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【考案の名称】ハンガー 【実用新案権者】 【識別番号】593049707 【氏名又は名称】阿部 正博 【住所又は居所】埼玉県坂戸市本町13番27号ソフィア坂戸 ラフィーネ109号室 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100097216 【氏名又は名称】泉 和人 【考案者】 【氏名】阿部 正博 【住所又は居所】埼玉県坂戸市本町13−27−109 【要約】 【課題】 通気性を良くして、洗濯物を良く乾燥できるようにすると共に、種々の大きさや形状の洗濯物に適応でき、また、どのような吊り下げ場所でも適応できるようにしたハンガーを提供する。 【解決手段】 アーム部11が形成された棒部材10とフックを有する吊下部12と連結部13とからなり、連結部13に2つの棒部材10を回動自在に取り付ける。アーム部11を回動させ、2つのアーム部11が閉じた状態と開いた状態に固定することができる。アーム部11を開いた状態にすると、通気性が良くなり、洗濯物が良く乾燥できるようになる。また、吊下部12のフック21を回動自在とし、アーム部11を所望の角度に離散的に固定できる。また、アーム部の両端に、延長アーム部を回動自在に取り付けることによって、洗濯物を支持する部分の長さを、調整することができる。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 それぞれが係合部とアーム部とから構成される2本の棒部材と、 フックを有する吊下部と、 前記吊下部と前記2本の棒部材とを連結する連結部とからなり、 前記棒部材の各係合部には所定角だけ離れた第1および第2の突起が形成され、 前記連結部の底面には、前記各係合部の突起に対応した凹部が形成され、 前記各係合部の前記第1の突起を前記凹部に係合したときに前記アーム部を閉じた状態で固定し、前記各係合部の前記第2の突起を前記凹部に係合したときに前記アーム部を開いた状態で固定することを特徴とするハンガー。 【請求項2】 前記吊下部の円筒部の底部には突起が形成され、 前記連結部の上部孔の周囲には、前記突起と係合する複数の凹部が円状に所定間隔毎に設けられ、 前記吊下部を離散的に回動させ、所定の回動位置で、前記吊下部を固定できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のハンガー。 【請求項3】 前記アーム部の両端に、回動自在に取り付けられる延長アーム部を設け、 前記延長アーム部は突出片を有し、前記延長アーム部が前記アーム部の両端から延長される状態としたとき、前記突出部が前記アーム部の下側に当接することを特徴とする請求項2に記載のハンガー。 【請求項4】 前記アーム部に、複数のフックを設けるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のハンガー。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、洗濯物を干すのに用いて好適なハンガーに関するもので、特に、アーム部を開いて、洗濯物を乾燥し易くするようにしたハンガーに関する。 【背景技術】 針金を折り曲げて形成した針金ハンガーは、洗濯物を吊り下げて干すのに良く用いられている。ところが、針金ハンガーは、形が崩れやすく、重い洗濯物を針金ハンガーに干すと、その重みで、ハンガーが曲がってしまう。また、針金の先端が洗濯物に引っ掛かり、洗濯物を傷めてしまうことがある。 また、針金ハンガーの代わりに、樹脂製で一体成形されたハンガーが用いられる。このようなハンガーの場合には、洗濯物を傷めることは少ない。ところが、樹脂で一体成形されたハンガーでは、その形が決まっており、多様な大きさや形の洗濯物に対応できない。また、樹脂で一体成形されたハンガーでは、フックの向きが固定されているもの、またはフックが自由に回転するものがある。フックの向きが固定されたものでは、吊り下げる場所によっては、洗濯物が壁や窓に当たってしまうことがある。また、フックが自由に回転するものでは、洗濯物を干した後ハンガーが風によって回転するために、やはり洗濯物が壁や窓に当たってしまうという欠点があった。 