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家庭用品U
 
【考案の名称】布団類等の干し装置
【実用新案権者】
【識別番号】512085980
【氏名又は名称】大坪 敬
【住所又は居所】熊本県人吉市上林町1330番地4
【代理人】
【識別番号】100092163
【弁理士】
【氏名又は名称】穴見 健策
【代理人】
【識別番号】100136928
【弁理士】
【氏名又は名称】高宮 章
【考案者】
【氏名】大坪 敬
【住所又は居所】熊本県人吉市上林町1330番地4
【要約】
【課題】支持強度が高く安定して布団を載せて効率良く布団を干すことができるとともに、設置、収納も簡便で、地面上への設置も実現できる布団類等の干し装置を提供する。
【解決手段】複数の支持手段14によって所定の高さ位置に支持され布団類等の一部又は全部を横に広げた状態で載せる載置部12と、載置部12を支持する複数の支持手段のうち少なくとも一つを構成し、地面に自立して載置部12の端部を支持する支持ユニット16と、を有し、支持ユニット16は、複数の脚部材18と、複数の脚部材18の下端が所定の角度範囲で開閉自在として展開又は折り畳み可能にそれらの脚部材18どうしの上端部を枢支する枢支部20と、載置部12の端部に直接的又は間接的に着脱自在に係合し、該載置部12の端部の荷重を枢支部20の略直上で受けるように脚部材18の上端で枢支部20に連結された受部22と、を備えた布団類等の干し装置10から構成される。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
複数の支持手段によって所定の高さ位置に支持され布団類等の一部又は全部を横に広げた状態で載せる載置部と、
載置部を支持する複数の支持手段のうち少なくとも一つを構成し、地面に自立して載置部の端部を支持する支持ユニットと、を有し、
支持ユニットは、複数の脚部材と、
複数の脚部材の下端が所定の角度範囲で開閉自在として展開又は折り畳み可能にそれらの脚部材どうしの上端部を枢支する枢支部と、
載置部の端部に直接的又は間接的に着脱自在に係合し、該載置部の端部の荷重を枢支部の略直上で受けるように脚部材の上端で枢支部に連結された受部と、を備えたことを特徴とする布団類等の干し装置。
【請求項2】
支持手段は、複数の支持ユニットと、
複数の支持ユニットの受部に架設される横架部材と、を含み、
載置部には横架部材に着脱自在に係合する着脱係合部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の布団類の等干し装置。
【請求項3】
枢支部は、側面視で逆V字状に2つの脚部材を枢支し、かつその枢支軸が脚部材の略対向中心軸上に配置されており、
受部は、枢支部の枢支軸の略真上位置で、横架部材の架設方向の端部又は中間の一部分を収容状に受け入れる凹部を有することを特徴とする請求項2記載の布団類等の干し装置。
【請求項4】
複数の支持手段のうち他の一つの支持手段は、支持ユニットに対向して配置され、下端を地面に着地し上端を載置部に連結して該載置部の他の端部を支持する縦脚部からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の布団類等の干し装置。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、布団や毛布等の布団類等を干す際に利用できる布団類等の干し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人は寝ている間に大量の汗をかくことから、布団は汗を吸収してダニや雑菌、カビが発生し不衛生になるおそれがある。したがって、定期的に布団を干して乾燥させる必要がある。従来、布団を乾燥させる際には、例えば、庭やベランダ等の屋外に設置した物干し竿やベランダの柵に布団を二つ折りした状態で掛けて一定時間天日干しすることで乾燥を行っていた。しかしながら、物干し竿等に布団を二つ折りにして干すと、布団の内側の風通しが悪くなるとともに、半分しか太陽光にあてることができないため乾燥効率が良くなかった。これに対し、布団を広げて干すためのふとん干し具の技術が種々提案されている。例えば、特許文献1のふとん干し具は、ベランダや塀を挟持する固定板に保持具を介してネットの端が装着されており、ネットの中間位置に枢支された支持棒の下端を固定板の脱着式保持具に装着して斜めに架設することにより、水平に支持させたネットの上に広げた布団を載せて干すことができるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平3−128087号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のふとん干し具では、ベランダや塀等を利用して設置する構造であるから設置場所が限られてしまい、日当たりのよい庭など自由な場所に設置することができない問題があった。また、特許文献1のふとん干し具では、ネットの下方側に斜めに支持棒が設けられた構造であるので、ネット及び重い布団を支えるには強度が劣るおそれがあった。
