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【考案の名称】ポリ袋ホルダ 【実用新案権者】 【識別番号】503433279 【氏名又は名称】野間 明 【住所又は居所】大阪府大阪市港区港晴2丁目4番4号 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100087767 【氏名又は名称】西川 惠清 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100085604 【氏名又は名称】森 厚夫 【考案者】 【氏名】野間 明 【住所又は居所】大阪市港区港晴2丁目4番4号 【要約】 【課題】 ポリ袋を整理良く保管することができ、且つ所望の大きさのポリ袋を容易に取り出すことができるポリ袋ホルダを提供する。 【解決手段】 鉛直面状の被固着面Bに固着される固着部1に、支持部2を設ける。この支持部2にポリ袋Cが保持される複数の保持部3を設ける。前記各保持部3は支持部2に設けられた保持凹部4とこの保持凹部4に対して設けられた保持板5とで形成する。各保持凹部4は、同一方向に傾斜するよう形成する。各保持凹部4に対して二つの保持板5を互いに間隔をあけて対向するように形成する。この二つの保持板5は、互いの対向面とは反対側の面が保持凹部4の内面において支持部2に対して固着されるように形成する。 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 被固着面に固着される固着部に支持部を設け、この支持部にポリ袋が保持される複数の保持部を設け、前記各保持部は支持部に設けられた保持凹部とこの保持凹部に対して設けられた保持板とで形成し、各保持凹部は、それぞれ支持部の端縁と支持部の両面とにおいて開口するように形成すると共に被固着面に対して同一方向に傾斜するよう凹入させて形成し、各保持凹部に二つの保持板を、前記保持凹部の傾斜方向に沿った方向に傾斜すると共にこの傾斜方向と直交する方向で互いに間隔をあけて対向するように形成し、この二つの保持板は、互いの対向面とは反対側の面が保持凹部の内面において支持部に固着されるように形成して成ることを特徴とするポリ袋ホルダ。 【請求項2】 上記保持板の寸法を、各保持部ごとに異ならせることを特徴とする請求項1に記載のポリ袋ホルダ。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 本考案は、買い物袋等として利用されるプラスチックフィルム製の袋を、家庭内等においてストックするためのポリ袋ホルダに関するものである。 【背景技術】 スーパーマーケット等のような小売店などでは、買い物客に対して買い物袋としてポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム製の袋(一般に「ポリ袋」と呼ばれる)を渡すことが頻繁に行われている。買い物袋等として使用された後の使用済みのポリ袋は、ゴミ袋等として再利用するために、家庭内において保管されることが多い。 このような使用済みのポリ袋を家庭内で保管する場合は、例えばポリ袋を折りたたんだり、丸めたりしてから、容器等に収納することが行われている。そして必要に応じて保管されているポリ袋を取り出して、ゴミ袋等の用途に再利用される。 【考案の開示】 【考案が解決しようとする課題】 ポリ袋を上記のように保管する場合、毎日のようにポリ袋を丸めたり畳んだりするのは非常に煩雑なものであった。またポリ袋には様々な大きさのものがあるが、ポリ袋を折り畳んだり丸めたりした状態ではそのポリ袋の大きさを把握することは困難であり、このためポリ袋の再利用の際に用途に応じた大きさのポリ袋を取り出すことは困難であった。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、本考案の目的は、ポリ袋を整理良く保管することができ、且つ所望の大きさのポリ袋を容易に取り出すことができるポリ袋ホルダを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 本考案に係るポリ袋ホルダAは、被固着面Bに固着される固着部1に支持部2を設け、この支持部2にポリ袋Cが保持される複数の保持部3を設け、前記各保持部3は支持部2に設けられた保持凹部4とこの保持凹部4に対して設けられた保持板5とで形成し、各保持凹部4は、それぞれ支持部2の端縁と支持部2の両面とで開口するように形成すると共に被固着面Bに対して同一方向に傾斜するよう凹入させて形成し、各保持凹部4に対して二つの保持板5を、保持凹部4の傾斜方向に沿った方向に傾斜すると共にこの傾斜方向と直交する方向で互いに間隔をあけて対向するように形成し、この二つの保持板5は、互いの対向面とは反対側の面が保持凹部4の内面において支持部2に固着されるように形成して成ることを特徴とする。 