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【考案の名称】ポケットティッシュ収納容器 【実用新案権者】 【識別番号】516162906 【氏名又は名称】光川 芳夫 【住所又は居所】京都市右京区西京極南衣手町65 【代理人】 【識別番号】100121441 【弁理士】 【氏名又は名称】西村 竜平 【代理人】 【識別番号】100154704 【弁理士】 【氏名又は名称】齊藤 真大 【代理人】 【識別番号】100193253 【弁理士】 【氏名又は名称】足立 健 【考案者】 【氏名】光川 芳夫 【住所又は居所】京都市右京区西京極南衣手町65 【要約】 (修正有) 【課題】複数のポケットティッシュを整理よく収納できながらも、1枚ずつティッシュ片を容易に取り出すことが可能で、かつ未開封のポケットティッシュを容易に引き出すことのできるポケットティッシュ収納容器を提供する。 【解決手段】ポケットティッシュ収納容器6であって、底板1及び該底板から起立する周囲板21、22で囲まれた収納空間を有し、該収納空間にポケットティッシュ51を収納する容器本体と、収納空間内に上下動可能に配置されて、収納された最上段のポケットティッシュ51の上面に載置される蓋とを具備し、周囲板の底部には、最下段のポケットティッシュ51を引き出すことのできる引出口40が設けられており、蓋の中央部には、最上段のポケットティッシュ51からティッシュ片50を取り出すためのティッシュ片取出口33が設けられていることを特徴とする。 【選択図】図4 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 袋体に複数枚のティッシュ片を収容するとともに、該袋体から前記ティッシュ片を一枚ずつ取り出せるように構成されたポケットティッシュを収納するポケットティッシュ収納容器であって、 底板及び該底板から起立する周囲板で囲まれた上部の開口する収納空間を有し、該収納空間に上部開口から挿入されたポケットティッシュを上下に積み重ねて収納する容器本体と、 前記収納空間内に上下動可能に配置されて、収納された最上段のポケットティッシュの上面に載置される蓋とを具備し、 前記周囲板の底部には、最下段のポケットティッシュを引き出すことのできる引出口が設けられており、 前記蓋の中央部には、最上段のポケットティッシュからティッシュ片を取り出すためのティッシュ片取出口が設けられていることを特徴とするポケットティッシュ収納容器。 【請求項2】 前記蓋が、上板と、該上板の辺から垂下するように設けられて、前記周囲板に対向する垂下板を具備するものであることを特徴とする請求項1記載のポケットティッシュ収納容器。 【請求項3】 前記垂下板が、前記上板において前記引出口に対向する辺を除く辺の一部または全部から垂下させてあることを特徴とする請求項2記載のポケットティッシュ収納容器。 【請求項4】 前記引出口の高さが、ポケットティッシュ2個未満の高さであることを特徴とする請求項1、2または3記載のポケットティッシュ収納容器。 【請求項5】 前記周囲板に、前記引出口の上辺から上に延び、指を差入れることができる指差入切込みが設けられていることを特徴とする請求項4記載のポケットティッシュ収納容器。 【請求項6】 前記蓋の上板の辺から、中央部にある前記取出口に向けて、前記指差入切込みの幅と同じ幅以上の切れ目が設けられていることを特徴とする請求項5記載のポケットティッシュ収納容器。 【請求項7】 前記容器本体は、前記底板の平面から見た形状がポケットティッシュを平面から見た形状と略同形の長方形であって、前記周囲板は該底板の各辺から起立する四面であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のポケットティッシュ収納容器。 【請求項8】 前記周囲板に、該周囲板の上辺から容器本体の底辺部に向かって、所定の幅の切込みが設けられていることを特徴とする請求項7記載のポケットティッシュ収納容器。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、複数のポケットティッシュの収納と使用に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、家庭において、ポケットティッシュが多数たまって整頓が必要になったときなどには、箱に詰めて一カ所にまとめるといったことが行われている。 しかしながら、このようなやり方では、確かに整頓はできるものの使い勝手が悪い。例えば、据え置きタイプの箱ティッシュのように、1枚だけティッシュ片を取り出すことができない。その場合は、いちいち箱を開けてポケットティッシュを取り出し、さらにそのポケットティッシュからティッシュ片を取り出さなければならないうえ、その後、取り出したポケットティッシュを、再度箱にしまわなければならない。 