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【考案の名称】爪とぎ具 【実用新案権者】 【識別番号】524129852 【氏名又は名称】山崎 きぬよ 【住所又は居所】神奈川県横浜市瀬谷区相沢5丁目7-3 【代理人】 【識別番号】100140866 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 武史 【考案者】 【氏名】山崎 きぬよ 【住所又は居所】神奈川県横浜市瀬谷区相沢5丁目7-3 【要約】 (修正有) 【課題】猫の四つん這いの姿勢で行う爪とぎ及び後足で立った姿勢で行う爪とぎの両方に対応可能であり、設置が容易な爪とぎ具を提供する。 【解決手段】爪とぎ具1は、猫が爪をとぐことが可能な凹凸が形成された爪とぎ部10と、爪とぎ部10が上面に配置され、下面側から床100に設置される平部21と、平部21に連なり、上方に立設し、平部21側の面に爪とぎ部10が配置される立設部22と、を備え、平部21から、湾曲して、立設部22に連なる。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 猫用の爪とぎ具であって、 猫が爪をとぐことが可能な凹凸が形成された爪とぎ部と、 前記爪とぎ部が上面に配置され、下面側から床に設置される平部と、 前記平部に連なり、上方に立設し、前記平部側の面に前記爪とぎ部が配置される立設部と、を備える爪とぎ具。 【請求項2】 前記平部から、湾曲して、前記立設部に連なることを特徴とする請求項1に記載の爪とぎ具。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、猫用の爪とぎ具に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、固定具において、長さ調整器を有し、長さ調整器のボルトを回転させることで、すべり止めを設置した押さえ板を移動させ、固定具内にも設置されたすべり止めと挟み込むことで様々な長さの猫用爪研ぎ具を固定する技術が提案されている(特許文献1参照)。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 【特許文献1】 特開2019−41667号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0004】 ここで、猫は、四つん這いの姿勢で、床面で爪とぎを行う場合もあれば、後足で立った姿勢で、床面から立設する立設面で爪とぎを行う場合もある。 しかしながら、特許文献1の固定具によれば、床面に載置することで、猫が四つん這いの姿勢で行う爪とぎには対応できるものの、後足で立った姿勢で行う爪とぎには対応できない。また、特許文献1の固定具を立てて使用する場合には、立てた状態で固定するには更なる構成が必要となり、手軽に猫の爪とぎを設置できないという問題がある。 【0005】 本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、猫の四つん這いの姿勢で行う爪とぎ及び後足で立った姿勢で行う爪とぎの両方に対応可能であり、設置が容易な爪とぎ具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 (1) 猫用の爪とぎ具であって、 猫が爪をとぐことが可能な凹凸が形成された爪とぎ部と、 前記爪とぎ部が上面に配置され、下面側から床に設置される平部と、 前記平部に連なり、上方に立設し、前記平部側の面に前記爪とぎ部が配置される立設部と、を備える爪とぎ具。 【0007】 (1)の考案において、爪とぎ具は、猫用であって、爪とぎ部と、平部と、立設部と、を備える。 爪とぎ部は、猫が爪をとぐことが可能な凹凸が形成されている。 平部は、爪とぎ部が上面に配置され、下面側から床に設置されている。 立設部は、平部に連なり、上方に立設し、平部側の面に爪とぎ部が配置されている。 【0008】 (1)の考案によれば、爪とぎ部が上面に配置された平部を床に設置し、平部に連なる立設部の背面(爪とぎ部の裏面)を、例えば、壁際に配置する。 これにより、壁際に爪とぎ具を設置するだけで、床の上と壁に沿って、猫が爪をとぐことが可能な爪とぎ部を配置することが可能となる。 したがって、猫の四つん這いの姿勢で行う爪とぎ及び後足で立った姿勢で行う爪とぎの両方に対応可能であり、設置が容易な爪とぎ具を提供できる。 【0009】 (2) 前記平部から、湾曲して、前記立設部に連なることを特徴とする(1)に記載の爪とぎ具。 【0010】 (2)の考案において、爪とぎ具は、平部から、湾曲して、立設部に連なる。 これにより、平部から立設部に連なる部分が角張らないので、爪とぎ具を床に設置させた場合に、平部から立設部に連なる部分により、床や壁を傷付けてしまうのを防止できる。 【考案の効果】 【0011】 本考案によれば、猫の四つん這いの姿勢で行う爪とぎ及び後足で立った姿勢で行う爪とぎの両方に対応可能であり、設置が容易な爪とぎ具を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【0012】 【図1】本考案の一実施形態に係る爪とぎ具の斜視図である。 【図2】本考案の一実施形態に係る爪とぎ具の使用例を説明する図である。 【図3】本考案の一実施形態に係る爪とぎ具の使用例を説明する図である。 【図4】本考案の一実施形態の応用例に係る爪とぎ具を説明する図である。 