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【考案の名称】清掃用具 【実用新案権者】 【識別番号】321000185 【氏名又は名称】久米 明弘 【住所又は居所】愛知県日進市岩崎台4丁目1601番地 【考案者】 【氏名】久米 明弘 【住所又は居所】愛知県日進市岩崎台4丁目1601番地 【要約】 (修正有) 【課題】水切れがよく、乾燥が早く、清掃用具と保管場所を衛生的に保つことができる清掃用具を提供する。 【解決手段】清掃用具は、非吸水性の清掃用具本体6と、被洗浄物と清掃用具本体の間に洗剤を介在させる空間を形成する構造2を有する。 【選択図】図5 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 非吸水性の清掃用具本体と、被洗浄物と清掃用具本体の間に洗剤を介在させる空間を形成する構造を有することを特徴とする清掃用具 【請求項2】 清掃用具本体が防水袋で包まれたスポンジでできている、請求項1に記載の清掃用具 【請求項3】 清掃用具本体が非吸水性の風船である、請求項1に記載の清掃用具 【請求項4】 清掃用具本体がソリッドな非吸水性弾性体である、請求項1に記載の清掃用具 【請求項5】 被洗浄物と清掃用具本体の間に洗剤を介在させる空間を形成する構造が網である、請求項2〜4のいずれかに記載の清掃用具 【請求項6】 被洗浄物と清掃用具本体の間に洗剤を介在させる空間を形成する構造が、清掃用具本体の表面の凹凸である、請求項2〜4のいずれかに記載の清掃用具 【請求項7】 柄部を有する、請求項5または6記載の清掃用具 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、液体の洗剤または洗浄剤を使用し、物体の表面を擦ることで汚れを落とす清掃用具に関するものである。 【背景技術】 【0002】 液体の洗剤または洗浄剤(以下洗剤と総称する)を使用して、物体の表面を清掃する際、スポンジなどの清掃用具に洗剤を吸引させて擦ることによって汚れを落とす。尚、以下表面を清掃される物体を被洗浄物と称する。 【0003】 洗剤を物体の表面に付着させる方法としては、清掃用具に滴下したり、直接被洗浄物に滴下したり、霧状や泡状にして吹き付けたりする。 【0004】 また、清掃用具本体は洗剤を塗り広げたり、泡立てるためスポンジなどの洗剤を内部に吸い込む吸水性のある材料でできている場合が多い。 【0005】 清掃用具は、例えば浴槽を清掃するものでは、スポンジなどの清掃用具だけではなく、適当な長さの柄部を備える柄部付清掃用具もある。清掃用具を手に持って清掃作業するよりも、適当な長さの柄部があると作業がしやすいからである。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0006】 【特許文献1】 特開平11−313792号公報 【特許文献2】 実開平6−79464号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0007】 解決しようとする問題点は、洗剤を吸引させる清掃用具は、洗剤の多くの部分を清掃用具本体内に吸い込んでしまい、清掃用具と被洗浄物の接点に洗剤を効率よく供給することができない点である。 【0008】 特に柄部付清掃用具では、柄部を介して先端にある清掃用具を潰し、吸い込んだ洗剤を表面に滲出させるには、柄部を介さず清掃用具を潰すよりも強い力が必要で、この問題は顕著である。 【0009】 解決しようとする更なる問題点は、洗剤を吸い込む清掃用具では、使用後に清掃用具を絞ったとしてもその内部に水分が残り、清掃用具にカビが発生したり、雑菌が繁殖したりして衛生的に保管することが難しい。特に浴室では湿気があるためこの問題が顕著であり、浴室全体の乾燥も妨げ、カビが広がる一因ともなっている。 【課題を解決するための手段】 【0010】 本考案は、非吸水性の清掃用具本体と、被洗浄物と清掃用具本体の間に洗剤を介在させる空間を形成する構造を有することを特徴とする。 【考案の効果】 【0011】 本考案の清掃用具は、清掃用具本体が洗剤を吸い込むことがなく、また、洗剤を介在させる空間に洗剤が存在できるため、滴下や噴霧した洗剤を効率よく被洗浄物の表面に供給でき、洗浄効果を高めるとともに、洗剤の使用量を節約できる効果がある。 