12と、前記アイカップ部12、12の一部にそれぞれ設けられ前記アイカップ部12、12の内外を連通する接続部14、14と、該接続部14、14に接続されアイカップ部12,12内の気圧を増減させる気圧増減器16とを有している。
【0011】
本実施形態では、アイカップ部12、12は例えば、一般的な水泳用のゴーグルを構成するような一対の部品であり、人の眼を覆うように装着する構造とされ、眼の周りの皮膚に接触する部分にはゴムや発泡性合成樹脂などの皮膚への当りを軽減するような柔軟な周辺材料部28が配設される。アイカップ部12、12の形状は、人の眼の形状に沿って横長の楕円形状とされ、眼の前にアイカップ部12、12による閉ざされた空間を形成する。アイカップ部12、12自体は、透明性のある樹脂材料で構成することができ、眼を開いた状態ではアイカップ部12、12を介して外側が見えるように構成される。アイカップ部12、12の周端部は周辺材料部28、28が全周にわたるように取り付けられ、装着時にアイカップ部12、12に内部を気密に保つことができる。
【0012】
このような一対のアイカップ部12、12は、その間の部分を橋渡しして接続する連結部材26を介して接続され、それぞれ一対のアイカップ部12、12の、連結部材26とは反対側の端部では、装着時に頭部の後ろ側を回るゴム製のバンド24部が接続される。当該眼部加減圧装置10の装着時には、バンド部24が、連結部材26を介して連結する一対のアイカップ部12、12の眼尻側を引っ張ることになり、周辺材料部28、28を介してアイカップ部12、12はカップ内部を気密とするように保持される。バンド部24は、アイカップ部12、12に取り付けられる部分で折り返され且つ保持されるように構成されるのは、通常の水泳用のゴーグルと同様である。
【0013】
一対のアイカップ部12、12には、それぞれアイカップ部12の内外を挿通する接続部14、14が一部に設けられる。これら接続部14、14は、例えば筒状の部材であり、アイカップ部12の厚みを貫通する。接続部14、14のアイカップ部12の内側に臨む部分は、アイカップ部12の内壁と面一とすることができ、逆にアイカップ部12の外側では、先細り形状に突出し、その突出した接続部14、14の先端に管部21、23を接続するようにできる。管部21、23は継手22を介して一本の管部20に合流し、その管部20の他端で弁体18を介して空気の出し入れを行う気圧増減器16に接続される。接続部14、14をアイカップ部12、12と一体に設けることもでき、別体に設けることもできる。接続部14、14を挿通穴の形状とし、管部21、23を気密となるように挿入するような構造であっても良い。管部20、21、23は気圧増減器16と接続部14、14の間に設けられ、アイカップ部12の内の空気の出し入れのルートとして機能する。これら管部20、21、23は、所要の柔軟性を有する合成樹脂管からなり、例えば、使用者がアイカップ部12、12などからなるゴーグルを装着したところで、使用者が手で操作する気圧増減器16に連結するのに遊びを以て十分な長さとなるように設けられる。
【0014】
気圧増減器16は、概ね鶏卵形状の中空のゴム等の合成樹脂材料からなり、使用者が手で押すことで気圧増減器16の内部の空気を外に出し、使用者が手で押した状態から手を放すことで気圧増減器16が膨らみ、気圧増減器16の内部へ空気を吸い込むことができる。例えば、使用者の眼に対して毛様体筋等の緩和を図る場合には、気圧増減器16の膨らんだ部分を使用者が手である程度押し込んだ状態でゴーグルを装着し、気圧増減器16を押している手を放すことで、眼の前のアイカップ部12の内部空間を幾分負圧として眼球表面に負圧を与え、その眼球に連結した毛様体筋を少々伸ばすように作用する。この作用によって、毛様体筋をストレッチした状態に持ち込むことができ、疲れ眼を癒すことができる。
【0015】
気圧増減器16は、管部20との間に圧力調整バルブなどの弁体18を設けており、負圧や正圧が所定の範囲を超えたときに大気に戻すように機能する。このため過剰な空気圧が眼にかかるようなことは未然に防止されることになる。
【0016】
また、本実施形態においては、気圧増減器16は、ゴム等の合成樹脂材料からなる中空の装置であるが、他の気圧増減器の例としては、手動ではなく小型のポンプ、送風機、鞴(ふいご)やシリンダーなどの機構を用いることも可能である。これらの機構であっても、電動とされるのは手元の気圧増減器16だけに止まり、アイカップ部12の近傍にはモーターなどの機構部は存在せず、装着時における負担は従来のものに大幅に軽減される。
【0017】
図2は、本実施形態の眼部加減圧装置10を使用者に装着して使用しているところの断面図である。使用時には、先に説明したような気圧増減器16から空気が供給されて眼が正圧を受けることもあり、アイカップ部12の空気を排気して眼27が負圧を受けることもあり、これらを繰り返すことで疲れた眼球周りの筋肉をほぐすことができる。眼部加減圧装置10の運転方法として、大気圧と負圧の間の繰り返しや、大気圧と正圧との繰り返しや、負圧と正圧の繰り返しなど種々のパターンで運転することができ、圧力を与える時間や変化させる間隔なども制御し、例えば電動で小型のポンプやアクチュエーターなどの使用してプログラムされたとおりに制御することも可能である。図2に示すように、例えば、眼27に負圧を与える場合では、アイカップ部12内の空間13の圧力が下がり、アイカップ部12自体は使用者の眼の周りにより気密を保つように密着するため、僅かな負圧であっても眼27の表面と周囲に作用して、確実に疲れた眼球周りの筋肉をほぐすことができる。また、本実施形態の眼部加減圧装置10から空気を送りこんで眼の前の空間を正圧に制御する場合では、過剰な圧力はアイカップ部12の周囲の周辺材料部28の顔29の表面との密着を弱めることになり、周辺材料部28と顔29の間で余分な空気が逃げるため、眼27への過剰な加圧による悪影響は未然に防止されることになる。
