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【考案の名称】足裏刺激具 【実用新案権者】 【識別番号】313004470 【氏名又は名称】中谷 彰 【住所又は居所】岐阜県各務原市鵜沼羽場町7丁目165番地 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100098224 【氏名又は名称】前田 勘次 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100140671 【氏名又は名称】大矢 正代 【考案者】 【氏名】中谷 彰 【住所又は居所】岐阜県各務原市鵜沼羽場町7丁目165番地 【要約】 【課題】 比較的長い時間、足の裏の所望の位置を確実に刺激することが可能な足裏刺激具を提供する。 【解決手段】 足裏刺激具1に、ゴムによって形成されている本体2と、本体2の下面に貼付けられている粘着シート3とを具備させ、本体2を、平面形状が一対の長辺2aと一対の短辺2bとを有した長方形に、正面形状が正面底辺2cと正面第一側辺2dと正面上辺2eと正面第二側辺2fとを有した台形に、更に、側面形状が側面底辺2gと円弧状の側面上辺2hとを有したかまぼこ形に、夫々形成させる。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ゴムによって形成されている本体と、 該本体の下面に貼付けられており、該本体を履物の中底に取付けるための粘着シートと を具備し、 前記本体は、 平面形状が、一対の長辺と、該長辺の半分よりも長さが短い一対の短辺とを有した長方形に形成されており、且つ、 前記長辺側を正面とする正面形状が、前記長辺と同じ長さの正面底辺と、該正面底辺の一方の端部から上側へ垂直に前記短辺の半分よりも短く延びている正面第一側辺と、該正面第一側辺の上端から前記正面底辺と平行に他方側へ向って途中まで延びている正面上辺と、該正面上辺の他方側の端部から前記正面底辺の他方側の端部まで斜めに延びている正面第二側辺とを有した台形に形成されており、更に、 前記短辺側を側面とする側面形状が、前記短辺と同じ長さの側面底辺と、該側面底辺の一方の端部から上方へ円弧状に前記正面第一側辺と同じ高さに膨らんだ後に他方の端部まで延びている側面上辺とを有したかまぼこ形に形成されている ことを特徴とする足裏刺激具。 【請求項2】 前記本体は、 一対の前記長辺の間隔が30mm〜40mm、一対の前記短辺の間隔が75mm〜85mm、及び前記正面底辺と前記正面上辺との間隔が11mm〜13mm、に夫々形成されていることを特徴とする請求項1に記載の足裏刺激具。 【請求項3】 前記本体は、 前記正面底辺と前記正面第二側辺とが交わる角度が15度〜20度に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の足裏刺激具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、足の裏を刺激するための足裏刺激具に関する。 【背景技術】 【0002】 足の裏を刺激する健康具として、竹等を半割にした半円柱状の健康具が知られている。この健康具を床に置いた状態で、使用者が踏むことにより、足の裏を刺激することができる。これにより、血行が良くなって疲労等を回復させることができると言われている。 【0003】 しかしながら、上記のような健康具では、使用者が踏んでいる状態では移動させることができないため、使用する場所や、使用時間等が限られてしまう問題があった。また、床に置いた健康具を使用者が踏むことから、健康具と足の裏との相対位置が変化し易く、健康具を踏む(健康具と当接する)足の裏の位置によっては、健康具による効果が充分に得られないことがある。