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【発明の名称】手鏡 【出願人】 【識別番号】395019649 【氏名又は名称】穴田 和彦 【住所又は居所】富山県富山市八町5265−9 【代理人】 【識別番号】100095430 【弁理士】 【氏名又は名称】廣澤 勲 【発明者】 【氏名】穴田 和彦 【住所又は居所】富山県富山市八町5265−9 【要約】 【課題】自分の横や後を確実且つ容易に見ることができる手鏡を提供することを目的とする。 【解決手段】一対の鏡面部12,13と、一対の鏡面部12,13を連結する複数の連結板18,20,22,24を有する。各連結板18,20,22,24は、矩形及び三角形の形状に形成され、各連結板18,20,22,24どうしの間と、各連結板18,20,22,24と鏡面部12,13の間には、回転可能な軸部材34が各々設けられている。鏡面部12,13は矩形であり、前記一対の鏡面部の間に複数個の前記連結板が一列に連接して設けられている。連結板18,20,22,24は、連接方向の幅方向は鏡面部12,13とほぼ同じ長さで、連接方向は鏡面部12,13の約半分の長さに形成された矩形または、鏡面部12,13と同じ大きさの矩形を対角線で分割した形状に形成されている。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一対の鏡面部と、前記一対の鏡面部を連結する複数の連結板が設けられ、前記各連結板は、矩形及び三角形の形状に形成され、前記各連結板どうしの間と、前記各連結板と前記鏡面部の間には、回転可能な軸部材が各々設けられていることを特徴とする手鏡。 【請求項2】 前記鏡面部は矩形であり、前記連結板は、連接方向の幅方向は前記鏡面部とほぼ同じ長さで連接方向は前記鏡面部の約半分の長さに形成されている矩形または、前記鏡面部と同じ大きさの矩形を対角線で分割した形状の直角三角形で形成され、前記各連結板どうしの間を連結する軸部材は任意の角度に曲がり、前連結板と前記鏡面部の間を連結する軸部材は一方向の角度に制限があり所定の角度で係止される請求項1記載の手鏡。 【請求項3】 一対の鏡面部と、前記一対の鏡面部を連結する複数の連結板が設けられ、前記各連結板は、矩形または三角形で形成され、前記各連結板どうしの間と、前記各連結板と前記鏡面部の間には、回転可能な軸部材が設けられている手鏡であり、照明装置が設けられていることを特徴とする手鏡。 【請求項4】 前記照明装置は、前記鏡面部とは別体に設けられ、円錐形に形成されたロート部と、前記ロート部の先端に設けられた円筒状の差込部と、前記ロート部の内周面に取り付けられ前記差込部付近を照らすライトと、前記ロート部の開口縁部に設けられ開口縁部に対して平行に側方へ突出する板部と、前記板部の先端に前記ロート部の突出方向に対して平行に延出する支持部と、前記支持部に摺動可能に取り付けられ任意の位置で係止する当接部と材が設けられている請求項3記載の手鏡。 【請求項5】 前記照明装置は、透明な合成樹脂で作られている請求項3または4記載の手鏡。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 この発明は、任意の角度から自分の外観を見ることができる手鏡に関する。 【背景技術】 従来、手で保持して任意の角度で自分の外観を見る手鏡がある。自分の横顔や頭の後側を見るために、一対の鏡面を有し、一方の鏡面で自分の横側や後側を映し、他方の鏡面でこの映した画像を更に映して見る手鏡がある。 例えば、特許文献1に開示された伸縮曲自在二面鏡は、一対の鏡面部と、前記一対の鏡面部を連結する伸縮曲自在具が設けられている。伸縮曲自在具は、球を両脇に備えた軸と、球自在回し支持袋具を両脇に備えた軸で連鎖したものである。この伸縮曲自在二面鏡によれば、一対の鏡面部を前記伸縮曲自在具で繋ぎ合わせ、一対の鏡面部の曲がり角度と互いの距離等を自在に調整でき、合わせ鏡として使用することができる。 特許文献2に開示されている携帯型美容器具は、一対の鏡面部と、前記一対の鏡面部を連結する保持部が設けられている。保持部は、略平面状の形状を成し、前記鏡面部との間に蝶番が設けられている。鏡面部または保持部には、照明装置がもうけられている。この携帯型美容器具によれば、見たい場所を照明装置で明るくすることができ、耳の掃除等を安全に行うことができる。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】特開2000−197547号公報 【特許文献2】特開2009−219841号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 上記特許文献1の場合、伸縮自在具がコンパクトに折り畳むように考えられておらず、使用していないときにかさばり不便なものである。また、照明装置は付いていないため、耳の中等を見るときは暗くてよく見えなかった。特許文献2の場合、複数個設けられている蝶番の軸が互いに平行に設けられているためコンパクトに折り畳むことはできるが、合せ鏡として使用する時に自由に角度を変えることができず、見たい角度に合わせることが難しいという問題がある。 