また、例えば、持ち運び用に未開封のポケットティッシュが必要なときには、この未開封のポケットティッシュを箱から探さなければならない。 【0003】 これに対し、特許文献1に示すように、複数のポケットティッシュを収容可能で、かつ箱ティッシュのように、1枚ずつティッシュ片を取り出すことのできる容器が提案されている。該容器はポケットティッシュを収納する本体と、取出口を有し該容器本体上部に固定された蓋からなる。 【0004】 ところが、この収納容器では、容器内のポケットティッシュの残量が少なくなった場合に、前記蓋が固定されているので、取出口に指を挿入してティッシュ片を取り出しにくく、蓋を外す必要がある。また、一旦収納したポケットティッシュのうち未開封のものを容器から引き出すためには、やはり蓋を外して、下段のポケットティッシュを引っ張り出さなければならない。 【0005】 つまり、このようなものでは、確かに複数のポケットティッシュを整理よく収納できるものの、結局、使い勝手が悪いという問題を根本的に解決できない。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0006】 【特許文献1】実登3146296 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0007】 そこで本考案は、複数のポケットティッシュを整理よく収納できながらも、箱ティッシュのように1枚ずつティッシュ片を容易に取り出すことが可能で、かつ未開封のポケットティッシュを探すことなく、容易に引き出すことのできるポケットティッシュ収納容器を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 袋体に複数枚のティッシュ片を収容するとともに、該袋体から前記ティッシュ片を一枚ずつ取り出せるように構成されたポケットティッシュを収納するポケットティッシュ収納容器であって、 底板及び該底板から起立する周囲板で囲まれた上部の開口する収納空間を有し、該収納空間に上部開口から挿入されたポケットティッシュを上下に積み重ねて収納する容器本体と、 前記収納空間内に上下動可能に配置されて、収納された最上段のポケットティッシュの上面に載置される蓋とを具備し、 前記周囲板の底部には、最下段のポケットティッシュを引き出すことのできる引出口が設けられており、 前記蓋の中央部には、最上段のポケットティッシュからティッシュ片を取り出すためのティッシュ片取出口が設けられていることを特徴とするポケットティッシュ収納容器。 【0009】 この構成によれば、ポケットティッシュを上下方向に積み重ねて、整然と収納できるのは当然のことながら、前記蓋が収納空間内の最上段のポケットティッシュに載置されており、その重みでポケットティッシュを押さえつけているので、該ポケットティッシュを浮き上がらせることなく、そこからティッシュ片を1枚1枚、あたかも箱ティッシュのような使い勝手で、容易に取り出すことができる。 また、上述したように、ティッシュ片が取り出された使用済みのポケットティッシュは、(途中で入れ替えるなどしない限り)最上段にあり、逆に言えば、それ以外の下段のポケットティッシュは常に未開封のものとなる。そして、本発明によれば、最下段にあって未開封のポケットティッシュを引き出すための引出口が設けられているので、未開封のポケットティッシュを探すことなく、容易に引き出すこともできる。 さらに、ポケットティッシュが引き出されることによって、収納空間に積み重ねられたポケットティッシュが減って高さが低くなるが、前記蓋は上下動可能に配置されており、その高さ変動に関わらず、最上段のポケットティッシュの上面に常に載置されてこれを押さえつけているので、ポケットティッシュが引き出されて高さが低くなっても、ティッシュ片を1枚1枚取り出すことに齟齬が生じない。 【0010】 前記蓋が、上板と、該上板の辺から垂下するように設けられて、前記周囲板に対向する前記垂下板を具備するものであることが望ましい。 最上段のポケットティッシュからティッシュ片を取り出す際、蓋が持ちあげられようとするが、このようなものであれば、その際、蓋が少しでも傾けば、垂下板が容器本体の周囲板に接触してそれ以上に蓋が持ち上げられることを抑制するので、蓋の重量のみで押さえる態様に比べ、より安定的に最上段のポケットティッシュを押さえつけておくことができる。したがって、ティッシュ片を取り出そうとした際、最上段のポケットティッシュごと蓋までもが持ち上げられて、ティッシュ片を取り出せないといった不測の事態をより確実に回避することができる。 【0011】 前記垂下板が、前記上板において前記引出口に対向する面には設けられていないことが望ましい。 この構成によれば、垂下板によって引出口が塞がれることなく、ポケットティッシュを引き出すことができる。 【0012】 前記引出口の高さが、ポケットティッシュ2個未満の高さであることが望ましい。 