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家庭用品T
 
【考案の名称】物立て兼用枕収納容器および該収納容器付き筒状枕
【実用新案権者】
【識別番号】507231219
【氏名又は名称】中津川 保
【住所又は居所】神奈川県茅ヶ崎市本村3丁目11番17号
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100151390
【氏名又は名称】中川 淨宗
【考案者】
【氏名】中津川 保
【住所又は居所】神奈川県茅ヶ崎市本村3丁目11番17号
【要約】(修正有)
【課題】
学校や職場の机等の上で手軽に睡眠をとることができる前腕を挿通して使用する筒状枕を、収納するための物立てを兼ねた枕収納容器、および筒状枕を提供する。
【解決手段】
物立て兼用枕収納容器1は、外筒上面2aを閉鎖して外筒下面2bを開放する外筒2と、内筒上面3aを開放し内筒下面3bを有底とするとともに外筒上面2aを貫通する内筒3とからなり、筆記具や化粧用具等を内筒内空間3cに縦に差し立てておくことができるとともに、筒状枕5を周隙4に嵌め込んで外筒内空間2cに収納することができる。本考案に係る該枕収納容器付きの筒状枕5は、両端を開放した筒状の芯体6と、芯体6の外周面に半筒状に付設させたクッション材7とからなり、中空孔8に前腕を挿通して使用することができる。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
筒状枕を収納するための物立て兼用枕収納容器であって、外筒と内筒とからなり、該外筒は、上面を閉鎖し、また下面を筒状枕収納用に開放して内径を筒状枕の最長外径よりも長いものとするとともに軸方向の寸法を該内筒及び筒状枕の軸方向の寸法よりも長いものとし、該内筒は、上面を物立て用に開放し、また下面を有底として外径を筒状枕の芯体の内径よりも短いものとするとともに該外筒上面を貫通するものとし、かつ、該外筒と該内筒との間の周隙の間隔を筒状枕の径方向断面形状における最大厚さよりも広いものとすることに特徴を有する物立て兼用枕収納容器。
【請求項2】
請求項1に記載の物立て兼用枕収納容器付き筒状枕であって、両端の開放された筒状の芯体と、該芯体の外周面の所望範囲に沿って付設させたクッション材とからなることを特徴とする筒状枕。
【請求項3】
請求項1に記載の物立て兼用枕収納容器付き筒状枕であって、両端の開放された筒状の芯体と、該芯体の外周面の所望範囲に沿って付設させたクンション材とからなり、付設させた該クッション材から露出している該芯体の外周面に平面を形成したことを特徴とする筒状枕。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、筒状枕とその収納容器に関し、学校や職場の机等の上で手枕状態になって手軽に睡眠をとることができ、しかも腕を挿通することのできる筒状枕をコンパクトに収納することのできる物立て兼用枕収納容器および該収納容器付き筒状枕に関する。
【背景技術】
従来、腕を挿通して手枕のようにして使用する筒状枕は存在している。例えば、その中には、筒状の芯体を有する枕(例えば、特許文献1及び2参照。)もあれば、筒状の芯体を有しない枕(例えば、特許文献3参照。)も存在している。しかしながら、従来、このような筒状枕を収納するための容器は存在しておらず、まして、物立てを兼ねることもできる筒状枕を収納するための容器は存在しておらず、したがって、本考案のような物立てを兼ねた枕収納容器付き筒状枕も存在していなかった。
【特許文献1】
特開2000−279301号公報
【特許文献2】
特開2002−291598号公報
【特許文献3】
特開2007−37960号公報
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
