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健康・医療
 
【考案の名称】収納部付ベッド柵用カバー
【実用新案権者】
【識別番号】304019997
【氏名又は名称】有限会社・マルタカ
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区昭和町1−17−27
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100071168
【氏名又は名称】清水 久義
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100099885
【氏名又は名称】高田 健市
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100109911
【氏名又は名称】清水 義仁
【考案者】
【氏名】山田 浩次郎
【住所又は居所】大阪市阿倍野区文ノ里4−13−18
【氏名】山田 慶介
【住所又は居所】大阪市阿倍野区文ノ里4−13−18
【要約】
【課題】
ベッド周りで必要な物品を整理できる収納部付ベッド柵用カバーを提供する。
【解決手段】
カバー本体(2)が下端辺に開口部(6)を有する袋状に形成され、ベッド(10)の寝台面(11)周囲の柵(12)(13)(14)に被せて装着するカバー(1)であって、前記カバー本体(2)の外面(2a)に収納部(3)(4)(5)が設けられていることを特徴とする。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
カバー本体が下端辺に開口部を有する袋状に形成され、ベッドの寝台面周囲の柵に被せて装着するカバーであって、前記カバー本体の外面に収納部が設けられていることを特徴とする収納部付ベッド柵用カバー。
【請求項2】
前記柵に装着した状態において、前記開口部を閉じることにより柵に係止される請求項1に記載の収納部付ベッド柵用カバー。
【請求項3】
前記柵は、ヘッドボード、フットボード、サイドレールのうちのいずれかである請求項1または2に記載の収納部付ベッド柵用カバー。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
この考案は、ベッドの寝台面周囲の柵に装着する袋状のカバーに関する。
【背景技術】
一般に、介護用や療養用のケアベッドの寝台面の周囲には柵が設けられている(非特許文献1、2参照)。
図1に示す介護用ベッド(10)において、寝台面(11)の頭側にヘッドボード(12)、足側にフットボード(13)が設けられ、さらに両側面に転落防止用のサイドレール(14)(14)が設けられている。図示例のサイドレール(14)は金属パイプの加工品であり、四角形のフレーム(15)内に数本の支柱(16)が設けられているとともに、フレーム(15)の下横木(15b)に2本の取付用脚(17)(17)が設けられている。一方、ベッド(10)の両側面には、それぞれ頭部側または足側の2箇所に、前記取付用脚(17)の挿入孔を有するレールホルダー(18)(19)が設けられ、頭部側、足側のどちらに対してもサイドレール(14)を脱着できるものとなされている。
【非特許文献1】
ベッド、ランダルコーポレーション、福祉用具総合カタログNo.11、2003年11月〜2004年度版、第9〜26頁
【非特許文献2】
在宅ケアベッド、〔平成17年6月23日検索〕、インターネット〈URL:http://www.paramount.co.jp/products/homecare.html〉
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
ベッドの周辺では、テッシュペーパー、飲料容器、テレビやエアコンのリモートコントローラー等の様々な生活用品や介護用品が必要である。これらは、ベッドのサイドテーブルに置かれることが多いが、数が多いために乱雑になりがちである。また、介護用や療養用以外のベッドでも小物や雑誌等が置かれることが多く、やはり乱雑になりがちである。
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した現状に鑑み、ベッド周りで必要な物品を整理できる収納部付ベッド柵用カバーの提供を目的とし、下記構成を有するものである。
〔1〕 カバー本体が下端辺に開口部を有する袋状に形成され、ベッドの寝台面周囲の柵に被せて装着するカバーであって、前記カバー本体の外面に収納部が設けられていることを特徴とする収納部付ベッド柵用カバー。
〔2〕 前記柵に装着した状態において、前記開口部を閉じることにより柵に係止される請求項1に記載の収納部付ベッド柵用カバー。
