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【考案の名称】災害時用貴重品収納体と、該収納体を収容する袋体 【実用新案権者】 【識別番号】524282788 【氏名又は名称】前田 まさ代 【住所又は居所】兵庫県三田市駅前町3-15-912 【代理人】 【識別番号】100167416 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 佳男 【考案者】 【氏名】前田 まさ代 【住所又は居所】兵庫県三田市駅前町3-15-912 【要約】 (修正有) 【課題】構造が簡単で、短時間に容易に貴重品を収納でき、防水性及び防火性に優れた貴重品収納体及び該収納体を収容する袋体を提供する。 【解決手段】貴重品収容体は、収容体本体40と中蓋43と外蓋42とを備え、中蓋の開口閉塞状態で、収容体本体の外面と中蓋の内面とは水密となり、かつ、外蓋が中蓋に被さった状態で、中蓋の外面と外蓋の内面とは水密であり、中蓋は中蓋ハンドル433を備え、該中蓋ハンドルは、中蓋ハンドル外筒と中蓋ハンドル摺動板とからなり、中蓋ハンドル摺動板は、中蓋ハンドル外筒の底部に摺動可能に備えられ、かつ、中蓋は上面の穿たれた面に、中蓋鍵保持板が中蓋ハンドルの真下に位置するように備えられ、該中蓋ハンドルの孔の真下に、鍵穴を備える鍵機構が中蓋鍵保持板の縁近傍に設けられ、鍵機構の鍵穴を開閉する鍵開閉板が枢動又は摺動することにより、中蓋と収容体本体とを鍵でロックすることができる。 【選択図】図13 ![]() ![]() 私は、災害用の金庫を考えました。 商品名は心配無用と名づけました。 私は13年前、山津波を体験しました。 その折に登記謄本、多額のタンス預金などが流されました。 法務局や役所に大勢の人々が押し寄せているのを目の当たりにしました。 そこで、水に浸っても完璧な商品を作りたく試行錯誤の末たどりついたのが、この案件です。 この案件の良さは、非難時も、自宅でも、水、火に強くまた、軽く、見た目はバックです。 今日、ゲリラ豪雨が世界で多発しております。 この案件が商品化され、行政の防災グッズ小冊子に掲載して頂けるようになれば大変嬉しいことです。 I came up with the idea of a safe in case of disasters. I named the product "Worry-Free". Thirteen years ago, I experienced a mountain tsunami. I experienced a mountain tsunami 13 years ago, during which my registration documents and a large amount of my savings were swept away. I saw many people rushing to the legal affairs bureaus and government offices. So, after much trial and error, we came up with this project in order to create a product that would be perfect even when immersed in water. The beauty of this project is that it is water and fire resistant, lightweight, and looks like a bag, whether you are evacuating or at home. Today, guerrilla downpours are occurring all over the world. We will be very happy if this project is commercialized and included in the government's booklet on disaster prevention goods. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 上面が開口し内底面に仕切り受けを備え、該仕切り受けに回動可能かつ着脱可能に支持された仕切りを備える収容体本体と、前記開口を閉塞する中蓋と、前記中蓋に被せる外蓋と、を備えた貴重品収容体であって、 前記中蓋が前記開口を閉塞した状態で、前記収容体本体の外面と前記中蓋の内面とは水密となり、かつ、前記外蓋が前記中蓋に被さった状態で、前記中蓋の外面と前記外蓋の内面とは水密であり、 前記中蓋は、上面が凹に円状に穿たれ、穿たれた内壁の中蓋上縁の対面に架橋した中蓋ハンドルを備え、該中蓋ハンドルは、中蓋ハンドル外筒と中蓋ハンドル摺動板とからなり、該中蓋ハンドル外筒の一方の縁近傍に孔を備え、前記中蓋ハンドル摺動板は、前記中蓋ハンドル外筒の底部に摺動可能に備えられ、かつ、前記中蓋は上面の穿たれた面に、中蓋鍵保持板が前記中蓋ハンドルの真下に位置するように備えられ、該中蓋ハンドルの前記孔の真下に、鍵穴を備える鍵機構が前記中蓋鍵保持板の縁近傍に設けられ、前記鍵機構の鍵穴を開閉する鍵開閉板が枢動又は摺動することにより、前記中蓋と前記収容体本体とを鍵でロックすることができることを特徴とする貴重品収容体。 