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飲食・調理
 
【発明の名称】冷気遮断型冷蔵庫内食品類収容箱
【出願人】
【識別番号】311012310
【氏名又は名称】松村 裕明
【住所又は居所】山口県下松市南花岡1−5−11
【代理人】
【識別番号】100082810
【弁理士】
【氏名又は名称】迎田 昌夫
【代理人】
【識別番号】100082810
【弁理士】
【氏名又は名称】迎田 昌夫
【発明者】
【氏名】松村 裕明
【住所又は居所】山口県下松市南花岡1−5−11
【要約】   (修正有)
【課題】主に廉価な家庭用汎用電気冷蔵庫において、その目的を損なうことなく高い冷気流出抑制効果を持つ構造を簡単に付加し、高い省電力効果を得る。
【解決手段】その主要部に高透明度を有するポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート樹脂(有機ガラス)等を用いた冷気流入口101、冷気流出口102を有する本体100とし、利用者が前面扉108を上方に引き上げると、可動継手109の作用により前面扉108とシャッター104は水平となり、シャッター引き込みバネ106が収縮、シャッター104と前面扉108を引き込み、本体100への冷蔵物品の出し入れが可能となったとき、シャッター104は冷気流入口101、冷気流出口102を閉じ、冷蔵庫内からの冷気流出を直ちに止める構造とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
標準化された三元サイズの基本的に長方形型の庫内出し入れと開蓋性に優れた内容物透視可能で透明な合成樹脂製の蓋付き冷気遮断型ユニット容器を複数個冷蔵庫内に複数段の抽出し状に整列配置し、多数冷蔵物品の整頓収納と内容物の識別性に優れた事を特徴とする家庭用電気冷蔵庫。
【請求項2】
前記蓋付き冷気遮断型ユニット容器の蓋が閉止時に容器フランジに弾性的にクリックストップする係止具で該フランジの一方に片手の指先で開放可能であり、利用者の片手操作で容易に開放閉止するようにした請求項1に記載の家庭用電気冷蔵庫。
【請求項3】
前記合成樹脂製の蓋付き冷気遮断型ユニット容器の蓋が、該容器を冷蔵庫外に取り出した時に利用者の片手の指先で容易に止着部を開放して開蓋し得るようにした請求項1乃至2に記載の家庭用電気冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫扉を開けた際にも冷気流出を有効に阻止して内蔵する冷蔵物品を可能な限り保冷状態に保つ器具に関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー資源の枯渇が現実の問題となっている今日、電気エネルギーの使用削減は至上命題である。
電気エネルギーの使用削減、すなわち消費電力削減はこれを用いる個々の電気機器の使用を止めることによって直ちに成し得ることができるものではあるが、一方でその使用を止めることが困難なものについては、エネルギー保存の法則により、個々電気機器でのエネルギー変換損失を減ずるなどの手段方法を講じる以外にない。
【0003】
特に今日、広く一般家庭に普及した電気冷蔵庫においては、他により有効な代替手段を見出すことが困難であって、その使用を止めることの難しい消費電力削減は無視する事が出来ない。
【0004】
電気冷蔵庫での消費電力損失を減ずるには、一度冷却した庫内空気(冷気)の流出を防ぐことが効果的である。このため従来、産業用大型電気冷蔵庫、即ち冷蔵倉庫等では全体を密閉構造とした上で二重扉化、即ち有人宇宙船に用いられるエアロックと同様にその出入口部分(物品搬入口部分)に必要最小容積の別室を設け、一度ここに全ての冷蔵物品を搬入した後、外側の扉を閉め、しかる後に内側の冷蔵倉庫扉を開けて冷蔵物品を搬入、冷気流出を最小限に止めるという方法が広く用いられている。
【0005】
