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【考案の名称】スポンジゴム手袋 【実用新案権者】 【識別番号】516377762 【氏名又は名称】田中 美佐子 【住所又は居所】神奈川県横浜市緑区いぶき野95−5 【代理人】 【識別番号】100089026 【弁理士】 【氏名又は名称】木村 高明 【代理人】 【識別番号】100091580 【弁理士】 【氏名又は名称】宮尾 雅文 【代理人】 【識別番号】100206645 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 恒幸 【考案者】 【氏名】田中 美佐子 【住所又は居所】神奈川県横浜市緑区いぶき野95−5 【要約】 (修正有) 【課題】効率よく洗浄することができると共に狭い箇所の洗浄も可能な手袋を提供する。 【解決手段】手袋本体部11と、手袋本体部に設けられた洗浄部12とを有する手袋10において、手袋本体部の各指部の表面部13a〜13e、側面部14a〜14e、及び背面部の全域に亘って指部洗浄部16が設けられている。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 手袋本体部と、前記手袋本体部に設けられた洗浄部とを有する手袋において、前記手袋本体部の各指部の表面部、側面部及び背面部の全域に亘って形成された指部洗浄部を有することを特徴とする手袋。 【請求項2】 前記手袋本体部の掌部には掌部全域に亘って、さらに掌部洗浄部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の手袋。 【請求項3】 前記指部洗浄部及び前記掌部洗浄部は一体に形成されていることを特徴とする請求項2記載の手袋。 【請求項4】 前記洗浄部は、スポンジ又は不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の手袋。 【請求項5】 前記手袋はゴム製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の手袋。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、洗浄部を備えた手袋に関するものである。 【背景技術】 【0002】 これまで、食器類の洗浄には、素手で洗浄具を持ちながら作業をすることが一般的であったため、手荒れの原因や、ネイルが剥がれてしまうといった問題点があった。また、これらの原因を解消するために、ゴム手袋をして作業を行うこともあるが、ゴム手袋をしたまま洗浄具を持つと作業性が悪いだけでなく、洗い加減も分かりにくいため食器類を落としてしまうといった事態も生じていた。 【0003】 従って、このような観点から、作業性のよい食器類の洗浄用の手袋が数多く提案されている。例えば、特許文献1及び2には、水を通さない素材で形成された手袋の掌部分及び掌側の各指の先端部分まで洗浄具を設けたことを特徴とする洗浄具付き手袋が開示されている。また、特許文献2には、スポンジ、たわし等で作製された指サック型の洗浄具も開示されている。 【0004】 特許文献3及び4には、手袋本体の掌部及び各指腹部に洗浄部を配設し、さらに各指腹部分の洗浄部を指先まで伸長させ、夫々の指先を被覆するように形成された手袋が開示されている。 【0005】 しかしながら、特許文献1〜4をはじめとした従来の手袋は、洗浄部が掌部にのみに形成されているか、又は掌部から指先部までを、あるいは掌部から指先部を被覆するように形成されているものが多い。従って、このような手袋では、例えば、食器類の表裏面や縁を一度に効率よく洗浄したり、お風呂場の床の隅等の狭い箇所を洗浄することはできなかった。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0006】 【特許文献1】特開2012−35016号公報 【特許文献2】実登3060232号公報 【特許文献3】実開平5−74455号公報 【特許文献4】実開平3−13949号公報 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0007】 本考案の課題は、効率よく洗浄することができると共に狭い箇所の洗浄も可能な手袋を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記課題達成のため、請求項1記載の考案にあっては、手袋本体部と、前記手袋本体部に設けられた洗浄部とを有する手袋において、前記手袋本体部の各指部の表面部、側面部及び背面部の全域に亘って形成された指部洗浄部を有することを特徴とする。 【0009】 従って、使用者が前記手袋を使用した場合には、前記手袋本体部の各指部の表面部、側面部及び背面部の全域に亘って形成された前記指部洗浄部を洗浄部として使用することができる。 【0010】 請求項2記載の考案にあっては、前記手袋本体部の掌部には掌部全域に亘って、さらに掌部洗浄部が設けられていることを特徴とする。 【0011】 従って、使用者が前記手袋を使用した場合には、掌部全域に亘って設けられた前記掌部洗浄部を洗浄部として使用することができる。 【0012】 請求項3記載の考案にあっては、前記指部洗浄部及び前記掌部洗浄部は一体に形成されていることを特徴とする。 【0013】 請求項4記載の考案にあっては、前記洗浄部は、スポンジ又は不織布であることを特徴とする。 【0014】 請求項5記載の考案にあっては、前記手袋はゴム製であることを特徴とする。 【考案の効果】 【0015】 請求項1記載の手袋にあっては、使用者が前記手袋を使用した場合には、前記手袋本体部の各指部の表面部、側面部及び背面部の全域に亘って形成された前記指部洗浄部を洗浄部として使用することができる。 従って、前記指部洗浄部によって、例えば、食器類の表裏面や縁を一度に効率よく洗浄したり、お風呂場の床の隅等の狭い箇所を洗浄したりすることができる。 その結果、効率よく洗浄することができると共に狭い箇所の洗浄も可能な手袋を提供することができる。 【0016】 請求項2記載の手袋にあっては、使用者が前記手袋を使用した場合には、掌部全域に亘って設けられた前記掌部洗浄部を洗浄部として使用することができる。その結果、前記掌部洗浄部によって、食器類の表裏面を効率よく洗浄することができる。 