【0005】
本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、支持強度を向上し安定して布団を載せて効率良く布団を干すことができるとともに、設置、収納も簡便で、地面上への設置も実現できる布団類等の干し装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本考案は、複数の支持手段14によって所定の高さ位置に支持され布団類等の一部又は全部を横に広げた状態で載せる載置部12と、載置部12を支持する複数の支持手段のうち少なくとも一つを構成し、地面に自立して載置部12の端部を支持する支持ユニット16と、を有し、支持ユニット16は、複数の脚部材18と、複数の脚部材18の下端が所定の角度範囲で開閉自在として展開又は折り畳み可能にそれらの脚部材18どうしの上端部を枢支する枢支部20と、載置部12の端部に直接的又は間接的に着脱自在に係合し、該載置部12の端部の荷重を枢支部20の略直上で受けるように脚部材18の上端で枢支部に連結された受部22と、を備えたことを特徴とする布団類等の干し装置10から構成される。全ての支持手段が支持ユニットを有する構成としてもよい。また、1つの支持手段としてベランダ等の構造物を利用することとしてもよく、設置場所に応じて支持手段を構成することができる。また、1つの支持ユニット16で1つの支持手段14を構成してもよいし、複数の支持ユニット16で1つの支持手段14を構成してもよい。
【0007】
また、支持手段14は、複数の支持ユニット16と、複数の支持ユニット16の受部22に架設される横架部材28と、を含み、載置部12には横架部材28に着脱自在に係合する着脱係合部26が設けられたこととしてもよい。
【0008】
また、枢支部20は、側面視で逆V字状に2つの脚部材18を枢支し、かつその枢支軸が脚部材18の略対向中心軸上に配置されており、受部22は、枢支部20の枢支軸の略真上位置で、横架部材の架設方向の端部又は中間の一部分を収容状に受け入れる凹部34を有することとしてもよい。
【0009】
また、複数の支持手段14のうち他の一つの支持手段14bは、支持ユニット16に対向して配置され、下端を地面に着地し上端を載置部12に連結して該載置部12の他の端部を支持する縦脚部36からなることとしてもよい。
【考案の効果】
【0010】
本考案の布団類等の干し装置によれば、複数の支持手段によって所定の高さ位置に支持され布団類等の一部又は全部を横に広げた状態で載せる載置部と、載置部を支持する複数の支持手段のうち少なくとも一つを構成し、地面に自立して載置部の端部を支持する支持ユニットと、を有し、支持ユニットは、複数の脚部材と、複数の脚部材の下端が所定の角度範囲で開閉自在として展開又は折り畳み可能にそれらの脚部材どうしの上端部を枢支する枢支部と、載置部の端部に直接的又は間接的に着脱自在に係合し、該載置部の端部の荷重を枢支部の略直上で受けるように脚部材の上端で枢支部に連結された受部と、を備えたことから、地面に立てた支持ユニットにより脚部材の上端の枢支部の略真上で載置部を受けるので支持強度が高く、不意に脚部材が折り畳まれたり倒れたりすることがなく、安定した状態で確実に支持できる。さらに、載置部と支持ユニットを離脱させるとともに、枢支部によって支持ユニットを折り畳んでコンパクト化することができるので、簡単に持ち運びでき、場所をとらずに収納できる。また、構造が簡単であり、低コストで製造できる。
【0011】
また、支持手段は、複数の支持ユニットと、複数の支持ユニットの受部に架設される横架部材と、を含み、載置部には横架部材に着脱自在に係合する着脱係合部が設けられた構成とすることにより、例えば、横架部材を簡単に手に入る物干し竿などを利用して支持手段を具体的に実現できるとともに、持ち運んだり収納したりする際にコンパクト化することができる。
【0012】
また、枢支部は、側面視で逆V字状に2つの脚部材を枢支し、かつその枢支軸が脚部材の略対向中心軸上に配置されており、受部は、枢支部の枢支軸の略真上位置で、横架部材の架設方向の端部又は中間の一部分を収容状に受け入れる凹部を有する構成とすることにより、枢支軸の上で横架部材を受けるので支持強度を向上し載置部の端部を確実に支持できると同時に、横架部材が落下しにくいうえ、脚部材の立設を保持でき、安定した状態で支持できる。
【0013】
