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【発明の名称】羽型ごみ箱 【出願人】 【識別番号】512277415 【氏名又は名称】松崎 康男 【住所又は居所】神奈川県横須賀市久里浜2丁目1−5 【発明者】 【氏名】松崎 康男 【住所又は居所】神奈川県横須賀市久里浜2丁目1−5 【要約】 【課題】厨房などの狭い場所で、幾つかのゴミ箱を床に置くと非常に狭くなり非常に不便でした。また、垂直面を利用したゴミ箱では、硬い素材を使用しているため体が当ると壊してしまう心配もあり不便さを感じていました。 本発明は以上の問題点を解決するために羽型ごみ箱を提供する。 【解決手段】羽型ごみ箱は、垂直面に三種類の取付け方法(扉用フック・吸盤・吸盤取付け圧着板)で取付け羽型ごみ箱を使用するものである。 最初に、フックのフック取付け穴に吸盤取付け軸を通し(この作業は扉に装着時のみ実施する)。胴部の取付け穴に吸盤取付け軸を通し、続いて羽部の案内口・固定ガイド孔・固定口の順に吸盤取付け軸を通し羽部を固定する、次に羽爪部を胴部の羽爪挿入部に挿し入れ、最後に胴部の腕爪部を羽部の腕爪挿入孔に挿し入れ羽部全体を胴部に固定して完成したものが羽型ごみ箱。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 柔軟性ある樹脂シートを用い、展開すれば胴体から左右の斜め上に伸ばした腕に羽を取り付けたような形となり、大きくは胴部及び左右対称の二つに分かれた羽部から成る羽型ごみ箱であるが、胴部において、肩口から斜め上に伸びた腕部の先端に腕爪部を設け、腕爪部の先端縁は、丁度人の指先のように丸みを持ち、爪根元の区切れ目は浅く角張った凹みでしっかりした引っ掛かりがあるように形成され、肩中央部はなだらかに僅かに盛り上がた丘状に形成され、肩中央部の少し下の、丁度人の肩甲骨の辺りに、1cm前後の2本のスリットを入れて羽爪挿入部を形設し、羽爪挿入部から水平に左右に伸ばした線上の、腕部付け根辺りに、小孔をくり抜き、取付け穴を設けるのであって、羽部において、それぞれ羽は、裾広がりを持った山のような形に形成され、裾縁は外側へ僅かに膨らむように形成され、胴部に装着される際に左右対称に設置されるのであるが、その時に間近に向かい合う裾野先端の双方に羽爪部を形設し、他の外側左右の裾野先端は、丸みを持ったアール状に形成され、山頂部の少し下った地点に、それぞれ1cm前後の長さで、縦に細長く、幅1〜2mm程の小さな孔をくり抜いて腕爪挿入孔を形成し、腕爪挿入孔から真っすぐ下っていく途中で羽爪の方に少し近づいた辺りに、1cm前後の長さで数mm幅の孔を縦にくり抜いて固定ガイド孔を形設し、固定ガイド孔の上端には小さく丸い固定口を形設し、下端には固定口より僅かに大きい案内口が形設されるのであり、このように形成された胴部と羽部はそれぞれ左右同士で腕爪部を腕爪挿入孔に装着し、羽爪部を羽爪挿入部に装着することによって、両者相結合され、取付け穴と固定ガイド孔を介して固定口に吸盤取付け軸で固定され、場合によっては吸盤取付け軸をフックに通して固定して設置し、それにレジ袋を装着することによって、簡単便利なごみ箱に変身することを特徴とする羽型ごみ箱。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、レジ袋を使用し柔軟素材で作る羽型ごみ箱に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、ゴミ箱といえば床置きの物が主流で、また、垂直面を利用したゴミ箱もありますが硬い素材を使用した物が知られています。金属製の取付け具を流しに着け、そこから腕を出しレジ袋をセットしたものが知られています(特許文献1)。パイプを四角に組み、それをアルファベットのX状に組み、レジ袋を上部に広げ引っかけて使用する物が知られています(特許文献2)。台座を置きパイプで立ち上げ腕を設けそこにレジ袋を広げ引掛け使用する物が知られています(特許文献3)。 【先行技術文献】 【0003】 【特許文献1】 特開2011−241091号広報 【特許文献2】 特開2010−275071号広報 【特許文献3】 特開2010−260657号広報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 厨房などの狭い場所では、ゴミ箱を床に置くと非常に狭くなり不便でした。 また、垂直面を利用したゴミ箱では、硬い素材を使用したゴミ箱が見られ、身体が当ると壊してしまう心配もあり不便さを感じていました。 