しかしながら、産業用冷蔵倉庫等の個数は全電気冷蔵庫数に対してはごく僅かであり、特に最も数多い一般家庭用電気冷蔵庫や商店の商品陳列型電気冷蔵庫を上述従来の二重扉構造とすることは冷却効率の維持と省エネルギーの見地から困難である。そのため全電気冷蔵庫での冷気流出阻止による消費電力削減はなかなか成し得ていないのが現状である。
【0006】
この現状は、これらの家庭用電気冷蔵庫の使用目的が大型の産業用冷蔵倉庫等とは根本的に異なる事による。
【0007】
家庭用電気冷蔵庫では、保冷中の多種多様な冷蔵物品を簡単に視認してから冷蔵庫内から取り出すこと、また冷蔵物品の出し入れを頻繁かつ容易に行い得ることが求められる。即ち一部冷蔵部を除いて上述従来の二重扉構造とすることが必然的に内蔵物の視認とアクセスに甚だ不便なものとなるからである。
【0008】
特にこれは内蔵する食品や飲料等を出し入れする機会の多い家庭用電気冷蔵庫において顕著であり、従来、電気冷蔵庫扉内側に透明な塩化ビニル樹脂製シート等を設置して冷気流出を抑える、あるいは冷凍、冷蔵室を小分けにして独立させ、それぞれ密閉して冷気流出を抑えるといった方法が数多く考案され、実用に供されてきたが、適切なモデルはなお定まっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許公開平11−281238
【特許文献2】特許公開2011−38686
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、例えば冷蔵室扉の内側に更に透明な合成樹脂シートで成るドア等を設置して冷気流失を防ぐ方法では、冷蔵物品の視認中はよいが、その取り出し時には多くの冷気が流出してしまい、内外ドアの開閉毎に室温空気が庫内の冷気と入れ換わり電気冷蔵庫内の温度が急激に上昇する事態を避けられない問題がある。
【0011】
また冷蔵室を小分けにして独立させ、それぞれ密閉して、冷気流出を抑える方法では、確かに冷気流出はその部分だけで最小限に抑えられるものの、冷蔵物品の視認性が悪く、また構造も所謂衣類箪笥の引き出しのようになり複雑化する。その結果、箪笥に衣類を整理収容するのと同様に、冷蔵物品を瞬時に視認選別して取り出し、冷気流出を最小限とするためには、各冷蔵室扉に収容している冷蔵物品名を予め記載しておく必要があるといった不便を生じる。
【0012】
また、家庭用電気冷蔵庫の冷蔵室を小分けして密閉することは、その分構造が複雑化してコストアップし、さらには冷気の流通を妨げることにもなるため、必ずしも好ましいものではない。
【0013】
衣類箪笥等では各抽き出しを透明な合成樹脂等で作り、収容している衣類について抽き出しを開けなくても視認できるようにすることができるが、冷蔵庫に内蔵する冷蔵物品ではその種類も多く、当然、その色彩や形態も変動するため簡単ではない。
【0014】
これはまた、例えば冷蔵室の扉を透明、即ち冷蔵物品を視認するために必要な可視光領域の光を透過させるようにすると、可視光領域に近接する熱線、即ち冷蔵庫内の温度を直接上昇させる赤外線の侵入を許すようになるためでもある。
またこの場合、可視光領域に近接する化学線、即ち紫外線や柔X線の侵入も許し、例えば風味を保つため、有用菌類を殺菌していない暗所保存を要求する食品、即ち高温のみならず光による影響をも嫌うことの多い冷蔵物品を長期安定保存する冷蔵庫の根本目的を阻害することになる。過去、赤外線から概ね柔X線までのおよそ冷蔵物品に影響を与える光を高度に遮蔽する目的より、その冷蔵室本体から前扉まで主要部を鉛で構成した家庭用電気冷蔵庫が実用化、市販されていた。今日においても赤外線、紫外線また概ね柔X線を遮蔽し、可視光領域の光のみを透過させるためには特別な光学遮蔽フィルタが必要であるから、もとより廉価を求められる家庭用電気冷蔵庫には不向きで、実用例は皆無に等しい。
【0015】