【0017】 請求項3記載の手袋にあっては、前記指部洗浄部及び前記掌部洗浄部が一体に形成されているので、少ない部品数で製造ができ、製造コストも削減することができる。 【0018】 請求項4記載の手袋にあっては、前記洗浄部がスポンジ又は不織布であることから、前記洗浄部に洗剤を含ませて使用することができると共に、前記洗浄部を濯ぐことで前記手袋を繰り返し使用することができる。 【0019】 請求項5記載の手袋にあっては、前記手袋はゴム製であることから、洗浄中に水分や汚れが手に直接付着することを防ぐことができる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】図1は、本考案の一実施の形態に係る手袋において、掌側を示す斜視図である。 【図2】図2は、本考案の一実施の形態に係る手袋において、手の甲側を示す斜視図である。 【図3】図3は、本考案の一実施の形態に係る手袋において、中指に相当する指部洗浄部の、図1におけるII−II線相当断面図である。 【考案を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本発明を詳細に説明する。 図1〜図3に示すように、本考案の一実施の形態に係る手袋10は、ゴム製の手袋本体部11と、手袋本体部11に設けられたスポンジ製の洗浄部12とを有している。 【0022】 また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る手袋10は、手袋本体部11の親指、人差し指、中指、薬指、小指に夫々相当する各指部の表面部(掌側)13a、13b、13c、13d、13e、側面部14a、14a、14b、14b、14c、14c、14d、14d、14e、14e及び背面部(手の甲側)15a、15b、15c、15d、15eの全域に亘って形成された指部洗浄部16を備えている。 【0023】 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る手袋本体部11の掌部17には掌部全域に亘って、さらに掌部洗浄部18が設けられている。 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る指部洗浄部16及び掌部洗浄部18は一体に形成されている。 【0024】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る手袋本体部11の基端部19には、使用者の手に装着するための開口部20が設けられている。 図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る開口部20の背面側の略中央には、環状の紐により構成された吊下部材21が設けられている。 【0025】 以下、本実施の形態に係る手袋10の作用について説明する。 本実施の形態に係る手袋10を使用する場合には、使用者が開口部20から手を挿入し、手袋10を装着する。 この際、図1〜図3に示すように、使用者が手袋10を装着した場合には、手袋本体部11の各指部の表面部13a、13b、13c、13d、13e、側面部14a、14a、14b、14b、14c、14c、14d、14d、14e、14e及び背面部15a、15b、15c、15d、15eの全域に亘って形成された指部洗浄部16を洗浄部12として使用することができる。 従って、指部洗浄部16によって、食器類の表裏面や縁を一度に効率よく洗浄したり、お風呂場の床の隅等の狭い箇所を洗浄したりすることができる。 その結果、効率よく洗浄することができると共に狭い箇所の洗浄も可能な手袋を提供することができる。 【0026】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る手袋10にあっては、使用者が手袋10を使用した場合には、掌部17全域に亘って設けられた掌部洗浄部18を洗浄部12として使用することができる。その結果、掌部洗浄部18によって、食器類の表裏面を効率よく洗浄することができる。 【0027】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る手袋10にあっては、指部洗浄部16及び掌部洗浄部18が一体に形成されているので、少ない部品数で製造ができ、製造コストも削減することができる。 【0028】 また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る手袋10にあっては、洗浄部12がスポンジであることから、洗浄部12に洗剤を含ませて使用することができると共に、洗浄部12を濯ぐことで手袋10を繰り返し使用することができる。 【0029】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る手袋10にあっては、ゴム製であることから、洗浄中に水分や汚れが手に直接付着することを防ぐことができる。 【0030】 また、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る手袋本体部11には、環状の紐により構成された吊下部材21が設けられていることから、吊下部材21を介してフック等に手袋10を吊り下げて、洗浄又は濯ぎ後の手袋10を干すことができる。 従って、スポンジにより構成された洗浄部12を乾燥させることができ、その結果、洗浄部12にカビ等が発生することを防止することができる。 【0031】 本実施の形態に係る洗浄部12にあっては、スポンジにより構成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されるものではない。 【産業上の利用可能性】 【0032】 本考案は、手袋として幅広い用途に使用できることから、産業上利用可能性を有している。 【符号の説明】 【0033】 10:手袋 11:手袋本体部 12:洗浄部 13a、13b、13c、13d、13e:各指部の表面部 14a、14b、14c、14d、14e:各指部の側面部 15a、15b、15c、15d、15e:各指部の背面部 16:指部洗浄部 17:掌部 18:掌部洗浄部 19:基端部 20:開口部 21:吊下部材 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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