【請求項2】 開口部を開口面に対して所望の左右境界線で谷折りにして重ね合わせることが可能で、前記所望の左右境界線の上側近傍に前記開口を閉塞するファスナ手段を備え、さらに、前記境界線の上下同士を重ね合わせた際に対向する任意の箇所を係脱可能に結合する結合手段を有するように構成し、請求項1に記載の貴重品収容体を収納する袋体。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、個人が通常生活時に津波などの水害や火災に突然遭った時に使用し、携帯できる災害時用貴重品収納体及び該収納体を収容する袋体に関する。 【背景技術】 【0002】 近年異常気象によると思われる台風や集中豪雨による河川の増水氾濫が多く発生するようになり、水害に突然出逢ったような場合に、タンス預金である紙幣、登記謄本、保険証、宝石貴金属製品、印鑑、薬、重要な内容を記載したメモ紙等がずぶ濡れになってしまったり、時には貴重品の貴重たる価値が消失したりするおそれがある。そのため、所有者にとって極めて大切な貴重品を確実に収納でき、防水性に富み、軽量で携帯しやすい収納体が必要である。また、昨今は南海トラフ等地震への警戒も叫ばれており、水害のみならず、火災にも耐えられるような災害時用貴重品収納体が強く求められる。 本出願人は、2011年に山津波を体験したが、その折に、登記謄本やタンス預金等を流され、大金が消失、残った紙幣も水に濡れて大変難儀をしているため、災害時に好適に対応できる収納体を作ることができないか、長年試行錯誤してきた。 【0003】 災害時用貴重品収納具はいくつか提案されている。 特許文献1に係る考案は、上衣一体型肩載小鞄は上衣と一体になった肩頭頂部に小鞄又は袋を載せて簡易固定し、貴重品や必需品等の様々な小物を入れて携帯する小鞄を提案している。 特許文献2に係る考案は、手提げ紐部の8つのボタンの着脱とループにより紐を防災頭巾時のあご紐として利用する他、縦、横、斜め、リュックサック型と全7パターンの形状を可能にした。頭巾使用時の貴重品収納小物バックを附属した鞄を提案している。 特許文献3に係る考案は、胴両側には紐かけ耳、蓋の両側には紐通し耳を有しそれぞれに肩掛け紐をかけ通しかつ胴には下げ手を有するアルミクロス製内袋を内蔵してなることを特徴とする飯ごう型のアルミ製貴重品鞄を提案している。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】 実用新案登録第3173769号公報 【特許文献2】 実用新案登録第3132254号公報 【特許文献3】実全昭58−019634号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1〜3に示す貴重品収納体は、携帯性に優れているものの、防水性や防盗性に問題がある。 【0006】 以上のような問題点に鑑みて、本考案の目的は、構造が簡単で、短時間に容易に貴重品を収納でき、防水性に優れ、軽量で携帯できる貴重品収納体及び該収納体を収容する袋体を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本考案に係る貴重品収容体は、上面が開口し底内面に仕切りを備える収容体本体と、開口を閉塞する中蓋と、中蓋に被せる外蓋と、を備えた貴重品収容体であって、中蓋が開口を閉塞した状態で、収容体本体の外面と中蓋の内面とは水密となり、かつ、外蓋が前記中蓋に被さった状態で、中蓋の外面と外蓋の内面とは水密であり、中蓋は、上面が凹に円状に穿たれ、穿たれた内壁の中蓋上縁の対面に架橋した中蓋ハンドルを備え、該中蓋ハンドルは、中蓋ハンドル外筒と中蓋ハンドル摺動板とからなり、該中蓋ハンドル外筒の一方の縁近傍に孔を備え、中蓋ハンドル摺動板は、中蓋ハンドル外筒の底部に摺動可能に備えられ、かつ、中蓋は上面の穿たれた面に、中蓋鍵保持板が中蓋ハンドルの真下に位置するように備えられ、該中蓋ハンドルの孔の真下に、鍵穴を備える鍵機構が中蓋鍵保持板の縁近傍に設けられ、鍵機構の鍵穴を開閉する鍵開閉板が枢動又は摺動することにより、中蓋と収容体本体とを鍵でロックすることができることを特徴とする。 