この構成によれば、引出口の高さはポケットティッシュ2個未満の高さなので、周囲板により引き出そうとする最下段のポケットティッシュ以外のポケットティッシュが押さえられて、最下段のポケットティッシュのみを確実に引出すことが出来る。 【0013】 前記周囲板に、前記引出口上辺から上に延び、指を差入れることができる指差入切込みが設けられていることが望ましい。 前記引出口からポケットティッシュを引き出す場合、該引出口に2本の指を差入れて、上下からポケットティッシュをつまむと引き出しやすい。 しかし、該引出口においては高さがポケットティッシュ2個未満の高さであり、2本の指を差入れることが困難である。 この構成によれば、前記指差入切込みが設けられてあるので、該指差入切込みから指を差入れて、ポケットティッシュの端をつまんで引き出すことができる。 【0014】 前記蓋の前記上板の辺から、中央部にある前記取出口に向けて、前記指差入切込みの幅と同じ幅以上の切れ目が設けられていることが望ましい。 前記引出口からポケットティッシュを引出す場合、前記のように2本の指でポケットティッシュを上下からつまむと引出しやすい。 しかし、収納空間内のポケットティッシュが減ってくると載置された蓋の高さが下がってくる。最下段まで下がると、蓋があることによりポケットティッシュを上側からつまむことができなくなる。 この構成によれば、前記指差入切込みと同じ幅以上の切れ目が設けられているので、蓋に妨げられることなくポケットティッシュを上側からつまむことができる。 【0015】 前記容器本体は、前記底板の平面から見た形状がポケットティッシュを平面から見た形状と略同形の長方形であって、前記周囲板は該底板の各辺から直角に起立する四面であることが望ましい。 この構成によれば、本ポケットティッシュ収納容器の形状は様々な形状が想定されるが、直方体なので、最もコンパクトにできるし、構造的にも製造的にも有利になる。 【0016】 前記周囲板に、該周囲板の上辺から収納容器本体の底辺部に向かって、所定の幅の切込みが設けられていることが望ましい。 複数のティッシュを積み重ねて、一度に収納容器本体に入れようとした場合、手が該周囲板にあたって入れにくい場合がある。 これを上手く回避するためには、該周囲板に所定幅の切込み、即ち指や手が入る程度の幅の切込みを設ければ、回避できる。 更に、該収納容器本体のポケットティッシュが少なくなると、前記蓋が収納容器本体の底部まで下がってくる。この場合、ティッシュ片を取り出そうとすると容器本体の上部開口から手や指を入れて取り出すこととなる。前記所定幅の切込みが設けられていれば、前記周囲板に手や指があたることがなく、ティッシュ片を取り出しやすくなる。 【考案の効果】 【0017】 本考案によれば、複数のポケットティッシュを整理よく収納できながらも、箱ティッシュのように1枚ずつティッシュ片を容易に取り出すことが可能で、かつ未開封のポケットティッシュを探すことなく、容易に引き出すことができる。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】本考案の一実施形態におけるポケットティッシュ収納容器の容器本体を示す図。 【図2】同実施形態におけるポケットティッシュ収納容器の容器本体を引出口が設けられている側面を示す図。 【図3】同実施形態におけるポケットティッシュ収納容器の容器本体と蓋を示す図。 【図4】同実施形態におけるポケットティッシュ収納容器の使用図。 【図5】変形実施形態におけるポケットティッシュ収納容器の使用図。 【考案を実施するための形態】 【0019】 本考案の一実施形態について図面を参照して説明する。 【0020】 図3に示すように、本実施形態に係るポケットティッシュ収納容器6は、底板1と該底板1から起立する一対の長手周囲板21と二面の短手周囲板22に囲まれた収納空間24からなる容器本体20と、蓋30とを具備する。 図4に示すように、前記ポケットティッシュ収納容器6に収納されるポケットティッシュ51は、袋体52に複数枚のティッシュ片50を収容するとともに、袋体52からティッシュ片50を一枚ずつ取り出せるように構成されたものである。 【0021】 先ず、前記容器本体20について説明する。 【0022】 図1に示すように、前記収納容器本体20は底板1と該底板1の各辺から起立する一対の長手周囲板21と二面の短手周囲板22に囲まれた収納空間24を具備している。 【0023】 前記底板1の形状は長方形の平板である。各辺から直角に起立する一対の長手周囲板21と二面の短手周囲板22いずれも長方形の平板である。 【0024】 前記収納空間24の形状は上部が開口する直方体となる。そして図4に示すように、収納空間24の容積は10個未満の長方形のポケットティッシュ51を上下に積み重ねて収納することができる。 【0025】 前記一対の長手周囲板21には、該長手周囲板21の上辺から容器本体20の底辺部に向かって、該長手周囲板21の深さ全体の約5分の4の深さで、略逆台形の形状の切込み23が設けられている。