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【発明の名称】輪ゴム緊縛具 【出願人】 【識別番号】503167307 【氏名又は名称】松本 昇 【住所又は居所】兵庫県川西市霞ケ丘2丁目6−13 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100069578 【氏名又は名称】藤川 忠司 【発明者】 【氏名】松本 昇 【住所又は居所】兵庫県川西市霞ケ丘2丁目6−13 【要約】 【目的】 輪ゴムを本体に常に取り付けておき、袋の開封部を開封する際にも輪ゴムが本体から離れることのないようにした輪ゴム緊縛具を提供する。 【解決手段】 板状本体1の片面側一端部にはその左右対向端部の一方に、輪ゴム引っ掛け用の突起部3を突設し、他方の端部に輪ゴム取付孔4を有する突片5を突設すると共に、突片5には輪ゴム2の径より小さい溝幅を有する輪ゴム挿脱用の切欠溝を輪ゴム取付孔4に形成し、切欠溝6から輪ゴム2を輪ゴム取付孔4に差し込んで取り付けた輪ゴム緊縛具であって、袋7の開封部7aを絞って板状本体1を当て付け、絞り部分7oに輪ゴム2を複数回巻き付けることにより絞り部分7oを緊縛して輪ゴム2の先端部2aを突起部3に引っ掛けるようにしたものである。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 板状本体の片面側一端部にはその左右対向端部の一方に、輪ゴム引っ掛け用の突起部を突設し、他方の端部に輪ゴム取付孔を有する突片を突設すると共に、この突片には輪ゴムの径よりも小さい溝幅を有する輪ゴム挿脱用の切欠溝を輪ゴム取付孔に開通するように形成し、この切欠溝より輪ゴムを輪ゴム取付孔に差し込んで取り付けた輪ゴム緊縛具であって、袋の開封部を絞って板状本体を当て付け、その絞り部分に前記輪ゴムを複数回巻き付けることにより絞り部分を緊縛してその輪ゴムの先端部を前記突起部に引っ掛けるようにする輪ゴム緊縛具。 【請求項2】 前記板状本体に動物や人形等の装飾部材を設けてなる請求項1に記載の輪ゴム緊縛具。 【請求項3】 輪ゴム引っ掛け用の突起部に輪ゴムを掛止する切欠部を設けてなる請求項1又は2に記載の輪ゴム緊縛具。 【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】 本発明は、例えば菓子や調味料あるいは食べ残しの食料品等を再び袋に納め、その開封部を輪ゴムで緊縛して、食料品等の劣化や吸湿を防止する、輪ゴムの使用による輪ゴム緊縛具に関する。 【従来の技術】 従来の輪ゴム緊縛具としては、例えば下記の特許文献1に記載されているようなものがある。これは、把持部から分岐する対向片に輪ゴムを取り付けてなる密封具で、開封袋にこの輪ゴムを巻き、その先端を対向片に取り付けて封止し、開封する際に把持部を引き抜くことで輪ゴムを開放するようにしたものである。 【特許文献1】 特開2002−37346号公報(第1〜2頁、図1及び図2)。 【発明が解決しようとする課題】 上記従来の密封具は、使用の際に輪ゴムを分岐対向片の何れか一方側に単に引っ掛けるだけの状態とし、この輪ゴムを開封袋に巻き付け、その先端を分岐対向片の他方に引っ掛けて封止するようになっているので、開封する際に把持部を引き抜くと、輪ゴムが対向片から離れて飛んでしまって紛失したり、汚れたりし、輪ゴムを再使用できなくなることがあった。 本発明は、輪ゴムを本体に常に取り付けておいて、袋の開封部を開封する際にも輪ゴムが本体から離れることなく、付いたままの状態にしておけるようにした輪ゴム緊縛具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 請求項1に係る発明は、板状本体1の片面側一端部にはその左右対向端部の一方に、輪ゴム引っ掛け用の突起部3を突設し、他方の端部に輪ゴム取付孔4を有する突片5を突設すると共に、この突片5には輪ゴム2の径dよりも小さい溝幅wを有する輪ゴム挿脱用の切欠溝6を輪ゴム取付孔4に開通するように形成し、この切欠溝6より輪ゴム2を輪ゴム取付孔4に差し込んで取り付けた輪ゴム緊縛具であって、袋7の開封部7aを絞って板状本体1を当て付け、その絞り部分7oに前記輪ゴム2を複数回巻き付けることにより絞り部分7oを緊縛してその輪ゴム2の先端部2aを前記突起部3に引っ掛けるようにすることを特徴としている。 請求項2は、請求項1に記載の輪ゴム緊縛具において、前記板状本体1に動物や人形等の装飾部材8を設けてなることを特徴とする。 請求項3は、請求項1又は2に記載の輪ゴム緊縛具において、前記輪ゴム引っ掛け用の突起部3に輪ゴムを掛止する切欠部3aを設けてなることを特徴とする。 