また、複数の支持手段のうち他の一つの支持手段は、支持ユニットに対向して配置され、下端を地面に着地し上端を載置部に連結して該載置部の他の端部を支持する縦脚部からなる構成とすることにより、例えば、ベランダ等の構造物を必要とせず、任意の場所に自由に設置して布団を干すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本考案の一実施形態に係る布団類等の干し装置の側面図である。
【図2】図1の布団類等の干し装置の斜視図である。
【図3】図1の布団類等の干し装置の正面図である。
【図4】図1の布団類等の干し装置の平面図である。
【図5】図1の布団類等の干し装置の一部拡大図である。
【図6】図1の布団類等の干し装置の作用説明図である。
【図7】図1の布団類等の干し装置の載置部と支持手段の要部説明図である。
【図8】図7の載置部と縦脚部とを折り畳んだ状態の説明図である。
【図9】他の実施形態に係る布団類等の干し装置の斜視図である。
【考案を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ本考案の布団類等の干し装置の実施の形態について説明する。図1ないし図8は、本考案の布団類等の干し装置の一実施形態を示している。本実施形態の布団類等の干し装置は、例えば、敷き布団、掛け布団、毛布等の布団類等を干すのに利用される。図1ないし図8に示すように、本実施形態において、布団類等の干し装置10は、布団類等を載せる載置部12と、載置部12を支持する支持手段14を構成する支持ユニット16と、を有し、支持ユニット16は、複数の脚部材18と、それらの脚部材18を枢支する枢支部20と、枢支部20に連結された受部22と、を備えている。本実施形態では、布団類等の干し装置10は、例えば、地面GLや床等に設置して利用されるようになっている。
【0016】
載置部12は、布団の一部又は全部を横に広げた状態で載せる布団載せ手段である。載置部12は、複数の支持手段14によって地面GLから所定の高さ位置に支持される。本実施形態では、図1、図2、図3に示すように、載置部12は、例えば、金属杆部材を平面視略四角形状に屈曲又は組み付けして形成された枠部材24に比較的細い金属杆又は金属線等を格子状に張ってネット状に設けられている。載置部12は、前後方向に対向する両端部側121、122をそれぞれ下から支持手段14a、14bによって支持され、ネット面が略水平状に設置されている。なお、本実施形態では、図1の側面図で右側となる方向を前方向、左側となる方向を後方向としている。また、載置部12は、水平状態に限らず載せた布団が落ちないような緩やかな傾斜で配置されてもよい。載置部12の一端部側(図1上、右側)121には、該載置部12の一端部側を支持する第1の支持手段14aと着脱自在に係合する着脱係合部26が設けられている。着脱係合部26は、例えば、フック状に形成されており、枠部材24の隅部近傍から前方に向けて突設している。この着脱係合部26は、後述の支持ユニット16に架設された横架部材28に着脱自在に係合する。
【0017】
本実施形態では、載置部12は、該載置部の両端部側121、122を対向して配置される支持手段14a、14bによって支持されている。載置部12の一端部(前端部)側121を支持する第1の支持手段14aと、載置部12の他端部(後端部)側122を支持する第2の支持手段14bと、は、異なった構成で設けられている。図1、図2に示すように、第1の支持手段14aは、例えば、2つの支持ユニット16と、それらの支持ユニット16に架設される横架部材28と、で構成されている。一方、第2の支持手段14bは、載置部12の他端側に連結された縦脚部36からなる。
【0018】
第1の支持手段14aの支持ユニット16は、図1、図2、図4に示すように、地面に自立して載置部12の端部を支持する支持体であり、複数の支持手段14のうち少なくとも一つの支持手段を構成する自立型の載置部支持体である。支持ユニット16は、複数の脚部材18と、複数の脚部材18と、それらの脚部材18を枢支する枢支部20と、枢支部20に連結された受部22と、を備えている。本実施形態では、2つの脚部材18を側面視V字状に組み付けて支持ユニット16が自立するように構成されている。各脚部材18は、例えば、金属杆部材を正面視略A字状に組み付けて設けられている。それらの2つの略A字状の脚部材18の上端部(略A字状の頂点部分)を枢支部20を介して連結されることにより、側面視で下端を開いた状態では逆V字状に配置され、全体的には四角錐状の輪郭となる4脚構成となっている。2つの脚部材を地面に自立させるとそれらの対向中心軸Cnが略鉛直となり、2つの脚部材が略対称的に配置される。
【0019】