この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、自分の横や後を確実に且つ容易に見ることができる手鏡を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 本発明は、一対の鏡面部と、前記一対の鏡面部を連結する複数の連結板が設けられ、前記各連結板は、矩形及び三角形の形状に形成され、前記各連結板どうしの間と、前記各連結板と前記鏡面部の間には、回転可能な軸部材が各々設けられている手鏡である。 また、前記鏡面部は矩形であり、前記一対の鏡面部の間に複数個の前記連結板が一列に連接して設けられている。前記連結板は、連接方向の幅方向は前記鏡面部とほぼ同じ長さで連接方向は前記鏡面部の約半分の長さに形成されている矩形または、前記鏡面部と同じ大きさの矩形を対角線で分割した形状の直角三角形に形成されている。前記各連結板どうしの間を連結する軸部材は任意の角度に曲がり、前連結板と前記鏡面部の間を連結する軸部材は一方向の角度に制限があり所定の角度で係止される。 また、一対の鏡面部と、前記一対の鏡面部を連結する複数の連結板が設けられ、前記各連結板は、矩形または三角形で形成され、前記各連結板どうしの間と、前記各連結板と前記鏡面部の間には、回転可能な軸部材が設けられている手鏡であり、耳の中等を照らす照明装置が設けられている。 また、前記照明装置は、前記鏡面部とは別体に設けられ、円錐形に形成されたロート部と、前記ロート部の先端に設けられた円筒状の差込部と、前記ロート部の内周面に取り付けられ前記差込部付近を照らすライトと、前記ロート部の開口縁部に設けられ開口縁部に対して平行に側方へ突出する板部と、前記板部の先端に前記ロート部の突出方向に対して平行に延出する支持部と、前記支持部に摺動可能に取り付けられ任意の位置で係止する当接部材が設けられている。 また、前記照明装置は、透明な合成樹脂で作られている。 【発明の効果】 本発明の手鏡は、自分の顔の横や後を任意の角度から確実に見ることができ、例えばまつげの角度の具合等を任意の角度で確認することができる。しかも、使用していないときは、コンパクトに折り畳むことができるものである。さらに、別体に設けられた照明装置を使用して、耳の中を照らして安全に耳アカの掃除等を行うことができる。 【発明を実施するための形態】 以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図7はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の手鏡10は、一対の鏡面部12,13が設けられている。鏡面部12,13は、ほぼ正方形の板体14の一方の側面に、板体14よりも少し小さい鏡16が取り付けられている。 鏡面部12,13の間には、連結板18,20,22,24が連接して設けられている。鏡面部12の板体14の一方の辺14aには、連結板18が連接して設けられている。連結板18は、鏡面部12の辺14aと同じ長さの隣辺18aを有する直角二等辺三角形であり、鏡面部12の辺14aに隣辺18aが隣接している。連結板18の斜辺18bには、連結板20が連接して設けられている。連結板20は、連結板18と同じ形状であり、連結板18の斜辺18bに、斜辺18bと同じ長さの斜辺20bが連接し、連結板18と連結板20が一つの正方形のように組み合わされている。連結板20の、鏡面部12から遠い隣辺20aには、連結板22が連接して設けられている。連結板22も正方形に形成され、連接方向の幅方向及び連接方向が鏡面部12の板体14とほぼ同じ長さに形成されている。連結板22の、連結板20と反対側の辺22aには、連結板22と同じ形状の連結板24が、順に連接して設けられている。連結板24の、連結板22と反対側の辺24aには、鏡面部12と同じ形状の鏡面部13が連接して設けられている。鏡面部12,13は、鏡16が互いに同じ方向に面している。 鏡面部12は、連結板18との境界に軸部材30を介して取り付けられている。鏡面部13は、連結板28との境界に軸部材32を介して取り付けられている。軸部材30,32は、鏡面部12,13の鏡16側の面が連結板18,24に倒れる方向には制限がなく、互いに平行に重なり、鏡16と反対の面が連結板18,24に倒れる方向には制限があり、図2に示すように、所定角度で回転が止められ、連結板18,28が机などにほぼ水平に置かれたとき、鏡面部12,13の自重により鏡16側の面が斜め上方を向く所定角度に保たれる。連結板18,20,22,24どうしの間は、軸部材34を介して取り付けられ、各軸部材34は回転に制限がなく、360°回転可能である。 次に、手鏡10の使用方法について説明する。手鏡10は、図1に示す面を表面とし、反対側を裏面として説明する。手鏡10を机などに置いて使用する場合、図2に示すように、連結板22の裏面を机に置き、その上に連結板24を折り返して重ね、鏡面部13を軸部材32で所定角度まで折り返し、鏡16側の面が斜め上方を向く所定角度に保たれる。連結板20は、連結板22と面一に鏡面部13の鏡16側に延出し、連結板18は軸部材34で折り返されて連結板20の裏面に重ねられ、鏡面部12は軸部材30で折り返されて連結板18の表面に重ねられ、鏡16が半分連結板20,18に覆われ、半分が露出して見える。図2に示す状態で使用する時は、顔を鏡面部12,13の両方に写して見ることができる。 また、手鏡10は、図3に示す状態で机に置いて使用してもよい。連結板22,24、鏡面部13の位置は図2と同じである。連結板20と連結板18は面一で机の上に裏面が載置され、軸部材30で折り返されて鏡面部12の表面が連結板18,20の表面に重ねられている。