また、従来より、洗濯物を広げて干すタイプのハンガーとして、各種のものが提案されている。例えば、特許文献1には、一対のハンガー部と、各々のハンガーを接続する架橋部と、フック体脚部と架橋部とを接合する関節部とから構成され、一対のハンガーの間隔を広げることで、通気性を良くし、洗濯物を乾燥させやすくしたハンガーが提案されている。 また、例えば、特許文献2には、ハンガー本体の両端に回動軸を設け、ハンガー本体の両端を回動させて、その先端部に設けた回動軸を広げることで、種々の大きさの洗濯物に対応できるようにしたものが提案されている。 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 ところが、特許文献1のハンガーは、洗濯物の大きさや形状、洗濯物を吊り下げる場所に対応させることについては、何等、考慮されていない。また、特許文献1のハンガーでは、2つのハンガー部が離れて固定されている。このため、2つのハンガー部を折り畳んでも、2つのハンガー部が離れているために、通常のハンガーと同様の小型のものとはならない。 また、特許文献2のハンガーは、ハンガーの両端が下方にも回動するため、ハンガーに重い衣類を吊り下げると、ハンガーの両端が折れ曲がってしまうおそれがある。 本考案は、上述の課題を鑑み、通気性を良くして、洗濯物を良く乾燥できるようにすると共に、種々の大きさや形状の洗濯物に適応でき、また、どのような吊り下げ場所でも適応できるようにしたハンガーを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 上述の課題を解決するために、本考案は、それぞれが係合部とアーム部とから構成される2本の棒部材と、フックを有する吊下部と、前記吊下部と前記2本の棒部材とを連結する連結部とからなり、前記棒部材の各係合部には所定角だけ離れた第1および第2の突起が形成され、前記連結部の底面には、前記各係合部の突起に対応した凹部が形成され、前記各係合部の前記第1の突起を前記凹部に係合したときに前記アーム部を閉じた状態で固定し、前記各係合部の前記第2の突起を前記凹部に係合したときに前記アーム部を開いた状態で固定することを特徴とする。 好ましくは、前記吊下部の円筒部の底部には突起が形成され、前記連結部の上部孔の周囲には、前記突起と係合する複数の凹部が円状に所定間隔毎に設けられ、前記吊下部を離散的に回動させ、所定の回動位置で、前記吊下部を固定できるようにしたことを特徴とする。 好ましくは、前記アーム部の両端に、回動自在に取り付けられる延長アーム部を設け、 前記延長アーム部は突出片を有し、前記延長アーム部が前記アーム部の両端から延長される状態としたとき、前記突出部が前記アーム部の下側に当接することを特徴とする。 好ましくは、アーム部に、複数のフックを設けるようにしたことを特徴とする。 【考案の効果】 本考案によれば、それぞれが係合部とアーム部とから構成される2本の棒部材と、フックを有する吊下部と、前記吊下部と前記2本の棒部材とを連結する連結部とからなり、前記棒部材の各係合部には所定角だけ離れた第1および第2の突起が形成され、前記連結部の底面には、前記各係合部の突起に対応した凹部が形成され、前記各係合部の前記第1の突起を前記凹部に係合したときに前記アーム部を閉じた状態で固定し、前記各係合部の前記第2の突起を前記凹部に係合したときに前記アーム部を開いた状態で固定するようにしている。このため、アーム部を開くと、2つのアーム部にまたがって干した洗濯物内の空気の流通が良くなり、洗濯物を効率的に乾燥させることができる。また、アーム部を閉じると、通常のハンガーと同様に使用できると共に、2本のハンガーで洗濯物を吊り下げるため、強度が向上する。 また、本考案によれば、前記吊下部の円筒部の底部には突起が形成され、前記連結部の上部孔の周囲には、前記突起と係合する複数の凹部が円状に所定間隔毎に設けられ、前記吊下部を離散的に回動させ、所定の回動位置で、前記吊下部を固定できるようにしている。これにより、アーム部を所望の位置で確実に固定できる。このため、アーム部を所望の回動位置に確実に固定できるため、ハンガーに干した洗濯物が壁や窓に当たることがなくなり、物干し竿や洗濯ロープ、軒下の庇や桟、カーテンレール等、様々な場所に、吊り下げて使用することが可能である。 