【発明の実施の形態】 図1は本発明に係る輪ゴム緊縛具を示す斜視図、図2は輪ゴムを板状本体に取り付けようとしている状態を示す説明図である。この輪ゴム緊縛具は、プラスチックで一体成形された板状本体1と、この板状本体1に取り付けられた輪ゴム2とからなる。板状本体1の片面側一端部にはその左右対向端部の一方の端部に、輪ゴム引っ掛け用の突起部3が板状本体1の板面に対し垂直に突設され、この突起部3に対向する他方の端部には、板状本体1の長手方向に開口された輪ゴム取付孔4を有する突片5が板状本体1の板面に対し垂直に突設されている。輪ゴム取付孔4の内径は輪ゴム2の直径dより大きい。 上記突片5には、図2に示すように、輪ゴム2の直径dよりも小さい溝幅wを有する輪ゴム挿脱用の切欠溝6が輪ゴム取付孔4に開通するように形成されている。従って、輪ゴム2を突片5の輪ゴム取付孔4に取り付ける時には、輪ゴム2の一部2aを図2に示すように引っ張って径細にした状態で、この径細部分2aを上記の切欠溝6に差し込んで輪ゴム取付孔4に挿入するようにすればよいし、また一旦輪ゴム取付孔4に挿入した輪ゴム2を取り外し時は、同様に引っ張って径細にした状態で上記切欠溝6から抜き出せばよい。 この輪ゴム緊縛具の使用方法について説明すると、例えば食料品が封入されたポリエチレン製等の密封袋7を開封して中身の一部を取り出した後、その袋7の開封部7aを封止する場合、あるいは食べ残しの食料品を袋7に納める場合に、図3の(A)に示すように、開封部7aを絞って、その絞り部分7oに板状本体1の一端部がほぼ位置するように板状本体1を縦長に当て付け、この状態から、突片5の輪ゴム取付孔4に取り付けてある輪ゴム2を、突起部3から離れる側へ引っ張りながら同図の矢印Hで示す方向へ巻き回して絞り部分7oに2〜3回巻き付けることにより、絞り部分7oを緊縛し、その輪ゴム2の先端部2aを突起部3に引っ掛ければよく、これによって開封部7aの絞り部分7oを緊縛状態に固定することができる。こうして絞り部分7oが緊縛状態に固定された状態を図3の(B)、図4の(A)及び図5の(A)に示す。 図3の(B)、図4の(A)及び図5の(A)に示すように開封部7aの絞り部分7oを緊縛固定した状態から、板状本体1の他端部(下端部)を掴んで、その一端部(上端部)を中心に上向きに、即ち図4の(A)の矢印V方向へ図5の(B)及び(C)に示すように略々180°旋回すれば、輪ゴム2の先端部2aが突起部3から外れて、図4の(B)に示すように輪ゴム2が絞り部分7oから開放される。この時、輪ゴム2は、輪ゴム取付孔4にあらかじめ取り付けられているので、板状本体1から離脱することはなく、輪ゴム取付孔4に取り付けられたままである。こうして輪ゴム2が開放された袋7の開封部7aは、開いて中の食料品等を取り出せる状態となる。 そして、再びこの袋7の開封部7aを封止する時は、前記のように開封部7aを絞って板状本体1を当て付けた状態で、突片5に取り付けられている前記輪ゴム2を絞り部分7oに2〜3回巻き付けた後、その輪ゴム2の先端部2aを突起部3に引っ掛ければよい。また、輪ゴム2が切れたり、傷んだりした時は、新しい輪ゴム2を切欠溝6より差し込んで簡単に輪ゴム取付孔4に付け替えることができる。 上述したような輪ゴム緊縛具によれば、袋7の開封部7aを封止する時は、その開封部7aを絞って板状本体1を当て付け、その絞り部分7oに輪ゴム2を複数回巻き付けた後、その輪ゴム2の先端部2aを突起部3に引っ掛ければよく、そして開封部7aを開く時には、板状本体1を他端部を掴んで、その一端部を中心に上向きに略々180°旋回すれば、輪ゴム2の先端部2aが突起部3から外れて輪ゴム2が絞り部分7oから開放されるから、簡単容易に開封部7aを開けることができ、しかもこの時、輪ゴム2は、あらかじめ輪ゴム取付孔4に差し込んで取り付けられているから、板状本体1から外れることがなく、その輪ゴム2を、切れたり傷んだりすることがない限り、そのまま使用できて非常に経済的である。 また、輪ゴム2が切れたり傷んだりして、取り替える必要がある時には、輪ゴム2の一部2aを引っ張って径細にした状態で突片5の切欠溝6に差し込んで輪ゴム取付孔4に挿入すればよく、また輪ゴム取付孔4に挿入した輪ゴム2を取り外し時には、同様に引っ張って径細にした状態で切欠溝6から抜き出せばよいから、板状本体1の突片5に対する輪ゴム2の取付け、取り外しが非常に簡単容易となる。 図6の(A)は板状本体1の表面側に例えば動物等の装飾部材8を取り付けた輪ゴム緊縛具を示す斜視図であり、(B)は同輪ゴム緊縛具の側面図である。装飾部材8としては、動物や人形のキャラクター玩具部材の他に、花等の自然物を象形した玩具部材でもよい。また、この装飾部材8は、プラスチックでもよいし、木や紙製のものでもよく、そして接着材によって取り付けるようにすればよい。 