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家庭用品U
 
【考案の名称】シャワーヘッド及びこのシャワーヘッドを備えるシャワー装置
【実用新案権者】
【識別番号】313000265
【氏名又は名称】平井 夕紀子
【住所又は居所】静岡県浜松市北区初生町953−8
【代理人】
【識別番号】100139826
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 孝参
【考案者】
【氏名】平井 夕紀子
【住所又は居所】静岡県浜松市北区初生町953−8
【要約】   (修正有)
【課題】口腔内のように、シャワーヘッドの配置領域が狭い場所であっても、洗浄機能を損なうことのないシャワーヘッド及びこのシャワーヘッドを備えるシャワー装置を提供する。
【解決手段】シャワーヘッド10は、内部に通水路が形成され、一端がシャワーホース400と接続する基部100と、前記基部100の他端に取り付けられると共に、複数の散水孔210が設けられるノズル部200とを含み、前記基部100は、一端側の直径が他端側のそれと比べて細くなるよう成形されることを特徴とする。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
内部に通水路が形成され、一端がシャワーホースと接続する基部と、
前記基部の他端に取り付けられると共に、複数の散水孔が設けられるノズル部とを含み、
前記基部は、一端側の直径が他端側のそれと比べて細くなるよう成形されるシャワーヘッド。
【請求項2】
前記基部の一端側の直径が、1cm〜2cmである請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
前記基部は、長さ方向に伸縮可能である請求項1又は2に記載のシャワーヘッド。
【請求項4】
前記基部は、前記ノズル部から噴射される水の流量を制御する流量制御手段を備える請求項1から3のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項5】
前記流量制御手段が、前記基部の内壁材料に用いられる弾性体である請求項4に記載のシャワーヘッド。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のシャワーヘッドを備えるシャワー装置。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、シャワーヘッド及びこのシャワーヘッドを備えるシャワー装置に関する。
【背景技術】
従来から、シャワー装置に取り付けられるシャワーヘッドとして、洗浄機能の向上や、節水効果を目的とした様々な構造のものが開発されている。また、そのようなシャワーヘッドを備えるシャワー装置が、一般家庭の浴室、台所、洗面室などに設けられている。
ただし、一般家庭で用いられるシャワーヘッドは、身体や手を洗う場合のように、散水範囲の比較的広い状況を想定して作られたものが多い。そのため、使用者の身体の一部(例えば、口腔内、顔面、頭皮など)を局所的に洗浄したい場合、シャワーヘッドの大きさや形状が、洗浄箇所と適合せず、洗浄機能が損なわれるおそれがある。
このようなシャワーヘッドに関し、上記のような要望に応えるためのものとして、特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1に記載の技術は、体などを洗浄するための通常のシャワーノズルを備えるシャワーヘッドの先端に、口腔内のマッサージや洗浄用の小径ノズルが設けられ、切替えレバーによって、水の流路を前記通常のシャワーノズル又は小径ノズルに切り替えるシャワーヘッドに関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2000−342477号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、小径ノズルの他に、通常のシャワーノズルを備えており、例えば、口腔内の洗浄に用いる場合など、狭い領域にシャワーヘッドを挿入する必要がある用途には使用し難い。また、切替えレバーや、小径ノズルへの流路などを設けている点で、内部構造が複雑で製造面でコストが掛かるという課題を有する。
上記課題に鑑み、本考案は、内部構造を簡素化し製造コストを削減可能であると共に、口腔内のように、使用時のシャワーヘッドの配置領域が狭い場所であっても、洗浄機能を損なうことのないシャワーヘッド及びこのシャワーヘッドを備えるシャワー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本考案に係るシャワーヘッドは、
内部に通水路が形成され、一端がシャワーホースと接続する基部と、
前記基部の他端に取り付けられると共に、複数の散水孔が設けられるノズル部とを含み、
前記基部は、一端側の直径が他端側のそれと比べて細くなるよう成形されることを特徴とする。
また、前記シャワーヘッドは、前記基部の一端側の直径が、1cm〜2cmであることが好ましい。さらに、前記基部は、長さ方向に伸縮可能であることが好ましく、前記ノズル部から噴射される水の流量を制御する流量制御手段を備えることが好ましい。
さらに、前記課題を解決するための本考案に係るシャワー装置は、前記シャワーヘッドを備えることを特徴とする。
【考案の効果】
本考案によれば、内部構造を簡素化し製造コストを削減可能であると共に、口腔内のように、使用時のシャワーヘッドの配置領域が狭い場所であっても、洗浄機能を損なうことのないシャワーヘッド及びこのシャワーヘッドを備えるシャワー装置を提供することができる。
【考案を実施するための形態】
以下、図面を参照して本考案の望ましい実施形態を詳細に説明する。但し、本考案は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図1に本考案に係るシャワー装置1の構成概略を示す。シャワー装置1は、下記にて詳述するシャワーヘッド10と、水道と接続してシャワーヘッド10に流水を供給する給水部20と、一方が給水部20に、他方がシャワーヘッド10に接続する給水弁30と、給水弁30等に作用し、流水の流量や温度を操作する操作部40とを含む構成である。
