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飲食・調理
 
【考案の名称】茶漉し付き茶碗
【実用新案権者】
【識別番号】505310633
【氏名又は名称】秦 新一
【住所又は居所】千葉県長生郡一宮町一宮1243
【代理人】
【弁理士】
【識別番号】100103193
【氏名又は名称】関 陽一
【考案者】
【氏名】秦 新一
【住所又は居所】千葉県長生郡一宮町一宮1243
【要約】(修正有)
【課題】
一人住まいでも急須を使用せずに、いつでも簡単に新鮮な茶が飲める茶飲み茶碗を提供する。
【解決手段】
茶碗2内部の一側に、多数の濾過孔4を配列した茶漉し部3を一体に形成し、また、前記茶漉し部3の中に格納して、中に茶葉11を収納するための茶葉入れ網5を具備する、茶漉し部付き茶碗。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
茶碗(2)の内側の一側に茶碗(2)と一体化し、周面に多数の濾過孔(4)を透孔して配列した茶漉し部(3)を設けたことを特徴とする茶漉し部付き茶碗(1)。
【請求項2】
前記茶漉し部(3)の中に格納して、出し入れ自在な茶葉入れ網(5)を具備することを特徴とする茶漉し部付き茶碗(1)。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
本考案は、茶飲み茶碗であって、その内側の一側に茶葉入れ網5を収納する茶漉し部3を設け、急須を必要としないで、直接手軽に新鮮な茶を飲むことができる茶飲み茶碗を提供する。
【背景技術】
背景技術としては、フタの内側の回転する支持金具に茶こしを取り付け、茶こしに茶葉を入れ、茶わんに湯を注いでフタをすると、茶こしが回転し湯に浸かって茶を出すものがある(特許文献1を参照)。
【特許文献1】
登録実用新案第3085435号公報、
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】
日常、茶を飲むには、先ず急須に茶葉を入れその中に湯を注ぎ、少し間を置いて茶碗に注ぐ、その茶葉の分量や湯の温度、タイミングには細かい注意が必要であった。また、使用した後の急須の洗淨も面倒なものであった。そうかといって、特許文献1のように、フタに取り付けた複雑な回転体操おもちゃのような茶こしでは、茶を嗜む者には馴染めないものであった。
本考案は、茶飲み茶碗であって、その内側の一側に茶葉入れ網5を収納する茶漉し部3を茶碗2と一体に設け、急須などを必要とせず、直接手軽に新鮮な茶を飲むことができる茶漉し付き茶碗1を提供する。
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の考案は、茶碗2の内側の一側に茶碗2と一体化し、周面に多数の濾過孔4を配列した茶漉し部3を設けたことを特徴とする茶漉し部付き茶碗1とした。
そして、請求項2の考案は、前記茶漉し部3の中に格納して、出し入れ自在な茶葉入れ網5を具備することを特徴とする茶漉し部付き茶碗1とした。
【考案の効果】
請求項1の考案は、茶碗2の内側の一側に茶碗2と一体化した茶漉し部3を設けた構成としたことにより、豊潤な味の茶8を手軽に喫することができ、しかも、急須と違い飲んだ後の後始末が簡単で、茶棚に収納するとき場所を取らないという効果を奏する。
請求項2の考案は、前記茶漉し部3の中に収納する茶葉入れ網5を設けたことにより、急須のように目詰まりせず、しかも、茶葉入れ網5の出し入れが自在であるから、好みに応じて他の種類の茶葉11に簡単に変えることができ、茶殻を簡単に処理することができるという効果を奏する。
【考案を実施するための最良の形態】
次に本考案を実施する際の最良な形態を図面に沿って説明する。図1及び図2に表したものは、周面に多数の濾過孔を配列した茶漉し部を一体成形にした茶漉し部付き茶碗1を示す。茶漉し部3はやや高い位置に形成し、茶8が出過ぎるようなことがないように配慮した。茶8の出具合を早めるためには茶碗2を多少傾けたり、揺すったりすることになり、本考案の茶碗2の寸法は普通より大きめに形成される。しかし、従来の急須のように使用後の掃除に手間がかかったり、収納に余計なスペースを割くことはない。符号9は高台、符号10は茶碗2が空気圧で滑らないように開けた切欠きである。
図3に示すものは茶漉し部3の中に収納するステンレス製の茶葉入れ網5である。符号7もステンレス製の板ばねであり、ばねの力で茶葉入れ網5を茶漉し部3の中に半固定するためのもので、茶碗2を傾けたときに茶葉入れ網5が茶漉し部3から跳びだすことのないように支持するためのものであり、茶葉入れ網5は、茶漉し部3からの出し入れが簡単なため、いつでも好みに応じて別の茶葉11を交換できる。
茶碗2に予め湯8を注ぎ、茶葉11を収納した茶葉入れ網5を茶漉し部3に挿入するか、又は、茶葉入れ網5を挿入したのちに湯8を注ぐかは、茶葉11の種類にもよる。上面の開口部6は一見狭くは見えるが、茶葉11を茶葉入れ網5に供給するときは、茶さじを使うことにより取りこぼすことはなく、使用後の茶葉入れ網5の中の茶殻は、水道の蛇口で洗い流せばあと始末が簡単にでき、茶葉入れ網5に茶葉11を収納しているので、茶漉し部3の濾過孔4は目詰まりすることはない。
本考案の茶漉し部付き茶碗1は、緑茶、紅茶、ウーロン茶、番茶等各種の茶を好みに応じて喫するときに簡便に使用でき、従来、これらを予め紙パックに詰めて販売されている紙パック茶があるが、それらは大量生産され製品化されたものであり、今一つ旨味が足らず、金額もかさむ。そして、茶漉し部付き茶碗1の使い勝手の利便性から一人住まいの老人等に重宝される物となる。本考案が創案された理由もそこにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の茶漉し部付き茶碗1の斜視図である。
【図2】本考案の茶漉し部付き茶碗1の正面断面図である。
【図3】(a)図は本考案の茶葉入れ網5の右側面図であり、(b)図は同背面図であり、(c)図は同平面図である。
【図4】茶葉11を詰めた茶葉入れ網5を茶漉し部3の中にセットした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 茶漉し部付き茶碗
2 茶碗
3 茶漉し部
4 濾過孔
5 茶葉入れ網
6 開口部
7 板バネ
8 茶(湯)
9 高台
10 切欠き
11 茶葉
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
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