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家庭用品T
 
【発明の名称】水切りネット支持具
【特許権者】
【識別番号】520313334
【氏名又は名称】今田 博
【住所又は居所】三重県桑名郡木曽岬町白鷺682-218
【代理人】
【識別番号】100093115
【弁理士】
【氏名又は名称】佐渡 昇
【発明者】
【氏名】今田 博
【住所又は居所】三重県桑名郡木曽岬町白鷺682-218
【要約】
【課題】簡単に設置できて清潔感も得られやすい水切りネット支持具を提供する。
【解決手段】シンク2のコーナー部2cに水切りネットNを配置するためのものであって、水切りネットNの上辺部N1が開口状態で取り付けられるフレーム10と、フレーム10をシンク2のコーナー部2cに支持する支持部20とを有し、支持部20は、シンク2のコーナー部2cの上面2bに当接する下端部21と、下端部21から上方かつ平面視でシンク内方に向かって斜め上方に伸びる脚部22とを有し、脚部22の上部23でフレーム10を支持することを特徴とする。
【選択図】図2
選択図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンク(2)のコーナー部(2c)に水切りネット(N)を配置するためのものであって、
水切りネット(N)の上辺部(N1)が開口状態で取り付けられるフレーム(10)と、
このフレーム(10)をシンク(2)のコーナー部(2c)に支持する支持部(20)とを有し、
前記支持部(20)は、シンク(2)のコーナー部(2c)の上面(2b)に当接する下端部(21)と、この下端部(21)から上方かつ平面視でシンク内方に向かって斜め上方に伸びる脚部(22)とを有し、この脚部上部(23)で前記フレーム(10)を支持する支持部で有り、
使用時に、平面視で、前記フレーム(10)の、前記シンク(2)のコーナー部(2c)の湾曲部側に、錘(11)が設けられ、
前記錘(11)は、フレーム(10)内に埋め込まれていることを特徴とする水切りネット支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水切りネット支持具に関するものである。より詳しくは、流し台のシンクの
コーナー部に設置される水切りネット支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に見られるように、
「吸盤( 3 ) を取り付けたコーナー本体( 1 ) と、コーナー本体( 1 ) の左右両側面に安定板( 4 ) を取り付ける。
そして、ゴミ袋( 6 ) の着脱用に、コーナー本体( 1 ) に嵌るリング( 5 ) を設ける。
さらに、前記リング( 5 ) には、ゴミ袋( 6 ) の滑り止め防止に、ヤスリ目を全面に施す」(同文献請求項)シンク用吸盤付のコーナーゴミ入れ
が知られている。
【0003】
このコーナーゴミ入れによれば、
「シンクに簡単に取り付けることができ、大容量のゴミにも適用できる。専用のゴミ袋は不要で、市販の物で使用出来る、袋の着脱も簡単で手間がかからない。また、袋ごと捨てるのでシンク内のコーナーが清潔である。」(同文献0005段落)
という効果が得られる。
【0004】
しかし、このものは、吸盤をシンク内に取り付ける必要があるから(同0009段落)、取付が必ずしも簡単であるとは言えない。
また、ゴミ袋(6)は、シンクの上面に置かれる安定板(4)と同じ高さに配置されるリング(5)によって吊り下げられるから、ゴミ袋(6)に多くのゴミを入れることはできない。多くのゴミを入れた場合、ゴミ袋(6)の底部がシンクの底面に着きやすくなり、清潔感が損なわれやすくなる。
【0005】
また、従来、例えば特許文献2の図8に見られるように、
「それぞれの角が緩やかに湾曲した三角形状の底面34に、コーナーの対向部に向けて拡径する台形状の切り欠き33が形成され、コーナーと対向する側壁に、前記切り欠き33と連続する開口が形成されて、開口の両側に側壁32が構成され、図1と同様に係止用水平片14が一体成形されている」(同文献0032段落)水切り袋保持具31
が知られている。
【0006】
この水切り袋保持具31によれば、
「水切り袋35を係止用水平片14とカウンター19で保持でき、その中に生ごみが溜まった場合には、水切り袋35を簡単に取り出すことができる。」(同0033段落)
【0007】
しかし、このものは、係止用水平片14がカウンター19上面と、側壁32がシンク18の側面と、水切り袋35の底部が底面34と、それぞれ広い面積で接触するため、清潔感が損なわれやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】 特開2006−347766号公報