次に、図2から図4を参照して、本考案のシャワーヘッド10に係る実施形態について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るシャワーヘッド10の斜視図であり、図3は、本実施形態に係るシャワーヘッド10の正面図及び側面図であり、図4は、図3に示すA−A線により得られるシャワーヘッド10の断面図である。
まず、図2を用いて本実施形態に係るシャワーヘッド10の全体構成を説明する。シャワーヘッド10は、基部100、ノズル部200等を含む構成である。基部100は、一端100Aにおいてノズル部200と接続する一方で、他端100Bにおいてシャワーホース400と接続する。また、図4に示すように、基部100及びノズル部200の内部には、通水路300が形成される。なお、シャワーホース400は、上述の給水弁30と接続する。
図2、図3等で示すように、基部100は、一端100A側の直径が、他端100B側の直径と比べて細くなるよう成形されている。ここで、一端100A側の直径は、1cmから2cmであることが好ましい。このような径とすることで、相応の耐久性を維持しつつ、口腔内のような狭い領域にシャワーヘッド100を挿入することができ、十分な洗浄機能を確保することができる。
本実施形態では、基部100は、使用者の手が添えられる胴部120と、この胴部120に連結され、長さ方向に沿って延びる細長の延出首部130とを含む構成としている。ここで、延出首部130は、胴部120と比べて細く成形されることが好ましい。このような、延出首部130を設けることで、狭い領域にも容易にノズル部200を配置させることができる。
また、延出首部130は、長さ方向に沿って伸縮可能に設けられていてもよい。これにより、ノズル部200の位置を洗浄箇所に適宜合せて調整することができ、使用者の洗浄作業の負担を軽減させることが可能となる。
ただし、基部100は、別々の部材である胴部120と延出首部130とを連結させる構成ではなく、すべてが一体的に成形されるような形態であってもよい。このとき、基部100の形状として、一端100A側から他端100B側向かうに従い、なだらかに直径が太くなるようなものが考えられるが、これに限定されるものではない。
ノズル部200は、通水路300を通って流れ込む水を噴射するための部材であり、複数の散水孔210を備えた散水部220を有する構成である。ノズル部200は、上述のように、基部100の一端100A(または、延出首部130)と接続する。
シャワーヘッド10は、上述のような構成であるが、基部100の一端側100Aの直径が極めて細い(すなわち、当該箇所の通水路300の直径も極めて細い)ため、流量を少し増やすだけで、ノズル部200から噴射される水の流速が大きく変化する。そのため、水が噴射された箇所に大きな圧力が加わる。そこで、ノズル部200から噴射される水の流量を制御するための手段(以下、「流量制御手段」)を、基部100が備えることが好ましい。流量制御手段としては、例えば、図5及び図6に示すような形態が考えられる。
図5は、弁140を用いた流量制御手段の詳細を示す。図5(a)に示すように、弁140は、通水路300に対して略垂直に設置される弁基部141と、流量を制御するための摘み部142と、摘み部142と連結すると共に、弁基部141内に挿入されるシャフト143とを含む。摘み部142を回転させることで、弁基部141内のシャフト143が、幅方向に沿って移動し流量を調整する。
また、弁140の他の形態としては、図5(b)に示すように、通水路300に配置される蓋部144と、摘み部142と、蓋部144及び摘み部142の双方と連結する軸部145とを含む構成も考えられる。
この場合、初期状態では、蓋部144が、通水路300に対して略垂直な状態となる。そのため、通水路300の流路が塞がれる。一方で、摘み部142を回転させると、連結する軸部145及び蓋部144が回転し、それまで蓋部144によって塞がれていた通水路300の流路が徐々に開く。これによって、流量が調節できる。
また、図6を用いて、他の流量制御手段について説明する。図6は、基部100の内部を示す、シャワーヘッド10の垂直断面図である。ここで、上述の他の流量制御手段として、基部100の内壁150に係る材料に、ゴムや樹脂など所定の弾性係数を有する弾性体を用いる。通水路300を通過する流量を増加させる場合、流水から内壁150へ加えられる圧力も増加する。このとき内壁150の材料を弾性体とすることで、内壁150に加わる圧力を利用して通水路300の幅を拡張させることができる。
これにより、通水路300内における流路断面積Sが増え、ノズル部200から噴射される流水の速度を緩やかに変化させることが可能となる。それにより、通水路300内を流れる水の流量を変化させた際に、人体などに高い圧力の水が噴射されるなどの事態を防ぐことができる。なお、通水路300の幅の拡張は、流量の増加による内壁150へ加えられる圧力と弾性体からの付勢力とが釣り合うまで続く。
本考案に係るシャワーヘッドは、上述した口腔内などの狭い領域を洗浄する場合に適合する他、全体寸法が小型化されているため、散水範囲を局所化することができる。そのため、例えば、衣服に付着した食べ物による汚れなどの洗浄を行う際も、洗浄機能を損なうことなく、作業負担を軽減させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシャワー装置の全体ブロック図。
【図2】本実施形態に係るシャワーヘッドの斜視図。
【図3】本実施形態に係るシャワーヘッドの正面図及び側面図。
【図4】図3に示すA−A線により得られる本実施形態の断面図。
【図5】流量制御手段を備える本実施形態の斜視図。
【図6】本実施形態に係るシャワーヘッドの垂直断面図。
【符号の説明】
1 シャワー装置
10 シャワーヘッド
100 基部
120 胴部
130 延出首部
140 弁(流量制御手段)
150 内壁
200 ノズル部
210 散水孔
220 散水部
300 通水路
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
発明者からのメッセージ