上述の従来技術に係る筒状枕は、不使用時にこれを収納する容器を備えていないことから、埃等の汚れが付着し易いために不衛生であるとともに、とりわけその外周面を覆っているスポンジ等の柔軟な材料でできているクッション材ないし枕カバーを損傷し易いという問題があった。更に、体憩時間中に学校や職場の机等の上で手軽に睡眠をとるには、机等の上に筒状枕を置いておくことが理想的であるが、筒状枕をただ置いておくだけでは机等の限りのある面積を有効に活用することができないし、また、一見して筒状枕と識別し得る物を机等の上に置いておくことは、とりわけ学校や職場という環境では決して好ましいことではなかった。本考案の第1の課題は、腕を挿通して手枕のようにして使用する筒状枕につき、その汚損を防止することができるとともに、手軽に睡眠をとれるように机等の上に置いておいても、机等の面積を有効に活用することができ、かつ、学校や職場の雰囲気を害することのない物立て兼用枕収納容器を提供することにある。
上述の従来技術に係る筒状枕は、筒状の芯体を有する枕であれば該芯体の外周面全体がスポンジ等の柔軟な材料でできているクッション材ないし枕カバーで覆われており、また、筒状の芯体を有しない枕であれば該筒状枕全体がクッション材で形成されているため、該筒状枕の大きさがある程度大きくならざるを得なかった。更に、該筒状枕の使用者は、該筒状枕がこのような形状をしているため、該筒状枕の外周面のうち頭部を接する面と机等に接する面とを容易に区別することができず、机等に接していた面が頭部に接することがあり、不衛生であるという問題もあった。本考案の第2の課題は、腕を挿通して手枕のようにして使用する筒状枕につき、更にその小型化を図ることで前記物立て兼用枕収納容器により簡便に収納することができるようにし、しかも、使用者が頭部を接すべき面と机等に接すべき面とを容易に識別することのできる筒状枕を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
本考案の第1の課題を解決するため、腕を挿通して手枕のようにして使用する筒状枕を収納するための本考案に係る物立て兼用枕収納容器は、外筒と内筒とから構成される。該外筒は、その上面を閉鎖し、またその下面を該筒状枕収納用に開放して、その内径は筒状枕の最長外径よりも長いものとするとともに、その軸方向の寸法は該内筒及び該筒状枕の軸方向の寸法よりも長いものとする。該内筒は、その上面を物立て用に開放し、その下面を有底として、その外径を該筒状枕の芯体の内径よりも短いものとするとともに、該外筒上面を貫通するものとする。該外筒と該内筒との間に生じる周隙の間隔は、該筒状枕の径方向断面形状における最大厚さよりも広いものとする。
本考案の第2の課題を解決するため、前記物立て兼用枕収納容器付きの本考案に係る筒状枕は、筒状の芯体と、クッション材から形成される。該芯体は、その両端を開放する。該クッション材は、該芯体の外周面の所望範囲に沿って、半筒状に付設する。該芯体の外周面の残部は、該芯体を露出させる。
前記物立て兼用枕収納容器付きの本考案に係る筒状枕は、付設させた該クッション材から露出している該芯体の外周面に平面を形成することが好適である。
【考案の効果】
本考案に係る物立て兼用枕収納容器は、上記の通りの構成であるから、以下のような効果を得ることができる。
本考案に係る物立て兼用枕収納容器は、腕を挿通して手枕のようにして使用する筒状枕につき、不使用時には該筒状枕を該収納容器に収納しておくことにより、該筒状枕への埃等の汚れの付着を防ぐことができて衛生的であり、また、特に損傷し易いクッション材等を保護することができる。さらに、該収納容器は、筆記具や化粧用具等を縦に差し立てておくことのできる物立ても兼ねていることから、職場や学校の机等の上に置いておいても、机等の限られた面積を有効に活用することができるとともに、該筒状枕を目立たないようにして学校や職場の雰囲気を害することを防止することができる。しかも、該収納容器は、前述のような形状となっているから、筆記具や化粧用具等を縦に差し立てたままの状態で、該筒状枕の収納と取り出しを容易かつ迅速に行なうことができる。
上記の物立て兼用枕収納容器付きの本考案に係る筒状枕は、上記の通りの構成であるから、該物立て兼用枕収納容器を付したことによる上記の効果の他、以下のような効果を得ることができる。