一部の業務用冷蔵庫には家庭用電気冷蔵庫を改造し、一つの冷蔵室内を棚および透明な前面蓋によって小分けして商品を陳列、商品購入者は冷蔵庫の前扉を開けて商品を視認選択、選択した商品の代金を支払った後に当該商品棚の透明な前面蓋を開けて商品を取り出す構造とされているもの等もあるが、これは所謂自動販売機であり、冷蔵室内への棚及び透明な前面蓋の設置の目的は冷気流出阻止による冷却効率の維持と省エネルギーではなく、特定された商品である冷蔵物品の陳列およびその盗難防止にある。従ってもとより不特定多様な冷蔵物品の収容を要求される家庭用電気冷蔵庫の構造には適さない。これらの課題を解決することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
そこで本発明者は最も効率の良い、即ち根本解決策ともいえる従来からの産業用冷蔵倉庫の二重扉方式をヒントにして工夫研究を続けた結果、冷蔵庫内の棚部分に装着するだけで汎用の家庭用電気冷蔵庫を簡単に二重扉方式の省電力効果の高い電気冷蔵庫にすることのできる本発明に到達した。
【0017】
本発明による家庭用電気冷蔵庫は、標準化された三元サイズの基本的に長方形型の庫内出し入れと開蓋性に優れた内容物透視可能で透明な合成樹脂製の蓋付き冷気遮断型ユニット容器を複数個冷蔵庫内に複数段の抽出し状に整列配置し、多数冷蔵物品の整頓収納と内容物の識別性に優れた事を特徴とする。
【0018】
また本発明による家庭用電気冷蔵庫は、前記蓋付き冷気遮断ユニット型容器の蓋が閉止時に容器フランジに弾性的にクリックストップする係止具で該フランジの一方に片手の指先で開放可能であり利用者の片手操作で容易に開放閉止するようにした事を特徴とする。
また本発明による家庭用電気冷蔵庫は、前記合成樹脂製の蓋付き冷気遮断型ユニット容器の蓋が、該容器を冷蔵庫外に取り出した時に利用者の片手の指先で容易に止着部を開放して開蓋し得るようにした事を特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、産業用冷蔵倉庫等に近い冷気流出抑制効果を持つ、内容物の視認性に優れた省電力型の家庭用電気冷蔵庫が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の冷気遮断型ユニット容器の実施例を示す一部透視斜視図である。
【図2】本発明の冷気遮断型ユニット容器の実施例の開蓋動作を示す一部透視斜視図である。
【図3】同上。
【図4】本発明による家庭用電気冷蔵庫の開扉状態を示す正面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明を説明する。
【0022】
図1は本発明の冷気遮断型ユニット容器の実施例を示す一部透視斜視図である。100は抽出状収納箱本体、101は冷気流入口、102は冷気流出口、103は棚板、104はシャッター、105はシャッターレール、106はシャッター引き込み用コイルバネ、107は冷気漏止パッキング、108は前面扉、109は可動継手、110は前面扉開閉取手、111は前面扉係止具である。
【0023】
シャッター104とシャッター引き込み用コイルバネ106はシャッターレール105内で結合されており、前面扉108を閉じた状態では伸張した状態にある。このときシャッター104と前面扉108を結合している可動継手109の作用により、前面扉108とシャッター104は直角となっておりシャッター引き込み用コイルバネ106は伸張したまま動かない。このとき冷気流入口101および冷気流出口102は開状態にある。
【0024】
図2および図3は本発明の冷気遮断型ユニット容器の実施例の開蓋動作を示す一部透視斜視図である。図2において利用者が前面扉開閉取手110を片手の指先で抓み、小さな永久磁石と鉄片の組み合わせによって構成された前面扉係止具111のごく弱い係止力に抗して前面扉108を図2に記載の矢印で示すように軽く上方に引き上げると、可動継手109の作用により前面扉108とシャッター104は水平となり、シャッター引き込み用コイルバネ106は収縮、図3に記載の矢印で示す方向にシャッター104と前面扉108を引き込み、抽出状収納箱本体100への冷蔵物品の出し入れが可能となる。