このポリ袋ホルダAでは、複数の各保持部3の二つの保持板5の間に、上下方向に開放されると共に固着部1からの保持部3の突出方向側に開放された保持空間6が形成され、この保持空間6にポリ袋Cを差し入れることでポリ袋Cを保持させて保管し、保持されたポリ袋Cは容易に取り出して再利用に供することができる。このときポリ袋Cは、大きさ等に応じて複数の保持部3に分けて整理良く保管することができる。 また、ポリ袋ホルダAに正面からポリ袋Cを保持させたり取り出したりする作業を行うことが困難な場合でも、保持部3が傾斜しているためにポリ袋ホルダAの斜め方向からポリ袋Cを保持させたり取り出したりする作業を行うことができ、しかもポリ袋ホルダAを上下逆転させて設置するなどして、壁等の造営面や家具の側面等の被固着面Bに対する保持部3の傾斜方向を変更し、ポリ袋Cの設置位置に応じて、使用者がポリ袋Cの保持、取り出しをし易い方向に保持部3の傾斜方向を設定することができる。 また、上記保持板5の寸法は、各保持部3ごとに異ならせるように形成することが好ましい。この場合、ポリ袋Cを保管するにあたって、ポリ袋Cの寸法に応じて、寸法の大きいポリ袋Cを、寸法の大きい保持板5が設けられた保持部3に保持させ、寸法の小さいポリ袋Cを、寸法の小さい保持板5が設けられた保持部3に保持させるようにすることができ、このように寸法の異なるポリ袋Cを寸法ごとに分類して保管することが容易となると共に、ポリ袋Cを取り出す場合には所望の寸法のポリ袋Cを容易に取り出すことが可能となる。 【考案の効果】 本考案では、ポリ袋の保管・取り出しを容易に行うことができると共に、ポリ袋を大きさ等で分類して整理良く保管することが容易であり、且つ、設置位置に応じてポリ袋の保管・取り出しの作業性が良くなるように被固着面に対して設置することができるものである。 【考案を実施するための最良の形態】 以下、本考案を実施するための最良の形態について説明する。 図1〜5に記載の例では、固着部1に支持部2を一体に設けて基体が構成されている。 固着部1は、壁面等の造営面、家具の外面等のような、鉛直面状の面(被固着面Bという)に沿って配置させた状態でこの被固着面Bに固着されるものであり、それによりポリ袋ホルダAをこのような被固着面Bに対して固定する機能を有する。固着部1の形状は適宜のものとすることができるが、図示の例では平板矩形状に形成され、その一面が被固着面Bに沿って配置される。固着部1の被固着面Bへの固着は、ビス、螺子等の固着具、粘着テープ等を用いた適宜の手法により行うことができる。以下、ポリ袋ホルダAを固着部1にて被固着面Bに固定した状態を、固着状態という。 支持部2は適宜の形状に形成できるが、図示の例では平板矩形状の二つの板状体2a,2aから構成されている。この板状体2aは、固着部1の、被固着面Bに固着される面とは反対側の面から突設されており、各板状体2a,2aは間隔をあけて対向するように設けられている。この板状体2aは、固着状態では固着部1から水平方向に突出するように形成され、且つ水平面状に配置されるように形成されるものであり、このとき二つの板状体2a,2aは上下に対向するように形成される。また支持部2は例えば一枚の板状体2aで形成しても良く、また二枚以上の複数枚の板状体2aにて形成しても良い。 この支持部2には、ポリ袋Cが保持される複数の保持部3が設けられる。保持部3は支持部2に凹設した保持凹部4と、この保持凹部4に設けられる保持板5とから構成される。 保持凹部4は、支持部2の固着部1からの突出方向の一端縁で開口すると共にこの支持部2の両面で開口するように形成される。すなわち、固着状態では、保持凹部4は支持部2の端縁において固着部1とは反対方向の水平方向(支持部2の突出方向)に向けて開口すると共に、支持部2の上下両面において開口するように形成される。この保持凹部4は支持部2の突出方向の端縁の開口から固着部1側に向けて凹入するように設けられ、このとき凹部4aは、被固着面Bに対して傾斜する方向に凹入するように形成されており、且つこの傾斜方向に長く形成されている。図示の例では、被固着面Bに対して垂直な線を基準にし、この線よりも水平方向に傾斜するように形成されている。 