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家庭用品U
 
【考案の名称】速乾ハンガー
【実用新案権者】
【識別番号】507421706
【氏名又は名称】桜井 明夫
【住所又は居所】北海道札幌市北区北29条西13丁目1番7号 プルミエ29−202号
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100104330
【氏名又は名称】杉山 誠二
【考案者】
【氏名】桜井 明夫
【住所又は居所】北海道札幌市北区北29条西13丁目1番7号 プルミエ29−202号
【要約】(修正有)
【課題】
干し物を迅速に乾燥させることを可能にした速乾ハンガーを提供する。
【解決手段】
本体12の下部に取り付けられ、干そうとする物品を展開した状態で支持するための展開支持手段とを備え、展開支持手段が、基部18と、一対の支持部材20、21と、各支持部材を基部を中心として回動可能に取り付けるためのシャフト22とを有し、支持部材が各々、対向した一対の垂直部材20a〜21bおよび各垂直部材の下端を連結する水平部材20c、21cをそれぞれ有し、一方の支持部材の垂直部材の上端にシャフトを通す貫通穴および所定角度隔てて円形に配置された複数の凸部が設けられ、他方の支持部材の垂直部材の上端にシャフトを通す貫通穴および凸部に嵌合する凹部が設けられているハンガーが提供される。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体の下部に取り付けられ、干そうとする物品を展開した状態で支持するための展開支持手段とを備え、
前記展開支持手段が、基部と、一対の支持部材と、各支持部材を基部を中心として回動可能に取り付けるためのシャフトとを有し、前記支持部材が各々、対向した一対の垂直部材および各垂直部材の下端を連結する水平部材をそれぞれ有し、一方の支持部材の垂直部材の上端に前記シャフトを通す貫通穴および所定角度隔てて円形に配置された複数の凸部が設けられ、他方の支持部材の垂直部材の上端に前記シャフトを通す貫通穴および前記凸部に嵌合する凹部が設けられており、
前記他方の支持部材の垂直部材が前記一方の支持部材の垂直部材の方へバネで押しつけられることにより、前記一方の支持部材の垂直部材の凸部が前記他方の支持部材の垂直部材の凹部に嵌合して前記支持部材の回動が阻止されており、前記展開支持手段を展開させようとするときには、前記バネの力に抗して前記他方の支持部材の垂直部材を前記一方の支持部材の垂直部材から遠去かる方へ押すことにより、前記嵌合が外れ、前記支持部材の下端を互いに遠去かる方へ回動させて展開させるように構成されていることを特徴とする速乾ハンガー。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、干し物の乾きの度合いを促進することを可能にした速乾ハンガーに関する。
【背景技術】
洗濯した物品は、物干し竿やハンガーに掛けられて室内や屋外に配置され、乾燥に供される。
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のハンガーの多くは、干し物が互いに密着しがちであるため、乾燥に時間を要するという課題があった。
本考案は、このような状況に鑑みて案出されたものであって、干し物を迅速に乾燥させることを可能にした速乾ハンガーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の速乾ハンガーは、本体と、前記本体の下部に取り付けられ、干そうとする物品を展開した状態で支持するための展開支持手段とを備え、前記展開支持手段が、基部と、一対の支持部材と、各支持部材を基部を中心として回動可能に取り付けるためのシャフトとを有し、前記支持部材が各々、対向した一対の垂直部材および各垂直部材の下端を連結する水平部材をそれぞれ有し、一方の支持部材の垂直部材の上端に前記シャフトを通す貫通穴および所定角度隔てて円形に配置された複数の凸部が設けられ、他方の支持部材の垂直部材の上端に前記シャフトを通す貫通穴および前記凸部に嵌合する凹部が設けられており、前記他方の支持部材の垂直部材が前記一方の支持部材の垂直部材の方へバネで押しつけられることにより、前記一方の支持部材の垂直部材の凸部が前記他方の支持部材の垂直部材の凹部に嵌合して前記支持部材の回動が阻止されており、前記展開支持手段を展開させようとするときには、前記バネの力に抗して前記他方の支持部材の垂直部材を前記一方の支持部材の垂直部材から遠去かる方へ押すことにより、前記嵌合が外れ、前記支持部材の下端を互いに遠去かる方へ回動させて展開させるように構成されていることを特徴とするものである。