該逆台形上辺の幅は該長手周囲板21の上辺全体の約5分の4の幅で、該逆台形下辺の幅は該長手周囲板21の上辺全体の半分の幅である。 【0026】 二面の短手周囲板22の一面の底部には、図2に示すように、収納空間24の最下段のポケットティッシュ51を引き出すことのできる引出口40が設けられている。該引出口40はポケットティッシュ51の1個分の高さの長方形形状をしておる。前記構成により該短手周囲板22下辺から引出口上辺41まで開口している。 【0027】 前記引出口上辺41の前記短手周囲板22には該上辺41から上に延びる指差入切込み22が設けられている。該指差入切込み25は該上辺の中央に位置し、該上辺全体の約3分の1の幅の半円形をしている。なお、該指差入切込み25が設けられているのは中央でなくても構わない。 【0028】 次に、前記蓋30について説明する。 【0029】 図3に示すように、前記蓋30は上板31と該上板31の辺から垂下する垂下板32を具備している。また上板の中央部には取出口33が設けられている。さらに該上板31の一片の短手辺から該取出口33に向かって切れ目34が設けられている。 【0030】 前記上板30の形状は、底板1の形状を小さくした長方形であるが、図4に示すように蓋30が載置されるポケットティッシュ51の辺部を押さえられる大きさである。 【0031】 前記垂下板32の形状は長方形である。前記上板31の長手辺から収納容器本体24底部に向かって直角に垂下している。該上板31の上辺からポケットティッシュ51の1個分の深さである。また該垂下板32は前記引出口4に対向する面には設けられていない。 【0032】 前記取出口33の形状は前記上板31を小さくした略長方形である。前記上板31の長手幅全体の約5分の4の幅と短手幅全体の約4分の3の幅である。 【0033】 前記切れ目34は前記指差入切込み25の幅と概ね同じ幅である。 【0034】 本ポケットティッシュ収納容器6の使用方法は以下の方法による。 【0035】 先ず、図3に示したように蓋30を取り外し、前記収納空間24に複数のポケットティッシュ51を収納する。 【0036】 次に、前記複数のポケットティッシュ51収納後、前記蓋30を上下に積み重ねたポケットティッシュ51の最上段ポケットティッシュ51に載置する(図4参照)。 【0037】 ティッシュ片50を取り出す場合には取出口33から取出す(図4参照)。 【0038】 ポケットティッシュ51を引き出す場合には引出口40に指を差入れ、ポケットティッシュ51をつまんで引き出す(図4参照)。 【0039】 上記の構成により、ポケットティッシュ51を上下に積み重ねて、整然と収納できるのは当然ながら、前記蓋30が収納空間24内の最上段のポケットティッシュ51に載置されており、その重みでポケットティッシュ51が押さえられるので、該ポケットティッシュ51を浮き上がらせることなく、取出口33からティッシュ片50を1枚1枚、箱ティッシュのように容易に取り出せる。 【0040】 前記のようにティッシュ片50が取り出された使用済みのポケットティッシュ51は、入れ替えない限り最上段にあり、逆に言えば、それ以外のポケットティッシュ51は未開封のものとなる。そして、本考案では、前記引出口40が設けられているので、未開封のポケットティッシュ51を探すことなく容易に引き出すことができる。 【0041】 更にポケットティッシュ51が引き出されることによって、収納空間24に上下に積み重ねられたポケットティッシュ51が減り高さが低くなるが、前記蓋30が上下動可能に配置されていて、その高さにかかわらず、最上段のポケットティッシュ51の上面に常に載置されてこれを押さえつけているので、ポケットティッシュ51が引き出されて高さが低くなっても、ティッシュ片50を1枚1枚取り出すことに齟齬は生じない。 【0042】 前記底板1の形状を長方形とし、その各辺から底板1と該底板1から直角に起立する一対の長手周囲板21と二面の短手周囲板22に囲まれた収納空間24の形状を直方体としたのでポケットティッシュ収納容器6としてコンパクトな形状を実現する。また構造的にも製造的にも有利になる。 【0043】 複数のポケットティッシュ51を積み重ねて、一度に収納する場合、手が前記手周囲板21にあたって入れにくい場合がある。前記切込み23が設けられているので、手や指が長手周囲板21にあたることを回避できる。 更に、前記収納容器本体のポケットティッシュが少なくなると、前記蓋が収納容器本体の底部まで下がってくる。この場合、容器本体の上部開口から手を入れてティッシュ片を取り出すこととなるので、前記所定幅の切込みを設けておけば、ティッシュ片を取り出しやすくなる。 【0044】 前記引出口40の高さをポケットティッシュ51の2個以上の高さとした場合、引き出そうとする最下段のポケットティッシュ51につられて、その上にあるポケットティッシュ51が引き出されかねない。