【0018】
図3は、第2の実施形態の眼部加減圧装置30の要部を示す図であり、空気の出し入れを行う気圧増減器は、先の実施形態の気圧増減器16と同様のものを使用できるために省略している。なお、気圧増減器は手動タイプであっても良く、制御装置付きの電動タイプであっても良い。図示しない気圧増減器は合成樹脂製のチューブからなる管部42に接続され、この管部42は一対のアイカップ部32、32の連結する連結部材36と一体的に形成された接続部34に接続され、目頭近傍で一本の管部42が接続部34で分岐してアイカップ部32、32に連通する構造とされている。また、アイカップ部32、32の周端部で使用者の顔面に接する部分には、ゴム材若しくはウレタン等の発泡材などからなる周辺材料部38、38が形成されるが、一対のアイカップ部32、32の一部には、アイカップ部12内の圧力を所定の範囲に保つための弁体40、40が形成されている。弁体40、40は、アイカップ部12内の圧力が過剰な正圧となった場合には、内部の空気をリークするように機能し、逆にアイカップ部12内の圧力が過剰な負圧となった場合には、外部の空気を内部に導いて圧力を調整する。このため眼への過剰な加圧による悪影響は未然に防止されることになる。弁体40の簡単な構造のものとしては、例えば弾性片で開口部を塞ぐ構造のものを外向きと内向き並列に配設することでも可能である。
【0019】
なお、上述の実施形態においては、眼部加減圧装置の構造をそれぞれ一対のアイカップ部12、32を有する構造として説明したが、両目を1つのアイカップ部で覆うような構造であっても良く、一対のアイカップ部を有しているが、目頭付近の接続部で空間的につながっているような構造であっても良い。また、眼の前に導入される気圧増減器からの空気の温度を調整したり、湿度を調整することもでき、目薬や眼に有効な液体を霧状として眼に届けるように構成することも可能である。
【0020】
本考案の眼部加減圧装置10、30は全体として、小型で軽量であり、鞄などにも収納可能であって、旅先などでも簡単に使用することができる。また、装着時や使用時においては、アイカップ部12、32を通常の水泳用のゴーグルのようにシースルー構造とするだけで、周りが見渡せることになり、他の作業をしながらの眼の周りの筋肉をほぐすようなことも可能である。
【符号の説明】
【0021】
10 眼部加減圧装置
12 アイカップ部
13 空間
14 接続部
16 気圧増減器
18 弁体
20 管部
21 管部
22 継手
23 管部
24 バンド部
26 連結部材
27 眼
28 周辺材料部
29 顔
30 眼部加減圧装置
32 アイカップ部
34 接続部
36 連結部材
38 周辺材料部
40 弁体
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
発明者からのメッセージ

 本実用新案は、眼球を直接吸引、圧迫の両方の刺激を加える事により目の周りの筋肉の凝りを取り去ることができることに確信し製作いたしました。
この器具は複数試作器具を製作し、多くのモニターに実際に着用して頂きました。
その中で、眼球を吸引(目の周りの筋肉を伸ばす方向から始める)する方向から作動を行った人から高評価でした。-----硬くなった筋肉を伸ばした事が目、肩の疲れを取るのに効果があったと考えられます。
モニターの方々からは、『視力が良くなった、肩の凝りも取れた。』と言う意見を多く頂きました。
The Eye Goggles

I made this utility model patent to work as removing the stiffness of muscle around eyes by giving pressure and direct suction to both eyes. I made many trial products, and had many reviewers try them. In the trial processes, people who started from suction processes first (the process of stretching muscle around eyes) had better evaluation for the product. They said it gave them an effect of easing the fatigues of their shoulders figuring that is because they stretched their stiff muscle. I got many evaluations which say “my eye sight got better, and cold remove the stiffness on my shoulder”.
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