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飲食・調理
 
【考案の名称】コンロ用隔壁装置
【実用新案権者】
【識別番号】518180962
【氏名又は名称】牧戸 由紀夫
【住所又は居所】愛知県小牧市小木南3丁目492番地1
【実用新案権者】
【識別番号】504441923
【氏名又は名称】牧戸 裕司
【住所又は居所】愛知県小牧市外堀3丁目227番地
【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
【考案者】
【氏名】牧戸 由紀夫
【考案者】
【氏名】牧戸 裕司
【要約】 (修正有)
【課題】コンロの加熱部分を遮蔽することができ、幼児が調理器具の取手を掴んで調理器具を幼児の方向に落下させることを防ぐことができるコンロ用隔壁装置を提供する。
【解決手段】コンロ用隔壁装置は、コンロS上面の左右側と後側に乗せられる略コ字状の固定枠体1と、固定枠体と略重なる略コ字状の回動隔壁2と、からなり、固定枠体の左側の左側部材12と右側の右側部材13に、それぞれ回動部3が設けられ、回動隔壁の左側の左脚部材22と右側の右脚部材23に、それぞれ回動受部31が設けられ、左脚部材22の回動受部31が左側部材12の回動部3に回動可能に軸支され、右脚部材23の回動受部31が右側部材13の回動部3に回動可能に軸支され、回動隔壁が、固定枠体に、前後に亘って回動可能に軸支されている。
【選択図】図1
選択図
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
コンロ上面の左右側と後側に乗せられる略コ字状の固定枠体と、該固定枠体と略重なる略コ字状の回動隔壁と、からなり、
該固定枠体の左側の左側部材と右側の右側部材に、それぞれ回動部が設けられ、
該回動隔壁の左側の左脚部材と右側の右脚部材に、それぞれ回動受部が設けられ、
該左脚部材の該回動受部が該左側部材の該回動部に回動可能に軸支され、該右脚部材の該回動受部が該右側部材の該回動部に回動可能に軸支され、
該回動隔壁が、該固定枠体に、前後に亘って回動可能に軸支されていることを特徴とするコンロ用隔壁装置。
【請求項2】
前記回動部は、それぞれ、前記左側部材と前記右側部材の前側端部より後方にずらした位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンロ用隔壁装置。
【請求項3】
前記回動隔壁は、その一部または全部を耐熱強化ガラスから形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のコンロ用隔壁装置。
【請求項4】
前記回動隔壁のコンロの前側部に回動させたときの下側の端辺が、コンロ上面に密接するものであることを特徴とする請求項1に記載のコンロ用隔壁装置。
【請求項5】
前記固定枠体のコンロに接する下側の端部に磁石が備えられたものであることを特徴とする請求項1に記載のコンロ用隔壁装置。
【考案の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、調理器具の転倒などを防ぐコンロ用隔壁装置に関する。
【背景技術】
【0002】
調理などに使用されるコンロ(焜炉)は、使用者である大人が使用しやすいように、台所の床下から70〜100cmの高さの位置に設置される。このコンロが設置される高さは、幼児が手を伸ばして手を掛けることができる高さである。幼児は、調理器具の転倒による火傷や怪我を想像できないため、調理器具の取手を掴んで調理器具を転倒させるおそれがある。調理器具を転倒させた場合には、調理器具や被調理物が幼児に降り掛かり、幼児が火傷や怪我を負うおそれがあった。
【0003】
幼児の火傷や怪我を防ぐために、特許文献1には、上面と前面を開口した凹所の底面に、コンロが設置され、凹所の前面開口部に、脱着可能に設置されたコンロ用隔壁装置が記載されている。このコンロ用隔壁装置は、幼児によって、調理器具が転倒させられたときに、コンロ用隔壁装置によって前面を仕切られた空間に、調理器具の中の被調理物が留められ、被調理物が幼児に降り掛かることを抑制し、幼児が火傷を負うことを防ぐことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−262145号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されたコンロ用隔壁装置は、調理器具の中の被調理物が幼児に降り掛かることを抑制することができるものの、調理器具の取手が依然として幼児の手に届く範囲にあるため、幼児が調理器具の取手を掴んだ際には、調理器具が被調理物もろとも幼児の方向に落下し、幼児が火傷や怪我を負うおそれがあるという課題があった。