図7は、本発明の他の実施形態を示すもので、図7の(B)に示すように、プラスチックで形成した装飾本体8の裏面側を平坦面に形成して、これを板状本体1としたものであり、プラスチックによって装飾本体8と板状本体1とを一体成形したものである。又図7の(A)に示すように、輪ゴム引っ掛け用の突起部3に切欠部3aを形成し、これに輪ゴム2を掛止させるようにすれば、輪ゴム2が突起部3から不測に外れることはなく安定して使用することができる。 上記のように板状本体1に動物や人形等の装飾部材8を設けることによって、板状本体1に装飾機能を持たせ、輪ゴム緊縛具商品としての商品価値並びに使用価値を高めることができる。 【発明の効果】 請求項1に係る発明の輪ゴム緊縛具によれば、袋7を封止する時は、その開封部を絞って板状本体を当て付け、その絞り部分に輪ゴムを複数回巻き付けた後、その輪ゴムの先端部を突起部に引っ掛ければよいし、開封部を開ける時は、板状本体を他端部を掴んで、その一端部を中心に上向きに旋回すれば、輪ゴムの先端部が突起部から外れて輪ゴムが開放されるから、開封部を簡単容易に開けることができ、しかもこの時、輪ゴムは、輪ゴム取付孔に差し込んで取り付けてあるから、板状本体から外れることがなく、その輪ゴムが切れたり傷んだりすることがない限り、そのまま使用できて非常に経済的である。 また、輪ゴムが切れたり傷んだりして、取り替える必要がある時は、輪ゴムの一部を引っ張って径細にした状態で突片の切欠溝に差し込んで輪ゴム取付孔に挿入すればよく、また輪ゴム2を取り外す時は、同様に引っ張って径細にした状態で切欠溝から抜き出せばよいから、板状本体の突片に対する輪ゴムの取付け及び取り外しが非常に簡単容易となる。 請求項2に係る発明の輪ゴム緊縛具によれば、板状本体に動物や人形等の装飾部材を設けることにより、板状本体に装飾機能を持たせ、輪ゴム緊縛具商品としての商品価値並びに使用価値を高めることができる。 請求項3に係る発明の輪ゴム緊縛具によれば、プラスチックで形成した装飾本体の裏面側を平坦面に形成して、これを板状本体とし、プラスチックによって装飾本体と板状本体とを一体成形することによって安価に製作することができ、又、輪ゴム引っ掛け用の突起部に切欠部を形成し、これに輪ゴムを掛止させるようにすれば、輪ゴムが突起部から不測に外れることはなく安定して使用することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る輪ゴム緊縛具を示す斜視図である。 【図2】板状本体をその一端面側から見た端面図を示すと共に、輪ゴムを板状本体に取り付けようとしている状態を示す説明図である。 【図3】輪ゴム緊縛具の使用方法を示すもので、(A)は板状本体を開封部の絞り部分に当て付けた状態の正面図、(B)は絞り部分に輪ゴムを巻き付け、その先端部を突起部に引っ掛けて緊縛した状態を示す正面図である。 【図4】(A)は図3の(B)に示す状態での側面図であり、(B)は輪ゴムを開放した状態での側面図である。 【図5】(A)は図3の(B)に示す状態での輪ゴム緊縛部分の横断面図であり、(B)及び(C)は板状本体を上向きに旋回して輪ゴムを開放しようとしている状態を示す側面図である。 【図6】(A)は板状本体の表面側に装飾部材を取り付けた輪ゴム緊縛具を示す斜視図であり、(B)は同輪ゴム緊縛具の側面図である。 【図7】本発明の他の実施形態を示すもので、(A)は板状本体の表面側に装飾部材を取り付けた輪ゴム緊縛具を示す斜視図であり、(B)は同輪ゴム緊縛具の側面図である。 【符号の説明】 1 板状本体 2 輪ゴム 3 輪ゴム引っ掛け用の突起部 3a 切欠部 4 輪ゴム取付孔 5 突片 6 切欠溝 7 袋 7a 開封部 7o 開封部の絞り部分 8 装飾部材 |
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一般家庭の台所や居間で砂糖や、パン、お菓子等、開封し、残った砂糖等密封する為に、輪ゴムを巻いたり、はずしたりする事が大変面倒です。 そこで、簡単に袋の中身がこぼれず密封できたらと思い、今回のアイデア商品を思い立ちました。 輪ゴムを巻く事は同じですが、片方で固定をし、もう片方でとめる。 簡単にポリ袋等を輪ゴムで締め開放できる事。又、簡単に輪ゴムの取り替えができる。 アイデア商品に、キャラクター、貴社製品、社名を付け、(プレート)宣伝用景品、サービス品、その他あらゆる物として利用できる。 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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