【考案の効果】
本考案によれば、干し物を展開した状態で支持することができるため、干し物を迅速に乾燥させることが可能である。また、本考案によれば、ズボン等のようなハンガーに掛けにくい物でも、干し物の展開の角度を変えることによって、ハンガーから落ちることなく干し物をしっかり支えることができる。特に、本考案のハンガーは、乾きにくいズボンやジーンズ等の厚手の干し物を乾燥させるのに最適である。本考案のハンガーは、展開させずに通常のハンガーのような使用の仕方も、もちろん可能である。
【考案を実施するための最良の形態】
次に添付図面を参照して、本考案の好ましい実施の形態に係る速乾ハンガーについて詳細に説明する。図1は、本考案の好ましい実施の形態に係る速乾ハンガーを示した斜視図である。図1において全体として参照符号10で示される本考案の速乾ハンガーは、本体12と、本体12の中央上部に取り付けられたフック14とを備えている。本体12は、通常のハンガーのように、下方に向かって凹となるように湾曲している。本体12は、合成樹脂材料や木質材料などの適当な材料で形成されている。また、フック14も、金属材料などの適当な材料で形成されている。
速乾ハンガー10は又、本体の下部に取り付けられ、洗濯物等の干そうとする物品(以下「干し物」という)を展開した状態で支持するための展開支持手段16を備えている。図4は、展開支持手段16を示した分解図である。展開支持手段16は、基部18と、一対の支持部材20、21と、各支持部材20、21を基部18を中心として回転可能に取り付けるためのシャフト22とを有している。なお、図4においては、説明を明瞭にするため、基部18のみが断面で示されている。
基部18は、図4に示されるように、頂部分18aと、頂部分18aの両端に下方に延びるように配置された端部分18b、18cとを有し、全体として側面視でコ字形の形状に形作られている。端部分18bには、シャフト22を通す貫通穴18b1が設けられ、端部分18cには、シャフト22を挿入する盲穴18c1が設けられている。なお、盲穴18c1の入口側(すなわち、端部分18bの位置する側)には、後述するように、バネ24を収容するための大径部18c2が設けられている。
支持部材20は、図3に示されるように、対向した一対の垂直部材20a、20bと、各垂直部材20a、20bの下端を連結する水平部材20cとをそれぞれ有している。支持部材21も又、対向した一対の垂直部材21a、21bと、各垂直部材21a、21bの下端を連結する水平部材21cとをそれぞれ有している。支持部材20の垂直部材20aの上端には、シャフト22を通す貫通穴20a1が形成され、貫通穴20a1の周囲には、円形をなすように所定角度β(図5(a)では45°)隔てて配置された複数(図5(a)では8個)の凸部20a2が設けられている。一方、支持部材21の垂直部材21aの上端にも、シャフト22を通す貫通穴21a1が形成され、貫通穴21a1の周囲には、凸部20a2に対応する箇所に複数の凹部21a2が設けられている(図5(b)参照)。
なお、詳細には後述するように、支持部材20、21の円滑な回動が可能とするように、垂直部材21aの貫通穴21a1の周囲に、円形の溝21a′3を設け、溝21a′3の底に凹部21a′2を設けるようにしてもよい(図5(c)参照)。このように構成することにより、支持部材20、21の回動時に一方の支持部材20の凸部20a2が他方の支持部材21の溝21a′3に沿って移動して凹部21a′2に嵌まり込むため、がたつきを防止することができる。
展開支持手段16は、基部18の端部分18cの大径部18c2内にバネ24を配置するとともに、基部18の端部分18b、18c間の空隙に支持部材20の垂直部材20aおよび支持部材21の垂直部材21aの上端を配置した状態で、端部分18bの貫通穴18b1、垂直部材20aの貫通穴20a1、垂直部材21aの貫通穴21a1、バネ24、および端部分18cの盲穴18c1にシャフト22を通すことによって、組み立てられる。