本考案に係る筒状枕は、該芯体の外周面の所望範囲に沿ってクッション材で半筒状に覆うことにより、従来の筒状枕よりも更に小型にすることができ、もって上記の物立て兼用枕収納容器に収納することをより簡便に行なうことができるようにする。また、該筒状枕は、使用者が頭部を接する面と机に接する面とを容易に識別することができるから、机等に接した面が頭部に接することはなくなり、もって上述の従来技術に係る筒状枕が有していた衛生上の問題も解決することができる。
さらに、本考案に係る筒状枕は、付設させた該クッション材から露出している該芯体の外周面に平面を形成することにより、使用者が頭部を接すべき面と机等が接すべき面とをより識別し易くなり、また、その使用時における安定性を高めることができる。
【考案を実施するための最良の形態】
本考案に係る物立て兼用枕収納容器は、腕を挿通して手枕のようにして使用する筒状枕を収納するための容器であって、外筒と内筒とから構成される。該外筒と該内筒とは、机等から床に落下しても簡単に破損することなく、かつ、容易に筒状に加工することのできる金属、木材、プラスチック等の硬質な材料から形成される。
該外筒は、その上面を閉鎖するとともにその下面を開放し、該外筒下面から外筒内空間に該筒状枕を収納できるようにする。該外筒は、その内径を該筒状枕の最長外径よりも長いものとし、その軸方向の寸法を該筒状枕並びに該内筒の軸方向の寸法よりも長いものとして、外筒内空間に該筒状枕を収納できるようにし、かつ、該筒状枕が該外筒の外側から見えないようにする。
該内筒は、その上面を開放するとともにその下面を有底として、該外筒上面を貫通することで、内筒内空間に筆記具又は化粧用具等を縦に差し立てておくことができるようにする。また、該内筒の外径は該筒状枕の芯体の内径よりも小さいものにするとともに、該内筒と該外筒との間に生じる周隙の間隔は該筒状枕の径方向断面形状における最大厚さよりも広いものとして、該外筒と該内筒との間に生じる周隙に該筒状枕を嵌め込むことができるようにする。
また、前記物立て兼用枕収納容器付きの本考案に係る筒状枕は、芯体とクッション材から構成される。該芯体は、使用者の頭部が載ってもその重量によって変形することなく、かり、容易に筒状に加工することのできる金属、木材、プラスチック等の硬質な材料から形成される。また、該芯体は、使用者の前腕が挿通できるように、その両端を開放する。該芯体の内径は、前腕が挿通できる程度の寸法とし、約7〜10センチメートルとするのが好ましいが、これに限定するものではない。該芯体の軸方向の寸法は、前腕の半分程度の寸法とし、約10〜15センチメートルとするのが好ましいが、これに限定するものではない。
該クッション材は、スポンジ等の柔軟かつ弾力性のある材料からなり、該芯体の外周面の約40〜60%に接着剤等の付設手段により半筒状に付設させる。該筒状枕の使用時には、使用者の頭部が該クッション材に接することになる。一方、該芯体の外周面の残り約60〜40%は、該芯体を露出させ、平面を形成する。
【実施例1】
以下、本考案の実施例1について添付図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施例1による物立て兼用枕収納容器付き筒状枕を示した斜視図であり、図2は図1に示す物立て兼用枕収納容器のA−A線断面図であり、図3は本考案の実施例1による物立て兼用枕収納容器の使用状態を示した斜視図であり、図4は本考案の実施例1による筒状枕を示した斜視図であり、図5は本考案の実施例2による筒状枕を示した斜視図である。
本考案に係る物立て兼用枕収納容器1は、外筒2と、内筒3とから形成され、いずれも金属、木材、プラスチック等の硬質な材料を用いる。外筒2は、外筒上面2aを閉鎖し、外筒下面2bを開放する。内筒3は、内筒上面3aを開放し、内筒下面3bを有底とするとともに、外筒上面2aを貫通している。筆記具9又は化粧用具等は、内筒上面3aから内筒内空間3cに縦に差し立てておくことができる。