【0025】
このときシャッター104は図3に記載の矢印で示す方向にスライドして冷気流入口101を閉じ、冷蔵庫内からの冷気流出を止める。利用者が抽出状収納箱本体100への冷蔵物品の出し入れを終了し、前面扉108の前面扉開閉取手110を片手の指先で抓み、可動継手109が図1および図2に示す位置にくるまで前面扉108を手前に引いて前面扉開閉取手110より指を離すと、前面扉108はその自重により自然に閉まり、シャッター104は冷気流入口101を空け、再び抽出状収納箱本体100内に冷気が流入し、抽出状収納箱本体100中に収容されている冷蔵物品は再び冷蔵状態になる。
【0026】
なお図1、図2および図3では説明のため、冷気流出口102側、すなわち本体側面のシャッター表記を省略したものとしているが、シャッター104は所謂コの字型断面構造となっており、シャッター104は冷気流入口101を閉じたときには併せて冷気流出口102も閉じる。
【0027】
また、利用者が抽出状収納箱本体100への冷蔵物品の出し入れを終了し、前面扉108の前面扉開閉取手110を片手の指先で抓み、可動継手109が図1及び図2に示す位置にくるまで前面扉108を手前に十分に引き切らずに前面扉開閉取手110より指を離した場合、シャッター引き込み用コイルバネ106は再び直ちに収縮、図3に記載の矢印で示す方向にシャッター104と前面扉108を再び引き込み、冷気流入口101および冷気流出口102を再び閉じ、冷気流入口101および冷気流出口102の不完全な開状態を阻止して抽出状収納箱本体100を経由しての冷蔵庫外への不測の連続冷気流出を阻止するとともに、利用者に前面扉108を正しく閉じる事を促し、抽出状収納箱本体100中に収容されている冷蔵物品のより確かな冷蔵を実現する。
【0028】
家庭用冷蔵庫内の冷気は通常、冷蔵庫上部から下部に流れる構造となっているため、その流れを妨げないように冷気流入口101は抽出状収納箱本体100の上面、冷気流出口102は抽出状収納箱本体100の側面に設けるのが原則であるが、その詳細な位置、形状、大きさ等については特に限定されない。
抽出状収納箱本体100は棚板103に載せて使用するが、この棚板は特に専用のものとする必要はなく、むしろ汎用冷蔵庫に標準で付属している棚板を積極的に利用するのが望ましい。
【0029】
しかしこのため、抽出状収納箱本体100と冷蔵庫内面との間に隙間ができ、ここからの冷気漏れが生じることから、冷気漏止パッキング107によってその隙間を塞ぎ、より確実に冷気漏れを防ぐようにする。
【0030】
これにより抽出状収納箱本体100を、その中に冷蔵物品を内蔵したまま冷蔵庫本体より、もとより脱着簡単な汎用冷蔵庫に標準で付属している棚板ごと簡単に取り出すことを可能とし、冷蔵庫本体内の清掃等を容易なものとする。このとき冷気流入口101、冷気流出口102は閉じたままであるので、当該抽出状収納箱本体に内蔵された冷蔵物品は暫くの間、保冷されている。
【0031】
さらに抽出状収納箱本体100は独立した収容箱であることから、例えば冷蔵庫外に収納箱本体を取り出し、前面扉108を利用者の片手の指先で容易に開け、素早く内蔵の冷蔵物品を全て取り出して収容箱全体あるいは一部を清掃、再び冷蔵物品を素早く収容箱内に収容して冷蔵庫本体内に戻すことも出来る。
【0032】
概ね廉価な家庭用冷蔵庫の本体内清掃は、冷蔵機能を全て停止した後、冷蔵物品全てを取り出してから行う必要があるが、即ち本発明を既存の家庭用冷蔵庫に付加するだけで、対象となる部分のみについて清掃すればよくなり、冷蔵機能の全てを清掃のために停止する必要も無くなる。
【0033】
従って冷蔵物品への影響も最小限に抑えることが出来る。
【0034】
なお前面扉係止具111は、前面扉108が可動継手109および重力の作用によって閉止するため、前面扉108の止着機能上は本来不要のものであるが、例えば利用者が抽出状収納箱本体100にその奥行きをわずかに超える長物の冷蔵物品を収容し、前面扉108が不完全に閉止する事態に至った際、利用者に前面扉108の閉止時の所謂、音の違い等によってそれを認識させることに役立つことから設けることが望ましい。