支持部2を複数の板状体2aで形成する場合等では、各板状体2aに設けた各凹部4aによって保持凹部4を構成することができる。図示のように二枚の板状体2aにて支持部2が形成されている場合には、各板状体2aにそれぞれ凹部4aを設けて、この二つの凹部4aにて保持凹部4が構成される。この凹部4aは、板状体2aの固着部1からの突出方向の一端縁で開口すると共にこの板状体2aの上下両面で開口するように形成される。また、一つの保持凹部4を構成する二つの凹部4aは、固着状態において一方の凹部4aを鉛直方向に投影した位置にこれと同一形状の他方の凹部4aが形成されるように設けられている。 保持凹部4は、保持部3の数に応じた個数が設けられるものであり、支持部2には複数の保持凹部4が形成される。複数の保持凹部4は例えば図示のように固着状態において被固着面Bに沿った水平方向に並ぶように形成されるものであり、また各保持凹部4の傾斜方向は全て同一の方向に傾斜するように形成される。例えば一つの保持凹部4を被固着面Bに沿った水平方向に移動させたものと合致する形状に他の保持凹部4を形成するものである。 各保持凹部4には、それぞれ保持板5を設けて保持部3が形成される。保持板5は各保持凹部4に二つ設けることができる。このとき二つの保持板5は、固着状態において被固着面Bに対して、保持凹部4の傾斜方向に沿った方向に傾斜した状態となるように形成され、且つこの傾斜方向と直交する水平方向で互いに間隔をあけて対向するように形成される。この二つの保持板5は、保持凹部4の内側に差し入れられた形状に形成され、このとき対向面とは反対側の面が保持凹部4の内面において支持部2に対して固着された形状に形成される。このとき図示のものでは、保持板5は保持凹部4内に、その支持部2の突出側の開口縁から内奥側の端部に亘り設けられている。支持部2を複数の板状体2aで形成するときは、複数の各凹部4aそれぞれにおいて保持板5が固設されるように形成することで、保持板5の強度が向上して変形が生じにくくなる。また図示の例では、隣合う保持部3間には、支持部2の突出方向の端部側において保持板5の端部同士を接続するブリッジ片7が架設されている。 これにより、支持部2には固着状態において被固着面Bに沿った水平方向に並んで複数の保持部3が設けられ、各保持部3においては、二つの保持板5が鉛直面状且つ被固着面Bに垂直な線に対して水平方向に傾斜した状態で設けられると共にこの二つの保持板5は間に空隙を挟んで対向するように形成される。各保持部3の保持板5は全て同一方向に傾斜するように形成されている。また、このとき形成される保持板5の間の空間(保持空間6)は、上下方向に開放されており、また被固着面Bに垂直な方向から水平方向に傾斜した方向の、固着部1からの保持部3の突出方向側に開放されている。 また、各保持部3は、各保持板5が固着状態において支持部2から上下に突出するように形成されるが、このとき、各保持板5の固着状態での上下方向の寸法は、複数の保持部3ごとに異ならせることが好ましい。例えば図示の例では、水平方向に並ぶ保持部3の一端側から他端側にいくに従って、各保持部3の保持板5が順次大きくなるように形成されている。 また、上記の保持板5は、図示のように、支持部2の突出方向に対して水平方向に湾曲した形状に形成することが好ましい。このとき各保持部3において対向する二つの保持板5の各対向面が凸湾曲するように形成される。また、このとき対向する保持板5間の幅(保持空間6の幅)は、保持凹部4の突出方向の端縁の開口方向にいくに従って大きくなるようにすることが好ましい。また、このとき保持板5を支持する保持凹部4は保持板5の形状に合致する形状に形成されるものであり、すなわち凹部4aに臨む支持部2の端縁の輪郭形状は、保持板5に接合される部位が凸曲線状となるように形成される。 このポリ袋ホルダAを構成する各部材は、プラスチック、金属等の適度な剛性を有する適宜の材質にて形成することができる。好ましくは、このポリ袋ホルダAを構成する部材、殊に保持板5を、透明プラスチック等のような透明な材質にて形成する。 このようなポリ袋ホルダAにてポリ袋Cを保管するにあたっては、まず上記の通りポリ袋ホルダAの固着部1を壁等の造営面や、家具の側面等の被固着面Bに、ビス、螺子、粘着テープ等の適宜の固着手段にて固着することで、ポリ袋ホルダAを被固着面Bに対して固定する。このとき、支持部2が水平方向に配置されると共に、保持板5が鉛直方向に配置されるようにする。 ポリ袋Cは、これを引き絞って細長い形状とし、この状態で図5に示すように各保持部3の保持板5間の保持空間6に差し入れることで、保管することができる。