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【考案の名称】組立式椅子 【実用新案権者】 【識別番号】519190469 【氏名又は名称】石原 祥子 【住所又は居所】東京都新宿区下落合3-12-28-802 【代理人】 【識別番号】100153268 【弁理士】 【氏名又は名称】吉原 朋重 【考案者】【氏名】石原 祥子 【住所又は居所】東京都新宿区下落合3-12-28-802 【要約】 (修正有) 【課題】板状体を組み立てて作る組立式椅子を提供する。 【解決手段】長方形の一辺から対向辺に向かって一辺中央からの振り分け位置に第1の間隔で配置されるスリット2つを備える第1板状体2を3枚と、正方形の上方辺から下方辺に向かって上方辺の後方端付近に配置される第1スリット10と、正方形の前方辺から後方辺に向かって前方辺の中央付近に配置される第2スリット12と、前方辺から後方辺に向かって前方辺の上方端付近に配置される第3スリット14と、を備える第2板状体2枚と、を有し、2枚の第2板状体に対し、第1スリットにスリットが嵌合するように1枚の第1板状体を上方から挿し込んで背もたれとし、第2スリットにスリットが嵌合するように1枚の第1板状体を前方から挿し込んで座面とし、第3スリットにスリットが嵌合するように1枚の第1板状体を前方から挿し込んでテーブルとする。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 長方形の一辺から対向辺に向かって該一辺中央からの振り分け位置に第1の間隔で配置されるスリット2つを備える第1板状体3枚と、 正方形の上方辺から下方辺に向かって該上方辺の後方端付近に配置される第1スリットと、前記正方形の前方辺から後方辺に向かって該前方辺の中央付近に配置される第2スリットと、前記前方辺から前記後方辺に向かって該前方辺の上方端付近に配置される第3スリットと、を備える第2板状体2枚と、を有し、 前記第1の間隔で平行かつ床面に対し垂直に2枚の前記第2板状体それぞれを配置した後、2枚の前記第2板状体に対し、前記第1スリットに前記スリットが嵌合するように1枚の前記第1板状体を上方から挿し込んで背もたれとし、前記第2スリットに前記スリットが嵌合するように1枚の前記第1板状体を前方から挿し込んで座面とし、前記第3スリットに前記スリットが嵌合するように1枚の前記第1板状体を前方から挿し込んでテーブルとすることを特徴とする組立式椅子。 【請求項2】 前記第2板状体が、前記前方辺から前記後方辺に向かって該前方辺の下方端付近に配置される第4スリットを備え、 前記第3スリットに前記1枚の第1板状体を挿し込むことに代えて、前記第4スリットに前記スリットが嵌合するように前記1枚の第1板状体を前方から挿し込んで補強板とすることを特徴とする請求項1に記載の組立式椅子。 【請求項3】 前記座面を補強板として使用し、前記テーブルを座面として使用することを特徴とする請求項1に記載の組立式椅子。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 板状体を組み立てて作る椅子の技術に関する。 【背景技術】 【0002】 椅子は、腰掛けるために作られたものであり、使用中は大変便利なものであるが、使用しないときは嵩張って、邪魔になる場合もある。 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0003】 例えば、ベビーチェアは、子供が乳児期を過ぎると使用しなくなり、収納場所に困る場合がある、という問題点がある。 そこで、本考案では、上記問題点に鑑み、使用準備が容易であり、収納時に嵩張らない組立式椅子を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 開示する組立式椅子の一形態は、長方形の一辺から対向辺に向かって該一辺中央からの振り分け位置に第1の間隔で配置されるスリット2つを備える第1板状体3枚と、正方形の上方辺から下方辺に向かって該上方辺の後方端付近に配置される第1スリットと、前記正方形の前方辺から後方辺に向かって該前方辺の中央付近に配置される第2スリットと、前記前方辺から前記後方辺に向かって該前方辺の上方端付近に配置される第3スリットと、を備える第2板状体2枚と、を有し、前記第1の間隔で平行かつ床面に対し垂直に2枚の前記第2板状体それぞれを配置した後、2枚の前記第2板状体に対し、前記第1スリットに前記スリットが嵌合するように1枚の前記第1板状体を上方から挿し込んで背もたれとし、前記第2スリットに前記スリットが嵌合するように1枚の前記第1板状体を前方か ら挿し込んで座面とし、前記第3スリットに前記スリットが嵌合するように1枚の前記第1板状体を前方から挿し込んでテーブルとすることを特徴とする。 【考案の効果】 【0005】 開示する組立式椅子は、使用準備が容易であり、収納時に嵩張らない。 【図面の簡単な説明】 【0006】 【図1】本実施の形態に係る組立式椅子の構成部材を説明する図である。 【図2】本実施の形態に係る組立式椅子の組立例を示す図である。 【図3】本実施の形態に係る組立式椅子の組立例を示す図である。 【図4】本実施の形態に係る組立式椅子の組立例を示す図である。 【考案を実施するための形態】 【0007】 図面を参照しながら、本考案を実施するための形態について説明する。 (本実施の形態に係る組立式椅子の構造) 図1を用いて、本実施の形態に係る組立式椅子(以下、単に「本椅子」という。)1の構造について説明する。図1(a)(b)(c)(d)それぞれは、本椅子1の各構成部材を示す図である。 【0008】 図1で示すように、本椅子1は、第1板状体2を3枚、第2板状体8を2枚有する。図1(a)(b)(d)で示すように、第1板状体2は、長方形の一辺から対向辺に向かって該一辺中央からの振り分け位置に第1の間隔4で配置される2つのスリット6を備える。それぞれの第1板状体2について、長方形の形状・大きさ、スリット6の長さは、同じであっても良く、異なる形態としても良い。 【0009】 図1(a)では、本椅子1の組立後、背もたれとなる背板20の一例を示すが、例えば、第1板状体2(背板20)の外形は、長辺が50cm、短辺が30cmの長方形とし、スリット6の長さを10cm、第1の間隔4を40cmとしても良い。 