本実施形態では、枢支部20は、例えば、2つの脚部材18の下端が所定の角度範囲で開閉自在として展開又は折り畳みできるようにそれらの脚部材18どうしの上端部を枢支している。したがって、2つの脚部材18の下端を所定の角度まで開いた展開状態で支持ユニット16が地面に自立する。一方、図6に示すように、2つの脚部材18の下端を互いに近接して閉じて支持ユニット16を折り畳むことにより、コンパクト化して持ち運び又は収納を簡単に行える。具体的には、枢支部20は、例えば、図5に示すように、各脚部材18の上端部に溶接等で固定された固定板30aを横方向の枢支軸30b回りに回動自在に連結した蝶番部材30からなる。蝶番部材30の2枚の固定板30aは、脚部材の長手方向に対して板面を斜めに取り付けられており、2つの脚部材18の下端を広げた回転位置で互いに板面どうしを密着して脚部材の開き角度を保持するように固定されている。蝶番部材30の枢支軸30bは、側面視で逆V字状に配置される2つの脚部材18の略対向中心軸Cn上に配置されている。
【0020】
受部22は、支持ユニット16において載置部12の一端部に直接的又は間接的に着脱自在に係合する受手段である。本実施形態では、受部22には横架部材28が着脱自在に係合しており、該横架部材28を介して載置部12の一端部側に設けられたフック状の着脱係合部26と間接的に係合する。図1、図5に示すように、受部22は、脚部材18の上端で枢支部20の略直上位置に該枢支部20に連結されている。受部22は、載置部12の一端部側の荷重を枢支部20の直上で受けるようになっている。図2、図5に示すように、受部22は、例えば、金属の板を円弧状に湾曲して形成された2つの円弧状板部材32を含む。円弧板部32は、円弧凹面を互いに内向きとし、円弧状板部材32の下端を2つの脚部材18及び蝶番部材の固定板30bにそれぞれ溶接等で固定されている。受部22は、2つの脚部材18の下端どうしを開いて支持ユニット18を自立させる支持状態では、円弧状板部材32の下端側を接続するように組み合わさって、上方を開放した略半円筒状の凹部34を構成する。この受部22の凹部34は、枢支部20の枢支軸30bの略真上位置で横架部材28の端部又は中間部分を収容状に受け入れる。
【0021】
横架部材28は、本実施形態では、支持ユニット16の受部22と載置部12の一端部とを間接的に係合させる介設部材又は仲介部材である。横架部材28は、例えば、円弧状板部材32が形成する受部の凹部34の径よりも小さい径の断面円形状で一方に長い金属棒状体からなる。横架部材28は、例えば、物干し竿やその他任意の棒状体を利用することができる。横架部材28は、例えば、間隔をあけて配置される2つの支持ユニット16の受部22が直線状に配置された状態で、該横架部材の両端部又は中間部分を受部22の凹部34に上方から載置させて架設される。なお、横架部材28は、例えば、棒状体のものに限らず、板状部材等その他任意のものでもよい。また、図9に示すように、横架部材28を介設せずに載置部12の端部を受部22に直接係合する構成としてもよい。
【0022】
図1、図2、図4に示すように、載置部12の他端部を支持する第2の支持手段14bは、支持ユニット16に対向して配置され、下端を地面に着地し上端を載置部12の他端部に連結して該載置部12の他端部を支持する縦脚部36を含む。本実施形態では、縦脚部36は、例えば、金属杆部材を略U字状に屈曲させて設けられており、載置部12の後端部となる枠部材24の一辺部に対して上端が連結されている。縦脚部36は、例えば、下端を載置部12の真下位置よりもやや外側となるように若干傾斜して立ち上がった立設状態で配置される。なお、縦脚部36は、下端と上端とが鉛直方向に並ぶように地面に垂直な状態で設けても良い。図7にも示すように、縦脚部36の略U字の2つの上端には円筒パイプ状の枢着筒部38が設けられており、載置部12の枠部材24に二重筒状に外側から係着され、該縦脚部が載置部12に対して回動自在に連結されている。よって、縦脚部36は、載置部12の他端部121を支持する立設状態と、載置部12に近接して折り畳まれた状態と、に回動自在に変換される回転脚構造となっている。
【0023】
図7、図8に示すように、縦脚部36が載置部12を支持するように立ち上がった立設状態を保持するように、該縦脚部36の載置部12に対する回転を規制する規制機構40が設けられている。なお、図7、図8では、説明のために、載置部12のネットを省略して示している。規制機構40は、縦脚部36が載置部12に対して立設位置以上の角度に回転しないように外側への回転範囲を規制している。詳細には、規制機構40は、例えば、載置部12の枠部材24の枠内部に前後方向に架設されたガイド42と、ガイド42の長手方向に沿ってスライド自在なスライダ44と、該スライダ44と縦脚部36と渡設された連結杆46と、を含む。ガイド42は、例えば、2本の円柱状の金属製杆部材からなり、互いに離隔して平行に配置されて載置部12の枠内部に固定されている。スライダ44は、例えば、ガイド42の2本の杆部材にそれぞれ外嵌されて該ガイド42の長手方向に自在にスライドする円筒状の2個のスライド筒部44aと、それらのスライド筒部44aに両端を固定された軸杆部44bと、が略コ字状に組み付けられて構成されている。