このときポリ袋Cは、支持部2の突出側における保持空間6の開口から保持空間6内に差し入れることができ、またこのときポリ袋Cは保持空間6の上下開口からそれぞれ上下に突出するように配置される。この状態では、ポリ袋Cが元の形状に戻ろうとする復元力がポリ袋Cから保持板5に向けて働くことで、ポリ袋Cが保持板5間の保持空間6内に安定して保持される。 またこのように保持されたポリ袋Cは、保持部3から容易に取り出すことができ、このポリ袋Cを容易に再利用に供することができる。保持空間6からポリ袋Cを取り出す際には、支持部2の突出側の開口、上方の開口、下方の開口のいずれからも取り出すことができるが、例えば下方の開口からポリ袋Cを下方に引き降ろすことにより、ポリ袋Cを容易に取り出すことができる。またこのとき保持空間6の奥側に配置されているポリ袋Cから取り出すようにして、古いポリ袋Cから順に取り出すことができる。 また、上記のように保持凹部4を傾斜させて形成することで保持板5間の保持空間6が傾斜するように形成すると、ポリ袋Cを保持空間6の傾斜方向側から差し入れたり取り出したりすることが容易となる。特にこのようなポリ袋ホルダAは、台所等において作業や移動等の邪魔にならないように隅の壁面等に設けることが多く、ポリ袋ホルダAに正面からポリ袋Cを保持させたり取り出したりする作業を行うことが困難となる場合があるが、本考案ではポリ袋ホルダAの斜め側方からポリ袋Cを保持させたり取り出したりする作業を行うことができるものである。 ここで、ポリ袋ホルダAを設置するにあたっては、ポリ袋ホルダAの上下位置を逆転させることで、壁等の造営面や家具の側面等の被固着面Bに対する保持部3の傾斜方向を変更することができる。そのため、ポリ袋Cの設置位置に応じて、使用者がポリ袋Cの保持、取り出しをし易い方向に保持部3の傾斜方向を設定することができるものである。 また、ポリ袋Cを保管するにあたっては、ポリ袋Cの寸法に応じて、寸法の大きいポリ袋Cを、上下方向の寸法の大きい保持板5が設けられた保持部3に保持させ、寸法の小さいポリ袋Cを、上下方向の寸法の小さい保持板5が設けられた保持部3に保持させるようにすることができ、このように寸法の異なるポリ袋Cを寸法ごとに分類して保管することができると共に、ポリ袋Cを取り出す場合には所望の寸法のポリ袋Cを容易に取り出すことが可能となる。 また、特に上記のように少なくとも保持板5を透明な材質にて形成すると、保持部3に保持されているポリ袋Cの色や印刷の有無等を容易に視認することができる。このため、保持部3に保持されているポリ袋Cから、無地のものや店名等が印刷されているもの等を選り分けて取り出すことが容易なものとなる。 また、上記のように保持板5を湾曲させて形成することで保持部3の開口側の保持板5間の幅を広く形成すると共に、保持部3の内奥側は保持板5間の幅をポリ袋Cを充分に保持できる程度に狭く形成することができ、ポリ袋Cの保持・取り出しの作業が容易となると共に、ポリ袋Cを脱落することなく充分に保持することが可能となるものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の実施の形態の一例を示す斜視図である。 【図2】同上の正面図である。 【図3】同上の側面図である。 【図4】同上の平面図である。 【図5】同上の使用状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 固着部 2 支持部 3 保持部 4 保持凹部 5 保持板 A ポリ袋ホルダ B 被固着面 C ポリ袋 |
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スーパーやコンビニでもらうポリ袋は、用が済めば、折りたたむか、丸めるか、容器に入れるかなどして保管されている。そのため、再利用の時が大変だ。用途に応じたポリ袋を探し出すために、あちこり引っ張り回してやっと見つけ出すのが通例になっている。このホルダは、その煩わしさを解消するために考案したものである。 まず、ポリ袋の整理と同時に、大小の区分けができる。再利用の場合すぐ目の前で目的に応じたポリ袋を見つけ出し、引っ張りだせばたちまち用件が達せられる。 生活必需品として推奨できる製品である。 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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