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【発明の名称】置き台 【出願人】 【識別番号】507247771 【氏名又は名称】萩原 實 【住所又は居所】東京都小金井市前原町4−4−25 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100090033 【氏名又は名称】荒船 博司 【代理人】 【弁理士】 【識別番号】100093045 【氏名又は名称】荒船 良男 【発明者】 【氏名】萩原 實 【住所又は居所】東京都小金井市前原町4−4−25 【要約】 【課題】 外観に趣があり、載置するものの大きさや形状、台を置く場所等に応じて柔軟に微調整を行うことが可能で、各種のものを保持することのできる置き台を提供する。 【解決手段】 対向する2つの側縁のうち、第1の側縁23には、上方に、第1連結用孔24が形成され、第1連結用孔24よりも下方に繋止孔25が形成され、第2の側縁26には、上方に、第2連結用孔27が形成されるプレート2を、少なくとも3枚以上備え、プレート2の第1連結用孔24と、これと隣り合うプレート2の第2連結用孔27とを互いに紐状係止具28により係止することにより、全てのプレート2がループ状に連結されているとともに、各プレート2は、前記第1の側縁23を寄せ合わせた上で、全ての繋止孔25に1つの紐状連結具29を挿通させることにより繋止されている。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 対向する2つの側縁のうち、第1の側縁には、上方に、第1連結用孔が形成され、この第1連結用孔よりも下方に繋止孔が形成され、第2の側縁には、上方に、第2連結用孔が形成されるプレートを、少なくとも3枚以上備え、 前記プレートの第1連結用孔と、これと隣り合うプレートの第2連結用孔とに紐状係止具を挿通させて係止することにより、全ての前記プレートがループ状に連結されているとともに、 前記各プレートは、前記第1の側縁を寄せ合わせた上で、全ての前記繋止孔に1つの紐状連結具を挿通させることにより繋止されていることを特徴とする置き台。 【請求項2】 前記プレートの第1の側縁は、直線形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の置き台。 【請求項3】 前記プレートは、偶数枚備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の置き台。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 本発明は、置き台に関する。 【背景技術】 植木鉢や各種小物等を載置して飾るためには、これらを安定よく保持する置き台が必要であり、従来、例えば植木鉢を置く台として、上端をリングとし、このリングに複数の受け足を付けて足付き台とし、この受け足に受け皿用水平具を掛けるようにした構造の鉢置き台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような構成とすることにより、受け皿用水平具に受け皿と鉢を載置した時に、その鉢の自重によって足付き台が固定され、上端のリングが転倒防止機能を有するものとなる。 また、複数のスタンド脚を備え、各脚の中高の高さに配置されかつ各スタンド脚によって支持される鉢置き台を備えるとともに、鉢置き台よりも上方に各スタンド脚で支えられたスタンド頭部を備え、鉢置き台上の植物に光を投射することのできる鉢受け台付きの電気スタンド等も提案されている(例えば、特許文献2参照)。 【特許文献1】 特開2004−305198号公報 【特許文献2】 特開2000−348506号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、植木鉢や各種小物等を載置する台は、置き場所に応じて当該場所の雰囲気に合うものであることが好ましいが、特許文献1及び特許文献2に記載されている鉢置き台は、リングや皿部、棒状の脚部等を組み合わせたものであり、外観が趣に欠け、和室等に飾るには好ましくない。 また、前記各特許文献に記載されているような従来の置き台は、組み立てた状態で固定され、載置するものの大きさや形状、台を置く場所等に応じて柔軟に微調整を行うこともできないという問題があった。 そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外観に趣があり、載置するものの大きさや形状、台を置く場所等に応じて柔軟に微調整を行うことが可能で、各種のものを保持することのできる置き台を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、対向する2つの側縁のうち、第1の側縁には、上方に、第1連結用孔が形成され、この第1連結用孔よりも下方に繋止孔が形成され、第2の側縁には、上方に、第2連結用孔が形成されるプレートを、少なくとも3枚以上備え、 前記プレートの第1連結用孔と、これと隣り合うプレートの第2連結用孔とに紐状係止具を挿通させて係止することにより、全ての前記プレートがループ状に連結されているとともに、 前記各プレートは、前記第1の側縁を寄せ合わせた上で、全ての前記繋止孔に1つの紐状連結具を挿通させることにより繋止されていることを特徴とする置き台である。 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の置き台であって、前記プレートの第1の側縁は、直線形状に形成されていることを特徴としている。 請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の置き台であって、前記プレートは、偶数枚備えられていることを特徴としている。 【発明の効果】 請求項1に記載の発明によれば、複数枚のプレートを組み合わせることによって植木鉢や各種小物等、載置対象物を保持するので、外観に趣があり、例えばプレートの材質を変えるだけで、様々な置き場所の雰囲気に合わせることができる。 また、3枚以上のプレートを紐状係止具により連結し、紐状連結具で繋止しているので、載置対象物の重さや設置場所に応じて、又はユーザが手でプレートを押し広げる等により、多少形状を変形させることができ、形状を柔軟に微調整することができるとの効果を奏する。 請求項2に記載の発明によれば、プレートの第1の側縁が直線形状に形成されているので、プレートを重ね合わせた際に隙間が生じないようにすることができ、小さなものでも隙間から落ちることなく載置することができるとの効果を奏する。 請求項3に記載の発明によれば、偶数枚のプレートにより構成されているので、置き台を折り畳むことができ、持ち運びや収納に便利であるとの効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 [第1の実施の形態] 先ず、図1から図4を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る置き台について説明する。 図1は、本実施形態に係る置き台1の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すように、置き台1は、ほぼ同一の形状、大きさに形成された6枚のプレート2(図3等に示すプレート2a〜2f)から構成されている。置き台1を構成するプレート2は、例えば木製の板である。プレート2は、手を加えない木材のままでもよいし、表面に塗料等を塗布してもよい。また、プレート2の表面を焼くことにより木目を際立たせる加工等を施してもよい。 図2は、置き台1を形成するプレート2の1枚を示したものであり、各プレート2の一方の面を第1面21とし、他方の面を第2面22としたとき、図2(a)は、プレート2を第1面21の側から見た平面図であり、図2(b)は、プレート2を第2面22の側から見た平面図である。 各プレート2は、図2(a)及び図2(b)に示すように、対向する2つの側縁を有しており、この側縁のうち図2(a)において左側の側縁は直線形状に形成された第1の側縁23となっている。この第1の側縁23には、上方に第1連結用孔24が形成され、第1連結用孔24よりも下方に繋止孔25が形成されている。また、プレート2の反対側の側縁(図2(a)において右側の側縁)は僅かに湾曲するように形成された第2の側縁26となっており、第2の側縁26には、上方に第2連結用孔27が形成されている。 図3に示すように、各プレート2は、あるプレート2(例えば、図3中の2a)の第1連結用孔24と、これと隣り合うプレート2(図3中の2b)の第2連結用孔27とを互いに係止するというように、隣り合うプレート2同士の第1連結用孔24と第2連結用孔27とに麻紐等の紐状係止具28を挿通させて係止することにより、全てのプレート2がループ状に連結されている。 プレート2同士を係止する際、各プレート2は、あるプレート2(例えば、図3中の2a)の第2面22側の第1の側縁23がこれと隣り合うプレート2(図3中の2b)の第1面21側の第2の側縁26と僅かに重なり合うようになっている。 なお、プレート2同士を連結する紐状係止具28は、第1連結用孔24と第2連結用孔27とに挿通してプレート2同士を係止可能なものであればよく、麻紐に限定されない。例えば他の材料よりなる紐や、針金等を紐状係止具28として適用してもよい。 また、各プレート2は、第1の側縁23を各プレート2の繋止孔25が互いに近づくように寄せ合わせた上で、全ての繋止孔25に1つの紐状連結具29を挿通させることにより、全てのプレート2が1つに繋止されている。