連結杆46は、上端をスライダ44の軸杆部44bに回動自在に連結するとともに下端を縦脚部36に回動自在に連結されている。なお、連結杆46の下端は、略U字状の縦脚部36の上下中間位置に架設された補強部37に枢支されている。図7に示すように、縦脚部36を開いて載置部12を支えるように立設させる状態まで回動させると、縦脚部36に連結されたスライダ44がガイド42に沿って後端側122にスライド移動してスライダ44が枠部材24に当接して移動が規制される。これにより、縦脚部36の外側への回転が規制される。逆に、図8に示すように、縦脚部36を載置部12に近接するように内側に回動させると、スライダ44がガイド42に沿って前方側にスライド移動して、縦脚部36をスムーズに折り畳むことができる。
【0024】
なお、縦脚部36は、載置部12に対して着脱自在に連結する構成でもよく、縦脚部の端部に一体的に固定した構成でもよい。また、第2の支持手段14bは、例えば、ベランダや塀等の構造物を利用して、載置部12の他端部を支持させることとしてもよい。また、第2の支持手段14bは、例えば、支持ユニット16や横架部材28を含む第1の支持手段14aと同じ構成としてもよい。
【0025】
本実施形態では、図1、図2に示すように、載置部12の枠部材24には長手方向に沿って一定間隔で複数の孔が穿孔された吊支部48が設けられている。この吊支部48には、例えば、衣類を掛けるハンガー等を吊支することができ、布団に限らず衣類等の洗濯物を干すこともできる。
【0026】
次に、本実施形態にかかる布団類等の干し装置10の作用について説明する。布団類等の干し装置10に布団を干す際には、まず、2つの支持ユニット16の脚部材18を開いて間隔を置いて並べ、それらの支持ユニット16の受部22に横架部材28を架設する。載置部12に対して縦脚部36を立てるように回転し、縦脚部36の下端を地面に着地させるとともに載置部12のフック状の着脱係合部26を横架部材28に係止させる。これにより、布団を横に広げて載せうるように載置部12を所定の高さ位置に横にした状態で安定的に支持できる。特に、支持ユニット側では、載置部の荷重を地面に立設された支持ユニット16で受けるとともに、枢支部20の略直上で荷重を受けることとなるので、支持強度が高く、安定して確実に支持できる。図6に示すように、布団を干し終わった後に片付ける場合は、載置部12の着脱係合部26を横架部材28から離脱し、縦脚部36を載置部に向けて回動させて折り畳む。横架部材28を支持ユニット16から離脱するとともに、枢支部20を介して支持ユニット16の脚部材18を下端どうしを近接させて折り畳む。これにより、干し装置をコンパクトにして簡単に持ち運び場所をとらずに収納、保管することができる。
【0027】
なお、図9は布団類等の干し装置の他の実施形態を示しており、上記実施形態と同一部材には同一符号を付している。図9では、布団類等の干し装置10aは、載置部12を支持する複数の支持手段14は、全て支持ユニット16を含む構成となっている。4つの支持ユニット16が載置部12の枠部材24の4つの隅部近傍を下から支持している。さらに、支持ユニット16の受部22は、載置部12の枠部材24を直接的に受けて支持している。すなわち、支持手段14は、上記実施形態のような横架部材28を有しておらず、受部22は載置部12の端部と直接的に着脱自在に係合する。このような構成でも上記実施形態と同様に、支持強度が高く、布団を載せる載置部を安定して確実に支持できる等の作用効果を奏しうる。
【0028】
以上説明した本考案の布団類等の干し装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本考案の布団類等の干し装置は、敷き布団、掛け布団、羽毛布団、毛布、シーツその他布団類等を天日に干す際に好適に適用できる。
【符号の説明】
【0030】
10 布団類等の干し装置
12 載置部
14 支持手段
16 支持ユニット
18 脚部材
20 枢支部
22 受部
26 着脱係合部
28 横架部材
30b 枢支軸
34 凹部
36 縦脚部
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
【図6】
図6 
【図7】
図7 
【図8】
図8 
【図9】
図9 
収納時 
試作写真1 
台を広げる前 
試作写真2 
支柱に竿を乗せる
広い所のベランダの手摺とかフェンスなどに使う時は不要
 
試作写真3 
台を竿に乗せる 
試作写真4 
布団を乗せ広げる
収納する時も同じ

ベランダやフェンスに使う時は手前の1本柱で良い
試作写真5 
 
試作写真6 
両方から出来る 
試作写真7  
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