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家庭用品U
 
【考案の名称】SDGs型 パッチン傘ケース
【実用新案権者】
【識別番号】521380007
【氏名又は名称】島田 律子
【住所又は居所】神奈川県横浜市中区山元町1-1-4
【考案者】
【氏名】島田 律子
【住所又は居所】神奈川県横浜市中区山元町1-1-4
【要約】 (修正有)
【課題】雨天に使用した傘は屋内に持ち込むと床を濡らし、雨の日は水滴漏れ防止のビニール製使い捨て傘袋が大量に消費され、交通機関への置き忘れ、等の課題を同時に解決する、傘ケースを提供する。
【解決手段】折り畳み傘100を収める傘ケース200の、後身ごろbと前身ごろaを合わせて縫い止める。縦の縫い目はバイヤステープなどを使って密閉処理する。延長布eはボタンか所で留める場合先端が細くなる様につくる。折返しfを二重にすることで水垂抑止効果は更に安定する。必要に応じて吸水性の布による裏地処理を施す。屋外ではファスナーm、または折り返しのボタン留めを外して、ケース内部の水分を外へ排出し、裏地が外気に触れることで乾きが促進される。また、傘ケース上部には持ち手hとなる紐もしくはデザインチェーンを付け、凸ボタンcと凹飾りボタンdでカバンの持ち手に装着し、置き忘れを防止し、マスコットのように携帯できる。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
底辺となる縫い合わせ部分を十分な幅をもって折り返しまたは折り込み持ち上げた状態でボタンまたはファスナーで固定することによって、袋の密封された縦の縫い合わせに対する完全には縫い合わさずに傘の先端部分が外へ出る程度に隙間を開けた底辺の深い折り上げにより広くウォータープルーフ全般に係る生地素材の袋の内側に濡れた傘の水滴を閉じ込める設計を特徴とした長傘折り畳み傘含む傘全般用傘ケース。
【請求項2】
後ろ身ごろ底先端か所にボタンまたはファスナーつけて、それを深く折り返して一部分を閉鎖されていない底に被せて前身ごろに固定し、あるいは固定したそれを外し、濡れた雨傘を収納した際につく水滴を傘ケースの内側に留める、排出する、雨天時に特に煩わしい手間を要すことのない蓋機能をもつ延長布を有することを特徴とした長傘折り畳み傘含む傘全般用傘ケース。
【請求項3】
カバンの持ち手に通して留めることで、そのカバンに繋ぐことができる置き忘れ防止という機能性と同時に、それにより市場に広くアピールする幅広いデザイン性を付加する新しい概念を兼ねそなえた飾りボタンと紐、またはデザインチェーンとフックを袋上部口部分に有することを特徴とした長傘折り畳み傘含む傘全般用傘ケース。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、傘全般用傘ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
傘は一般にいつも持ち歩くものでないため乗り物や出先に置き忘れていくことが多かった。
【0003】
また、傘立てに置くと紛失が心配される濡れた傘は、立ち寄りの各店舗や施設にて建物内へ持ち込める様に床濡れ防止用使い捨てビニール傘袋を設置、この使い捨てビニール傘袋は現在わが国では雨天の度に大量に消費されており問題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】 実用新案登録第3157432号 (U3157432)
【0004】
実願2009‐8523
【特許文献】 実用新案登録第3178206号 (U3178206)
【0005】
実登3178206
【特許文献】公開特許公報(A)
【0006】
特開2008−12244
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0007】
置き忘れと濡れた傘の屋内持ち込み問題。傘に関わるこの2点を現状十分に活用されているとはいい難い傘ケースにいくつかの改良を加えることで同時に軽減できないかと考えた。
【0008】
傘ケース口部分に、紐またはチェーンを取り付け、それをカバンの持ち手に繋ぐことで乗り物や訪問先へうっかり置き忘れる傘の置き忘れを防止する。これには従来のもののように実用性だけに留まらないデザイン性を兼ね備えることを大きな特徴とする。女性用には飾りボタン、高級感のあるデザインチェーンを起用、市場に魅力的にアピールするインパクトのある飾りボタンと単一紐、チェーンで人目をひく。飾りボタンはバリエーション豊かである。デザインチェーンは先端を何らかの形のフックにし、傘ケースの口に小さく開けた穴に引っ掛けるだけで容易に装着できる仕様にする。効果として、飾りボタンはよりデザインのインパクトやバリエーションを重視する。その一方でデザインチェーンはボタンより形状の保持が確実でありながら取り外しが楽である。フック部分を華やかに装飾し高級傘にもよい。
【0009】
飾りボタンの位置に決まりはなく、複数あってもよい。また、紐やチェーンは巾着型に口を絞めるデザインでもよく形態は全てにおいて自由である。紐やチェーンはカバンの持ち手にきっちりと固定できる短いものが収まりがよい。重心が中央にある設計であれば、持ち手の重心もコーナーに偏らない方がよい。
【0010】