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0004】 本考案は、比較的長い時間、足の裏の所望の位置を確実に刺激することが可能な足裏刺激具の提供を課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の課題を解決するために、本考案に係る足裏刺激具は、「ゴムによって形成されている本体と、該本体の下面に貼付けられており、該本体を履物の中底に取付けるための粘着シートとを具備し、前記本体は、平面形状が、一対の長辺と、該長辺の半分よりも長さが短い一対の短辺とを有した長方形に形成されており、且つ、前記長辺側を正面とする正面形状が、前記長辺と同じ長さの正面底辺と、該正面底辺の一方の端部から上側へ垂直に前記短辺の半分よりも短く延びている正面第一側辺と、該正面第一側辺の上端から前記正面底辺と平行に他方側へ向って途中まで延びている正面上辺と、該正面上辺の他方側の端部から前記正面底辺の他方側の端部まで斜めに延びている正面第二側辺とを有した台形に形成されており、更に、前記短辺側を側面とする側面形状が、前記短辺と同じ長さの側面底辺と、該側面底辺の一方の端部から上方へ円弧状に前記正面第一側辺と同じ高さに膨らんだ後に他方の端部まで延びている側面上辺とを有したかまぼこ形に形成されている」ことを特徴とする。 【0006】 ここで、「履物」としては、靴、スリッパ、サンダル、草履、下駄、を例示することができる。 【0007】 本考案の足裏刺激具によれば、本体の下面に粘着シートが貼付けられているため、その粘着シートによって履物の中底に貼付けることにより、一般的な履物に対して簡単に取付けることができる。そして、本足裏刺激具を履物の中底に取付けた状態で、その履物を履くことにより本体が足の裏と当接し、足の裏を刺激することができる。従って、通勤や通学、職場や家庭等において普段履いている履物に取付けることにより、移動中でも足の裏を刺激することができ、比較的長い時間足の裏を刺激し続けることができる。 【0008】 また、粘着シートによって履物の中底に取付けることにより、履物に対して足裏刺激具の位置を固定することができるため、足裏刺激具を取付けた履物を履くことで、足に対して履物が位置決めされて足裏刺激具と足の裏との相対位置が変化し難くなり、足の裏の同じ位置を足裏刺激具によって刺激することができる。従って、履物の中底に対して、足の裏において刺激したい所望の位置と対応した位置に、足裏刺激具を取付けることで、足の裏の所望の位置を確実に刺激することができる。 【0009】 更に、足裏刺激具の本体を、平面形状が長方形に、正面形状が一方の脚(正面第一側辺)を垂直にした台形に、更に、側面形状がかまぼこ形になるような形状に形成している。つまり、本体の上面を、長辺方向の一方の端部から他方の端部の途中まで側面上辺と同じ円弧の半径で湾曲させており、そこから他方の端部までは他方の端部に向うに従って低くなると共に半径が大きくなるように湾曲させた形状としている(図1(d)において二点鎖線で示す断面形状を参照)。これにより、本体の上面が長辺方向の途中で折曲がっていることから、履物の中底に対して本足裏刺激具を取付ける向きを適宜設定することによって、足の裏の形状に合わせることが可能となり、本体の上面全体を足の裏に当接させることができ、本体全体で足の裏を刺激することができる。 【0010】 具体的には、本足裏刺激具を、一対の長辺が履物の前後方向(指先と踵を結ぶ方向)へ離間する向きとすると共に、正面第一側辺が一対の履物における内側を向くように本体を向けた状態で、履物の中底において足の土踏まずと対応する位置に取付けるようにすることが望ましい。上記のように履物の中底に足裏刺激具を取付けた状態では、履物の前側から後側へ向う方向が円弧状のかまぼこ形に膨らむと共に、履物の内側から外側へ向う方向が内側の脚(正面第一側辺)を垂直にした台形に膨らむこととなる。一方、足の裏の土踏まずの位置では、足の前側から後側へ向う方向が接地面(履物の中底)に当接した状態から離れた後に再び履物の中底に接していると共に、足の内側から外側へ向う方向が履物の中底から離れた状態から外側へ向うに従って履物の中底に接近し外側付近で履物の中底に接している。従って、足裏刺激具の本体の形状が、足の裏の土踏まずの位置の形状と近似していることから、本体が土踏まずの位置に対して略均等に当接することとなり、足の裏において土踏まずの位置を効果的に刺激することができる。また、本足裏刺激具によって足の裏の土踏まずの位置を比較的長い時間刺激し続けた場合、足つり(こむら返り)が起こり難くなる。 【0011】 また、本考案に係る足裏刺激具は、上記の構成に加えて、「一対の前記長辺の間隔が30mm〜40mm、一対の前記短辺の間隔が75mm〜85mm、及び前記正面底辺と前記正面上辺との間隔が11mm〜13mm、に夫々形成されている」ことを特徴としても良い。 