これにより、あるプレート2(例えば、図3中の2a)の第1の側縁23が、これと隣り合うプレート2(図3中の2b)の第1面21に斜めに当接するようになっている。なお、図3においては、便宜上、紐状連結具29が6枚のプレート2a〜2fを並べた際の全体の幅よりも長い長さ寸法を有するように表現されているが、実際には、各プレート2を寄せ合わせた上で繋止孔25に紐状連結具29を挿通させて繋止するので、紐状連結具29の長さはこれよりもかなり短い長さ寸法で足りる。 紐状連結具29としては、例えば麻紐等を適用することができるが、紐状連結具29は、全ての繋止孔25に挿通して各プレート2を繋止することができるものであればよく、麻紐に限定されない。紐状係止具28の場合と同様、例えば他の材料よりなる紐や、針金等を紐状連結具29として適用してもよい。 このように、隣り合うプレート2同士の第1連結用孔24と第2連結用孔27とに紐状係止具28を挿通させて結ぶことで全てのプレートを連結し、紐状連結具29により各プレート2を繋止することにより、各プレート2が紐状連結具29による繋止位置を中心として一点に寄せ集められるとともに各プレート2の上端部及び下端部は、それぞれ紐状連結具29による繋止位置を中心としてほぼ放射状に外側に向かって広がっている。 これにより、図1に示すように、置き台1の上部(紐状連結具29による繋止位置よりも上の部分)には、上方に向かって徐々に内径が大きくなる角錐状の受け部3が形成されている。また、置き台1の下部(紐状連結具29による繋止位置よりも下の部分)は、各プレート2の下方に向かって徐々に外側に向かって広がる脚部4となっている。 次に、本実施形態の作用について説明する。 木製の板を切断、加工して、一方側の側縁(第1の側縁23)が直線形状となり、他方側の側縁(第2の側縁26)が僅かに湾曲している6枚のプレート2を形成する。そして、プレート2の第1の側縁23の上方に第1連結用孔24を形成し、第1連結用孔24よりも下方に繋止孔25を形成する。また、第2の側縁26の上方に第2連結用孔27を形成する。 次に、6枚のプレート2を同じ面が上になるようにして、1枚目のプレート2(例えば、図3中の2a)の第1の側縁23の上に2枚目のプレート2(図3中の2b)の第2の側縁26が僅かに重なり合い、2枚目のプレート2(図3中の2b)の第1の側縁23の上に3枚目のプレート2(図3中の2c)の第2の側縁26が僅かに重なり合い、最後に6枚目のプレート2(図3中の2f)の第1の側縁23の上に1枚目のプレート2(図3中の2a)の第2の側縁26が僅かに重なり合うというように、プレート2aからプレート2fを順次互いの側縁を重なり合わせながら並べていく。 そして、隣り合うプレート2同士の第1連結用孔24と第2連結用孔27とをそれぞれ麻紐等の紐状係止具28で係止する。これにより、全てのプレート2がループ状に連結される。 さらに、第1の側縁23を各プレート2の繋止孔25が互いに近づくように寄せ合わせた上で、全ての繋止孔25に1つの紐状連結具29を挿通させて繋止する。これにより、全てのプレート2が1つに繋止され、各プレート2は、第1の側縁23が、これと隣り合うプレート2の第1面21に斜めに当接し、置き台1の上部には、上方に向かって徐々に内径が大きくなる角錐状の受け部3が形成される。また、置き台1の下部は、各プレート2の下方に向かって徐々に外側に向かって広がる脚部4となる。 ユーザは、置き台1を任意の場所に設置し、受け部3に植木鉢等を載置して、植木鉢等の自重で受け部3を押し広げたり、手で角度を調整する等により、受け部3及び脚部4の形状を整える。 また、置き台1を持ち運んだり、収納したりする際には、図4に示すように、置き台1を、プレート2が3枚ずつに分かれる位置で2つに折り畳み、平板状とする。 以上のように、本実施形態によれば、6枚のプレート2を紐状係止具28により連結し、紐状連結具29により繋止しているので、載置対象物の重さや設置場所に応じて、又はユーザが手でプレート2を押し広げる等により、多少置き台1の形状を変形させることができ、形状を柔軟に微調整することができる。 また、木製のプレート2を複数枚組み合わせることによって受け部3及び脚部4を形成し、受け部3に植木鉢や各種小物等、載置対象物を保持するので、外観に趣があり、和風の室内等に飾っても違和感がなく、風情がある。 また、プレート2の第1の側縁23が直線形状に形成されており、各プレート2は、第1の側縁23が、これと隣り合うプレート2の第1面21に斜めに当接して、隙間なく重ね合わさり、この各プレート2の第1面21によって角錐状の受け部3の内面が構成される。このため、受け部3に小さなものを載置した場合でも載置した物が隙間から落ちるのを防ぐことができる。 