【0006】
本考案は、これらの課題を解決するものであり、コンロの加熱部分を遮蔽することができ、幼児が調理器具の取手を掴んで調理器具を幼児の方向に落下させることを防ぐことができるコンロ用隔壁装置を提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本考案に係るコンロ用隔壁装置は、コンロ上面の左右側と後側に乗せられる略コ字状の固定枠体と、該固定枠体と略重なる略コ字状の回動隔壁と、からなり、
該固定枠体の左側の左側部材と右側の右側部材に、それぞれ回動部が設けられ、
該回動隔壁の左側の左脚部材と右側の右脚部材に、それぞれ回動受部が設けられ、
該左脚部材の該回動受部が該左側部材の該回動部に回動可能に軸支され、該右脚部材の該回動受部が該右側部材の該回動部に回動可能に軸支され、
該回動隔壁が、該固定枠体に、前後に亘って回動可能に軸支されていることを特徴とする。
【0008】
本考案のコンロ用隔壁装置によれば、回動隔壁が、該固定枠体に、前後に亘って回動可能に軸支されており、コンロの加熱部分の前面に配置されることによって、コンロの加熱部分を外側から隔離することができる。また、コンロで使用される調理器具は、調理器具の取手が回動隔壁の内側の、幼児の手に届かない範囲に収められるため、幼児が調理器具の取手を掴んで調理器具を幼児の方向に落下させることを防ぐことができる。
【0009】
ここで、前記回動部は、それぞれ、前記左側部材と前記右側部材の前側端部より後方にずらした位置に設けられているものとすることができる。
【0010】
これによれば、回動部が左側部材と右側部材の前側端部側より後方にずらした位置に設けられているため、回動隔壁を回動させるときに、固定枠体もろとも回動してコンロ用隔壁装置がコンロから外れることを防ぐことができる。
【0011】
また、前記回動隔壁は、その一部または全部を耐熱強化ガラスから形成されたものとすることができる。
【0012】
これによれば、外側から回動隔壁越しにコンロの加熱部分を視認することができる。
【0013】
また、前記回動隔壁のコンロの前側部に回動させたときの下側の端辺が、コンロ上面に密接するものとすることができる。
【0014】
これによれば、振動などの理由により、調理器具が傾き、調理器具の内容物である被調理物がコンロ上面にこぼれたときであっても、回動隔壁の下側の端辺がコンロ上面に密接しているため、すぐさまコンロ前面にこぼれることを防止することができる。
【0015】
また、前記固定枠体のコンロに接する下側の端部に磁石が備えられたものとすることができる。
【0016】
これによれば、コンロ用隔壁装置は、固定枠体の磁石の磁力によって、コンロに付着させることができ、脱着も可能である。このため、コンロの掃除を容易にすることができる。
【考案の効果】
【0017】
本考案のコンロ用隔壁装置によれば、回動隔壁が、該固定枠体に、前後に亘って回動可能に軸支されており、コンロの加熱部分の前面に配置されることによって、コンロの加熱部分を外側から隔離することができる。また、コンロで使用される調理器具は、調理器具の取手が回動隔壁の内側の、幼児の手に届かない範囲に収められるため、幼児が調理器具の取手を掴んで調理器具を幼児の方向に落下させることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案の一実施形態のコンロ用隔壁装置の回動隔壁をコンロの後側部に配置させた状態の正面図である。
【図2】同コンロ用隔壁装置の回動隔壁をコンロの後側部に配置させた状態の平面図である。
【図3】同コンロ用隔壁装置の回動隔壁をコンロの後側部に配置させた状態の斜視図である。
【図4】同コンロ用隔壁装置の回動隔壁をコンロの後側部に配置させた状態の右側面図である。
【図5】同コンロ用隔壁装置の回動隔壁をコンロの前側部に配置させた状態の右側面図である。
【考案を実施するための形態】
