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【発明の名称】ハンガー 【出願人】 【識別番号】508341544 【氏名又は名称】宮口 正利 【住所又は居所】滋賀県大津市神領1丁目19−30 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100094248 【氏名又は名称】楠本 高義 【発明者】 【氏名】宮口 正利 【住所又は居所】滋賀県大津市神領1丁目19−30 【要約】 【課題】 本発明は、洗濯物を干すのが容易で且つ取り入れ易いとともに、コンパクト且つ容易に収納できるハンガーを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明のハンガー10を、複数本のアーム部材12を上へ回動させて開き又はアーム部材12を下へ回動させて閉じる開閉アーム14と、アーム部材12を閉じた状態又は開いた状態に維持するロック手段16と、物干し竿(懸吊部材)18に引っ掛けるフック20と、手22で握って保持する把持部24と、を備えて構成し、開いた開閉アーム14により衣服(衣料品)26を支持し、把持部24が手22で握られた状態で、開閉アーム14を閉じることによって、衣服26は、アーム部材12に沿って落下し手22又は腕28へ誘導されるようにした。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アーム部材を上へ回動させて開き又は該アーム部材を下へ回動させて閉じる開閉アームと、 前記アーム部材を閉じた状態又は開いた状態に維持するロック手段と、 懸吊部材に引っ掛けるフックと、 手で握って保持する把持部と、を備え、 開いた前記開閉アームにより衣料品を支持し、該開閉アームの下部に位置する前記把持部が手で握られた状態で、該開閉アームを閉じることによって、該衣料品は、前記アーム部材に沿って落下し、該開閉アームの下部に位置する手又は腕へ誘導されるハンガー。 【請求項2】 前記開閉アームを開く方向の付勢力を付与する付勢手段が備えられ、前記ロック手段は、該付勢力に抗して該開閉アームが閉じた状態に維持し、 前記開閉アームが、一端に前記フックを備え他端に前記把持部を備えたポールと、該ポールにピン結合された前記アーム部材と、該ポールに対して摺動可能な第一の摺動部材と、該アーム部材及び第一の摺動部材にピン結合された第一のリンクと、該第一の摺動部材よりも該把持部側において該ポールに対して摺動可能な第二の摺動部材と、該第一のリンク及び該第二の摺動部材にピン結合された第二のリンクと、から構成され、 前記付勢手段が、前記第一の摺動部材及び第二の摺動部材を離隔させる方向に付勢力を付与することにより、前記開閉アームを開く方向の付勢力を付与する請求項1に記載するハンガー。 【請求項3】 前記開閉アームを開く方向の付勢力を付与する付勢手段が備えられ、前記ロック手段は、該付勢力に抗して該開閉アームが閉じた状態に維持する請求項1に記載するハンガー。 【請求項4】 前記開閉アームが、一端に前記フックが固定され他端に把持部が固定されたポールと、該ポールにピン結合された前記アーム部材と、該ポールに対して摺動可能な摺動部材と、該アーム部材及び摺動部材にピン結合されたリンクと、から構成され、 一方の手で前記把持部を握り、他方の手で前記ロック手段を作動させることにより、該一方の手で前記把持部を握ったままの状態で前記開閉アームを閉じることができる請求項1又は請求項3に記載するハンガー。 【請求項5】 前記アーム部材の回動軸から前記把持部までの距離が一定である請求項1〜請求項3のいずれかに記載するハンガー。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、洗濯した衣料品の乾燥等のために衣料品を支持するハンガーに関する。 従来から、洗濯物を乾燥するため、又は衣料品をタンス等に収納するために、衣料品を支持するハンガーが使用されている。また、ハンガーに関して干し易さ等の観点から案出がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。 しかし、洗濯物の干し易さ、及び洗濯物の取り入れ易さを総合的に考慮したハンガーが望まれている。また、コンパクト且つ容易に収納できるハンガーも望まれている。 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 そこで、本発明者は、このような課題の原因を究明してこのような課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったのである。 すなわち、本発明は、洗濯物を干すのが容易で且つ取り入れ易いとともに、コンパクト且つ容易に収納できるハンガーを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 本発明のハンガーは、アーム部材を上へ回動させて開き又は該アーム部材を下へ回動させて閉じる開閉アームと、前記アーム部材を閉じた状態又は開いた状態に維持するロック手段と、懸吊部材に引っ掛けるフックと、手で握って保持する把持部と、を備え、開いた前記開閉アームにより衣料品を支持し、該開閉アームの下部に位置する前記把持部が手で握られた状態で、該開閉アームを閉じることによって、該衣料品は、前記アーム部材に沿って落下し、該開閉アームの下部に位置する手又は腕へ誘導されることを特徴とする。 