【0035】
即ち前面扉係止具111は特に限定されず、本実施例の様に、小さな永久磁石と鉄片の組み合わせによって構成されたものであってもよいし、より確実、積極的に前面扉108の開閉状態を利用者に認識させるため、磁気あるいは光学接触センサ等と機械的に組み合わせ、概ね電気的に得られるその状態出力をランプやブザー等に伝達、前面扉108の開閉状態をランプの点滅表示あるいはブザーの鳴動によって利用者に認識させるものとしてもよい。
【0036】
抽出状収納箱本体100はその主要部、即ち前面扉108をはじめとする各壁面に高透明度を有するポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート樹脂(有機ガラス)等を用い、抽出状収納箱本体100中の冷蔵物品が利用者に明確にわかるようにする。
【0037】
これにより利用者は抽出状収納箱本体100を複数、冷蔵庫内に設けた場合でも迷うことなく冷蔵物品を取り出すことが出来る。
【0038】
図4は本発明による家庭用電気冷蔵庫の開扉状態を示す正面である。400は2ドア式冷凍冷蔵庫本体、401は冷蔵庫前面扉、402は冷凍庫前面扉である。
【0039】
図4に示すように、例えば廉価な汎用2ドア式冷凍冷蔵庫内の棚板空間の大きさに合わせて製作した抽出状収納箱本体100を全ての棚に配置すると、冷蔵室前面扉401、冷凍室前面扉402の両方を全開状態にしても汎用2ドア式冷凍冷蔵庫400内の冷気漏れを最小に抑えることができる。すなわち冷蔵庫前面扉401および冷凍庫前面扉402内側の所謂、ポケットなどに貯蔵してある冷凍、冷蔵物品以外への影響を低く抑えることができ、冷凍、冷蔵物品の視認、選択、取り出しのために暫くの間、冷蔵庫前面扉401、冷凍庫前面扉402の両方を全開状態にしてもかまわない。
【0040】
すなわちこれは産業用冷蔵倉庫等と同様の二重扉構造の高い冷気流出抑制効果を持つ冷蔵庫であり本発明を付加するだけで廉価な家庭用電気冷蔵庫でも高い省電力効果が得られる。
【0041】
またそれゆえに家庭用電気冷蔵庫のみならず、例えば最低限、前面扉108の開閉状態をランプの点滅表示あるいはブザーの鳴動によって店舗運用者に遠隔通知させるようにするだけで、特に小規模有人店舗などでの商品陳列型電気冷蔵庫に適したものになる。
【0042】
即ち商品購入者が頻繁に冷蔵庫の前面扉を全開にしても、冷蔵商品への影響が少なく、商品購入者は整理整頓された冷蔵商品をゆっくり選択できる。また通常使用において冷蔵庫内の清掃のために冷蔵機能の全てを停止する必要も無くなることから、店舗運営者側の大幅な省労力化も期待することができる。
【0043】
なお上述の通り所謂、冷凍と冷蔵はその温度の違いによるだけに過ぎず、本発明の冷気遮断型ユニット容器は冷凍庫にも適用できることはいうまでもない。
【0044】
また冷蔵庫の設計段階より本発明を用いるならば、より精密で高い冷気流出抑制効果を期待することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0045】
家庭用をはじめとする汎用冷蔵庫全般に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
100 抽出状収納箱本体
101 冷気流入口
102 冷気流出口
103 棚板
104 シャッター
105 シャッターレール
106 シャッター引き込み用コイルバネ
107 冷気漏止パッキング
108 前面扉
109 可動継手
110 前面扉開閉取手
111 前面扉係止具
400 2ドア式冷凍冷蔵庫本体
401 冷蔵庫前面扉
402 冷凍庫前面扉
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
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