【0019】
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜3に示すように、実施形態のコンロ用隔壁装置100は、コンロS上面の左右側と後側に乗せられる略コ字状の固定枠体1と、固定枠体1と略重なる略コ字状の回動隔壁2と、からなり、固定枠体1の左側の左側部材12と右側の右側部材13に、それぞれ回動部3,3が設けられ、回動隔壁2の左側の左脚部材22と右側の右脚部材23に、それぞれ回動受部31,31が設けられ、左脚部材22の回動受部31が左側部材12の回動部3に回動可能に軸支され、右脚部材23の回動受部31が右側部材13の回動部3に回動可能に軸支され、回動隔壁2が、固定枠体1に、前後に亘って回動可能に軸支されている。なお、本明細書において、図3に示すように、コンロ用隔壁装置100の各部の前後は、コンロSに設置した状態での前後であり、前が使用者側で、後がその逆側である。左右は、使用者から見た左右であり、上下は、コンロSに設置した状態での上下である。
【0020】
実施形態のコンロ用隔壁装置100は、図5に示すように、回動隔壁2が前側方向に回動され、コンロSの加熱部分の前面に配置されることにより、コンロSの加熱部分を外側から隔離することができる。また、図3に示すように、回動隔壁2をコンロSの後側部に配置させることによって、コンロSの前側に調理スペースを確保することができる。なお、実施形態のコンロ用隔壁装置100では、回動隔壁2をコンロSの後側部に配置させたとき、回動隔壁2が固定枠体1の外側に配置される構成としたが、回動隔壁2が固定枠体1の内側に配置される構成としても良い。
【0021】
固定枠体1は、図1〜3に示すように、コンロSの上面の左側部、後側部及び右側部に亘る略コ字状の金属板から形成され、後側部の後側部材11と、後側部材11の左端部から前方に伸びる左側部材12と、後側部材11の右端部から前方に伸びる右側部材13と、から構成される。
【0022】
固定枠体1の下側の端部には、図示しない、磁石が備えられている。固定枠体1に磁石が備えられていることにより、コンロ用隔壁装置100は、磁石の磁力によって、コンロSに付着させることができ、脱着も容易なものとなる。脱着が容易であるため、コンロSの表面の掃除を容易に行うことができる。また、固定枠体1の磁石は、上方向に持ち上げて移動させることにより、簡単にコンロSの上面から取り外すことができるが、下方向又は水平方向の移動によっては、コンロSから取り外すことができない。つまり、コンロSの設置位置の上方から操作することができる大人にとっては、簡単にコンロ用隔壁装置100を取り外すことができるが、下方からしか届かない幼児にとっては、コンロSから取り外すことができないようになっている。
【0023】
図2に示すように、固定枠体1の、左側部材12の前後方向略中央位置Pに回動隔壁2の回動軸となる回動部3が設けられ、右側部材13の前後方向略中央位置Pに回動隔壁2の回動軸となる回動部3が設けられ、回動隔壁2が回動部3,3を中心に回動可能に取り付けられている。回動部3,3が、左側部材12と右側部材13の前後方向の端部側ではなく、前後方向略中央位置Pに設けられていることによって、左側部材12と右側部材13の回動が抑制され、回動隔壁2の回動の際に、固定枠体1もろとも回動して、コンロ用隔壁装置100がコンロSから外れることを防ぐことができる。つまり、回動部3,3が左側部材12と右側部材13の前後方向の端部側ではなく前後方向略中央位置Pに設けられていることと、固定枠体1の下側の端部に備えられた磁石の磁力によって、コンロ用隔壁装置100がコンロSから容易に外れることを防止している。
【0024】
回動隔壁2は、略コ字状の隔壁であり、図2,3に示すように、左右方向に亘る主隔壁21と、主隔壁21の左側に接合され回動部3に軸支される回動受部31が設けられた略L字状の左脚部材22と、主隔壁21の右側に接合され回動部3に軸支される回動受部31が設けられた略L字状の右脚部材23と、から構成される。
【0025】
主隔壁21は、耐熱強化ガラス(JIS R 3223)から形成される。これにより、主隔壁21は、コンロSの加熱部分の前面に配置されたときに、熱により破損されることなく、コンロSの加熱部分を外側から隔離することができ、外側から主隔壁21越しにコンロSの加熱部分を視認することができる。