【特許文献2】 特開2008−030944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、簡単に設置できて清潔感も得られやすい水切りネット支持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明の水切りネット支持具は、
シンクのコーナー部に水切りネットを配置するためのものであって、
水切りネットの上辺部が開口状態で取り付けられるフレームと、
このフレームをシンクのコーナー部に支持する支持部とを有し、
前記支持部は、シンクのコーナー部の上面に当接する下端部と、この下端部から上方かつ平面視でシンク内方に向かって斜め上方に伸びる脚部とを有し、この脚部上部で前記フレームを支持する支持部で有り、
使用時に、平面視で、前記フレームの、前記シンクのコーナー部の湾曲部側に、錘が設けられ、
前記錘は、フレーム内に埋め込まれていることを特徴とする。
【0011】
この水切りネット支持具は、上記の構成となっているので、フレームに水切りネットの上辺部を開口状態で取り付け、支持部をシンクのコーナー部の上面に載置するだけで、シンクのコーナー部に水切りネットを配置することができる。
【0012】
そして、フレームをシンクのコーナー部に支持する支持部は、シンクのコーナー部の上面に当接する下端部と、この下端部から上方かつ平面視でシンク内方に向かって斜め上方に伸びる脚部とを有し、この脚部上部でフレームを支持する構成となっているので、支持部がシンクのコーナー部の上面と接触するのは下端部のみである。
すなわち、この水切りネット支持具がシンクと接触するのは脚部の下端部のみである。
【0013】
また、脚部は、この下端部から上方かつシンク内方に向かって斜め上方に伸び、この脚部上部でフレームを支持するから、フレームに取り付けられた水切りネットは、シンク側面から離れた状態となりやすい。
したがって、この水切りネット支持具によれば、シンク表面との接触部を脚部の下端部のみとすることが可能となるため、清潔感が得られやすい。
【0014】
しかも、水切りネットの開口部を支持するフレームは、脚部によって、シンクのコーナー部の上面よりも上方にて支持されるため、水切りネットに入れるゴミの量を多くすることができる。
【0015】
また、この水切りネット支持具は、
使用時に、平面視で、前記フレームの、前記シンクのコーナー部の湾曲部側に、錘が設けられているので、水切りネット支持具の載置状態が安定する。
【0016】
さらに、この水切りネット支持具は、
前記錘は、フレーム内に埋め込まれているので、錘を設けたにもかかわらず、錘が露出しないので、清潔感が損なわれない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る水切りネット支持具の実施の形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図、(c)は図(a)におけるc−c断面図。
【図2】(a)は使用状態を示す部省略平面図、(b)は図(a)におけるb−b断面図。
【図3】不使用時の参考正面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る水切りネット支持具の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
【0020】
図1,図2に示すように、この実施の形態の水切りネット支持具1は、
シンク2(図2)のコーナー部2cに水切りネットN(図2(b))を配置するためのものであって、
水切りネットNの上辺部N1が開口状態で取り付けられるフレーム10と、
このフレーム10をシンク2のコーナー部2cに支持する支持部20とを有している。
【0021】
支持部20は、シンク2のコーナー部2cの上面2bに当接する下端部21と、この下端部21から上方(図2(b)矢印U方向)かつシンク2の内方(図2(a)矢印I方向)に向かって斜め上方に伸びる脚部22とを有し、この脚部22の上部23(図1(b))でフレーム10を支持する。
【0022】
この水切りネット支持具1は、上記の構成となっているので、図2に示すように、フレーム10に水切りネットN(図2(b))の上辺部N1を開口状態で取り付け、支持部20をシンク2のコーナー部2cの上面2bに載置するだけで、シンク2のコーナー部2cに水切りネットNを配置することができる。
【0023】
そして、フレーム10をシンク2のコーナー部2cに支持する支持部20は、シンク2のコーナー部2cの上面2bに当接する下端部21と、この下端部21から上方かつ平面視でシンク2の内方に向かって斜め上方に伸びる脚部22とを有し、この脚部22の上部23でフレーム10を支持する構成となっているので、支持部20がシンク2のコーナー部2cの上面2bと接触するのは下端部21(より詳しくは下端部21の下面)のみである。