【考案を実施するための形態】 【0013】 以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。 【0014】 図1は、本考案の一実施形態に係る爪とぎ具の斜視図である。 爪とぎ具1は、猫用であって、爪とぎ部10と、本体20と、を備える。 【0015】 爪とぎ部10は、猫が爪をとぐことが可能な凹凸が形成されている、例えば、ダンボール、カーペット、畳、麻、木等の素材で形成されている。爪とぎ部10は、本体20の表面に配置し固定できれば、猫が爪をとぐことが可能な任意の素材を用いることができる。 【0016】 本体20は、表面に爪とぎ部10が配置され、例えば、樹脂、金属、木製素材等の任意の部材で形成されている。 【0017】 本体20は、板状体が、側面視で、略L字形状に形成され、平部21と、立設部22と、を備える。 平部21は、爪とぎ部10が上面に配置され、下面側から床100に設置されている。 立設部22は、平部21に連なり、上方に立設し、平部21側の面に爪とぎ部10が配置されている。 【0018】 本体20は、平部21から立設部22に連なるコーナ部20aが、側面視で湾曲して形成されている。 【0019】 図2及び図3は、本考案の一実施形態に係る爪とぎ具の使用例を説明する図である。 図2及び図3は、爪とぎ具1を側面から視た図であり、床100上において、壁200際に配置した例を示している。 【0020】 図2に示す例において、猫Cは、四つん這いの姿勢で、平部21の上に配置された爪とぎ部10を使用して、爪とぎを行っている。 【0021】 また、図3に示す例において、猫Cは、後足で立った姿勢で、立設部22の表面(平部21側の面)に配置された爪とぎ部10を使用して、爪とぎを行っている。 【0022】 本体20は、任意の寸法で形成することができるが、例えば、正面側の幅寸法が、150mm〜300mmで形成し、平部21と立設部22が連結された部分から、それぞれの端部までの寸法が、400mm〜600mmで形成することが望ましい。また、平部21と立設部22の寸法は、それぞれ任意の寸法で形成することができるが、略同一の寸法で形成するのが望ましい。これにより、例えば、ある猫Cの習性として、四つん這いの姿勢でしか爪とぎを行わない場合、平部21の上に配置された爪とぎ部10だけが磨り減り、立設部22の表面に配置された爪とぎ部10は磨り減っていない。このような場合、平部21と立設部22をひっくり返して、配置することで、ひっくり返す前の立設部22が、平部21として配置されるので、磨り減っていない爪とぎ部10を使用することが可能となる。 【0023】 図4は、本考案の一実施形態の応用例に係る爪とぎ具を説明する図である。 図4は、応用例に係る爪とぎ具1Aを側面から視た図であり、床100上において、壁200際に配置した例を示している。 【0024】 応用例に係る爪とぎ具1Aは、立設部22の裏面(平部21側とは反対側の面)に突起30が配置されている点が、本実施形態に係る爪とぎ具1と異なる。 突起30は、例えば、厚さが3mm〜5mmの板状体で形成されている。 【0025】 ここで、壁200の最下部には、巾木300が配置されている場合がある。このような場合に、本実施形態に係る爪とぎ具1を、床100上において、壁200際に配置すると、巾木300の厚み分だけ、壁200と立設部22との間に隙間ができ、猫が立設部22を安定して使用できないおそれがある。 【0026】 応用例に係る爪とぎ具1Aによれば、立設部22の裏面に突起30を配置したので、巾木300が配置されている場合でも、突起30が壁200に当接するので、猫が立設部22を安定して使用できる。 【0027】 なお、爪とぎ具1及び爪とぎ具1Aは、平部21と立設部22の角度が、略90度であるが、この角度を90度より大きい角度(例えば、91度〜95度等)にすることで、巾木300が配置されている場合に、突起30を設けなくとも、立設部22の先端が壁200に当接するので、猫が立設部22を安定して使用できる。 【0028】 以上、本実施形態に係る爪とぎ具1及び応用例に係る爪とぎ具1Aによれば、以下の作用効果を奏する。 爪とぎ具1及び爪とぎ具1Aによれば、爪とぎ部10が上面に配置された平部21を床100に設置し、平部21に連なる立設部22の背面(爪とぎ部10の裏面)を、例えば、壁200際に配置する。 これにより、壁200際に爪とぎ具1,1Aを設置するだけで、床100の上と壁200に沿って、猫が爪をとぐことが可能な爪とぎ部10を配置することが可能となる。 したがって、猫の四つん這いの姿勢で行う爪とぎ及び後足で立った姿勢で行う爪とぎの両方に対応可能であり、設置が容易な爪とぎ具を提供できる。 【0029】 また、爪とぎ具1及び爪とぎ具1Aによれば、平部21から、湾曲して、立設部22に連なる。 これにより、平部21から立設部22に連なるコーナ部20aが角張らないので、爪とぎ具1,1Aを床100に設置させた場合に、平部21から立設部22に連なるコーナ部20aにより、床100や壁200を傷付けてしまうのを防止できる。 【0030】 なお、本考案は、上記の実施形態及び応用例に限定されるものではない。 【符号の説明】 【0031】 C 猫 1,1A 爪とぎ具 10 爪とぎ部 20 本体 20a コーナ部 21 平部 22 立設部 30 突起 100 床 200 壁 300 巾木 |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
【図4】 |
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