【0026】
図2,3に示すように、左脚部材22と右脚部材23は、それぞれ補強プレート26によって、主隔壁21を挟持し、ボルト止めされることによって、回動隔壁2が形成される。左脚部材22と右脚部材23の回動受部31から主隔壁21への方向の、回動受部31から離れた位置に、回動隔壁2を手動で回動可能とする取手25が、回動隔壁2の外側方向に突設されている。
【0027】
主隔壁21(回動隔壁2)は、コンロSの前側部に回動させたときの下側の端辺がコンロSの上面と密接する。これにより、振動などの理由により、調理器具が傾き、調理器具の内容物である被調理物がコンロSの上面にこぼれたときであっても、主隔壁21の下側の端辺がコンロSの上面と密接しているため、すぐさまコンロSの前面にこぼれることを防止することができる。なお、コンロSの前側部に回動させたときの下側の端辺は、シリコーンゴムなどの緩衝材で覆うことができる。これにより、主隔壁21がコンロSの上面に勢い良く衝突した場合であっても、主隔壁21に割れが生じることや欠損が生じることを防止することができる。また、主隔壁21は、緩衝材によってコンロSの上面に隙間なく密接することができるため、調理器具が傾き、調理器具の内容物である被調理物がコンロSの上面にこぼれたときに、コンロSの前面にこぼれることを確実に防止することができる。なお、緩衝材には、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム等も使用することができるが、耐熱性に優れるものを使用することが好ましい。
【0028】
左脚部材22と右脚部材23は、主隔壁21の左右のそれぞれの側の端部に接合され、それぞれ回動部3に軸支される回動受部31,31が設けられ、回動部3,3に軸支される略L字状の部材である。回動隔壁2は、左脚部材22の回動受部31が固定枠体1の左側部材12の回動部3に回動可能に軸支され、右脚部材23の回動受部31が固定枠体1の右側部材13の回動部3に回動可能に軸支されるように取り付けられる。これにより、回動隔壁2が、固定枠体1に、前後に亘って回動可能に軸支される。実施形態の回動部3,3と回動受部31,31には、回動に要する力を小さくすることができるトルクヒンジ32を用いた。
【0029】
コンロ用隔壁装置100が使用されるコンロSは、システムキッチンのビルトインコンロ、据え置きタイプのコンロ、どちらであっても使用することができるが、隣接する作業台と一体化され、平面部分を広くとることができるビルトインコンロがより好ましい。
【0030】
次に、実施形態のコンロ用隔壁装置100の使用方法を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1〜3は、システムキッチンのビルトインコンロ(コンロS)にコンロ用隔壁装置100を設置した態様である。図2に示すように、回動隔壁2をコンロSの加熱部分の前面側に回動させたとき(図2破線部)にコンロSの五徳に干渉しない位置に、かつ、コンロSの前後方向における中央部に回動部3が配置されるように、コンロ用隔壁装置100を設置する。このとき、固定枠体1のコンロSに接する面に磁石が備えられているため、コンロ用隔壁装置100は、磁石の磁力によって、コンロSに付着させることができる。
【0032】
コンロ用隔壁装置100を設置したコンロSを使用して、炒めものなどの調理を行う場合には、回動隔壁2をコンロSの後側部に収納させる(図1)。これにより、コンロSの前側に調理スペースが確保されるため、コンロ用隔壁装置100の存在によって調理が妨げられることはない。
【0033】
煮込み料理などの調理の際であって、鍋などに長時間火をかけっぱなしにする場合には、図5に示すように、回動隔壁2をコンロSの加熱部分の前面側に回動させる。このとき、固定枠体1の回動部3,3と回動隔壁2の回動受部31,31には、トルクヒンジ32が用いられているため、回動に要する力を小さくすることができる。
【0034】