また、本発明のハンガーは、前記ハンガーにおいて、前記開閉アームを開く方向の付勢力を付与する付勢手段が備えられ、前記ロック手段は、該付勢力に抗して該開閉アームが閉じた状態に維持し、前記開閉アームが、一端に前記フックを備え他端に前記把持部を備えたポールと、該ポールにピン結合された前記アーム部材と、該ポールに対して摺動可能な第一の摺動部材と、該アーム部材及び第一の摺動部材にピン結合された第一のリンクと、該第一の摺動部材よりも該把持部側において該ポールに対して摺動可能な第二の摺動部材と、該第一のリンク及び該第二の摺動部材にピン結合された第二のリンクと、から構成され、前記付勢手段が、前記第一の摺動部材及び第二の摺動部材を離隔させる方向に付勢力を付与することにより、前記開閉アームを開く方向の付勢力を付与することを特徴とする。 また、本発明のハンガーは、前記ハンガーにおいて、前記開閉アームを開く方向の付勢力を付与する付勢手段が備えられ、前記ロック手段は、該付勢力に抗して該開閉アームが閉じた状態に維持することを特徴とする。 また、本発明のハンガーは、前記ハンガーにおいて、前記開閉アームが、一端に前記フックが固定され他端に把持部が固定されたポールと、該ポールにピン結合された前記アーム部材と、該ポールに対して摺動可能な摺動部材と、該アーム部材及び摺動部材にピン結合されたリンクと、から構成され、一方の手で前記把持部を握り、他方の手で前記ロック手段を作動させることにより、該一方の手で前記把持部を握ったままの状態で前記開閉アームを閉じることができることを特徴とする。 また、本発明のハンガーは、前記ハンガーにおいて、前記アーム部材の回動軸から前記把持部までの距離が一定であることを特徴とする。 【発明の効果】 本発明のハンガーによれば、ロック手段を解除して開閉アームを開き、フックを懸吊部材に引っ掛けて衣料品を干すことができるため、洗濯物を干すのが容易である。また、開閉アームを閉じることにより、洗濯物を取り入れることができ、取り入れが容易である。また、開閉アームを閉じて維持することにより、傘立て等にコンパクト且つ容易に収納できる。すなわち、本発明のハンガーによれば、洗濯物を干すのが容易で且つ取り入れ易いとともに、コンパクト且つ容易に収納できる。 【発明を実施するための最良の形態】 次に、本発明に係るハンガーについて、図面に基づいて詳しく説明する。図1〜図4において、符号10は本発明のハンガーを示す。 本発明のハンガー10は、複数本のアーム部材12を上へ回動させて開き又はアーム部材12を下へ回動させて閉じる開閉アーム14と、アーム部材12を閉じた状態又は開いた状態に維持するロック手段16と、物干し竿(懸吊部材)18に引っ掛けるフック20と、手22で握って保持する把持部24と、を備えている。これにより、開いた開閉アーム14により衣服(衣料品)26を支持し、開閉アーム14の下部に位置する把持部24が手22で握られた状態で、開閉アーム14を閉じることによって、衣服26は、アーム部材12に沿って落下し、開閉アーム14の下部に位置する手22又は腕28へ誘導される。 開閉アーム14は、上端にフック20が固定され下端に把持部24が固定されたポール30と、ポール30にピン結合されたアーム12と、ポール30に対して摺動可能な摺動部材32と、アーム12及び摺動部材32にピン結合されたリンク34とから構成されている。また、開閉アーム14を開く方向の付勢力を付与する引張バネ(付勢手段)36が備えられ、ロック手段16によるロック状態を解除した場合には自動的に開閉アーム14が開くように構成されている。 ロック手段16は、係止金具38を摺動部材32の溝に係止することにより、引張バネ36の付勢力に抗して開閉アーム14が閉じた状態に維持するように構成されている。なお、開閉アーム14が開いた状態に維持することは、引張バネ36が限界まで圧縮されて圧縮が止まることにより行われる。 フック20は、物干し竿18に引っ掛けることができる程度の内径の湾曲形状に構成されている。把持部24は、ロック手段32の下方に常に位置するように構成され、ロック手段32及び開閉アーム14と干渉しないように構成されている。また、アーム部材12の回動軸13から把持部24までの距離は、開閉アーム14の状態に関係なく一定である。これにより、一方の手で把持部24を握り、他方の手でロック手段32を作動させることにより、一方の手で把持部24を握って一方の手の位置を確保したままの状態で開閉アーム14を閉じることができる。よって、衣服26を確実に一方の手へ導くことができる。 このような構成のハンガー10を使用して洗濯した衣服26を干す場合の作用について以下に説明する。まず、図2(a)に示すように、ハンガー10の把持部24を一方の手22で保持しながら衣服26の下からハンガー10を挿入する。衣服26の下からハンガー10を挿入するため、衣服26の首部分が伸びてしまうことがない。 次に、一方の手22の親指で係止金具38を押圧してロック手段16によるロック状態を解除することにより、摺動部材32が係止金具38から解除され、引張バネ36の付勢力によって摺動部材32がポール30に沿って上へ摺動し、図2(b)に示すように、開閉アーム14が開いて止まる。開閉アーム14が開くことにより、アーム部材12が衣服26を広げながら支持する。 このようにして衣服26を支持した状態で、図3(a)に示すように、フック20を物干し竿18に引っ掛けることにより、衣服26を干すことができる。ロック手段16をワンタッチで解除して開閉アーム14を開き、フック20を物干し竿18に引っ掛けて衣服26を干すことができるため、従来よりも迅速に衣服26を干す作業を行える。 このようにして衣服26を干すことにより衣服26が乾いた場合には、把持部24を一方の手22で保持した状態で、他方の手で摺動部材32を保持してポール30に沿って下へ摺動させ、図3(b)に示すように、係止金具38を摺動部材32の溝に係止することにより、開閉アーム14が閉じた状態に維持される。 