また、本考案によれば、アーム部の両端に、回動自在に取り付けられる延長アーム部を設け、前記延長アーム部は突出片を有し、延長アーム部がアーム部の両端から延長される状態としたとき、前記突出部が前記アーム部の下側に当接するようにしている。これにより、洗濯物を支持する部分の長さを、例えば男性用の洗濯物と女性用の洗濯物の肩幅に合わせて、調整することができる。また延長アームの支持部がアーム部の下側に当接するため、延長アームの動きが規制され、重い洗濯物を吊り下げたときにも、延長アームが折れ曲がることがない。 また、本考案によれば、アーム部に、複数のフックを設けるようにしている。このフックを使えば、たとえば、アーム部に干したシャツの内側にストッキング等を吊り下げることができ、アーム部に干した洗濯物によりストッキングが保護されるため、ストッキングが伝染しにくくなる。また、フックに吊した洗濯物はアーム部に干した洗濯物の陰に隠れるので、女性物の下着等を安心して干すことができる。 【考案を実施するための最良の形態】 第1実施形態. 以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1(A)および(B)は、本考案の第1実施形態のハンガーのアーム部を閉じたときの状態及を示す斜視図である。図1(C)および(D)は、本考案の第1実施形態のハンガーのアーム部を開いたときの状態を示す斜視図である。図1(B)はアーム部11a、11cが閉じた状態を側面から見た図を表している。図1(D)はアーム部11a、11cが開いた状態を側面から見た図を表している。図1(A)および(C)に示すように、本考案の第1実施形態のハンガー1は、2本の棒部材10a、10b、吊下部12、および連結部13からなる。各棒部材10a、10bはそれぞれアーム部11a、11b、アーム部11c、11dとからなる。アーム部11a、11b、アーム部11c、11dの断面形状は円形で表示されているが、矩形形状でもよい。これら棒部材10a、10b、吊下部12、連結部13は、例えば、合成樹脂から形成される。また、これら棒部材10a、10b、吊下部12、連結部13を、金属で成形するようにしても良い。 図1(A)および(B)に示すように、アーム部11a、11cは平行に並んでいるので、通常のアームが1本の場合と同様の使用ができる。一方、図1(C)および(D)に示すように、アーム部11a、11cはVの字状に開いているので、シャツ等の内部を広げた状態で洗濯物を干すことができる。 棒部材10aは、図2(A)に示すように、係合部15aと、その係合部15aの端部の屈曲部17a、17bでくの字形に屈曲されたアーム部11a、11bからなり、それらのアーム部11a、11bは、同一形状に形成されている。図2(B)は、図2(A)のA−A線で切断した端面図を表している。図2(B)に示すように、棒部材10aの係合部15aには、2つの突起14a、14bが所定の角度θ(例えば20度〜45度)だけ離れて形成されている。突起14a、14bの断面形状は、図2(B)では三角形で表示してあるが、半円形状や半楕円形状であってもよい。 図3は、本考案の第1実施形態の吊下部の構成を示す斜視図である。吊下部12は、物干し竿や洗濯ロープ、軒下の庇や桟、カーテンレール等にハンガー1を吊り下げる部分である。吊下部12には、図3に示すように、?字形をなすフック21と、吊下部12の基台をなす円筒部22と、吊下部12を連結部13に取り付けるための連結棒23とが設けられる。連結棒23の先端には、吊下部12を連結部13に取り付けたときに、吊下部12が連結部13から抜けないように、二股に割られた二股部25が形成される。円筒部22の底面には、突起24a、24bが形成されている。突起24a、24bの断面形状は、図3では三角形で表示してあるが、半円形状や半楕円形状であってもよい。 図4は、本考案の第1実施形態のハンガーの連結部の構成を示す図である。図4(A)は、ハンガーの連結部の斜視図を示す図である。図4(B)は、図4(A)のB−B線で切断した端面図である。図4(C)は、図4(A)に示す連結部13を上面から見た平面図である。図4(A)に示すように、連結部13には、2つの棒部材10a、10bが挿入される棒部材挿入孔31a、31bが水平方向に並んで形成されると共に、吊下部12の上部孔32および下部孔34が垂直方向に一対に形成されている。棒部材挿入孔31a、31bの内径は、棒部材10a、10bのそれぞれの係合部15a、15bの外形に対応している。