また、本実施形態では、6枚という偶数枚のプレート2により置き台1が構成されているので、置き台1を折り畳むことができ、置き台1を持ち運んだり収納する際に便利である。 なお、本実施形態では、第1の側縁23は直線形状に形成されており、第2の側縁26は僅かに湾曲するように形成されている場合を例としたが、第1の側縁23及び第2の側縁26の形状はここに例示したものに限定されない。例えば、第1の側縁23及び第2の側縁26がともに湾曲するように形成されていてもよい。この場合には、受け部3の内面に隙間を生じるが、デザイン性の高い置き台1とすることができる。また、第1の側縁23及び第2の側縁26がともに直線形状に形成されていてもよい。 また、プレート2の形状は図示例に限定されず、例えば、各プレート2の上部端縁の一部を切り欠いて、上部端縁に複数のアーチ形状を形成するようにしてもよい。これにより、置き台1として組み立てた際に受け部3の周縁が花弁状となり、デザイン性が向上する。 さらに、本実施形態では、全てのプレート2がほぼ同一の形状、大きさである場合を例として説明したが、プレート2の形状、大きさは同一である場合に限定されない。例えば、置き台1を傾斜地等に設置する場合には、設置場所の傾斜に合わせて、一部のプレート2のうち傾斜の上側に位置する脚部4となる部分を削り取り、又は切断すること等により、設置したときに置き台1の上面がほぼ水平となるように調整してもよい。これにより、置き台1を傾斜地等に設置しても、置き台1に載置されたものを水平に保つことのできる状態で設置することができる。 この点、本実施形態のようにプレート2が木製の板である場合には、プレート2を削る、切り欠く等の加工を容易に行うことができる。 また、本実施形態では、繋止孔25が第1の側縁23のほぼ中央部に位置している場合を例示しているが、繋止孔25の位置、大きさ等はこれに限定されない。また、第1連結用孔24及び第2連結用孔27の位置、大きさ等も図2に示したものに限定されない。 例えば、繋止孔25を中央部よりも上に設けて、脚部4の長い置き台1としてもよい。 また、プレート2の幅や長さも図示例に限定されない。例えば、広い場所に設置する置き台1であれば、長いプレート2によって構成し、テーブルの上等に飾る置き台1であれば、短いプレート2によって構成する等、設置場所や用途等に応じてプレート2の大きさや形状を適宜変えてもよい。 さらに、大きなプレート2で作られた置き台1の場合には、後日置き台1を分解して、プレート2を一回り小さく削り直し、サイズの小さな置き台1として再生することも可能である。 さらに、本実施形態では、置き台1が6枚のプレート2によって構成されている場合を例として説明したが、置き台1を構成するプレート2の枚数はここに例示したものに限定されない。置き台1を構成するプレート2は3枚以上であればよく、例えば、4枚のプレート2や、8枚のプレート2で置き台を構成してもよい。また、置き台は3枚や5枚といった奇数枚のプレート2で構成されていてもよい。ただし、奇数枚のプレート2で置き台を構成した場合には置き台を折り畳むことができない。 さらに、本実施形態では、脚部4の先端が鋭角になっている場合を例として示したが、脚部4の形状はここに例示したものに限定されない。 また、本実施形態では、プレート2が木製の板である場合を例として説明したが、プレート2を形成する材料はこれに限定されない。例えば、アルミニウム等の金属、プラスチック等の各種合成樹脂、セラミック等の材料でプレートを形成してもよい。 また、置き台1を設置する場所は屋内屋外を問わない。例えば、本実施形態に係る置き台1を、脚部4の下方から照明が当たる場所に設置することにより、より趣のある照明の効果を得ることもできる。 なお、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。 [第2の実施の形態] 先ず、図5及び図6を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係る置き台について説明する。なお、以下においては、特に第1の実施形態と異なる部分について説明する。 図5に示すように、本実施形態において、置き台5は、第1の実施形態と同様に、プレート6a〜6fを6枚組み合わせることによって構成されている。プレート6は、例えば、第1の実施形態と同様に、木製の板等であるが、プレート6を形成する材料等はこれに限られない。 本実施形態における各プレート6a〜6fの形状は、図6に示すように、ほぼ平行四辺形となっており、第1の実施形態と同様に、各プレート6は第1の側縁61及び第2の側縁62を有している。第1の側縁61には上方に第1連結用孔63が形成され、第1連結用孔63よりも下方には繋止孔64が形成されている。