〔3〕 前記柵は、ヘッドボード、フットボード、サイドレールのうちのいずれかである請求項1または2に記載の収納部付ベッド柵用カバー。
【考案の効果】
〔1〕の考案によれば、物品を収納して乱雑になりがちなベッド周りを整理できる。
〔2〕の考案によれば、カバーが不本意に柵から外れることを防止できる。
〔3〕の考案によれば、ヘッドボード、フットボード、サイドレールのうちのいずれにでも適用できる。
【考案を実施するための最良の形態】
図1および図2に、本考案のベッド柵用カバーの一実施形態にかかる収納部付ベッド柵用カバー(1)と、このカバー(1)を装着する介護用ベッド(10)を示す。
収納部付ベッド柵用カバー(1)は、キルティング地製のカバー本体(2)の下端辺に開口部(6)を有し、サイドレール(14)のフレーム(15)を覆う長方形の袋状に縫製されている。前記カバー本体(2)の外面(2a)には、共布の縫着による複数種の形状の収納部(3)(4)(5)が設けられている。
最も大きい収納部(3)は、浅い受け部(3a)とこの受け部(3a)の上方に縫着されたベルト(3b)を組み合わせた箱入りテッシュペーパー用であり、箱(20)を長手方向に差し入れると、受け部(3a)の上端とベルト(3b)の間にテッシュペーパーの取出し口(21)が位置するものとなされている。また、収納部(4)は襠を大きくとって円筒形のペットボトルやウエットテッシュボックス等の嵩高品の収納に適したものである。また、小さな収納部(5)は眼鏡、リモートコントローラー、携帯電話等の収納に適している。そして、物品を収納部(3)(4)(5)に収納するすることで、乱雑になりがちなベッド周りを整理することができ、必要な物品をすぐに取り出すことができる。
また、前記カバー本体(2)の下端辺の開口部(6)は、内側に取り付けられた面ファスナ(7a)(7b)の係止−解離によって開閉可能となされている。そして、サイドレール(14)の下横木(15b)の下側で面ファスナ(7a)(7b)を係止させることにより、カバー(1)をサイドレールに係止させることができる。柵(14)に係止しておけば、柵(14)を手すりとして用いた場合に、カバー(1)のずれを確実に防止することができる。また、万一カバー(1)のみをつかんでも、カバー(1)が柵(14)からすっぽ抜けて使用者が転倒するといった不都合を未然に防止することができる。係止手段は、面ファスナ(7a)(7b)に限定されず、スナップ、ボタン、閉じ紐、フックなどの任意の止着具を用いることができる。また、カバー(1)の装着により、支柱(16)(16)間の隙間が塞がれるため、誤って手や腕を差し入れることも防がれる。
前記カバー本体(2)および収納部(3)(4)(5)の素材は何ら限定されず、任意の布帛やメッシュ地等を用いることができる。カバー本体(2)と収納部(3)(4)(5)とで異なる素材をも用いることもできる。上記実施形態で用いたキルティング地は、適度な強度とクッション性があり、また縫製や洗濯も容易である点で推奨できる。また、クッション性を有することで、接触時に冷たさを感じないし、不本意に身体が当たったときの衝撃を緩和する効果がある。
前記収納部の形状は図示例の上端が開口するものに限定されない。例えば、カバー本体(2)に収納部用布の上端部と下端部のみを縫着して左右を開口し、横から物品を差し入れるようしても良い。あるいはカバー本体(2)の外面(2a)にスリット状差し入れ口を形成し、外面(2a)と内面(2b)の間に収納部を取り付けても良い。これらの収納部の数や配置は限定されず、任意に設定できる。さらに、ベッドの使用に支障がない限り、カバー本体(2)の内面(2b)に収納部を設けることも任意である。
さらに、サイドレール用カバーのみならず、ヘッドボード用カバーおよびフットボード用カバーも本考案に含まれる。
なお、図示例では介護用ベッドへの装着例を示したが、本考案のカバーの装着対象は介護用や療養用ベッドに限定されず、一般のベッドにも任意に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかる収納部付ベッド柵用カバー、およびこのカバーを装着するベッドの斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【符号の説明】
1…サイドレール用カバー(収納部付ベッド柵用カバー)
2…カバー本体
2a…外面
2b…内面
3、4、5…収納部
6…開口部
7a、7b…面ファスナ
10…ベッド
11…寝台面
12…ヘッドボード
13…フットボード
14…サイドレール
【図1】
図1
【図2】
図2
パンフレット1
パンフレット2
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