本発明は以上の問題点を解決するものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 柔軟性ある樹脂シートを用い、展開すれば胴体から左右の斜め上に伸ばした腕に羽を取付けたような形となり、大きくは胴部及び左右対称の二つに分かれた羽部から成る羽型ごみ箱である。 胴部において、肩口から斜め上に伸びた腕部の先端に腕爪部を設け、腕爪部の先端縁は、丁度人の指先のように丸みを持ち、爪根元の区切れ目は浅く角張った凹みでしっかりした引っ掛かりがあるように形成され、肩中央部はなだらかに僅かに盛り上がった丘上に形成され、肩中央部の少し下の、丁度人の肩甲骨の辺りに、1cm前後の2本のスリットを入れて羽爪挿入部を形設し、羽爪挿入部から水平に左右に延ばした線上の、腕部付け根辺りに、小孔をくり抜き、取付け穴を設ける。 羽部において、それぞれの羽は、裾広がりを持った山のような形に形成され、裾縁は外側へ僅かに膨らむように形成され、胴部に装着される際に左右対称に設置されるのであるが、その時に間近に向かい合う裾野先端の双方に羽爪部を形設し、他の外側左右の裾野先端は、丸みを持ったアール状に形成され、山頂部の少し下がった地点に、それぞれ1cm前後の長さで、縦に細長く、幅1〜2mm程の小さな孔をくり抜いて腕爪挿入孔を形設し、腕爪挿入孔から真っすぐ下っていく途中で羽爪の方に少し近づいた辺りに、1cm前後の長さで数mm幅の穴を縦にくり抜いて固定ガイド孔を形設し、固定ガイド孔の上端には小さく丸い固定口を形設し、下端には固定口より僅かに大きい案内口が形設される。 このように形成された胴部と羽部は、それぞれ左右同士で腕爪部を腕爪挿入孔に装着し、羽爪部を羽爪挿入部に装着することによって、両者相結合され、取付け穴と固定ガイド孔を介して固定口に吸盤取付け軸で固定され、場合によってはフックをも利用し、それにレジ袋を装着することによって、簡単便利なごみ箱に変身する。 以上を特徴とする羽型ごみ箱である。 【発明の効果】 【0006】 厨房などの狭い場所では、従来の床置きのごみ箱では、床が狭くなって行動が制限されています。それにも増して、近年では、ごみの分別収集が当たり前の時代で設置するゴミ箱も多くなり、余計に床が狭く働き辛くなっています。 そんな悩みを解消するために考えだされたのが羽型ごみ箱です。このゴミ箱は垂直面を利用しているため、従来の床置き型で狭くしていた床が一掃され足元が広く使用でき、働きやすいキッチンが実現します。 この羽型ごみ箱は三つの取付け方法があり、一つ目は鏡面仕上げの箇所に吸盤で設置する方法。二つ目は、吸盤がつかない箇所に取付けるための物で、吸盤取付け圧着板を使用して取付ける方法。三つ目は、物入れ等の扉にフックを使用し引掛けて取付ける方法です。 以上、三種類の方法を利用し、多様な場所に取付けることができる羽型ごみ箱は、分別収集時代には最適のごみ箱です。 また、羽型ごみ箱は柔軟素材を使用しているので、身体等が当たって変形しても、直ぐに元の形状に戻り、壊れないのが羽型ごみ箱です。 【図面の簡単な説明】 【0007】 【図1】本発明を展開した状態を示す正面図 【図2】本発明の一部である胴部を示す正面図 【図3】本発明の一部である羽部を示す正面図 【図4】図1を裏から見た状態を示す背面図 【図5】吸盤の斜視図 【図6】フックの斜視図 【図7】本発明を使用する状態を示す斜視図 【発明を実施するための形態】 【0008】 柔軟性ある樹脂シートを用い、展開すれば胴体から左右の斜め上に伸ばした腕に羽を取り付けたような形となり、大きくは胴部(1)及び左右対称の二つに分かれた羽部(2)から成る羽型ごみ箱である。 胴部(1)において、肩口(3)から斜め上に伸びた腕部(4)の先端に腕爪部(5)を設け、腕爪部先端縁(6)は、丁度人の指先のように丸みを持ち、爪根元(7)の区切れ目は浅く角張った凹みでしっかりした引っ掛かりがあるように形成され、肩中央部(8)はなだらかに僅かに盛り上った丘状に形成され、肩中央部(8)の少し下の、丁度人の肩甲骨の辺りに、1cm前後の2本のスリットを入れて羽爪挿入部(9)を形設し、羽爪挿入部(9)から水平に左右に伸ばした線上の、腕部(4)付け根辺りに、小孔をくり抜き、取付け穴(10)を設ける。 羽部(2)において、それぞれの羽は、裾広がりを持った山のような形に形成され、裾縁(11)は外側へ僅かに膨らむように形成され、胴部(1)に装着される際に左右対称に設置されるのであるが、その時に間近に向かい合う裾野先端の双方に羽爪部(12)を形設し、他の外側左右の裾野先端は、丸みを持ったアール状(13)に形成され、山頂部の少し下った地点に、それぞれ1cm前後の長さで、縦に細長く、幅1〜2mm程の小さな孔をくり抜いて腕爪挿入孔(14)を形設し、腕爪挿入孔(14)から真っすぐ下がっていく途中で羽爪部(12)の方に少し近づいた辺りに、1cm前後の長さ数mm幅の穴を縦にくり抜いて固定ガイド孔(15)を形設し、固定ガイド孔(15)の上端には小さく丸い固定口(16)を形設し、下端には固定口(16)より僅かに大きい案内口(17)が形設される。 