また、プレート6の第2の側縁62には上方に第2連結用孔65が形成されている。 また、プレート6a〜6fのうち、連結された際に1つ置きに並ぶこととなる3枚のプレート6(例えば、図6中、6a,6c,6e)の上部端部近傍には、吊し用孔69が形成されている。 図5に示すように、各吊し用孔69には、一端側に係止部71を備えた紐状部材7がそれぞれ挿通されている。また、紐状部材7の他端側は一つに束ねられて結ばれている。紐状部材7は、例えば麻紐等であるが、これに限定されない。例えば他の材料よりなる紐や、針金等を紐状部材7として適用してもよい。 係止部71は、例えば図5に示すように紐状部材7を結ぶことにより形成された結び目である。係止部71は、その径が吊し用孔69の径よりも大きく形成されており、紐状部材7を吊し用孔69に挿通させたときに係止部71が吊し用孔69から抜け落ちないようになっている。 本実施形態では、繋止孔64は第1の側縁61の下方端部に近い位置に形成されている。 なお、繋止孔64の位置、大きさ等はこれに限定されない。また、第1連結用孔63及び第2連結用孔65の位置、大きさ等も図5に示したものに限定されない。 図5に示すように、各プレート6は、あるプレート6(例えば、図6中の6a)の第1連結用孔63と、これと隣り合うプレート6(図6中の6b)の第2連結用孔65とを互いに係止するというように、隣り合うプレート6同士の第1連結用孔63と第2連結用孔65とに麻紐等の紐状係止具67を挿通させて係止することにより、全てのプレート6がループ状に連結されている。 また、各プレート6は、第1の側縁61を各プレート6の繋止孔64が互いに近づくように寄せ合わせた上で、全ての繋止孔64に1つの紐状連結具68を挿通させて繋止する。これにより、あるプレート6(例えば、図5中の6a)の第1の側縁61が、これと隣り合うプレート6(図5中の6b)の第1面70(プレート6を組み立てたとき内側になる面)に斜めに当接し、全てのプレート6が1つに繋止される。 なお、図6においては、便宜上、紐状連結具68が6枚のプレート6a〜6fを並べた際の全体の幅よりも長い長さ寸法を有するように表現されているが、実際には、各プレート6を寄せ合わせた上で繋止孔64に紐状連結具68を挿通させて繋止するので、紐状連結具68の長さはこれよりもかなり短い長さ寸法で足りる。 このように、隣り合うプレート6同士の第1連結用孔63と第2連結用孔65とに紐状係止具67を挿通させて結ぶことで全てのプレート6を連結し、紐状連結具68により各プレート6を繋止することにより、各プレート6が紐状連結具68による繋止位置を中心として一点に寄せ集められるとともに各プレート6の上端部及び下端部は、それぞれ紐状連結具68による繋止位置を中心としてほぼ放射状に外側に向かって広がる。 これにより、図5に示すように、置き台5の上部(紐状連結具68による繋止位置よりも上の部分)には、上方に向かって徐々に内径が大きくなる角錐状の受け部8が形成され、置き台5の下部(紐状連結具68による繋止位置よりも下の部分)は、脚部9となる。なお、本実施形態では、繋止孔64がプレート6の下方端部近傍に設けられているので、第1の実施形態と比較して脚部8は短くなっている。 なお、その他の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であることから、その説明を省略する。 次に、本実施形態の作用について説明する。 木製の板を切断、加工して、ほぼ平行四辺形の6枚のプレート6a〜fを形成する。そして、プレート6の第1の側縁61の上方に第1連結用孔63を形成し、第1連結用孔63よりも下方に繋止孔64を形成する。また、第2の側縁62の上方に第2連結用孔65を形成する。 次に、6枚のプレート6を同じ面が上になるようにして、1枚目のプレート6(例えば、図6中の6a)の第1の側縁61の上に2枚目のプレート6(図6中の6b)の第2の側縁62が僅かに重なり合い、2枚目のプレート6(図6中の6b)の第1の側縁61の上に3枚目のプレート6(図6中の6c)の第2の側縁62が僅かに重なり合い、最後に6枚目のプレート6(図6中の6f)の第1の側縁61の上に1枚目のプレート6(図6中の6a)の第2の側縁62が僅かに重なり合うというように、プレート6aからプレート6fを順次互いの側縁を重なり合わせながら並べていく。 そして、隣り合うプレート6同士の第1連結用孔63と第2連結用孔65とにそれぞれ麻紐等の紐状係止具67を通して結ぶ。これにより、全てのプレート6がループ状に連結される。 さらに、第1の側縁61を各プレート6の繋止孔64が互いに近づくように寄せ合わせた上で、全ての繋止孔64に1つの紐状連結具68を挿通させて繋止する。