連結部13の底板33の上面には、棒部材10a、10bのそれぞれの係合部15a、15bと係合する位置に、図4(B)の端面図に示すように、凹部35a、35bが形成される。凹部35aは棒部材10aの突起14a、14b(図7(A)および(B)参照)と係合し、凹部35bは、棒部材10bの突起14c、14d(図7(A)および(B)参照)と係合する。凹部35a、凹部35bの断面形状は、図4、図7では三角形で表示してあるが、半円形状や半楕円形状であってもよい。 上部孔32および下部孔34の内径は、吊下部12の連結棒23(図3参照)の外径に対応している。上部孔32の周囲には、図4(C)に示すように、例えば、45度間隔に、8個の凹部41が設けられている。凹部41は、吊下部12の円筒部22の突起24a、24bと係合するように形成される(図3参照)。凹部41の断面形状は、図4、図6では三角形で表示してあるが、半円形状や半楕円形状であってもよい。 図5は、本考案の第1実施形態のハンガーの分解斜視図である。図5に示すように、連結部13の上部孔32内に、吊下部12の連結棒23が挿入される。連結棒23を上部孔32に挿入すると、下部孔34から突出した連結棒23の先端の二股部25が広がり、吊下部12が連結部13に回動自在に取り付けられると共に、下部孔34から二股部25が抜けなくなる。そして、図6に示すように、円筒部22の底面の突起24a、24bが上部孔32の上部の周囲に形成された凹部41に係合される。 また、図5に示すように、棒部材挿入孔31a、31b内に、棒部材10a、10bがそれぞれ回動自在に挿入され、棒部材10aの係合部15aの突起14aまたは14b(図2(B)参照)、および棒部材10bの係合部15bの突起14cまたは14d(図7参照)が連結部13の底板33に形成された凹部35a、35b(図4(B)参照)とそれぞれ係合される。 このように、本考案の第1実施形態のハンガー1では、2本の棒部材10a、10bがそれぞれ連結部13の棒部材挿入孔31a、31b内に挿入され、棒部材10aの係合部15aの突起14aまたは14bが連結部13の底板33に形成された凹部35aと係合し、また棒部材10bの係合部15bの突起14cまたは14dが連結部13の底板33に形成された凹部35bと係合する。このため、棒部材10a、10bを回動させると、棒部材10a、10bは、突起14aと突起14bとの角度θに対応した2つの位置で固定される。これにより、アーム部11aと11cが閉じた状態と、開いた状態とに設定できる。 図7(A)は、図1(A)および(B)に示したように、アーム部11a、11cを閉じたときの連結部13のC−C線端面図であり、図7(B)は、図1(C)および(D)に示したように、アーム部11a、11cを閉じたときの連結部13のD−D線端面図である。 図1(A)および(B)に示すように、アーム部11a、11cを矢印A1およびA2方向に示すように内側に回動させると、図7(A)に示すように、棒部材10aの係合部15aの突起14aまたは14bが連結部13の底板33に形成された凹部35aと係合し、棒部材10bの係合部15bの突起14cまたは14dが連結部13の底板33に形成された凹部35bと係合する。棒部材10aの係合部15aの突起14aが凹部35aと係合し、棒部材10bの係合部15bの突起14cが凹部35bと係合しているときには、図1(A)および(B)に示すように、ハンガー1のアーム部11a、11cが閉じた状態で固定される。ハンガー1のアーム部11a、11cが閉じた状態のときには、本願のハンガーを通常のハンガーと同様に使用することができる。このとき、2本の棒部材10a、10bで洗濯物が支持されるため、通常のハンガーに比べて、強度を上げることができる。 図1(C)および(D)に示すように、アーム部11a、11cを矢印A3およびA4に示すように外側に回動させると、図7(B)に示すように、棒部材10aの係合部15aの突起14bが連結部13の底板33に形成された凹部35aと係合し、棒部材10bの係合部15bの突起14dが連結部13の底板33に形成された凹部35bと係合する。棒部材10aの係合部15aの突起14bが凹部35aと係合し、棒部材10bの係合部15bの突起14dが凹部35bと係合しているときには、図1(C)および(D)に示すように、ハンガー1のアーム部11a、11cが開いた状態で固定される。