【0008】 また、本考案に係る貴重品収容体を収納する袋体は、開口部を開口面に対して所望の左右境界線で谷折りにして重ね合わせることが可能で、所望の左右境界線の上側近傍に前記開口を閉塞するファスナ手段を備え、さらに、境界線の上下同士を重ね合わせた際に対向する任意の箇所を係脱可能に結合する結合手段を有するように構成することを特徴とする。 【考案の効果】 【0009】 本考案に係る貴重品収納体及び該収納体を収容する袋体は、構造が簡単で、短時間に容易に貴重品を収納でき、防水性に優れているので、利便性が高い。 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】本考案の実施例1に係る貴重品収容体の分解図である。 【図2】本考案の実施例1に係る貴重品収容体の斜視図である。 【図3】本考案の実施例1に係る貴重品収容体の内部を透視した透視図である。 【図4】本考案の実施例2に係る貴重品収容体の分解図である。 【図5】本考案の実施例2に係る貴重品収容体の斜視図である。 【図6】本考案の実施例2に係る貴重品収容体の内部を透視した透視図である。 【図7】本考案の実施例3に係る貴重品収容体の分解図である。 【図8】本考案の実施例3に係る貴重品収容体の斜視図である。 【図9】本考案の実施例3に係る貴重品収容体の内部を透視した透視図である。 【図10】本考案の実施例4に係る貴重品収容体の分解図である。 【図11】本考案の実施例4に係る貴重品収容体の斜視図である。 【図12】本考案の実施例4に係る貴重品収容体の内部を透視した透視図である。 【図13】本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体の分解図である。 【図14】本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体の中蓋の平面図とX−X断面図である。 【図15】本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体の中蓋の鍵開閉の方法を示す図である。 【図16】本考案の実施例5に係る貴重品収容体の分解図である。 【図17】本考案の実施例5に係る貴重品収容体の斜視図である。 【図18】本考案の実施例5に係る貴重品収容体の内部を透視した透視図である。 【図19】本考案の実施例6に係る貴重品収容体を収納する袋体を示す図である。 【図20】本考案の実施例6に係る袋体の内部を透視した透視図である。 【考案を実施するための形態】 【0011】 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は、本考案を理解するために誇張して表現している場合もあり、必ずしも縮尺どおり精緻に表したものではないことに留意されたい。なお、本考案は下記に示される実施例に限られるものではない。 【実施例1】 【0012】 実施例1を図面を参照して詳細に説明する。 【0013】 図1は、本考案の実施例1に係る貴重品収容体1の分解図である。図2は、本考案の実施例1に係る貴重品収容体1の斜視図である。図3は、本考案の実施例1に係る貴重品収容体1の内部を透視した透視図である。なお、実施例1における貴重品収容体1は、円筒体である。 【0014】 図1及び2を参照する。 図1に示すとおり、貴重品収容体1は、上面が開口した収容体本体10と、開口を閉塞する中蓋11と、中蓋11に被せる外蓋12とを備える。 また、中蓋11と収容体本体10とは鍵機構によりロックすることができ、図1に示すとおり、収容体本体10には鍵穴102、中蓋11には112を備える。この鍵機構02は、収容体本体10の鍵穴102に鍵(図示せず)を挿入し、回動させることにより開錠および施錠を行える機構である。 さらに、外蓋12の上面には把手121が取り付けられている。 【0015】 なお、中蓋11が収容体本体10の開口を閉塞した状態で、収容体本体10の外面と中蓋11の内面とは水密となる。また、外蓋12が中蓋11に被さった状態で、中蓋11の外面と外蓋12の内面とは水密となる。そのため、中蓋11と外蓋12が閉塞された状態、すなわち、図2に示す状態において、収容体本体10に水が浸入するのを防止する。 【0016】 図3を参照する。図3に示すとおり、収容体本体10は、内底面に仕切り108が仕切り受け109で矢印方向に回動可能かつ着脱可能に支持されている。収容体本体10の中に、貴重品として現金や登記謄本等を収納できる市販のクリアファイルF1を縦入れしたり、小物収納袋(図示していない)等を内底面に載せ置きしたりすると、仕切り108で支持できるので、収容体本体10の内部での収容物の移動を防止することができる。 【実施例2】 【0017】 実施例2を図面を参照して詳細に説明する。 