これにより、全てのプレート6が1つに繋止され、各プレート6は、第1の側縁61が、これと隣り合うプレート6の第1面70(プレート6を組み立てたとき内側になる面)に斜めに当接し、置き台5の上部には、上方に向かって徐々に内径が大きくなる角錐状の受け部8が形成される。 そして、各吊し用孔69に、それぞれ紐状部材7の一端であって係止部71が設けられていない側の端部を挿通させ、当該端部を1つに束ねて結ぶ。 ユーザは、置き台5の紐状部材7を任意の場所に掛けることにより置き台5を吊るし、受け部8に植木鉢等を載置して、植木鉢等の自重で受け部8を押し広げたり、手で角度を調整する等により、受け部8及び脚部9の形状を整える。 このように置き台5を上から吊るし、置き台5の自重及び置き台5に載置される物の重さにより置き台5が鉛直方向に引っ張られた場合でも、係止部71が各吊し用孔69に係止されていることにより、紐状部材7が各吊し用孔69から抜け落ちることがなく、紐状部材7によって安定して置き台5を支えることができる。 また、置き台5を持ち運んだり、収納したりする際には、第1の実施形態と同様に、置き台5を、プレート6が3枚ずつに分かれる位置で2つに折り畳み、平板状とする。 以上のように、本実施形態によれば、複数枚のプレート6を紐状係止具67及び紐状連結具68により連結し、繋止しているので、載置対象物の重さ等に応じて、又はユーザが手でプレート6を押し広げる等により、多少形状を変形させることができ、形状を柔軟に微調整することができる。 また、木製のプレート6を複数枚組み合わせることによって受け部8を形成し、受け部8に植木鉢や各種小物等、載置対象物を保持するので、外観に趣があり、和風の廊下等に吊るしたり、飾ったりしても違和感がなく、風情がある。 また、本実施形態では、6枚という偶数枚のプレート6により置き台5が構成されているので、置き台5を折り畳むことができ、持ち運びや収納に便利である。 なお、本実施形態では、3枚のプレート6a,6c,6eに吊し用孔69を設け、これに紐状部材7を挿通させて、これを任意の場所に掛けることにより置き台5を上から吊るすようにしたが、置き台5を吊るす手法はこれに限定されない。 例えば、吊し用孔69に係止用の爪を有する棒状の部材や鎖状の部材を係止して、これによって置き台5を上から吊るすようにしてもよい。また、吊し用孔69を設けるプレート6は3枚に限定されない。置き台5を安定して吊るすことができれば、さらに複数のプレート6に吊し用孔69を設けてもよい。また、プレート6に吊し用孔69を設けるのではなく、置き台5を吊るすための部材を係止することのできる凸部等の係止部を設けて、これに紐状の部材等を係止して置き台5を吊るすようにしてもよい。 なお、本実施形態では、係止部71が結び目である場合を例として説明したが、係止部71は吊し用孔69から紐状部材7が抜け落ちないようにするものであればよく、結び目に限定されない。例えば、紐状部材7の一端部に、プラスチックその他の合成樹脂、各種金属等で形成されたストッパーを取り付けて、紐状部材7が吊し用孔69から抜け落ちないように構成してもよい。 また、本実施形態では、置き台5を上方から吊るすようにしたが、置き台5の脚部9又は側面に係止用の部材を設けて、置き台5を壁面等に係止することができるように構成してもよい。さらに、第1の実施形態と同様に、単に床やテーブルの上等に置き台5を載置する構成としてもよい。これらの場合には、プレート6に吊し用孔69を設ける必要がない。 また、本実施形態では、プレート6の形状がほぼ平行四辺形である場合について説明したが、プレート6の形状はこれに限定されない。第1の実施形態で示したように、プレート6の第1の側縁61、第2の側縁62、上部端縁等を湾曲形状としてもよい。 なお、その他本発明が本実施形態に限定されないことは、第1の実施形態と同様である。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る置き台の概略構成を示す斜視図である。 【図2】図1の置き台を構成するプレートであり、図2(a)は、第1面を表にした場合の平面図であり、図2(b)は、第2面を表にした場合の平面図である。 【図3】図1の置き台を分解した状態の平面図である。 【図4】図1の置き台を折り畳んだ状態の図である。 【図5】本発明の第2の実施形態に係る置き台の概略構成を示す斜視図である。 【図6】図5の置き台を分解した状態の平面図である。 【符号の説明】 1 置き台 2 プレート 3 受け部 4 脚部 7 紐状部材 21 第1面 22 第2面 23 第1の側縁 24 第1連結用孔 25 繋止孔 26 第2の側縁 27 第2連結用孔 28 紐状係止具 29 紐状連結具 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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