ハンガー1のアーム部11a、11cを開いた状態にすると、洗濯物の通気が良くなり、洗濯物が良く乾燥できるようになる。 なお、ここでは、棒部材10aの係合部15aに、2つの突起14a、14bを設け、棒部材10bの係合部15bに2つの突起14c、14dを設けているが、それぞれ3つ以上の突起を設けるようにしても良い。複数の突起を設ければ、アーム部を多段の位置で固定することができ、アーム部の開き角度を微細に調整することができる。 また、本考案の第1実施の形態では、図6に示したように、連結部13の上部孔32内に、吊下部12の連結棒23が挿入され、円筒部22の底面の突起24a、24bが上部孔32の周囲の凹部41に係合される。このため、吊下部12を回動させ、フック21の角度を所望の角度で離散的に固定することができる。これにより、本考案の第1実施形態の洗濯用のハンガー1では、ハンガー1の棒部材10の向きが特定される。したがって、干した洗濯物が壁や窓に当たることがなくなり、物干し竿や洗濯ロープ、軒下の庇や桟、カーテンレール等、様々な場所に、洗濯物の方向を特定して吊り下げることが可能である。 第2実施形態. 図8は、本考案の第2実施形態のハンガー101を示すものである。この第2実施形態では、アーム部11a、11b、および11c、11dには、複数のフック16a〜16dおよび16e〜16hが設けられている。このフック16a〜16dおよび16e〜16hは、キャミソールやスリップ等の女性物に下着等を干すのに利用できる。 つまり、この第2の実施形態では、アーム部11a、11cを開いて洗濯物を干すときに、このフック16a〜16dおよび16e〜16hに吊した洗濯物はアーム部11a、11b、11c、11dに干した洗濯物の陰に隠れ、フック16a〜16dおよび16e〜16hに吊り下げた洗濯物は外からは見えない。このため、フック16a〜16dおよび16e〜16hを使えば、女性物の下着を安心して干すことができる。また、フック16a〜16dおよび16e〜16hにストッキングを吊り下げると、アーム部11a、11b、11c、11dに干した洗濯物によりストッキングが外部の物体と接触することを阻止するために、ストッキングは伝染しにくくなる。更に、このフック16a〜16dおよび16e〜16hを利用して、ズボンやスカートを干すこともできる。他の構成については、前述の第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。 第3実施形態. 図9は、本考案の第3実施形態のハンガー201を示すものである。図9(A)は、本考案の第3実施形態のハンガー201の延長アーム部を折りたたんだ様子を示す斜視図である。図9(B)は、本考案の第3実施形態のハンガー201の延長アーム部を延長した様子を示す斜視図である。図9(C)は、本考案の第3実施形態のハンガー201の延長アーム部を示す斜視図である。図9(D)は、本考案の第3実施形態のハンガー201の延長アーム部を線E−Eから矢印の方向に見た図である。 この第3の実施形態では、アーム部11a、11bの先端に、それぞれ延長アーム部51a、51bが設けられる。図示されていないが、アーム部11cおよび11dの先端にも、それぞれ延長アーム部51c、51dが同様に設けられる。図9(C)に示すように、延長アーム部51aは、一端に突出片53aを有する。図9(D)において、延長アーム部51aを支持する支持部54aに開けられた孔57aにピン56aを貫通させて、延長アーム部51aをアーム部11aに回動自在に取り付けた様子を示す。延長アーム部51b、51c、51dについても同様であるので詳細な説明を省略する。図9(C)、(D)においては、延長アーム部51aの断面は矩形状になっているが、延長アーム部51aの断面は半円形状にしてもよい。 図9(A)に示すように、延長アーム部51a、51bをそれぞれ矢印B1およびB2に示すように回動させると、アーム部11a、11bの両端に、それぞれ延長アーム部51a、51bが折り畳まれた状態となる。延長アーム部51aがアーム部11aに折り畳まれたときに延長アーム部51aと重なるアーム部11aの部分には切り欠き部52aが設けられる。