【0018】 図4は、本考案の実施例2に係る貴重品収容体2の分解図である。図5は、本考案の実施例2に係る貴重品収容体2の斜視図である。図6は、本考案の実施例2に係る貴重品収容体2の内部を透視した透視図である。なお、実施例2における貴重品収容体2は、高さの低く平面が広い矩形体である。 【0019】 図4及び5を参照する。 図4に示すとおり、貴重品収容体2は、上面が開口した収容体本体20と、開口を閉塞する中蓋21と、中蓋21に被せる外蓋22とを備える。 また、中蓋21と収容体本体20とは鍵機構によりロックすることができ、図4に示すとおり、収容体本体20には鍵穴202、中蓋21には212を備える。この鍵機構02は、収容体本体20の鍵穴202に鍵(図示せず)を挿入し、回動させることにより開錠および施錠を行える機構である。 さらに、外蓋22の上面には把手221が取り付けられている。 【0020】 なお、中蓋21が収容体本体20の開口を閉塞した状態で、収容体本体20の外面と中蓋21の内面とは水密となる。また、外蓋22が中蓋21に被さった状態で、中蓋21の外面と外蓋22の内面とは水密となる。そのため、中蓋21と外蓋22が閉塞された状態、すなわち、図5に示す状態において、収容体本体20に水が浸入するのを防止する。 【0021】 図6を参照する。図6に示すとおり、収容体本体20は、側面に仕切り208が仕切り受け209で矢印方向に回動可能かつ着脱可能に支持されている。 なお、仕切り208は、ネット枠で構成してもよい。収容体本体20の中に、貴重品として現金や登記謄本等を収納できる市販のクリアファイルF2を仕切り208の下方に差し入れしたり、小物収納袋(図示していない)等を内底面に載せ置きしたりすると、仕切り208で支持することにより、貴重品収容体2を横にしたとき、収容体本体20の内部での収容物の移動を防止することができる。 【実施例3】 【0022】 実施例3を図面を参照して詳細に説明する。 【0023】 図7は、本考案の実施例3に係る貴重品収容体3の分解図である。図8は、本考案の実施例3に係る貴重品収容体3の斜視図である。図9は、本考案の実施例3に係る貴重品収容体3の内部を透視した透視図である。なお、実施例3における貴重品収容体3は、高さがあり平面が狭いタイプの矩形体である。 【0024】 図7及び8を参照する。 図7に示すとおり、貴重品収容体3は、上面が開口した収容体本体30と、開口を閉塞する中蓋31と、中蓋31に被せる外蓋32とを備える。 また、中蓋31と収容体本体30とは鍵機構によりロックすることができ、図7に示すとおり、収容体本体30には鍵穴302、中蓋31には312を備える。この鍵機構02は、収容体本体30の鍵穴302に鍵(図示せず)を挿入し、回動させることにより開錠および施錠を行える機構である。 さらに、外蓋32の上面には把手321が取り付けられている。 【0025】 なお、中蓋31が収容体本体30の開口を閉塞した状態で、収容体本体30の外面と中蓋31の内面とは水密となる。また、外蓋32が中蓋31に被さった状態で、中蓋31の外面と外蓋32の内面とは水密となる。そのため、中蓋31と外蓋32が閉塞された状態、すなわち、図6に示す状態において、収容体本体30に水が浸入するのを防止する。 【0026】 図9を参照する。図9に示すとおり、収容体本体30は、内底面に仕切り308が仕切り受け309で矢印方向に回動可能かつ着脱可能に支持されている。 収容体本体30の中に、貴重品として現金や登記謄本等を収納できる市販のクリアファイルF3を縦入れしたり、小物収納袋(図示していない)等を内底面に載せ置きしたりすると、仕切り308で支持できるので、収容体本体30の内部での収容物の移動を防止することができる。 【実施例4】 【0027】 実施例4を図面を参照して詳細に説明する。 【0028】 図10は、本考案の実施例4に係る貴重品収容体4の分解図である。図11は、本考案の実施例4に係る貴重品収容体4の斜視図である。図12は、本考案の実施例4に係る貴重品収容体4の内部を透視した透視図である。実施例4における貴重品収容体4は、円筒体であるが、天面は円でも楕円でもよい。 【0029】 図10及び11を参照する。 図10に示すとおり、貴重品収容体4は、上面の一部が開口した収容体本体40と、該開口を閉塞する中蓋41と、中蓋41で閉塞された収容体本体40に被せる外蓋42とを備える。なお、収容体本体40の開口上端に設けられた目皿枠に、中蓋41は着脱可能に嵌合支承される。また、中蓋41の上面はハンドル部を備えるが、ハンドル部以外の上面を穿つことによりハンドル部を構成するとよい。 また、中蓋41と収容体本体40とは鍵機構412によりロックすることができるようにしてもよい。