このように形成された胴部(1)と羽部(2)は、それぞれ左右同士で腕爪部(5)を腕爪挿入孔(14)に装着し、羽爪部(12)を羽爪挿入部(9)に装着することによって、両者相結合され、取付け穴(10)と固定ガイド孔(15)を介して固定口(16)に吸盤取付け軸(20)で固定され、場合によってはフック(21)をも利用し、それにレジ袋(18)を装着することによって、簡単便利なごみ箱に変身する。 本発明は、以上のような構成であり、以下具体的な実施の形態を説明する。 本発明は、垂直面を使用するもので、三つの取付け方法がある。 一つ目は、鏡面のように仕上がった面に吸盤(19)で取付ける方法。二つ目は、設置する面が吸盤(19)のつかない箇所に設置する方法で、吸盤取付け圧着板(24)を使用して取付ける方法。三つ目は、物入れ等の扉の上部にフック(21)を使用し、扉に引掛けて取付ける方法の以上三種類の方法がある。 このような方法で取付けが完了したならば、レジ袋(18)の持ち手部(23)を両手で持ち開き、下方向から胴部(1)と羽部(2)の隙間にレジ袋(18)を上方向に滑らしながら挿し入れて行き、徐々にレジ袋(18)により羽部(2)が前方向に丸みを付けはじめていき、更に挿し入れていくと羽部(2)はレジ袋(18)の中に完全に収まり、レジ袋(18)は羽部(2)の戻ろうとする反発力で内側から拡げられ羽型ごみ箱の形を保持する。次に、両手で持っているレジ袋(18)の持ち手部(23)を胴部(1)の腕部(4)に引掛けることにより、胴部(1)と羽部(2)の2枚で腕部が強度を増しレジ袋(18)を支持し普通のごみ箱として使用できる。 【符号の説明】 【0009】 1 胴部 2 羽部 3 肩口 4 腕部 5 腕爪部 6 腕爪部先端縁 7 爪根元 8 肩中央部 9 羽爪挿入部 10 取付け穴 11 裾縁 12羽爪部 13 アール状 14 腕爪挿入孔 15固定ガイド孔 16 固定口 17案内口 18 レジ袋 19 吸盤 20吸盤取付け軸 21 フック 22 フック取付け穴 23 持ち手部 24 吸盤取付け圧着板 |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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【図4】 |
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【図5】 |
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【図6】 |
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【図7】 |
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羽型ごみ箱の紹介 天使の羽ごみ箱は、16年度発明学会開催の身近なヒント発明展に於いて、発明学会大賞受賞作品です。 このゴミ箱は、床置きでなくキッチンのガラスや壁・収納の扉を利用し、かつスーパーで貰うレジ袋を使用し、縦の面に取付けるごみ箱です。 構造は、鳥の羽型をした2枚の板と、胴の形をした板から成り、3枚の板を吸盤で結合し、それを鏡面仕上げの面に吸盤で、または金具で取付けます。 ゴミ箱を完成させるには、レジ袋を使用します。レジ袋の持ち手を両手で持ち開き、前方向(人差し指のある方)のレジ袋の上端を羽と胴の間に下から滑り込ませて行くと、羽は袋の中に入り込み(写真矢印)、その羽が袋を押し開きます。両手で持っている持ち手部分を羽上部の尖った部分に掛ければごみ箱が完成します。 セールスポイント ・ この作品は構造が単純であり、安価で製品化が可能です。 ・ 材料は、柔軟で折り目が付きづらい、強靭なポリプロピレンの板と吸盤を使用しました。 また、羽に癖がつきますが、羽を左右入れ替えれば羽の張りが復元します。 ・ このゴミ箱は、流し台の前に取付けても軟らかいので、ぶつかっても違和感がなく邪魔になりません。 ・ 水分の多い生ごみを沢山入れても、十分な保持力を持っています。 ・ キッチンの鏡面部分には吸盤で、そうでない部分には鏡面仕上げの補助プレートを張り付けて、また、金具で扉に取り付けるなどの3種類の設置方法があります。 ・ 空間使用のため、狭いキッチンの床が広く使え作業しやすくなります。 ・ キッチン内の数多くあるリサイクルごみや、分別ごみに最適なものと考えています。 |
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