閉じる | ||
【発明の名称】カーテンフック用クリップ 【出願人】 【識別番号】516384357 【氏名又は名称】大森 幸一 【住所又は居所】東京都江戸川区松江5-21-8-602 【代理人】 【識別番号】100180367 【弁理士】 【氏名又は名称】寺尾 康典 【発明者】 【氏名】大森 幸一 【住所又は居所】東京都江戸川区松江5-21-8-602 【要約】 【課題】 本発明は、カーテンフックをカーテンランナに容易に掛止し、カーテンをカーテンランナに容易に吊るすことができるカーテンフック用クリップを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 本発明に係るカーテンフック用クリップは、カーテンレールに取り付けられたカーテンランナにカーテンフックを掛け止すめるカーテンフック用クリップであって、先端にカーテンランナに係止する突起部を有し、基端にカーテンフックが掛止する吊り孔が形成された第1の板状部材と、第1の板状部材の突起部に先端を対向して、第1の板状部材に傾動可能に固定される第2の板状部材と、第1及び第2の板状部材を互いの先端が近接する方向に付勢する付勢部材と、を備える、カーテンフック用クリップである。 【選択図】図3 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カーテンレールに取り付けられたカーテンランナにカーテンフックを掛止するカーテンフック用クリップであって、 先端に前記カーテンランナに係止する突起部を有し、基端に前記カーテンフックが掛止する吊り孔が形成された第1の板状部材と、 前記第1の板状部材の前記突起部に先端を対向して、前記第1の板状部材に傾動可能に固定される第2の板状部材と、 前記第1及び第2の板状部材を互いの先端が近接する方向に付勢する付勢部材と、 を備えるカーテンフック用クリップ。 【請求項2】 前記突起部は、前記基端側の一面に凹部を有する、請求項1に記載のカーテンフック用クリップ。 【請求項3】 前記吊り孔の下端部は、下方に円弧状、三角形状又は多角形状に膨出する、請求項1又は2のカーテンフック用クリップ。 【請求項4】 前記付勢部材は、板ばね又は弦巻ばねである、請求項1〜3のいずれか一項のカーテンフック用クリップ。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、カーテンレールに吊り下げるためにカーテンに装着するカーテンフックを、カーテンランナに掛け止めるためのカーテンフック用クリップに関する。 【背景技術】 【0002】 カーテンを吊るす方法の一つとして、カーテンが引掛けられたカーテンフックを、カーテンレールに取り付けられたカーテンランナの吊り孔又は吊り輪(以下、単に「フック吊り孔」ともいう。)に掛け止め、吊り下げる方法が良く知られている。カーテンフックは、カーテンランナに掛け止める釣先が下向きの上釣と、カーテンを吊り上げる釣先が上向きの下釣が連結棹で連結してN乃至S字形に構成されている。しかしながら、カーテンには襞があり、カーテンランナの吊り輪に掛るカーテンフックが、カーテンの前面から離れた位置にあり、カーテンフックの吊り輪との係合点周りに回転モーメントが生じ、カーテンフックが傾き、カーテンが折れ曲がって外観を損なう問題点があった。 【0003】 そこで、例えば、特許文献1及び特許文献2には、カーテンの固定を確実に行うとともに、外観を損なわないようにするカーテンフックの構造が提案されている。しかしながら、カーテンが引掛けられたカーテンフックをカーテンランナのフック吊り孔に掛け止めることは、カーテンフックを指先で摘んでカーテン自体の重量をも保持しながらカーテンランナの小さなフック吊り孔に掛け止める必要があることから、容易ではなかった。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 【特許文献1】特開2006−68490号公報 【特許文献2】特許4861138号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、カーテンレールに吊り下げるためにカーテンに装着するカーテンフックを、カーテンランナに掛止するためのカーテンフック用クリップであって、カーテンフックをカーテンランナに容易に掛止することができ、カーテンをカーテンランナに容易に吊るすことができるカーテンフック用クリップを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明に係るカーテンフック用クリップは、カーテンレールに取り付けられたカーテンランナにカーテンフックを掛止するカーテンフック用クリップであって、 先端にカーテンランナに係止する突起部を有し、基端にカーテンフックが掛止する吊り孔が形成された第1の板状部材と、 第1の板状部材の突起部に先端を対向して、第1の板状部材に傾動可能に固定される第2の板状部材と、 第1及び第2の板状部材を互いの先端が近接する方向に付勢する付勢部材と、 を備える、カーテンフック用クリップである。 