該鍵機構は、中蓋41が支軸によって収容体本体40の目皿枠に軸支され、その開閉端部の内側に突起を有し、この突起に係合離脱可能な係合部を有し、弾性手段により係合方向へ付勢されるような構造を用いることができる。 さらに、外蓋42の上面には把手421が取り付けられている。 【0030】 なお、中蓋41が収容体本体40の開口を閉塞し、さらに外蓋22が収容体40に被さった状態で、収容体本体40の外面と外蓋42の内面とは水密となる。すなわち、図11に示す状態において、収容体本体40に水が浸入することはない。 【0031】 図12を参照する。図12に示すとおり、収容体本体40は、内底面に仕切り408が仕切り受け409で矢印方向に回動可能かつ着脱可能に支持されている。収容体本体40の中に、貴重品として現金や登記謄本等を収納できる市販のクリアファイルF4を縦入れしたり、小物収納袋(図示していない)等を内底面に載せ置きしたりすると、仕切り408で支持できるので、収容体本体40の内部での収容物の移動を防止することができる。 【0032】 次に、本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体4について、中蓋の鍵開閉構造について、説明する。図13は、本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体4の分解図である。図14は、本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体の中蓋の平面図とX−X断面図である。 【0033】 図13を参照する。図13に示すとおり、貴重品収容体4は、上面の一部が開口した収容体本体40と、該開口を閉塞する中蓋43と、中蓋43で閉塞された収容体本体40に被せる外蓋42とを備える。なお、収容体本体40の開口上端に設けられた目皿枠に、中蓋43は中蓋外壁430で着脱可能に嵌合支承され、かつ、中蓋43は、後述する鍵機構Kに係る鍵開閉フックで収容体本体40にロックすることができる。 【0034】 図14を参照する。図14(a)に示すとおり、中蓋43の上面431は凹に円状に穿たれ、穿たれた内壁の中蓋上縁の対面に架橋した中蓋ハンドル433を備えている。中蓋ハンドル433は一方の縁近傍に孔Hを備える。 【0035】 図14(b)を参照する。図14(b)に示すとおり、中蓋ハンドル433は、中蓋ハンドル外筒4330と、中蓋ハンドル摺動板4331とからなる。中蓋ハンドル摺動板4331は、中蓋ハンドル外筒4330の底部に摺動可能に備えられ、図14(b)においては、孔Hが閉じられた状態になっており、孔Hを開く場合は、図に向かって左に摺動させる。 また、中蓋上面431の穿たれた面には、中蓋鍵保持板434が、中蓋ハンドル433の真下に位置するように備えられる。そして、中蓋ハンドル434の孔Hの真下に、鍵穴を備える鍵機構Kが中蓋鍵保持板434の縁近傍に設けられる。さらに、中蓋鍵保持板434は、鍵機構Kの鍵穴を開閉する鍵開閉板435が回転軸436で枢動するように備えられている。 鍵機構Kは、中蓋43の中蓋外壁430の内部に鍵開閉フックKPによりロックすることができる。 【0036】 図15を参照する。図15は、本考案の実施例4に係る別の貴重品収容体の中蓋43の鍵開閉の方法を示す図である。 図15(a)は、図14(b)と同一であり、上から下に中蓋43を見ると、中蓋ハンドル433の孔Hは中蓋ハンドル摺動板4331によって、孔Hは閉じられた状態となっている。 この図15(a)の孔閉鎖状態から、まず、中蓋鍵保持板434に取り付けられた鍵開閉板435を回転軸436を枢動させて、鍵機構Kの鍵穴を開く(図15(b)。この状態でも、中蓋ハンドル433の孔Hは中蓋ハンドル摺動板4331によって、閉じられた状態となっているため、孔Hは閉じられた状態となっている。次に、中蓋ハンドル摺動板4331を中蓋ハンドル外筒4330の内部で当該図に対して左方向に摺動させる。そうすると、孔Hから真下に鍵機構Kの鍵穴が見える。この状態で初めて鍵を鍵穴に挿すことができるのである。鍵を鍵穴に差し込んで鍵開閉フックを開閉することで、中蓋43の収容体本体40への鍵開閉が可能となる構造となっている。 なお、鍵開閉板435を収納体本体40の内壁の所定の凹部に出入するようにして鍵開閉が可能になるようにしてもよい。 【実施例5】 【0037】 実施例5を図面を参照して詳細に説明する。 【0038】 図16は、本考案の実施例5に係る貴重品収容体5の分解図である。図17は、本考案の実施例5に係る貴重品収容体5の斜視図である。図18は、本考案の実施例5に係る貴重品収容体5の内部を透視した透視図である。実施例5における貴重品収容体5は、矩形体である。 【0039】 図16及び17を参照する。 