しかしながら、傘ケースの後ろ身ごろ下部に折り返して引き上げファスナーまたはボタン留めでその形状を固定することによって傘ケース内を密閉し雨天に使用した雨傘を一時的に傘ケースに仕舞ってそのまま室内に持ち込むことができる、その結果として現在雨天に各店舗や施設で用意される雨傘用使い捨てビニール袋が不要になりその需要を削減する効果を本考案の最大の目的としている。
【0011】
傘ケースの素材には一般に対になる傘と同じ傘生地またはその他のウォータープルーフ素材を使用する。
【0012】
底は必要に応じて延長布とファスナーまたはボダン留めによって開閉される構造である。ファスナーは密閉機能も確実でありフォームも美しいためより推奨されるが、1つあるいは複数のボタン留めも手軽であり可能である。後者については特に水滴が溜まりやすいケース下部分に吸水力のある裏地を施すなど補強することが望ましい。前者にあっては直線的なラインで形成してゆくと機能性がよくスマートで男性に向く。裏地処理が困難な場合などは折り返しを二重に折ってもよく、素材毎に変化しうる設計のディテールについては規定しない。
【0013】
底を開けても傘が抜け落ちないように傘ケースの先が細くなる設計にするか、収納する傘のサイズに合わせて底部分両端に縫い目を入れる。この線から一定の幅をもたせて上が蓋となる延長布か所の折り返し線の目安になる。傘ケースの両脇は封鎖されているため、底辺となる横の縫い目を同時に巻き上げることで内部についた水滴が内側に密閉され傘ケースの外へ垂れていかない様にするためである。幅については収納する傘の厚みや先端の形態などによって変わるため設定せずそれぞれに合わせて算出し設計する。
【0014】
縦の縫い目には極小さいそれらの穴から水滴が外に漏れ出さない様にバイヤステープ処理を施すなどで密閉する。バイヤステープは布端の処理など傘ケースの性質にあっては様々な箇所の処理と補強に使い勝手がよく有効である。
【0015】
必要に応じて、特に水滴が溜まりやすい傘ケース内部下部から折り返す蓋部分までを吸水性の高い裏地などによって内部の保水力を補強する。屋外時ボタンを外して持ち歩くことで水滴は外へ排出され、裏地は外気に触れることで乾燥が促進される。裏地は傘ケース全体につけてもよいがその場合はやや重量も増え乾きも悪くなってしまう。
【0016】
使用後特に気になる場合は裏表をひっくり返して干すこともでき衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】一般的な折り畳み傘と改良を加えた折り畳み傘ケースの図(ファスナー)。
【図2】改良を加えた折り畳み傘ケースの前身ごろと後身ごろの図(ボタン)。
【図3】改良を加えた折り畳み傘ケースに折り畳み傘を収納時の内部図(チェーン)。
【考案を実施するための形態】
【0018】
現在あまり活用されているとはいい難い傘ケースの有効利用、雨天時に特に煩わしい手間を要さずスマートに前記問題点2点を解決する方法を提案するものである。傘を畳んだ後改良した本形態の傘ケースに収納、傘ケース下部の延長布か所を折り返し反対面のファスナーまたはボタン留めで固定。その留め外しにより底を開閉、雨の水滴を内側に留める、外に排出する。
【実施例】
【0019】
雨天に使用した傘の水滴をよく振り落としてから従来通りに畳み本傘ケースに収納、後ろ身ごろの延長部分を折り返して前身ごろへ引き上げファスナーまたはボタン留めで固定。
【0020】
屋外では必要に応じてボタンを外した状態で持ち歩く。蓋として機能する必要に応じ吸水性の高い布により裏地処理で補強加工した延長布が、このとき下に向かって解放されることで底に再び空洞ができ、水滴は下へ落ちる。
【0021】
傘ケースの口部分の紐/デザインチェーンのボタン留め/フックを外して手持ちのカバンなどの持ち手に通して装着、マスコットの様にカバンに吊るして携帯することもできる。濡れた傘の場合垂れ下がった必要に応じて裏地処理と補強を施した延長布をカバンと傘の先端の摩擦をブロックする様に装着すればカバンの表面が保護される。裏地は解放されて外気に触れることで乾きやすい。現在市場にある軽量型折り畳み傘に有効である。
【産業上の利用可能性】
【0022】
雨の日大量に現在消費されているビニール製水滴漏れ防止使い捨て傘袋の需要を抑えられる効果は大きい。
【符号の説明】
【0023】
a 傘ケース前身ごろ b 傘ケース後身ごろ
c 凸ボタン(2か所付ければ補強とともに長さ調整も可能になる)
d デザイン性を意識したインパクトのあるワンポイント凹飾りボタン
e 折り返す(必要に応じて保水力のある裏地素材で補強を施した)延長布部分
f 折り返しが二重になる部分(縦横の縫い目が交差するnから一定幅上で折り返す幅)g 凹ボタン j 凸ボタン
h 切り離した状態の持ち手(紐)
i 切り離した状態の持ち手(チェーン) l フック穴
k バイヤステープなどで針孔を密閉処理した縦の縫い目 m ファスナー
n 傘本体のずれ落ちを抑えるための横縫い目
100 折り畳み傘 200 折り畳み傘ケース閉鎖時(ファスナー曲線・直線)300 折り畳み傘ケースを開いた図(ボタン1か所/前後ろ身ごろ縫い合わせ縦1か所)
400 折り畳み傘ケースに折り畳み傘を収納した内側の図(チェーン・フック)
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
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