該引出口40の高さをポケットティッシュ51の1個分の高さという構成によれば、最下段のポケットティッシュ51の上にあるポケットティッシュ51が前記引出口上辺41の前記短手周囲板22に押さえられるので、最下段のポケットティッシュ51のみを確実に取り出すことができる。なお、高さはポケットティッシュ51の2個未満の高さであれば1個分の高さでなくても構わない。 【0045】 ポケットティッシュ51を前記引出口40から引き出す場合、該引出口40に2本の指を差入れて上下からポケットティッシュ51をつまむと引き出しやすい。しかし、上述のように引出口40の高さがポケットティッシュ51の2個未満の高さであるため2本指を差入れることが困難である。そこで前記引出口上辺41の前記短手周囲板22に前記指差入切込み25が設けられているので、該指差入切込み25から指を差入れて容易にポケットティッシュ51をつまんで引き出すことができる。 【0046】 最上段のポケットティッシュ51からティッシュ片50を取り出す際、前記蓋30が持ち上げられようとするが、垂下板32が設けられているので、少しでも該蓋30が傾けば、該垂下板32が容器本体の前記長手周囲板21に接触してそれ以上に持ち上げられるのを抑制する。この構成によれば、蓋30の重量のみで押さえる態様に比べ、より安定的に最上段のポケットティッシュ51を押さえつけておくことができる。従ってティッシュ片50を取り出そうとした際、最上段のポケットティッシュ51ごと蓋30までもが持ち上げられて、ティッシュ片50を取り出せないといった不測の事態をより確実に回避することができる。 【0047】 前記垂下板32を前記上板31のすべての辺に設けると、収納空間24内のポケットティッシュ51が減って蓋30が底辺部に下がってきた際に、垂下板32が前記引出口40を塞ぎ、該引出口40からポケットティッシュ51を引出すことができなくなるため、該垂下板32は該引出口40に対応する辺には設けられていない。 【0048】 前述したように、ポケットティッシュ51を前記引出口40から引き出すには、該引出口40に2本指を差入れてつまんで引き出すと容易である。しかし、収納空間24内のポケットティッシュ51が減って、前記蓋30が下がってくると、蓋30がポケットティッシュ51の上に載置されているため、ポケットティッシュ51を上からつまむことができない。そこで該蓋30に前記切れ目34が設けられているので、該蓋30にかかわらず、ポケットティッシュ51をつまんで引き出しやすくなる。 【0049】 なお、本考案は前記実施形態に限られるものではない。 【0050】 たとえば、前記実施形態では底板1の形状を長方形とし、該底板1各辺から直角に起立する一対の長手周囲板21と二面の短手周囲板22の4面の周囲板に囲まれた上部の開口する収納空間24の形状を直方体としていたが、ポケットティッシュ51を支持して上下に積み重ねることができるものであれば、底板1の形状を円形とし、該底板の辺から直角に起立する周囲板に囲まれた収納空間の形状を円柱状としてもかまわない(図5参照)。 【0051】 また、前記実施形態では取出口33の形状を長方形としたが、ティッシュ片を取り出せる形状であればよく、デザインや販売促進の観点から形状を変更することはかまわない(図5参照)。 【0052】 さらに、前記実施形態では短手周囲板22の底辺に引出口40を設けたが、長手周囲板21に該引出口を設けることも可能である。このような構成によれば、よりポケットティッシュが引き出しやすくなる。 【0053】 加えて、前記実施形態では一対の長手周囲板21に略逆台形上の切込み23を設けたが、該切込み23の形状は手や指が入る程度の幅があればよく、実施例の形状に限定されるものではない。 【0054】 その他本考案は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、材質はアクリル、紙、木などに限定されることなく様々なものが適用される。 【符号の説明】 【0055】 1 ・・・底板 20・・・収納容器本体 21・・・長手周囲板 22・・・短手周囲板 23・・・切込み 24・・・収納空間 25・・・指差入切込み 30・・・蓋 31・・・上板 32・・・垂下板 33・・・取出口 34・・・切れ目 40・・・引出口 41・・・引出口上辺 50・・・ティッシュ片 51・・・ポケットティッシュ 52・・・袋体 6 ・・・ポケットティッシュ収納容器 |
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”あれば便利。各部屋に一つ。各テーブルに一つ” 複数のポケットティッシュを整理よく収納致し、箱ティッシュのように 1枚ずつ容易に使用でき、なおかつ未開封のポケットティッシュを 容器の底部から簡単に取り出せる。 〒615.−0872 京都市右京区西京極南衣手町65 光川 芳夫 携帯電話 090−3826−0110 |
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