図16に示すとおり、貴重品収容体5は、上面の一部が開口した収容体本体50と、該開口を閉塞する中蓋51と、中蓋51で閉塞された収容体本体50に被せる外蓋52とを備える。なお、収容体本体50の開口上端に設けられた目皿枠に、中蓋51は着脱可能に嵌合支承される。また、中蓋51の上面はハンドル部を備えるが、ハンドル部以外の上面を穿つことによりハンドル部を構成するとよい。 また、中蓋51と収容体本体50とは鍵機構によりロックすることができるようにしてもよい。該鍵機構は、中蓋51が支軸によって収容体本体50の目皿枠に軸支され、その開閉端部の内側に突起を有し、この突起に係合離脱可能な係合部を有し、弾性手段により係合方向へ付勢されるような構造を用いることができる。 さらに、外蓋52の上面には把手521が取り付けられている。 【0040】 なお、中蓋51が収容体本体50の開口を閉塞し、さらに外蓋52が収容体50に被さった状態で、収容体本体50の外面と外蓋52の内面とは水密となる。すなわち、図17に示す状態において、収容体本体50に水が浸入することはない。 【0041】 図18を参照する。図18に示すとおり、収容体本体50は、内底面に仕切り508が仕切り受け509で矢印方向に回動可能かつ着脱可能に支持されている。収容体本体50の中に、貴重品として現金や登記謄本等を収納できる市販のクリアファイルF5を縦入れしたり、小物収納袋(図示していない)等を内底面に載せ置きしたりすると、仕切り508で支持できるので、収容体本体50の内部での収容物の移動を防止することができる。 【実施例6】 【0042】 図19は、本考案の実施例6に係る貴重品収容体1、2、3、4、5を収納する袋体6を示す図である。図20は、本考案の実施例6に係る袋体6の内部を透視した透視図である。 【0043】 図19を参照する。図19(a)に示すとおり、袋体6は、開口部を開口面に対して所望の左右境界線61で谷折りにして重ね合わせることが可能で、所望の左右境界線61の上側近傍に開口を閉塞するファスナ手段62を備える。また、境界線61の上下同士を重ね合わせた際に対向する任意の箇所を係脱可能に結合する結合手段63a、63bを備える。 図19(b)は、袋体63の開口部を開口面に対して所望の左右境界線61で谷折りにして重ね合わせた状態を示す。 【0044】 図20を参照する。図20は、袋体6に貴重品収容体1を収容した状態の図19(b)の側面透視図である。図20に示すとおり、ファスナ手段62により、袋体6そのものも防水機能を有していることが理解できるであろう。 また、ショルダーベルト、ハンドベルトの代わりにリュックベルトを採用してもよい。 袋体6は利用者が持ち運びできるように、肩掛けベルト64を備える。このように、一般的なショルダーバッグの見栄えにすることにより、金庫などを狙う空き巣等が見過ごす可能性もある。 【0045】 なお、袋体6は、素材として防水機能を有する樹脂を用いた無縫製のものが望ましい。 【0046】 以上、本考案に係る災害時用貴重品収容体及びこれを収納する袋体における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。 【産業上の利用可能性】 【0047】 本考案に係る貴重品収納体及び該収納体を収容する袋体は、構造が簡単で、短時間に容易に貴重品を収納でき、防水性及び防火性に優れ、軽量で携帯できるため、利便性が高く、非常時以外でも広く利用することができる。 【符号の説明】 【0048】 1 2 3 4 5 災害時用貴重品収納体 10 20 30 40 50 収容体本体 11 21 31 41 43 51 中蓋 12 22 32 42 52 外蓋 02 鍵機構 102 202 302 鍵孔 112 212 312 鍵孔 121 221 321 421 521 把手 411 511 中蓋ハンドル 430 中蓋外壁 431 中蓋凹部 432 中蓋上縁 433 中蓋ハンドル 4330 中蓋ハンドル筒 4331 中蓋ハンドル摺動板 434 中蓋鍵保持板 435 鍵開閉板 436 回転軸 KP 鍵開閉フック K 鍵機構 H 鍵孔 412 512 鍵機構 108 208 308 408 508 仕切り 109 209 309 409 509 仕切り受け 6 袋体 61 折り曲げ部 62 留め金具 63a、63b 面ファスナ 64 肩掛けベルト |
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【図3】![]() |
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【図11】![]() |
【図12】![]() |
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