開平アーム14が閉じることにより、衣服26はアーム部材12に沿って摺動しながら落下した後、リンク34に接触しないでリンク34の周囲の空間を通り、図4に示すように、一方の手22から腕28まで誘導されて腕28に引っ掛かる。そして、一方の手22を把持部24から離せば、そのまま衣服26を一方の手22又は腕28で保持して取り入れることができる。このため、衣服26をハンガー10から外す作業を行うことなく、衣服26を取り入れることができる。 このようなハンガー10によれば、ロック手段16をワンタッチで解除して開閉アーム14を開き、フック20を物干し竿18に引っ掛けて衣服26を干すことができるため、洗濯物を干すのが容易である。また、開閉アーム14を閉じることにより、衣服26を取り入れることができ、取り入れが容易である。また、開閉アーム14を閉じて維持することにより、傘立て等にコンパクト且つ容易に収納できる。 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその他の態様でも実施できる。例えば、図5に示すハンガー50であってもよい。このハンガー50は、バネ36を備えず、手動によって開閉アーム14を開いて係止金具52を摺動部材32に係止することによって開いた状態を維持できるように構成されている、このようなハンガー10であっても、開閉アーム14を閉じることにより、衣服26を取り入れることができ、取り入れが容易である。 また、本発明のハンガーは、図6及び図7に示すハンガー100であってもよい。このハンガー100は、開閉アーム102が、一端にフック20が固定され他端に把持部24が固定されたポール30と、ポール30にピン結合されたアーム部材12と、ポール30に対して摺動可能な第一の摺動部材104と、アーム部材12及び第一の摺動部材104にピン結合された第一のリンク106と、第一の摺動部材104よりも把持部24側においてポール30に対して摺動可能な第二の摺動部材108と、第一のリンク106及び第二の摺動部材108にピン結合された第二のリンク110と、から構成されている。また、圧縮バネ(付勢手段)112が、第一の摺動部材104及び第二の摺動部材108を離隔させる方向に付勢力を付与することにより、開閉アーム102を開く方向の付勢力を付与するように構成されている。 このハンガー100によれば、係止金具38を押圧してロック手段16によるロック状態を解除すると、第一の摺動部材104及び第二の摺動部材108が離隔する方向に付勢力が付与されることにより、第一のリンク106及び第二のリンク110が開きながら、第一の摺動部材104及び第二の摺動部材108がポール30に沿ってフック20に向かって摺動し、第一のリンク106が、図7に示すようにアーム部材12を開かせる。なお、ストッパー114によって止まる第一の摺動部材104のストロークは、螺子116を螺子してストッパー114をアーム30に止める孔118を変えることによって調節できる。このハンガー100によれば、図1のバネ36よりも短いバネ112の付勢力によって開閉アーム102を開くことができる。このようなハンガー100によっても、ロック手段16をワンタッチで解除して開閉アーム102を開き、フック20を物干し竿18に引っ掛けて衣服26を干すことができる。 また、本発明は図示した実施形態には限定されない。例えば、本発明のハンガーを用いて干す衣料品は衣服に限定されず、装飾品等であってもよい。また、フック及び把持部は、ポールに固定されるものに限定されず、ポールと一体であってもよい。その他、本発明の技術的範囲には、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様も含まれる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、いずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。 【産業上の利用可能性】 本発明のハンガーによれば、洗濯物を干すのが容易で且つ取り入れ易いとともに、コンパクト且つ容易に収納できる。このため、洗濯物を干すためのハンガーとして広く利用できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のハンガーを示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は側面図である。 【図2】図1のハンガーの使用状態を示す図であり、同図(a)は閉じた状態の正面図であり、同図(b)は開いた状態の正面図である。 【図3】図1のハンガーの使用状態を示す図であり、同図(a)は衣服を干す状態の正面図であり、同図(b)は衣服を取り入れる状態の正面図である。 【図4】図1のハンガーの使用状態を示す図であり、衣服を取り入れた状態の正面図である。 【図5】本発明のハンガーの他の実施例を示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は側面図である。 【図6】本発明のハンガーの更に他の実施例を示す正面図である。 【図7】図6のハンガーの使用状態を示す正面図である。 【符号の説明】 10、50、100:ハンガー 12:アーム部材 14、102:開閉アーム 16:ロック手段 18:物干し竿(懸吊部材) 20:フック 22:手 24:把持部 26:衣服(衣料品) 28:腕 30:ポール 32:摺動部材 34:リンク 36:引張バネ(付勢手段) 104:第一の摺動部材 106:第一のリンク 108:第二の摺動部材 110:第二のリンク 112:圧縮バネ |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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