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【考案の名称】ペットボトル用キャップ 【実用新案権者】 【識別番号】514206422 【氏名又は名称】原田 弘明 【住所又は居所】東京都八王子市横川町448−1 【代理人】 【識別番号】100182349 【弁理士】 【氏名又は名称】田村 誠治 【考案者】 【氏名】原田 弘明 【住所又は居所】東京都八王子市横川町448−1 【要約】 【課題】ペットボトルからの液体をコップなどに注ぐ際に、注ぎやすくすることの可能なペットボトル用キャップを提供する 【解決手段】ペットボトル用キャップ100は、ペットボトルの口に取り付けられる取り付け部110を備え、取り付け部110は、ペットボトル内の液体を通過させるための液体通過部112と、液体通過部112と並列に設けられ、ペットボトルの内外で空気を通過させるための管状の空気通過部114と、を備えたことを特徴とする。液体通過部112と並列に、管状の空気通過部114を備えたことで、ペットボトルから液体をコップなどに注ぐ際に、ペットボトルの傾き角度を意識することなく、空気通過部114からペットボトル内に空気を送ることができる。このようにして、ペットボトルから液体を注ぎやすくすることが可能である。 【選択図】図1 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ペットボトルの口に取り付けられる取り付け部を備え、 前記取り付け部は、 ペットボトル内の液体を通過させるための液体通過部と、 前記液体通過部と並列に設けられ、ペットボトルの内外で空気を通過させるための管状の空気通過部と、 を備えたことを特徴とする、ペットボトル用キャップ。 【請求項2】 前記取り付け部と一体に設けられ、前記液体通過部及び前記空気通過部を覆う蓋部を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のペットボトル用キャップ。 【考案の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本考案は、ペットボトルに取り付けられるペットボトル用キャップに関する。 【背景技術】 【0002】 ペットボトルは、合成樹脂(プラスチック)の一種であるポリエチレンテレフタラート(PET)を材料として作られている容器であり、主に飲料用容器として利用されている(非特許文献1参照)。ペットボトルにはさまざまな容量のものがあるが、容量が500ミリリットル程度以下の小型のものは、ペットボトルの口から直接飲むために用いられ、容量が1リットル程度以上の大型のものは、ペットボトルから飲料をコップやグラスなどに注いで飲むために用いられる。 【先行技術文献】 【非特許文献】 【0003】 【非特許文献1】インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB> 【考案の概要】 【考案が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、大型のペットボトルから飲料をコップなどに注ぐ場合、ペットボトルを適度に傾けて、ペットボトル内に空気を入れつつ注ぐ必要がある。特に子供や高齢者にとっては、飲料の入った重い大型のペットボトルを適度に傾けつつ飲料を注ぐのは難しいという問題があった。 【0005】 そこで本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ペットボトルからの液体をコップなどに注ぐ際に、注ぎやすくすることの可能な、新規かつ改良されたペットボトル用キャップを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するために、本考案によれば、ペットボトルの口に取り付けられる取り付け部を備え、前記取り付け部は、ペットボトル内の液体を通過させるための液体通過部と、前記液体通過部と並列に設けられ、ペットボトルの内外で空気を通過させるための管状の空気通過部と、を備えたことを特徴とする、ペットボトル用キャップが提供される。 【0007】 本考案によれば、液体通過部と並列に、管状の空気通過部を備えたことで、ペットボトルから液体をコップなどに注ぐ際に、ペットボトルの傾き角度を意識することなく、空気通過部からペットボトル内に空気を送ることができる。このようにして、ペットボトルから液体を注ぎやすくすることが可能である。 【0008】 本考案においては、さまざまな応用が可能である。例えば、前記取り付け部と一体に設けられ、前記液体通過部及び前記空気通過部を覆う蓋部を備えるようにしてもよい。ペットボトルを使わないときに液体通過部及び空気通過部を覆うことで、ペットボトルから液体がこぼれることを防止できる。また、液体通過部及び空気通過部を衛生に保つことができる。 【考案の効果】 【0009】 本考案によれば、ペットボトルから飲料をコップなどに注ぐ際に、注ぎやすくすることが可能である。なお、本考案のその他の効果や応用例については、さらに後述する。 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】ペットボトル用キャップの側面図である。 【図2】ペットボトル用キャップの平面図である。 【図3】ペットボトル用キャップの背面図である。 【図4】ペットボトル用キャップをペットボトルに取り付けた状態を示す図である。 【考案を実施するための形態】 【0011】 以下に添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。 【0012】 本考案の一実施形態にかかるペットボトル用キャップについて、図1〜図4を参照しながら説明する。まず、図1〜図3を参照しながら、ペットボトル用キャップの構成について説明する。図1は、ペットボトル用キャップの側面図であり、図2は、図1を上から見た平面図であり、図3は、図1を下から見た背面図である。 【0013】 本実施形態にかかるペットボトル用キャップ100は、図1〜図3に示したように、ペットボトルの口に取り付けられる取り付け部110と、取り付け部110を覆う蓋部120、取り付け部110と蓋部120を一体に連結するヒンジ部130と、を備えたことを特徴とする。ペットボトル用キャップ100の材質は、気密性を得るため、例えば通常のペットボトル用キャップと同様に、柔らかいポリプロピレン樹脂(PP樹脂)とすることができる。以下、ペットボトル用キャップ100の構成要素を順に説明する。 