 このシャワーヘッドの特徴はサイズにある。シャワーヘッドの基部は、一般家庭のシャワー水栓に接続できるがヘッドは小型化されている。グリップも細身である。デザインは自由で流量コントロールも限定されているものではないが、口腔内のような狭いところを無理なく洗浄できるコンパクトタイプのシャワーヘッドである。
 また、小型化されたシャワーヘッドは、散水範囲を局所化することができるため口腔内に限らずニキビ、吹出物等のポイント的な肌トラブルから顔の冷水エステまで自由に活用できる。
 使用時には、浴室にあるシャワーヘッドを回して外しコンパクトなシャワーヘッドを回して付けるため取り付けは工具不要で簡単である。

The small sized shower head 

The feature of the shower head I invented is its size. The basic part of the shower head can be connected to any ordinal shower facilities, and the size is miniaturized. The grip part is also made compact. Its design and the amount of water use are not limited, making it possible to wash narrow spaces such as the inside of mouth. For the miniaturized shower head can make water spreading area much narrower than ordinary ones, it can be freely used as a tool for some skin cares such as a daily care for pimples, and for a facial beauty-treatment. When you want to use the shower head, you just need to remove the already provided shower head by hand and equip the shower head. So, all the installing processes can be done without any tools.

 In 1980s, a shower with a hand grip and a dresser wash stand were invented. As for the 2010s, people are expecting a dresser washstand with smaller and compact shower facilities.

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