一方、図9(B)に示すように、延長アーム部51a、51bを矢印B3およびB4の方向に回動させると、延長アーム部51a、51bがそれぞれアーム部11a、11bの先端から延長される状態となる。延長アーム部51c、51dについても同様であるので詳細な説明を省略する。 このように、本考案の第3実施形態では、アーム部11a、11bの先端に、延長アーム部51a、51bが設けられる。この延長アーム部51a、51bにより、洗濯物を支持する部分の長さを、例えば肩幅の広い洗濯物と肩幅の狭い洗濯物の肩幅に合わせて、調整することができる。延長アーム部51c、51dについても同様であるので詳細な説明を省略する。 また、図9(B)に示すように、延長アーム部51a、51bがアーム部11a、11bの先端から延長する状態となったとき、延長アーム部51a、51bの突出片53a、53bがそれぞれアーム部11a、11bの下側に当接する。このため、延長アーム部51a、51bの動きが規制され、重い洗濯物を吊り下げたときでも、延長アーム部51a、51bが折れ曲がることがない。他の構成については、前述の第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。延長アーム部51c、51dについても同様であるので詳細な説明を省略する。 本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。 【産業上の利用可能性】 本考案は、洗濯物を干すのに用いるハンガーとして利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の第1実施形態のハンガーのアーム部を閉じたときの状態およびアーム部を開いたときの状態を示す斜視図である。 【図2】本考案の第1実施形態のハンガーの棒部材の構成を示す側面図および端面図である。 【図3】本考案の第1実施形態のハンガーの吊下部の構成を示す斜視図である。 【図4】本考案の第1実施形態のハンガーの連結部の構成を示す斜視図、端面図、および平面図である。 【図5】本考案の第1実施形態のハンガーの分解斜視図である。 【図6】本考案の第1実施形態のハンガーの吊下部の回動機構の説明に用いる分解斜視図である。 【図7】本考案の第1実施形態のハンガーのアーム部の開閉機構の説明に用いる端面図である。 【図8】本考案の第2実施形態のハンガーの構成を示す斜視図である。 【図9】本考案の第3実施形態のハンガーの構成を示す図である。 【符号の説明】 1,101,201 ハンガー 10,10a,10b 棒部材 11a〜11d アーム部 12 吊下部 13 連結部 14a,14b 突起 15 係合部 16a〜16dおよび16e〜16h フック 17a,17b 屈曲部 21 フック 22 円筒部 23 連結棒 25 二股部 24a,24b 突起 31a,31b 棒部材挿入孔 32 上部孔 33 底板 34 下部孔 35a,35b 凹部 41 凹部 51a,51b 延長アーム部 52a,52b 切り欠き部 53a,53b 突出片 54a,54b 支持部 56a ピン 57a 孔 |
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特長 ・折り畳み方式なので一般用と同様収納が出来る。 ・男女の肩幅に合わせて2段階に広がる。 ・左右に開く構造になっている為、空気流動性が良く乾燥し易い。 ・洗濯物の中が開く為、中に気になる下着類を引っかけて干せ、防犯対策に。 ・洗濯物の中にストッキングを干す事で、引っかかりにくく伝染しにくい。 ・ハンガーフックでスボン・キャミソール・スリップ類を止めて干せる。 ・ハンガー先端部分が約180mm広がる為、肩パットと脇部分が乾き易い。 ・乾いた洗濯物を掛けたまま、折り畳みそのまま収納が出きる。 ・竿に掛ける部分フックが、45度の角度で調整固定が出きる為、狭い所でも角度を変えて干せる。 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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【図8】 |
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【図9】 |
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