【0007】 本発明に係るカーテンフック用クリップを用いれば、容易にカーテンフックをカーテンランナのフック吊り孔に掛止することができる。 【0008】 本発明に係るカーテンフック用クリップの第1の板状部材の突起部は、基端側の一面に凹部を有する、カーテンフック用クリップである。 【0009】 本発明に係るカーテンフック用クリップであれば、確実にカーテンランナのフック吊り孔に掛止することができ、脱落することがない。 【0010】 本発明に係るカーテンフック用クリップの吊り孔の下端部は、下方に円弧状、三角形状又は多角形状に膨出する、カーテンフック用クリップである。 【0011】 本発明に係るカーテンフック用クリップであれば、カーテンフック用クリップの吊り孔にカーテンフックの釣先を挿入して確実に掛け止めることができる。 【0012】 本発明に係るカーテンフック用クリップの付勢部材は、板ばね又は弦巻ばねである、カーテンフック用クリップである。 【0013】 本発明に係るカーテンフック用クリップであれば、カーテンフック用クリップをカーテンランナの吊り孔に掛け止めても、確実に掛け止められ、脱落する心配がない。 【発明の効果】 【0014】 本発明に係るカーテンフック用クリップであれば、カーテンフックをカーテンランナに容易に掛止することができ、カーテンをカーテンレールに容易に吊るすことができる。 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】図1は、本発明に係るカーテンフック用クリップにカーテンフックが掛け止められ、カーテンランナを介してカーテンレールに吊るされた状態を示す模式斜視図である。 【図2】図2は、本発明に係るカーテンフック用クリップ、カーテンランナ及びカーテンフックとの関係を示す、模式拡大図である。 【図3】図3は、本発明に係るカーテンフック用クリップの(a)正面視した模式斜視図と(b)側面視した模式斜視図である。 【図4】図4は、本発明に係るカーテンフック用クリップの一実施形態に係る第1の板状部材の模式斜視図である。 【図5】図5は、本発明に係るカーテンフック用クリップの実施形態の変形例に係る第1 の板状部材である。 【発明を実施するための形態】 【0016】 以下、本発明の一実施形態を、説明する。 【0017】 図1は、本実施形態に係るカーテンフック用クリップ3(以下、単に「クリップ」ともいう。)を、カーテンフック4が掛け止められ、カーテンランナ2を介してカーテンレール1に吊るされた状態において示す模式斜視図である。また、図2は、カーテンランナ2、カーテンフック用クリップ3及びカーテンフック4を側面視において示す拡大模式図である。なお、カーテンレール1は、2本のレールからなり、カーテンランナ2は、板状部材であって上部に一対の滑車、下部にフック吊り孔51を有する。カーテンランナ2の滑車は、2本のレールの間に嵌め込まれ、レール間をレールの伸長方向に滑動することができる。また、カーテンフック4は、カーテンフック用クリップ3を介してカーテンランナ2に掛け止める釣先が下向きの上釣41と、カーテン(不図示)を吊り上げる釣先が上向きの下釣42が連結棹43で連結してN乃至S字形に構成されている。 【0018】 図3は、本実施形態に係るカーテンフック用クリップ3の(a)正面視した模式斜視図と(b)側面視した模式斜視図である。また、図4は、本実施形態のカーテンフック用クリップ3の第1の板状部材の模式斜視図である。クリップ3は、第1の板状部材11、第2の板状部材12、及び付勢部材13を備える。 【0019】 第1の板状部材11は、第2の板状部材12に相対する内面の上部に位置する先端23に、カーテンランナ2のフック吊り孔51に掛止される突起部21を有する。突起部21の基端側の一面に、フック吊り孔51に掛止する凹部31を有する。また、基端24には、カーテンフック4の上釣41が掛止する吊り孔22を有する。一方、第2の板状部材12は、第1の板状部材11の突起部21に先端を対向して、第1の板状部材11に傾動可能に固定され、突起部21の先端は、第2の板状部材12の内面に当接し、第1と第2の板状部材の先端の間に間隙が生じている。なお、突起部21の先端面が、第2の板状部材12の内面に当接するように側面視で先端側に向かって低くなるように傾斜していると、突起部21が第2の板状部材12に確実に当接し、好ましい。また、突起部21の先端が突起部21の基端に対して細くなっていると、フック吊り孔51に挿入することが容易となり、好ましい。また、第1の板状部材11及び第2の板状部材12の中央に位置して、それぞれ支点部25を有する。 【0020】 付勢部材13は、U字形の板ばねである。