すなわち、この水切りネット支持具1がシンク2と接触するのは脚部22の下端部21のみである。
【0024】
また、脚部22は、この下端部21から上方かつシンク2の内方に向かって斜め上方に伸び、この脚部22の上部23でフレーム10を支持するから、フレーム10に取り付けられた水切りネットNは、シンク2の側面2s(図2)から離れた状態となりやすい。
【0025】
したがって、この水切りネット支持具1によれば、シンク2の表面との接触部を脚部22の下端部21のみとすることが可能となるため、清潔感が得られやすい。
【0026】
しかも、水切りネットNの開口部(N1)を支持するフレーム10は、図2(b)に示すように、脚部22によって、シンク2のコーナー部2cの上面2bよりも上方にて支持されるため、水切りネットNに入れるゴミGの量を多くすることができる。
別言すれば、ネットの底部N3がシンクの底部2dに付きにくくすることができる
【0027】
使用時に、平面視で、フレーム10の、シンク2のコーナー部2cの湾曲部2cc側には、錘11が設けられている。
このように構成すると、水切りネット支持具1の載置状態が安定する。
【0028】
錘11は、フレーム10内に埋め込まれている。
このように構成すると、錘11を設けたにもかかわらず、錘11が露出しないので、清潔感が損なわれない。
【0029】
主として図1(b)(c)に示すように、フレーム10は、脚部22の上部23と一体の下フレーム10Dと、この下フレーム10Dに対し上方から着脱可能に取り付けられる上フレーム10Uとを有し、この上フレーム10Uの外周下面に、伸縮性に優れた水切りネットNの口縁部N11(図2(b))を装着する線状溝(平面視リング状の溝)12が
設けられ、この線状溝12に、下フレーム10Dの上面13が近接又は当接する構成とする。
【0030】
このように構成すると、フレーム10に対し、伸縮性に優れた水切りネットNの口縁部N11を装着しやすくできるとともに、水切りネットNがフレーム10から外れにくくすることができる。
【0031】
フレーム10、支持部20は、いずれも公知の適宜の材料、例えば合成樹脂、金属(ステンレス、アルミニウム等)等で構成することができる。
【0032】
脚部22は、図1に示すように、アーチ状とすることが望ましい。ゴミGが重たい場合でも、安定して支えることができるようにするためである。
【0033】
錘11は公知の適宜の材料(例えば、鉛、鉄等)で構成することができる。
なお、上記の実施の形態では、脚部22は左右一対設けたが、これを平面視湾曲状に連続させて、その連結部を錘として作用させても良い。
【0034】
この水切りネット支持具1で使用する水切りネットNは、伸縮性に優れた水切りネット(例えば市販の水切り用ストッキングネット)とするのが望ましい。
【0035】
伸縮性に優れた水切りネットNを用いると、そのネットN自体が持つ弾性によって、図2(b)で示すように、ゴミGを入れたときに、先細りの垂下形状となりやすいため、シンク2の側面2sから離れた状態となりやすい。
【0036】
下フレーム10Dと上フレーム10Uとの接合構造は、公知の適宜の構造を取り得る。例えば、圧入、フックによる係脱構造等を採用し得る。図1(b)に示すように、接合部の適所に、係脱可能な線状凸部15pと線状凹部15hを設けてもよい。
【0037】
図1等に示すように、フレーム10には、下フレーム10Dと上フレーム10Uとの分離作業を容易にするための摘み部16を設けることが望ましい。
【0038】
また、摘み部16には穴17を設け、不使用時には、図3に示すように、適所に設けたフック4に掛けておくことができるようにすることが望ましい。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば、
【0040】
上記の実施の形態では、フレーム10の平面視での形状は角丸三角状としたが、円形、楕円形、角丸四角形等、水切りネットNを支持するのに適した形状とすることができる。
【符号の説明】
【0041】
N: 水切りネット
N1: 上辺部
1: 水切りネット支持具
2: シンク
2c: コーナー
2b: 上面
10: フレーム
10D: 下フレーム
10U: 上フレーム
11: 錘
12: 線状溝
13: 上面
20: 支持部
21: 下端部
22: 脚部
23: 脚部上部
【図1】
図1 
【図2】
図2 
【図3】
図3 
試作写真1
試作写真2 
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