図では、物立て兼用枕収納容器1を形成する外筒2と、外筒上面2aと、内筒3と、内筒下面3bとは一体的に成形されているが、これらを別個に作製し、外筒2と、外筒上面2aと、内筒3と、内筒下面3bとを接着剤等により固着させることにより、物立て兼用枕収納容器1として成形することもできる。また、図では、物立て兼用枕収納容器1の横断面形状は、正円であるが、筒状枕5の形状に合わせて、様々な形状にすることもできる。
筒状枕5は、外筒2と内筒3との間にできる周隙4に嵌め込んで外筒内空間2cに収納することができる。筒状枕5の不使用時には、筒状枕5を物立て兼用枕収納容器1に収納しておくことにより、筒状枕5の汚損を防ぐことができ、また、机等の上に置いておいても、その面積を無駄なく活用することができるとともに、筒状枕5が他人の目に触れることはないから学校や職場の雰囲気を害することもない。
また、本考案の実施例1に係る筒状枕5は、芯体6と、クッション材7とから構成される。芯体6は、筒状の部材であり、金属、木材、プラスチック等の硬質な材料を用いる。芯体6は、その内径を約7〜10センチメートルとするとともに、その軸方向の寸法を約10〜15センチメートルとする。図では、芯体6の径方向断面形状は、正円となっているが、楕円等の他の形状にすることもできる。
クッション材7は、スポンジ等の柔軟かつ弾力性のある材料を用いる。クッション材7は、芯体6の外周面の約40〜60%に接着剤等の付設手段により半筒状に付設する。筒状枕5は、芯体6の外周面の一部のみがクッション材7により覆われていることで、小型化を図ることができるとともに、使用者は頭部を接するべき面と机等に接するべき面とを容易に識別することができる。
中空孔8は、芯体6の中央を貫いている。使用者は、中空孔8に前腕を挿通し、クッション材7に頭部を載せて、筒状枕5を使用する。
【実施例2】
以下、本考案の実施例2について添付図面に基づいて説明する。図5は本考案の実施例2による筒状枕5を示した斜視図である。実施例2は、下記の事項以外は実施例1と同一である。
本実施例2において、付設させた前記クッション材7から露出している前記芯体6の外周面に平面10を形成する。このようにすることで、筒状枕5は、使用者が頭部を接すべき面と机等が接すべき面とをより識別し易くなり、また、その使用時における安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1による物立て兼用枕収納容器付き筒状枕を示した斜視図である。
【図2】図1に示す物立て兼用枕収納容器のA−A線断面図である。
【図3】本考案の実施例1による筒状枕および物立て兼用枕収納容器を示した斜視図である。
【図4】本考案の実施例1による筒状枕を示した斜視図である。
【図5】本考案の実施例2による筒状枕を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 物立て兼用枕収納容器
2 外筒
2a 外筒上面
2b 外筒下面
2c 外筒内空間
3 内筒
3a 内筒上面
3b 内筒下面
3c 内筒内空間
4 周隙
5 筒状枕
6 芯体
7 クッション材
8 中空孔
9 筆記具
10 平面
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5
発明者からのメッセージ

会社の昼休みには、昼食後、机で昼寝をしている人が、以外と多いものです。(自身の職場)
腕枕で睡眠していると、だんだん腕が痛くなり、目がさめてしまいます。(自身の経験)
かといって、普通の枕を会社に置いておくわけにもいきません。
そこで、今回提供するのが、物立てと卓上枕の合体です。
普段は、机の上に物立て(ペン・文具等)として、置いてありますが、昼休みになり、物立てを持ち上げると、中に収納されていた枕が、活躍します。
枕は、筒状で、腕を通しても使えますし、そのままでも使用できます。腕を圧迫しないので、安眠出来ます。
昼休みが終了する時には、物立てをかぶせば、OKです。
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