【0014】 (取り付け部110) 取り付け部110は、図1〜図3に示したように、ペットボトル内の液体を通過させるための液体通過部112と、液体通過部112と並列に設けられ、ペットボトルの内外で空気を通過させるためのストロー状の空気通過部114と、蓋部120を開くためのボタン116と、を備える。取り付け部110の内面は、一般的なペットボトルのキャップの内面と同様にねじ形状をしており、ペットボトルに回して取り付けることができる。 【0015】 液体通過部112は、蓋部120及びヒンジ部130から遠い側に設けられる。一方、空気通過部114は、蓋部120及びヒンジ部130に近い側に設けられる。ペットボトルにペットボトル用キャップ100が取り付けられた状態(図4)では、ペットボトルから液体を注ぐ際には、ヒンジ部130の反対側から液体が注がれることになる。そこで、液体通過部112は、蓋部120及びヒンジ部130から遠い側に設けられ、空気通過部114は、蓋部120及びヒンジ部130に近い側に設けられる。 【0016】 空気通過部114は、図1〜図3に示したように、管状の部材からなり、ペットボトルの内外で空気を通過させる。空気通過部114の部材は、例えばストローと同様に、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)とすることができる。空気通過部114のペットボトルに挿入される側の先端は、図1に示したように、傾斜面を形成している。このことによって、ペットボトルから液体を注ぐ際に、空気通過部114に液体が流入することを防止することができる。 【0017】 ボタン116は、蓋部120側のロック部122とともに機能して、蓋部120の開閉機構を構成する。ペットボトルを使わないときには、蓋部120が閉じられて、ロック部122とボタン116が係合することにより、蓋部120が閉じた状態でロックされる。そして、ペットボトルを使うときには、ボタン116を押すことにより、ロック部122とボタン116の係合が解除される。蓋部120は、ヒンジ部130の弾性力によって開かれる。 【0018】 (蓋部120) 蓋部120は、図1〜図3に示したように、ヒンジ部130を介して、取り付け部110と一体に設けられている。蓋部120は、ペットボトルを使わないときには閉じられて、液体通過部112及び空気通過部114を覆う。このような蓋部120を設けることにより、ペットボトルから液体がこぼれることを防止できる。また、ペットボトルの保管時に、液体通過部及び空気通過部を衛生に保つことができる。 【0019】 蓋部120には、ロック部122が設けられている。ロック部122は、上述したように、取り付け部110側のボタン116とともに機能して、蓋部120の開閉機構を構成する。 【0020】 (ヒンジ部130) ヒンジ部130は、図1〜図3に示したように、取り付け部110と蓋部120を一体に連結する。ヒンジ部130を構成するバネは、蓋部120が開いた状態を自然長とする。このようにすることで、蓋部120が閉じた状態のときに、ボタン116をプッシュすることで、蓋部120がヒンジ部130の弾性力によって開かれる。 【0021】 以上、図1〜図3を参照しながら、本実施形態にかかるペット用ボトルキャップ100について説明した。図4は、このペットボトル用キャップ100がペットボトル200に取り付けられた状態を示す図であり、ペットボトル200を使わないときに、蓋部120が閉じている状態を示している。 【0022】 図4のペットボトル200を使うときには、上述したように、取り付け部110のボタン116を押すことで、蓋部120を開けることができる。そして、ヒンジ部130から遠い方(紙面右方)にペットボトル200を傾けることによって、ペットボトル200から液体を注ぐことができる。ペットボトル用キャップ100に空気通過部114(図1〜図3)を備えたことによって、適量の空気がペットボトル200内に流通し、簡単にペットボトル200から液体を注ぐことができる。 【0023】 以上説明したように、本実施形態によれば、液体通過部112と並列に、管状の空気通過部114を備えたことで、ペットボトルから液体をコップなどに注ぐ際に、ペットボトル200の傾き角度を意識することなく、空気通過部114からペットボトル200内に空気を送ることができる。このようにして、ペットボトルから液体を注ぎやすくすることが可能である。 【0024】 また、蓋部120を備え、ペットボトル200を使わないときに液体通過部112及び空気通過部114を覆うことで、ペットボトル200から液体がこぼれることを防止できる。また、液体通過部112及び空気通過部114を衛生に保つことができる。 【0025】 以上、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。 【0026】 例えば、上記実施形態では、取り付け部110に、ヒンジ部130を介して蓋部120を備えた構成について説明したが、本考案はこれに限定されない。本考案の主な特徴は、ペットボトルの内外で空気を通過させるための管状の空気通過部114を設けたことである。よって、蓋部120及びヒンジ部130は必ずしも必須の構成要素ではなく、取り付け部110のみからなるペットボトル用キャップとしてもよい。また、蓋部や、蓋部を連結するヒンジ部などを設ける場合に、これらは任意の構成でよい。 【0027】 また、上記実施形態では、取り付け部110にボタン116を設け、蓋部120にロック部122を設け、ボタン116を押すことで、蓋部120を開けることができる構成について説明したが、本考案はこれに限定されない。蓋部120の開閉機構は任意の構成を採用することができる。 【産業上の利用可能性】 【0028】 本考案は、ペットボトルに取り付けられるペットボトル用キャップに利用可能である。 【符号の説明】 【0029】 100 ペットボトル用キャップ 110 取り付け部 112 液体通過部 114 空気通過部 116 ボタン 120 蓋部 122 ロック部 130 ヒンジ部 200 ペットボトル 【図面の簡単な説明】 【0010】 【図1】ペットボトル用キャップの側面図である。 【図2】ペットボトル用キャップの平面図である。 【図3】ペットボトル用キャップの背面図である。 【図4】ペットボトル用キャップをペットボトルに取り付けた状態を示す図である。 |
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