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【発明の名称】卵白塊細断用鋏 【出願人】 【識別番号】309030115 【氏名又は名称】漆畑 明實 【住所又は居所】神戸市垂水区多聞台2丁目11番C6号401 【発明者】 【氏名】漆畑明實 【住所又は居所】神戸市垂水区多聞台2丁目11番C6号401 【要約】(修正有) 【課題】 容器に入れられた解き卵を均質にするために、卵白塊を細断する機能を有する鋏を提供する。 【解決手段】 鋏のブレード1の数か所に設けた貫通孔6に、卵白塊を強制的に通過させて貫通孔の刃部7と鋏本来の刃部4の両方で、積極的に卵白塊を細断する。さらに、貫通孔をすり鉢状にしたり、ブレードの外面を樋状にすることによって、より積極的に卵白塊を、貫通孔に導く。 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブレードの数か所に卵白塊細断用のすり鉢状をなす貫通孔を設けたことを特徴とする卵白塊細断用鋏。 【請求項2】 ブレードの外面を樋状にしたことを特徴とする請求項1に記載の卵白塊細断用鋏。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 容器に入れられた解き卵を均質にするために、卵白塊を細断する機能を有する鋏に関するものである。 【背景技術】 従来、容器に入れられた解き卵を均質にするためには、箸または泡立器を用いて撹拌する方法をとっているが、卵白塊を完全に細断するのは困難であった。 そこで、このような問題を解決するために特開2005−13759号公報に記載の方法が考案されている。その方法は棒状の柄と、その先端から前方に向けて延設した刃物部と、刃物部先端に形成した容器との衝当部により、容器に入れられた解き卵を撹拌しながら切断するという方法である。 【先行技術文献】 【特許文献】 【特許文献1】 特開2005−13759号公報 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、特開2005−13759号公報による方法は撹拌中に、刃物部に偶然に捕捉された卵白塊を切断するという消極的なもので、均質化するためには作業効率が悪い。又、刃が露出しているため非使用時、指等を損傷するおそれがある。 【課題を解決するための手段】 このような課題を解決するために本発明の鋏は、ブレードの数か所に卵白塊細断用の貫通孔を設けたことを特徴とする。 又、本発明はブレードに設けた貫通孔が、すり鉢状であることを特徴とする。 更に、本発明はブレードの外面を樋状にしたことを特徴とする。 本発明の鋏のブレードの数か所に設けた貫通孔に、卵白塊を強制的に通過させて貫通孔の刃部と鋏本来の刃部の両方で、積極的に卵白塊を細断することができる。特に、貫通孔をすり鉢状にしたり、ブレードの外面を樋状にすることによって、より積極的に卵白塊を、貫通孔に導けるものである。 【発明の効果】 本発明の鋏を用いることにより、鋏本来の刃部と、ブレードに設けられた貫通孔の刃部で、容器に入れられた解き卵の卵白塊を細断できるので、効率的に解き卵を均質化させることができる。又、本発明品は普遍的な鋏の形状をなすため、指等を損傷するおそれがない。 【発明を実施するための形態】 本発明の実施の形態を図面1〜3に基づいて説明する。まず、本発明の鋏は、ブレード1とグリップ2およびバネ3で構成されている。ブレード1には鋏本来の刃部4を設け、グリップ2の一方の端部には鋏を閉じて収納するためのストッパー5が 設けられている。 ブレード1には貫通孔6が3か所設けられており、図2に示すように貫通孔6はブレード1の外面から内面に向かってすり鉢状をなし、貫通孔の刃部7を形成している。又、図2に示すように、卵白塊を貫通孔6に追い込み貫通孔6を通過させるためにブレード1の外面を樋状に加工している。次に、ブレード1の先端部はボウル等の容器の内面の損傷を軽減するため丸み8を形成している(図3参照)。さらに本発明の鋏は撹拌作業を容易にするためにブレード1に対しグリップ2に角度を持たせ、「くの字状」に形成している。 均質な解き卵を得るためには、本発明の鋏のブレードを可能な限りの頻度で開閉しつつ撹拌する。この操作により鋏本来の刃部4で卵白塊を細断しながら、鋏が閉じた状態で貫通孔6に強制的に捕捉された卵白塊を、鋏を開くことによりブレード1に施された貫通孔の刃部7により細断することもできる。 【図面の簡単な説明】 【図1】鋏が、バネにより開かれた状態の平面図である。 【図2】図1におけるAAの断面図である。 【図3】ボウル等の容器の内面の損傷を軽減するため先端に丸みを施した状態の、ブレードの側面図である。 【符号の説明】 1 ブレード 2 グリップ 3 バネ 4 鋏本来の刃部 5 収納時ストッパー 6 貫通孔 7 貫通孔の刃部 8 ブレード先端の丸み |
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【図1】 |
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【図2】 |
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【図3】 |
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