【0010】 図1(b)では、本椅子1の組立後、テーブルとなるテーブル板22の一例を示すが、例えば、第1板部材2(テーブル板22)の外形は、長辺が50cm、短辺が30cmの長方形とし、スリット6の長さを9cm、第1の間隔4を40cmとしても良い。 【0011】 図1(d)では、本椅子1の組立後、座面となる座面板26の一例を示すが、例えば、第1板部材2(座面板26)の外形は、長辺が50cm、短辺が40cmの長方形とし、スリット6の長さを15cm、第1の間隔4を40cmとしても良い。 【0012】 図1(c)で示すように、第2板状体8は、正方形の上方辺から下方辺に向かって該上方辺の後方端付近に配置される第1スリット10と、正方形の前方辺から後方辺に向かって該前方辺の中央付近に配置される第2スリット12と、正方形の前方辺から後方辺に向かって該前方辺の上方端付近に配置される第3スリット14と、を備える。 【0013】 また、第2板状体8は、正方形の前方辺から後方辺に向かって該前方辺の下方端付近に配置される第4スリット16、正方形の下方辺から上方辺に向かって該下方辺の中央から少し後方寄りに配置される第5スリット18と、を備える。 【0014】 図1(c)では、本椅子1の組立後、肘掛けとなる側板24の一例を示すが、例えば、第2板状体8の外形は、一辺が50cmの正方形とし、第1スリット10の長さを10cm、第2スリット12の長さを23cm、第3スリット14の長さを9cm、第4スリット16の長さを18cm、第5スリット18の長さを18cmとしても良い。図1(c) において、第1スリット10は後端から5cmの位置に、第2スリット12は下端から24cmの位置に、第3スリット14は上端から5cmの位置に、第4スリット16は下端から10cmの位置に、第5スリット10は後端から15cmの位置に、それぞれ配置されている。 (本実施の形態に係る組立式椅子の使用方法) 図2乃至4を用いて、本椅子1の使用方法について説明する。図2乃至4は、本椅子1の組立例を示す図である。 【0015】 ユーザーは、第2板状体8それぞれを、第1スリット10が上方に位置し、かつ、第1の間隔4で平行かつ床面に対し垂直に配置させる。その後、ユーザーは、2枚の第2板状体8に対し、第1スリット10にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(背板20)を上方から挿し込むことによって、背もたれを作成する。 【0016】 次に、ユーザーは、2枚の第2板状体8に対し、第2スリット12にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(座面板26)を前方から挿し込むことによって、座面を作成する。さらに、ユーザーは、2枚の第2板状体8に対し、第3スリット14にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(テーブル板22)を前方から挿し込むことによって、テーブルを作成する。 【0017】 上記のような組み立て方法によって、図2で示すようなテーブル付きベビーチェア1が出来上がるので、座面に乳児を座らせ、テーブルで食事等を行わせることができる。 【0018】 ユーザーは、第3スリット14へ第1板状体2(テーブル板22)を挿し込む代わりに、2枚の第2板状体8に対し、第4スリット16にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(テーブル板22)を前方から挿し込むことによって、補強板としても良い。こうすることによって、図3で示すような補強板付き(テーブル無し)ベビーチェア1が出来上がるので、少々体重が重くなった乳幼児でも座らせることができる。 【0019】 一方、ユーザーは、第2板状体8それぞれを、第5スリット18が上方に位置し、かつ、第1の間隔4で平行かつ床面に対し垂直に配置させる。その後、ユーザーは、2枚の第2板状体8に対し、第5スリット18にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(背板20)を上方から挿し込んで背もたれを作成する。 【0020】 そして、ユーザーは、2枚の第2板状体8に対し、第4スリット16にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(座面板26)を前方から挿し込んで座面を作成する。さらに、ユーザーは、2枚の第2板状体8に対し、第2スリット12にスリット6が嵌合するように1枚の第1板状体2(テーブル板22)を前方から挿し込んで補強板を作成する。 上記のような組み立て方法によって、図4で示すような大人用スツール1が出来上がるので、座面に大人でも座ることができる。 【0021】 なお、本椅子1の使用が終了したら、本椅子1は、組立前の5枚の板状体(3枚の第1板状体2、2枚の第2板状体8)に容易に分解することができるので、嵩張らせずに収納することができる。 上記の構造及び使用方法の説明で示すように、本椅子1は、使用準備が容易であり、収納時に嵩張らない。 【0022】 以上、本考案の実施の形態について詳述したが、本考案は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。 【符号の説明】 【0023】 1 組立式椅子 2 第1板状体 4 第1の間隔 6 スリット 8 第2板状体 10 第1スリット 12 第2スリット 14 第3スリット 16 第4スリット 18 第5スリット 20 背板 22 テーブル板 24 側板 26 座面板 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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基本的には、ベビーチェアとして考案。月齢に合わせて、部材を組み替えることによって、いろいろな使い方が出来る。 部材の組み方によっては、大人用スツールとしても、使用出来る。子供が成長して、使わなくなった時には、解体し、5枚の板にして、収納、保存し、再度使用する時は簡単に、組み立てられる。究極のエコ製品です。 |
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