回動隔壁2の回動の際、図4に示すように、回動隔壁2は、回動部3を中心に後側部から上方に弧を描いて前側部に回動するため、調理器具の取手などが弧の外側にはみ出ている場合には、これら取手などに干渉し、回動が妨げられる。つまり、回動隔壁2を後側部から前側部に回動させるとき、調理器具の取手などが弧の内側に収められていないと、回動隔壁2がコンロSの前側部である加熱部分の前側に配置することができないため、使用者は、調理器具の取手などをコンロSの内側に収めることになる。これにより、コンロSの調理器具は、調理器具の取手が回動隔壁の内側の、幼児の手に届かない範囲に収められるため、幼児が調理器具の取手を掴んで調理器具を幼児の方向に落下させることを防ぐことができる。
【0035】
固定枠体1は、回動部3,3が、左側部材12と右側部材13の前後方向の端部側ではなく、前後方向略中央位置Pに設けられている。このため、左側部材12と右側部材13の回動が抑制され、回動隔壁2の回動の際に、固定枠体1もろとも回動してコンロ用隔壁装置100がコンロSから外れることを防ぐことができる。また、固定枠体1は、磁石の磁力によってコンロSに付着され、上方向に移動させることにより、簡単にコンロSから取り外すことができるが、下方向又は水平方向の移動によっては、コンロSから取り外すことができない。つまり、コンロSの設置位置の上方から操作することができる大人にとっては、簡単にコンロ用隔壁装置100を取り外すことができるが、下方からしか届かない幼児にとっては、コンロSから取り外すことができない。
【0036】
以下に、実施形態から把握される技術的思想を記載する。
【0037】
本考案に係るコンロ用隔壁装置100は、コンロS上面の左右側と後側に乗せられる略コ字状の固定枠体1と、固定枠体1と略重なる略コ字状の回動隔壁2と、からなり、 固定枠体1の左側の左側部材12と右側の右側部材13に、それぞれ回動部3,3が設けられ、
回動隔壁2の左側の左脚部材22と右側の右脚部材23に、それぞれ回動受部31,31が設けられ、
左脚部材22の回動受部31が左側部材12の回動部3に回動可能に軸支され、右脚部材23の回動受部31が右側部材13の回動部3に回動可能に軸支され、
回動隔壁2が、固定枠体1に、前後に亘って回動可能に軸支されていることを特徴とする。
【0038】
本考案のコンロ用隔壁装置100によれば、回動隔壁2が、コンロSの加熱部分の前面に配置されることによって、コンロSの加熱部分を外側から隔離することができる。また、コンロSで使用される調理器具は、調理器具の取手が回動隔壁2の内側の、幼児の手に届かない範囲に収められるため、幼児が調理器具の取手を掴んで調理器具を幼児の方向に落下させることを防ぐことができる。
【0039】
ここで、回動部3,3は、それぞれ、左側部材12と右側部材13の前側端部より後方にずらした位置に設けられているものとすることができる。
【0040】
これによれば、回動部3,3が左側部材12と右側部材13の端部側ではなく中央部側に設けられているため、回動隔壁2を回動させるときに、固定枠体1もろとも回動してコンロ用隔壁装置100がコンロSから外れることを防ぐことができる。
【0041】
また、回動隔壁2は、その一部または全部を耐熱強化ガラスから形成されたものとすることができる。
【0042】
これによれば、外側から回動隔壁2越しにコンロSの加熱部分を視認することができる。
【0043】
また、回動隔壁2のコンロSの前側部に回動させたときの下側の端辺が、コンロS上面に密接するものとすることができる。
【0044】
これによれば、振動などの理由により、調理器具が傾き、調理器具の内容物である被調理物がコンロS上面にこぼれたときであっても、回動隔壁2の下側の端辺がコンロS上面に密接しているため、すぐさまコンロS前面にこぼれることを防止することができる。
【0045】
また、固定枠体1のコンロSに接する下側の端部に磁石が備えられたものとすることができる。
【0046】
これによれば、コンロ用隔壁装置100は、固定枠体1の磁石の磁力によって、コンロSに付着させることができ、脱着も可能である。このため、コンロSの掃除を容易にすることができる。
【符号の説明】
【0047】
1…固定枠体、2…回動隔壁、3…回動部、11…後側部材、12…左側部材、13…右側部材、21…主隔壁、22…左脚部材、23…右脚部材、25…取手、26…補強プレート、31…回動受部、32…トルクヒンジ、100…コンロ用隔壁装置、P…略中央位置、S…コンロ。
【図1】
図1
【図2】
図2
【図3】
図3
【図4】
図4
【図5】
図5 
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