図2に示す状態で使用する時、鏡面部12の鏡16が一部露出しているので、下方も見ることができる。 手鏡10を使用しない場合は、図4に示すように、図3の状態から鏡面部13を鏡面部12の方へ倒して重ねる。これにより、平面的に折り畳まれて薄くコンパクトになる。 次に手鏡10を手で保持する使用方法について説明する。図5に示すように、使用者36が、一方の手で鏡面部12を、他方の手で鏡面部13を保持し、鏡面部12を顔の前に保持し、鏡面部13を顔の横や後の見たいところに保持し、鏡面部13の鏡16に映る画像が鏡面部12の鏡16に写るように角度を調整し、鏡面部12の鏡16を見て、自分の顔の横や後を見ることができる。このとき、連結板18,20の斜辺18b,20b間の軸部材34により、鏡面部12,13は、連結板22,24の連接方向に対して交差する方向に、任意の角度揺動させることができる。また、鏡面部12,13は、いずれを顔の前に位置させてもよい。 次に、手鏡10と別体に設けられた照明装置38について、図6に基づいて説明する。照明装置38は、例えば耳の中を照らすものであり、透明な合成樹脂で作られている。照明装置38は、円錐形に形成されたロート部40が設けられ、ロート部40の先端には円筒状の差込部42が設けられている。ロート部40の内周面には、差込部42付近を照らすライト44が取り付けられている。ライト44は図示しない電池と点灯用スイッチが設けられている。ロート部40の開口縁部40aには、開口縁部40aに対して平行に側方へ突出する板部46が設けられ、板部46の先端には、ロート部40の突出方向に対して平行に延出する支持部48が設けられている。支持部48は、長手方向に沿ってリブ50が形成され、リブ50の両側面には、複数個の係止突起52がリブ50の長手方向に沿って等間隔に2列設けられている。支持部48には、当接部材54が摺動可能に取り付けられている。当接部材54は、支持部48を摺動可能に囲む溝部56が設けられ、溝部56の内周面には、支持部48の係止突起52に係止されるつめ部58が一対設けられている。つめ部58は弾性変形可能であり、一定以上の力で当接部材54を動かすと弾性変形して係止突起52を乗り越えてクリック感を生じて次の係止突起52に係止される。当接部材54の、支持部48から離れた先端には、ブロック状の当接部60が設けられている。 次ぎに、照明装置38の使用方法について、図7に基づいて説明する。照明装置38のライト44を点けて、ロート部40を耳に当てて差込部42を耳の穴に入れる。当接部材54を耳の下に向けし、当接部60が耳の下の皮膚に当接させて照明装置38をとりつける。このとき、照明装置38が安定するように当接部材54を支持部48に対してスライドさせてつめ部58を任意の位置の係止突起52に係止させて、長さを調節する。耳の中は、ライト44で照らされて明るくなる。そして、使用者36が、一方の手で鏡面部12を、他方の手で鏡面部13を保持し、鏡面部13を顔の前に保持し、鏡面部12を耳の横に保持し、鏡面部12の鏡16に写る耳が鏡面部13に映るように角度を調整し、鏡面部13の鏡16を見て、自分の耳を見る。 この実施形態の手鏡10によれば、自分の顔の横や後を任意の角度から確実に見ることができ、例えばまつげの角度の具合等を任意の角度で確認することができる。特に、複数の軸部材34は軸周りが異なる方向に設けられているため、鏡面部12,13の互いの角度を自由に変更することができ、操作しやすいものである。また、照明装置38を使用して、耳の中を照らしてよく見ることができ、耳アカの掃除等を確実に行うことができる。使用していないときは、コンパクトに折り畳むことができる。 なお、この発明の手鏡は、上記実施形態に限定されず、各部材の形状や数等適宜変更可能である。連結板の数や形状、連接する順番等も適宜変更可能である。照明装置は、ロート状の形状以外でもよく、確実に耳に保持されて耳の中を照らすものであればよい。手鏡の使用状態は上記以外でもよく、折り曲げる軸部材の位置を変えたり、逆に折ったりしていろいろな使用方法をすることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施形態の手鏡の正面図である。 【図2】この実施形態の手鏡を置いて使用する状態を示す斜視図である。 【図3】この実施形態の手鏡を置いて使用する状態を示す斜視図である。 【図4】この実施形態の手鏡の使用していない状態を示す斜視図である。 【図5】この実施形態の手鏡を保持して使用する状態を示す斜視図である。 【図6】この実施形態の手鏡の照明装置の斜視図である。 【図7】この実施形態の手鏡の照明装置の使用状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 10 手鏡 1213 鏡面部 18,20,22,24 連結板 30,32,34 軸部材 38 照明装置 40 ロート部 42 差込部 44 ライト 46 板部 48 支持部 52 係止突起 54 当接部材 58 つめ部 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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【連絡先】 穴田 和彦 TEL 090−3886−0562 ご連絡は、上記携帯電話までよろしくお願いいたします。 |
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