【0012】 また、柄部付清掃用具では、清掃用具を潰し、吸い込んだ洗剤を表面に滲出させるには、柄部を介さず清掃用具を潰すよりも強い力が必要であり、本考案の手段を使った場合、滴下や噴霧した洗剤を効率よく被洗浄物の表面に供給でき、洗浄効果を高めるとともに、洗剤の使用量を節約できる効果は顕著である。 【0013】 さらに本考案の清掃用具は、清掃用具本体表面と、洗剤を介在させる空間を形成する構造の表面が水分で濡れるだけなので、水切れがよく、乾燥が早く、清掃用具と保管場所を衛生的に保つことができる。 【図面の簡単な説明】 【0014】 【図1】図1は清掃用具の実施例1の外観を示した説明図である。 【図2】図2は柄部が付いた清掃用具の説明図である。 【図3】図3は洗剤を介在させる空間を形成する構造の例(ネット)である。 【図4】図4は清掃用具の実施例1の断面図である。 【図5】図5は清掃用具の実施例2の断面図である。 【図6】図6は清掃用具の実施例3の断面図である。 【図7】図7は清掃用具の実施例4の断面図である。 【考案を実施するための形態】 【0015】 清掃用具本体を非吸水性とし、その表面に被洗浄物との間に洗剤を介在させる空間を形成する構造を設けることにより実現した。 【実施例1】 【0016】 図1は、本考案清掃用具の実施例1の外観を示している。黒く図示された清掃具本体の表面に白く図示されたネットを被せて、洗剤を介在させる空間を形成している。 【0017】 図3は実施例1のネットの拡大図である。ネットの厚さと開口部により洗剤を介在させる空間をつくりだしている。この空間に洗剤が入り込み、ネットと被洗浄物の接触点に洗剤を供給する。 【0018】 図4は、実施例1の清掃用具の断面図である。清掃用具本体は、本体外形を形作るスポンジ4と、スポンジが洗剤を吸い込むのを防止するため、スポンジ全体を覆う防水袋5で構成される。 【0019】 スポンジ4は被洗浄物の外形に沿って弾性変形しやすく、清掃用具に適した素材である。 【0020】 図4において、2は実施例1における被洗浄物と清掃用具の間に洗剤を介在させる空間を形成する構造としてのネットを模式的に示している。ネットの厚さと開口部でできる空間が、洗剤が入り込む空間となる。 【実施例2】 【0021】 図5は、実施例2の清掃用具の断面図である。弾性変形する中空でないソリッドな材料の清掃用具本体6を採用している。清掃用具本体6の材料は、柔らかいプラスチック、ゴムなど、非吸水性で弾性のある材料である。 【実施例3】 【0022】 図6は実施例3の清掃用具の断面図である。清掃用具本体として、非吸水性の材料の風船7を採用している。風船7に適当な内圧を加え、清掃具本体の外形を形成すれば、少ない材料で本考案を実施することができ、原価低減、資源の有効利用、環境保護の観点で産業上の利点は大きい。 【実施例4】 【0023】 実施例1、2、3において、洗剤を介在させる空間を形成するためネットによって清掃用具本体を覆った。しかしながら、ネットを使わず清掃用具本体の表面に凹凸を付けて空間をつくることも可能である。図7は実施例3の風船の表面に凹凸を付けた実施例4である。 【実施例5】 【0024】 図2は、清掃用具に柄部をつけた実施例5であり、実施例1、2、3、4のどの清掃用具も柄部付清掃用具とすることができる。 【産業上の利用可能性】 【0025】 本考案による清掃用具により、洗剤を効率よく被洗浄物の表面に供給できるため、洗浄効果を高めるとともに、洗剤の使用量を節約することができる。地球環境保全が求められる中、洗剤を節約し効率的に洗浄効果を得ることは大きなメリットである。 【0026】 また、本考案は、洗剤を吸い込む清掃用具の、使用後にその内部に水分が残り、清掃用具にカビが発生したり、雑菌が繁殖したりして衛生的に保管することが難しいという問題点を改善し、清掃用具と保管場所を衛生的に維持できることから、家庭用の浴槽清掃用具に適用できる。 【符号の説明】 【0027】 1 清掃用具 2 ネット 3 柄部 4 スポンジ 5 防水袋 6 ソリッド非吸水性弾性清掃用具本体 7 風船 8 気体 9 凹凸付風船 10 凸部 |
【図1】 |
【図2】 |
【図3】 |
【図4】 |
【図5】 |
【図6】 |
【図7】 |
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