付勢部材13は、第1及び第2の板状部材をお互いの先端が近接する方向にそれぞれの支点部25を支点として付勢している。なお、付勢部材13は、第1の板状部材11と第2の板状部材12を互いの先端が近接する方向に付勢することができれば良く、U字形の板ばねに限られず、例えば、弦巻ばねや他の形状の板ばねであっても良い。 【0021】 次に、本実施形態に係るカーテンフック用クリップ3を用いて、カーテン(不図示)を吊り下げる方法を説明する。 【0022】 先ず、カーテン生地の上縁に設けられた襞山の空隙にカーテンフック4の下釣42の釣先を挿入し、カーテンフック4をカーテン(不図示)に装着する。そして、カーテンフック4の上釣41をクリップ3の吊り孔22に掛止する。次に、カーテンを保持しながら持ち上げ、指先でクリップ3の第1の板状部材11と第2の板状部材12の末端24を押し、先端23を押し広げた上で、カーテンランナ2のフック吊り孔51に突起部21を挿入し、カーテンランナ2に掛止し、カーテンを吊り下げる。その後、指先の力を緩めると、付勢材13に付勢されて第2の板状部材12は、突起部21に当接し、カーテンランナ2は、第1と第2の板状部材の先端の間に生じた間隙内に配置される。カーテンランナ2が、第1と第2の板状部材の先端の間に生じた間隙内に配置されることにより、カーテンランナ2にクリップ3が固定されることはなく、カーテンを移動する際に、突起部21の基端側の面を支点としてクリップ3が自由に回動し、カーテンを容易に移動することが可能となる。なお、突起部21の基端側が、第1の板状体11に対して平行な断面視で、円弧状であると、より容易に突起部21の基端側の面を支点としてクリップ3が自由に回動し、好ましい。一方また、突起部21の基端側の一面に、カーテンランナ2のフック吊り孔51に掛止する凹部31を有すると、確実に掛止することができ、好ましい。なお、突起部21は、側面視でその先端が下方に屈曲したL字状乃至鈎状形状であっても良い。 【0023】 図5は、変形例に係る第1の板状部材11を示す。変形例に係る第1の板状部材11の突起部21は、楕円柱状に成形されている。また、突起部21は、円柱状であっても良い。付勢材13の付勢が十分に強ければ、確実に第2の板状部材12が突起部21に押圧するので凹部31は必ずしも設ける必要はない。 【0024】 また、吊り孔22の下端部32が下方に円弧状(図5参照)、三角形状(図3及び図4参照)又は多角形状に膨出していると、カーテンを移動した際に、掛止されたカーテンフック4の上釣41が円弧又は三角形の頂点を支点として自由に回動し、カーテンを容易に移動可能となるとともに、不要な力で引っ張られてクリップ3がカーテンランナ2から脱落することを防止できる。なお、吊り孔22の下端部32は、カーテンを移動した際にカーテンフック4が吊り孔22の下端部32で自由に回動できれば、その形状は、下方に円弧状、三角形状又は多角形状に膨出している必要はない。 【0025】 一方、カーテンをカーテンレール1から取り外す時は、カーテンクリップ3の第1の板状部材11と第2の板状部材12のそれぞれの末端24を指先で摘んで押し、先端23を開放すれば、カーテンランナ2から容易に取り外すことができ、重いカーテンを持ち上げて、カーテンフック4の上釣41をカーテンランナ2の吊り孔から強引に引き抜く必要がない。 【産業上の利用可能性】 【0026】 本発明は、カーテンレールに吊り下げるためにカーテンに装着するカーテンフックを、カーテンランナに掛止するためのカーテンフック用クリップであって、カーテンフックをカーテンランナに容易に取り付けられ、カーテンをカーテンランナに容易に吊るすことが可能である。 【符号の説明】 【0027】 1 カーテンレール 2 カーテンランナ 3 カーテンフック用クリップ 4 カーテンフック 11 第1の板状部材 12 第2の板状部材 13 付勢部材 21 突起部 22 吊り孔 23 先端 24 末端 25 支点部 31 凹部 32 下端部 41 上釣 42 下釣 43 連結棹 51 フック吊り孔 |
||
【図1】 |
||
【図2】 |
||
【図3】 |
||
【図4】 |
||
【図5】 |
||
カーテン装着時の問題点 1.カーテンフックをレールランナーの穴に刺す際、レールランナーが揺れてしまう。 2.手元作業ではなく、片手もしくは両手を頭上に上げて行う点。 3.カーテン1枚に対し、7、8個以上の装着点が存在する事。 4.さらに1窓に2枚から4枚のカーテンが存在する事。 カーテンクリップを付けてから付ける利点 a.カーテンフックをレールランナーに装着する際、感覚的に慣れた指で挟む動作で簡略化する。 b.上記問題点の煩わしさを改善させるため、カーテンそのものの洗濯頻度が増える。 c.bにより、花粉や微量粒子などの付着が抑えられ清潔な環境が維持される。 d.女子や高齢者でも比較的簡単にカーテン装着作業が可能になる。 |
||
ページtop へ |