【0012】 本考案の足裏刺激具によれば、本体の各寸法を上記の範囲内とすることにより、一般的な履物に対して確実に取付けることができ、汎用性を高くすることができる。 【0013】 更に、本考案に係る足裏刺激具は、上記の構成に加えて、「前記本体は、前記正面底辺と前記正面第二側辺とが交わる角度が15度〜20度に形成されている」ことを特徴としても良い。 【0014】 本考案の足裏刺激具によれは、履物の中底において足の裏の土踏まずと対応した位置に取付けた場合に、接地面に対する足の裏の面の角度に近い角度で傾斜することとなるため、本体の上面全体が足の裏に当接し易くなり、足の裏の所望の位置を確実に刺激することができる。 【考案の効果】 【0015】 上記のように、本考案によると、比較的長い時間、足の裏の所望の位置を確実に刺激することが可能な足裏刺激具を提供できる。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】(a)は本考案の一実施形態である足裏刺激具の平面図であり、(b)は足裏刺激具の左側面図であり、(c)は足裏刺激具の正面図であり、(d)は足裏刺激具の斜視図である。 【図2】(a)は図1の足裏刺激具の使用状態を示す平面図であり、(b)は(a)の正面図である。 【考案を実施するための形態】 【0017】 本考案の一実施形態である足裏刺激具1について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。本実施形態の足裏刺激具1は、靴等の履物S(図2を参照)の中底S1に取付けた状態で、その履物Sを履くことにより、足の裏を刺激するものである。図2では、一対の履物Sは左右が対称のため、右側の履物Sについてのみ示している。本実施形態の足裏刺激具1は、ゴムによって形成されている本体2と、本体2の下面に貼付けられている粘着シート3と、を備えている。なお、図1(d)において、一点鎖線は短辺2bの中央で切断した断面形状を示しており、二点鎖線は長辺2aの延びた方向の任意の位置で切断した断面形状を示している。 【0018】 本体2は、図1(a)に示すように、平面形状が、一対の長辺2aと、長辺2aの半分よりも長さが短い一対の短辺2bと、を有した長方形に形成されている。また、本体2は、図1(c)に示すように、長辺2a側を正面とする正面形状が、長辺2aと同じ長さの正面底辺2cと、正面底辺2cの一方(図1(c)において左方)の端部から上側へ垂直に短辺2bの半分よりも短く延びている正面第一側辺2dと、正面第一側辺2dの上端から正面底辺2cと平行に他方側へ向って途中まで延びている正面上辺2eと、正面上辺2eの他方側の端部から正面底辺2cの他方側の端部まで斜めに延びている正面第二側辺2fと、を有した台形(一方の脚を垂直にした台形)に形成されている。 【0019】 また、本体2は、図1(b)に示すように、短辺2b側を側面とする側面形状が、短辺2bと同じ長さの側面底辺2gと、側面底辺2gの一方(図1(b)において左方)の端部から上方へ円弧状に正面第一側辺2dと同じ高さに膨らんだ後に他方の端部まで延びている側面上辺2hと、を有したかまぼこ形に形成されている。 【0020】 この本体2は、上記のように、平面形状が長方形に、正面形状が一方の脚を垂直にした台形に、更に、側面形状がかまぼこ形に、夫々形成されているため、上面が、長辺2a方向の一方の端部から他方の端部の途中まで側面上辺2hと同じ円弧の半径で湾曲しており、そこから他方の端部までは図1(d)において二点鎖線で示すように他方の端部に向うに従って高さが低くなると共に半径が大きくなるように湾曲している。 【0021】 また、本体2は、図示するように、底面を除いた各側面と上面とによって形成されている夫々の角が、丸く面取りされており、全体が丸みを帯びている。これにより、使用者に対して痛みを与え難くしている。 【0022】 本実施形態の本体2は、一対の長辺2aの間隔Aが30mm〜40mm、一対の短辺2bの間隔Bが75mm〜85mm、正面底辺2cと正面上辺2eとの間隔Cが11mm〜13mm、正面上辺2eの長さDが45mm〜50mm、及び、正面底辺2cと正面第二側辺2fとが交わる角度が15度〜20度、に夫々形成されている。