なお、図6(a)に最も良く示されるように、基部18の端部分18b、18c間の空隙の幅wは、支持部材20、21の垂直部材20a、21aの上端の幅w0 よりも僅かに大きくなるように、寸法決めされている。また、バネ24の納まりを良好にするために、端部分18cの大径部18c2に面する垂直部材21aの貫通穴21a1の周囲に、大径部21a3を設けるのが好ましい(図4参照)。
展開支持手段16は、一対の支持部材20、21をシャフト22を中心として下端が互いに遠去かる方へ回動させることにより、互いに角度αをなすように展開させることができる(図7参照)。すなわち、通常は、バネ24の力により、垂直部材21aが垂直部材20aの方へ押しつけられ、垂直部材20aの凸部20a2が垂直部材21aの凹部21a2に嵌まり込んでいるため、支持部材20、21を展開させることができないようになっているが、垂直部材21aをバネ24の力に抗して垂直部材20aから遠去かる方へ押すと(図6(b)の矢印参照)、垂直部材20aの凸部20a2と垂直部材21aの凹部21a2との嵌合が外れるので、支持部材20、21の下端を互いに遠去かる方へ回動させて展開させることができる。所望の角度αになるように支持部材20、21をシャフト22を中心として回動させた後、バネ24に抗する力を解消すると、垂直部材20aの凸部20a2と垂直部材21aの凹部21a2とが再び嵌合するので、ずれることなしに所望の角度αを維持することができる。
支持部材20の垂直部材20bおよび支持部材21の垂直部材21bについても、上述と同様の構成を有している。
好ましくは、速乾ハンガー10は、本体12の両端にほぼ垂直方向に延びるように配置された複数の風通し用孔26を備えている。
以上のように構成された速乾ハンガー10の使用について説明する。まず、速乾ハンガー10のフック14を物干し竿等の所定箇所に引っ掛けた後、展開支持手段16を展開させ、支持部材20、21の水平部材20c、21cに干し物を掛けて干す(図7参照)。或いは、展開支持手段16を展開させ、支持部材20、21の水平部材20c、21cに干し物を掛けた後に、フック14を物干し竿等に引っ掛けてもよい。
本考案は、以上の考案の実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、図面に示した本体12やフック14等の形状、垂直部材の上端に設けられる凸部や凹部の数等は、単なる例示的にものにすぎず、上述した以外のものにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好ましい実施の形態に係る速乾ハンガーを示した斜視図である。
【図2】図1の速乾ハンガーを示した平面図である。
【図3】図1の速乾ハンガーを示した正面図である。
【図4】図1の速乾ハンガーの展開支持手段を示した分解図である。
【図5】図5(a)は図4の線5a−5aに沿って見た図、図5(b)は図4の線5b−5bに沿って見た図、図5(c)は垂直部材に設けられる凹部の変形形態を示した図である。
【図6】展開支持手段の使用状態を説明するための図である。
【図7】展開支持手段を展開させて干し物が水平部材に掛けられている状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
10 速乾ハンガー
12 本体
14 フック
16 展開支持手段
18 基部
18a 頂部分
18b 端部分
18c 端部分
20、21 支持部材
20a、21a 垂直部材
20b、21b 垂直部材
20c、21c 水平部材
22 シャフト
24 バネ
26 風通し用孔
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
【図6】
図6
【図7】
図7
メッセージ

目的
 干し物の中を自在に広げられる機能とする事で、空間を造り出し風通しが良くなり乾きのアップ効果を最大に狙った究極の物干しハンガー
効果
1、多様な使い方が出来る。
2、乾きの早さが絶大である。
3、上下の衣服に兼用が可能である。
4、早乾きを要する作業衣には最適である。
5、ズボン、ジーンズ等の胴回りサイズに関係なく使用できる。
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