また、円弧状の側面上辺2hの半径が20mm〜25mmに形成されている。本体2の各寸法を上記の範囲内とすることにより、一般的な履物Sに対して確実に取付けることができ、汎用性を高くすることができる。 【0023】 粘着シート3は、貼付けた後で比較的剥がし易い市販の両面テープを用いている。また、図示は省略するが、粘着シート3の下面には、剥離紙が貼付けられている。 【0024】 次に、本実施形態の足裏刺激具1の使用方法について説明する。ここでは、刺激した足Lの裏の所望の位置として、土踏まずL1を刺激する場合を説明する。まず、下面に貼付けられている図示しない剥離紙を剥がす。そして、一対の長辺2aが履物Sの前後方向へ離間する向きとすると共に、正面第一側辺2dが履物Sにおける内側を向くように本体2を向けた状態で、履物Sの中底S1において足Lの土踏まずL1と対応する位置に取付ける(図2を参照)。履物Sの中底S1に足裏刺激具1を取付けた状態では、履物Sの前側から後側へ向う方向が円弧状のかまぼこ形に膨らんでいると共に、履物Sの内側から外側へ向う方向が内側の脚(正面第一側辺2d)を垂直にした台形に膨らんでいる。 【0025】 そして、履物Sの中底S1に足裏刺激具1を取付けた状態で、その履物Sを使用者が履くことにより、本体2の上面が足Lの裏の土踏まずL1の位置に対して略均等に当接することとなり、足Lの裏において土踏まずL1の位置を刺激することができる。従って、足裏刺激具1を取付けた履物Sを履き続けることにより、土踏まずL1の位置を比較的長い時間刺激し続けることができ、足つり(こむら返り)が起こり難くなる。 【0026】 このように、本実施形態の足裏刺激具1によれば、本体2の下面に粘着シート3が貼付けられているため、その粘着シート3によって履物Sの中底S1に貼付けることにより、一般的な履物Sに対して簡単に取付けることができる。そして、この足裏刺激具1を履物Sの中底S1に取付けた状態で、その履物Sを履くことにより本体2が足Lの裏と当接し、足Lの裏を刺激することができる。従って、通勤や通学、職場や家庭等において普段履いている履物Sに取付けることにより、移動中でも足Lの裏(土踏まずL1)を刺激することができ、比較的長い時間足Lの裏を刺激し続けることができる。 【0027】 また、粘着シート3によって履物Sの中底S1に取付けることにより、履物Sに対して足裏刺激具1の位置を固定することができるため、足裏刺激具1を取付けた履物Sを履くことで、足Lに対して履物Sが位置決めされて足裏刺激具1と足Lの裏との相対位置が変化し難くなり、足Lの裏の同じ位置を足裏刺激具1によって刺激することができ、足Lの裏の所望の位置を確実に刺激することができる。 【0028】 更に、粘着シート3に比較的剥がし易い両面テープを用いているため、履物Sの中底S1に対して容易に脱着させることができる。従って、履物Sの中を掃除する際に、足裏刺激具1を簡単に取外すして掃除をすることができる。 【0029】 以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定するものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。 【0030】 例えば、上記の実施形態では、足裏刺激具1を、履物Sの中底S1に直接取付ける例を示したが、これに限定するものではなく、履物Sの中底S1に敷かれる中敷に足裏刺激具1を取付けても良い。 【0031】 また、上記の実施形態では、足裏刺激具1を、履物Sの中底S1において足Lの土踏まずL1と対応する位置に取付ける例を示したが、これに限定するものではなく、履物Sの中底S1の他の部位に取付けても良い。 【符号の説明】 【0032】 1 足裏刺激具 2 本体 2a 長辺 2b 短辺 2c 正面底辺 2d 正面第一側辺 2e 正面上辺 2f 正面第二側辺 2g 側面底辺 2h 側面上辺 3 粘着シート A 間隔 B 間隔 C 間隔 D 寸法 E 角度 L 足 L1 土踏まず S 履物 S1 中底 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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